Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?) 作:白銀の勇者
そんな訳で一ヶ月くらい間が空いてしまいましたが更新です
ちょっと急展開入ります
「ねぇ遠山君?頭がガンガンするんだけど……」
「自業自得だ」
「えぇ、そうよね。思い出したわ……そうよ、お父さんの前でもあんな感じになってペッパーさんにチョークスリーパーされて意識狩り落とされて……」
翌日の朝。桃花は部屋の隅で体育座りしている
理由は昨日の真夜中の事だ
「遠山君じゃなかったら初めて奪われてたわね……」
「それは信用されてるのか男としてナメられてるのかよく分からんな」
一方キンジは朝食を作りながら、桃花に水を差し出した
キンジは起きてきたアリアか白雪に桃花とメアリーと一緒の部屋で寝てるのを見られて何か問題が起きないために脱衣所の水分全部タオルで吸い取って枕と毛布を引いて寝たのだが、寝心地は最悪だった
ワンカップは見られないように処分しておいた
「ねぇ遠山君……私の事変態だと思った?痴女だと思った?」
桃花の纏う雰囲気が完全に自虐してる人間のそれなのだが、キンジは極力桃花を見ないようにしている
「酒のせいだろ?気にするな。俺は忘れるから」
思い出してヒスりでもしたら大変だからな。と頭の中で付け加えておく
「……優しいのね」
「人の弱み握って何になる。野郎の弱みならガッチリ握って何か奢らせるが」
もし武藤辺りの弱みを握ったら全力で何か奢らせるだろう。と想像しながら、桃花の水を飲み干したコップを回収する
「頭痛薬は生憎置いてないからな。後でスポーツドリンク買ってくるからそれ飲んで昼まで寝ておけ」
「何から何までありがと……」
「乗り掛かった船だ。あ、アリアや白雪には何も言うなよ?撃たれそうだから」
「恩返しって事で黙っておくわ……」
体育座りから姿勢を変えてゴロン。と横になる桃花
実は頭痛がする他、体がダルイ。とてもじゃないがそれ以上は体育座りをしていられなかった
「ワンカップ二つで二日酔いってある意味凄いな」
「私もびっくり」
これだと将来飲み会とかに行ったら確実に大変な事になる。なんて思いながら頭を押さえてゴロゴロと転がる
「って、白雪さん起きないのね。あの子、普通に五時くらいに起きてご飯作ってそうだけど」
「そうだな……見に行ってみるか?ほら、手出せ」
桃花の手を引っ張って肩に担ぐ。肩を貸す形で歩いてぶち込んだ寝室のドアを開ける
「むにゃ……ももま~ん……」
「き、キンちゃんのベッド……はぁはぁ……」
そっと閉じた
「俺達は何も見なかった。いいね?」
「オーケー、ズドン」
決して、枕に齧り付いてるアリアとキンジのベッドに潜り込んで布団と枕を一緒に抱きしめている白雪なんて見なかった
「……メアリー、起こしましょうか」
「そうだな。あの白雪を見たあとだと一番まともに見える」
「私が何げにまともと思われて無い件について」
「ワンカップ二つで発情するやつをまともとは言わん」
ちなみに、メアリーはどれだけ飲んでもヒーリングファクターがアルコールを分解するので酔いません
「ほら、メアリー。起きて、朝よ」
ソファーの上で丸まって指をくわえて寝てるところは犬っぽい感じもするし子供っぽい感じもする。そのメアリーを揺らす
ぅん……と声を出してメアリーが目を覚ました
「……おはようございます…………?」
「おはよ。さ、朝よ、起きなさい」
目をこすってメアリーが上半身を上げる
桃花は既にキンジから離れて自分の足で立っている。が、結構厳しそうだ
「なんでフラフラなんですか?」
「ね、寝不足よ……寝てないから」
とてもじゃないけど二日酔いとは言えない
「……あれ?お酒のにおいが……?」
「へ?……あっ」
ここで桃花はウルヴァリンが超人的な嗅覚を持っているのを思い出した
それなら人には嗅ぎ取れないわずかな酒のにおいも嗅ぎとる事が出来る
「き、気のせいよ。ほら、神崎さんと星伽さん起こしてきて」
「は~い」
結構キツイ訳目をメアリーに押し付けた桃花だが、シラっとしてソファーに座った
『アリア~、星伽さ~ん、朝ですよ……あれ、何してるんですか?星伽さん』
『ひゃいっ!?え、えっとこれは……』
ものともしなかったメアリーを尊敬しながら、頭を押さえて横になる
今にも寝てしまいたい気分をなんとかおさえる
「遠山く~ん……寝ちゃっていいかしら?」
「朝飯食ってからにしろ。もう出来るから」
コトン、コトン。と皿が机の上に置かれていく音がする
皿の中身を確認すると、白米と味噌汁。それと焼き魚であった。が、それと二つほどトーストと目玉焼きがある
この二つはおそらく外国人であるアリアと……名前的に外国人のメアリーの物だろう
「わざわざ和食と洋食を作ったの?」
「まぁな。食費は差っ引かせてもらうぞ」 「はいはい」
ガンガンうるさい頭をおさえながら適当な場所に座る
「起こしてきましたよ~」
「キンちゃん!おはようございます!」
「ふわ~ぁ……なぁんでこんな時間まで寝てたのかしら……」
寝室からメアリーと着替えた白雪とアリアが出てきた
「遅いぞ。ほら、飯出来てるから食え。アリアとメアリーはトーストのほうでいいか?」
「はい、いいですよ」
「腹に入れば何でもいいわ。ももまん以外は」
メアリーとまだ寝ぼけ目のアリア、白雪が座って、最後にキンジが席についた
その後は適当に朝食を食べ、桃花はダウン
「ちょっくら自販機まで行ってくる」
キンジが自販機までスポーツドリンクを買いに行った
後で金渡しておこう。と思いながらも目を閉じる
「私学校行かないから……もう寝不足で……」
と、言うのは嘘でただの二日酔いだ
なんでたったワンカップ二つでベロンベロンに酔った挙句二日酔いに……と頭を抱えながら目を閉じる
すぐに眠気が襲ってきて意識はそのままぷつん。と途切れた
「買ってきたぞ……ってなんだ、寝てるのか」
一人でソファーの上で寝てる桃花を見て溜め息をはくキンジ
既にアリア達は寮の前に待機している
「ったく、あんまり手間かけさせるな」
キンジはそう言うと、スポーツドリンクをテーブルの上に置き、すぐに玄関に戻って靴を履いて外に出ていった
そしてそれから一時間後、桃花が目を覚ました
「あ~……体ダルっ」
頭痛はかなり収まったが、体のダルさが抜けない
動きたくないと抗議する体を起こして周りを見渡す
そこで、テーブルの上に置かれたスポーツドリンクを見つけた
「ありがたく貰って今日は寝てましょ」
桃花はスポーツドリンクを四分の一程飲んでから、再びソファーに横になった
あ、キンジに金を渡すの忘れてた。と気付くのは意識が飛ぶ瞬間であった
そしてその日の放課後。メアリーの買ってもらった携帯に一通のメールが届いた
そこには、とある路地裏で待つ。と書かれていた。送り主の欄には何も書いてなかった
「キンジくん。ちょっと寄るところあるから先に帰っててください」
「ん?あ、あぁ。アリア、白雪。帰るぞ」
取り敢えず、誰がメールを送ってきたのか分からないが行ってみることにした
何かイタズラだったりしても、滅多な事がない限り問題はない
そんなこんなで件の路地裏についた。が、そこには誰もいなかった
「……?」
携帯を見てみたが、場所は確かにこの路地裏で時間帯は指定されてなかったので迷ったが、放課後に来たのだが、どうもイタズラだったようだ
小首を傾げながら来た道を帰ろうとする。が、背後……いや、背後の少し上辺りからシャキンッ!と音がした
スカートの中に着けているホルスターからデザートイーグルを抜きながら後ろに向けて構えた
「誰ですか!?」
「おいおい、ちょっぴり脅しただけじゃねぇか」
後ろにいた男は奇怪だった
黄色と青を貴重にした衣装に身を包みんでいる。身長は男性の中では小さいほうだろう。そして、メアリーと全く同じ場所から生えている銀色の爪
それだけで判別は十分だった
「ウルヴァ……リン?」
「そうだ。よく知っているな」
その男はX-MENのウルヴァリンだった
「スパイダーマンから俺のクローンがまた生まれたって聞いたからな。日本観光ついでに見に来ただけだ」
爪を仕舞いながらメアリーを見るウルヴァリン
だが、メアリーはいきなり歯を食いしばり、デザートイーグルの引き金を引いた
ドンッ!!ドンッ!!と44口径の銃口から弾丸が発射され、ウルヴァリンを吹っ飛ばす
「あなたのせいで……わたしはあんな辛い目に!!」
何をしている。ウルヴァリンに怒るのは完全にお門違いだろう。自分に向かって呼びかけるが、体は言う事を聞かない
だが、メアリーは生まれてからまだ三歳しか経ってない上に今までの畜生な扱いへの恨み辛みを誰かにぶつけたことなんて無い。ぶつける前にスパイダーマンがしょっぴいた
だから、自分の大元となったウルヴァリンを見た瞬間、その恨み辛みが爆発してしまった
桃花とスパイダーマンに救われて、あっさり今までのことは切り捨てる事ができるほど、メアリーの精神は育ってなかった
「確かにわたしが桃花と会えたのはあなたのおかげ!でも今までの生活はあなたのせい!だから……だから!!」
ドンッ!!とさらに一発。さらにまた一発、44マグナム弾がウルヴァリンに当たる
そして、弾切れ。カチっカチっとトリガーを引く音だけが響く
「あなたの……せいで……」
俯きながら、トリガーを引く
視界が滲む。もう、何を言ったらいいか分からない
「いっつ……まさか会ってから数秒で弾丸ぶち込まれるとはな……」
対して、ウルヴァリンは慣れているのかすぐに起き上がった。傷も既に塞がっている
「俺はこういう時なんて言えばいいが分からんが……」
ウルヴァリンはそのままメアリーに近付き、メアリーを抱きしめた
「……え?」
「よく頑張ったな。辛かっただろう。特に骨格をアダマンチウムに変えられた時は」
ポンポン。とメアリーの背中を子供をあやすように叩く
「だが、もう忘れろ。乗り越えろ。それまでは俺が的なりサンドバッグになってやる」
メアリーの目から涙が流れる
「それに今まで耐えれたからいい友達が出来たんだ。それは右ではないか」
「はい…………あと、That's rightの訳し方違います……」
「…………」
ちょっと恥かいた上に締まらないウルヴァリンだった。ちなみに、今回ウルヴァリンがいいたかったのは「そうだろう?」である事をお忘れなく
「えっと……その……ごめんなさい!急に撃っちゃって!」
「気にすんな。サイクのオプティックブラストに比べりゃ屁みたいなもんだ」
色々と決壊したメアリーだったが、数分間ウルヴァリンに泣き付いたら収まった
「今回は顔合わせに来ただけだ。邪魔してすまなかったな」
「あ、いえ……」
「それと、俺からも言っておく。魔剣は実在する」
「!?」
急に魔剣の事を言われ、驚く
「俺も何度か対峙したことはある。ミュータントが何人もイ・ウーとやらに勧誘……いや、拉致されかけてな。その度に俺を含めたX-MENはあいつと戦った」
「……」
「だが、あいつは面を見せなかった。誰に聞いても顔は見ていない。が、声からして相手は女だ。そして、あいつは氷を操るミュータントかミューテートだ」
「氷を……」
「油断はするなよ。相手は俺達X-MENからも逃げ切るヴィランだ。少なくともスパイダーマン並にしつこいと思え」
「はい!…………ん?しつこい?」
「あぁ。しつこいだけだ。実戦はあまりした事が無いだろう。頭がキレるやつだし、氷を操ってくるからしつこいとしか言い様がない。まぁ、普通に戦えばスパイダーマンの圧倒だろうさ」
なら襲われても勝てるかな?と思ったが、ウルヴァリンやスパイダーマンはかなり長い間ヒーローをやってる上に様々なヴィランと戦う腕利きのヒーローだ。そんなヒーローとまともに戦うとなれば超能力者一人くらい楽々と倒して見せるだろう
ウルヴァリンの意見は当てにならないが、頭はキレ、超能力も持ち、引き際も鮮やかな強敵だというのはハッキリと分かった
「じゃあな。俺は日本を観光しておく」
「あ、はい!迷惑かけてすみませんでした!」
「気にすんな。あと、目、腫れてるからな」
そう言うと、ウルヴァリンはヒョイヒョイとビルの上に登って何処かへと行ってしまった
それを見送り、取り敢えずキンジの部屋に戻る事にしたメアリーだった
「お邪魔しま~す」
特に何事もなく帰ってきたメアリーは靴を脱いで丁寧に揃えて上がる
桃花は大丈夫かな?と思いながら歩いたその時、首に違和感がした。何か、異物が入り込んだかのような
ゆっくりと下がると、そこには自分の首の太さと同じ位の横幅に広がった赤色の線。ポタ、ポタ、と赤が垂れている
次に、自分の首に手をやる。何か生暖かいものがついた。手を見る。真っ赤
「…………?」
声が出ない。いや、出るが、それは喉から、ヒューヒューと空気が漏れるような音
そして、目の前の赤色の線を良く見る。それは、細いピアノ線だった
それを見て自分の参上を理解した瞬間、メアリーは倒れた
「な、なんだ!?……ってメアリー!?」
飛び出してきたキンジが喉を抑えながら倒れているメアリーを見付ける
「ピアノ線……それに血……ま、まさか!」
「うるさいわよキンジ!……メ、メアリー!?」
「どうかしたの?キンちゃん……ひっ!?」
「ちょっと何事……メアリー!!」
アリアが小太刀でピアノ線をいち早く切り、キンジと桃花がメアリーに近付く
「の、喉の中程まで切れてやがる……即死か……」
「死んでないわ。メアリー、大丈夫?」
桃花がメアリーの体を少し揺らして聞く。メアリーはちょっと手を動かした
「ま、マジかよ……」
「後数秒ね。待ちましょう」
そして数秒後、メアリーの傷はふさがった
「……息できないってホント辛いんですよ?暫く気絶させて欲しかったです」
「ホントに死んでたら嫌じゃない。あ~あ、制服が血だらけじゃない。最早ホラーよ?」
『あの時に比べれば……』
「あの時?」
最早グロ&ホラー担当と化したメアリーであった
キンジとアリアはもっと酷い惨状を見た事があるので大部グロ耐性がついたが、白雪はいきなりのスプラッタに気絶してしまった
「今度はメアリーの首の位置か……前は」
「アタシの首の位置だったわ……間違いない、魔剣の仕業ね」
「だから居るかもわからねぇやつのせいにしても……」
「いえ、その通りです。多分、今回は見せしめかなにかだったんだと思います」
メアリーがピアノ線の握り、 廊下の壁から無理矢理引っペがす
「メアリーまでもか?だから魔剣は……」
「存在します。今日、ウルヴァリンに会ってきましたが、ウルヴァリン含めたX-MENの全員が魔剣と一度接触しています」
「なっ!?」
「ほら言ったじゃない!!」
「あんた帰り道に何してんのよ……」
アリアはスルーしたが、キンジと桃花はメアリーが帰り道にウルヴァリンと会ってたことに驚いた。それに、キンジは魔剣が実在すると言う事に驚いた
「アタシの勘は当たるのよ」
「でも、近くに来てるとかは何も情報が無いじゃねぇか」
「あ、なら聞いてみましょうか?今日受信したこのメルアド、多分ウルヴァリンのですし」
メアリーが血の乾いた手でスマホを操作し、ウルヴァリン……と、言うかウルヴァリンからの呼び出しメールに返信を送る
そしてメアリーがシャワーを浴びて桃花がキンジにジュース代渡して桃花、キンジ、アリアで掃除をしながら待つこと数分
メアリーが風呂から出てきたあたりで着信が来た
「……あ、これ本当にウルヴァリンのメルアドみたいです」
「で、なんて帰ってきたのよ」
何故か嬉しそうなアリアがメアリーに後ろから抱き着いて肩から画面を覗き見る
「えっと…………こ、この近辺にいるみたい……です」
「ほらキンジ!!アタシに謝りなさい!そしてももまん買ってきなさい!!」
「何故そうなる」
自分の言ったことが正しかったからか、アリアは大はしゃぎ
「取り敢えず、魔剣と対峙したことがある人が言ってるんだから確実ね。これからは気を引き締めるわよ」
「ぜぇ~ったいにとっ捕まえてママの刑期減らしてやるわ!!」
(ただのボディーガードのハズが……はぁ)
その中で、白雪はまだ気絶していた
ウルヴァリンが何故魔剣の居場所をメアリーに教えれたか
『……ミュータント発見機はヴィラン探しに使うものではないぞ』
「……ホントすまねぇ」
実はプロフェッサーXにウルヴァリンが頼み込んでました
ちょっとネタについて解説
それは右ではないか……これはMARVELが原書の方でやらかしたエキサイトな翻訳です。That's rightのrightをそのまま右と訳してしまったからではないか……と思います。日本通のウルヴァリンらしからぬ発言ですね
そんな訳でウルヴァリン登場。ディスク・ウォーズ:アベンジャーズの方でもやっと出てきたので調子に乗って出してしまいました。一応原作版の方ですが、スパイディとは違い何故かキャラが掴めない……
今回は鬱憤が爆発したメアリー氏の的になってしまいましたが、大丈夫です。出番はあります
そして恐らくどの二次創作でも魔剣の存在がこの時点で確立する事は無いでしょう。いや~、MARVELキャラって便(ry
まぁ、魔剣の存在確立と同時にメアリーのグロキャラ確立という珍事件もありましたが……
そんな訳で一話挟んでから(挟まないかも)ジャンヌちゃんをフルボげふんげふん。失礼、ジャンヌちゃんとの全面対決です
では、次回また会いましょう
P.S
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズのサージが思い出せなかった自分はにわかMARVELファン