Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?)   作:白銀の勇者

4 / 16
今回も話はあまり進みません

アイアンマン登場はまだ先です


MarkⅢ

昼頃。昼休みとなり、持ち込んだ弁当を食べる事にした

 

隠し武装について聞かれたが、自分と文で作ったの一点張りで何とか通した。まぁ、事実だが

 

アイアンマンのリパルサーを小型化させ、生身でも撃てるようにした物だが、少し耐久性が問題なようだ

 

「うわ~、今日も美味しそうだね、ももちゃん」

「昨日の残り詰めただけよ。はい、理子の分」

「あれ?理子のも?」

「余りすぎちゃったからね。要らなかった?」

「そんな事無いよ~。早速食べよ?」

 

くふふ。と笑いながら理子が弁当を包んだ可愛い柄の風呂敷をとっていく

 

その間に周りを見渡すと、ポツンと一人で弁当を食べてるアリアがいた

 

(まぁ、初日で銃ぶっぱしようとしたんだし……仕方ないのかな?)

「あれ?どうしたの?」

「……ごめん、あの子と食べてくる」

 

一言謝って鞄の中に入れておいたデザートも持ってアリアの元に行く

 

「Hello,M's神崎?」

「……あんた、確か香月桃花だったかしら?」

「Exactly。あの双剣双銃(カドラ)のアリアに覚えてもらっていて光栄だわ」

 

武偵の中で二つ名は相当腕の立つ者にしか与えられない

 

アリアはSランク武偵の一人。二丁のガバメントと二本の小太刀を扱うことから双剣双銃のアリアの二つ名が着いた

 

「そりゃあこのアタシに向かって変なブラスト撃ってきたんですもの」

「どうだったかしら?私の歓迎の挨拶」

「百点満点。嫌気が差すほど」

 

ジョークにジョークで返すアリア

 

そのアリアの横で弁当を食べる桃花

 

「……強襲科Aランク。使用する銃はグレッグ、ファイブセブン、HK45。近接にはスターク社製のサバイバルナイフを使用」

「あら、調べたの?」

「気になったから。それだけ」

 

あむっと弁当の中の食べ物を胃に詰めていくアリア

 

「一緒に食べる友達は?」

「居るとでも?」

「……ごめん」

 

そのまま黙々と食べ進め、弁当を食べ終えてしまった

 

桃花はそのまま持ってきたデザート……ももまんを取り出す

 

「デザートはやっぱこれよね~」

 

と、いいながらももまんに齧り付こう……と、したらアリアの視線が自分に……いや、自分の持ってるももまんに注がれてるのがすぐに分かった

 

ももまんを上へ下へ横へと動かすと、面白いようにアリアの視線がついてくる

 

それに苦笑いしながらアリアにももまんを差し出す

 

「食べる?」

「いいの!?」

「え、ええ……」

 

アリアがひったくるようにももまんを桃花の手から取ってもくもくと食べ始めた

 

一応、桃花の好物は甘い物と苦い物。ももまんを家で食べるならいつもブラックコーヒーがついてくる

 

(……淑女とは程遠いわね……)

「キャリー、録画」

『分かりました』

 

小動物的な可愛さがあったため、携帯端末で録画する事にした

 

理子の甘ロリとはまた違った感じの可愛さがあった

 

と、すぐにアリアはももまんを食べ終わった

 

「……もう無いの?」

 

と、寂しそうな目で見てくるアリア

 

あきらめたように溜め息を吐き、おやつ用のももまんを袋から取り出してアリアに渡す

 

「……キャリー」

『もうしてます』

 

可愛いものにはめっきり弱い桃花だった

 

 

 

 

「いや~、最初はいけ好かないと思ってたけどいい奴ね~」

「い、いけ好かない……」

 

どうやら、アリアはももまんで彼女に懐いたようだ

 

「そういえば、桃花。あんた、遠山キンジって知ってる?」

「そりゃクラスメイトだし」

 

ついでに、気になった人物だから。と心の中で付け加える

 

「あいつ、なんで強襲科止めたか知ってる?」

 

キンジが強襲科を止めた理由

 

それは、去年に起きたとある事故のせいだ

 

「一応は」

「……結構有名?」

「……さぁ。私は偶然知っただけよ」

 

それも嘘。本当は気になったからキャリーと一緒に調べあげただけだ

 

「そう」

「それだけ?」

「それだけ」

 

キンジの事が気になるのか。そう思いながらも紙袋に手を突っ込み、

 

「食べる?」

 

と、夕食後のデザート用のももまんで餌付けを開始するのだった

 

ちなみに、彼女は太りにくい体質だ。痩せにくいのもあるが

 

 

 

 

次の日

 

特に何事もなく、文に弁当と整備用のファイブセブンを渡し、代わりにホルスターにはHK45を突っ込んで登校した

 

そして、午前中の授業を消化して理子と弁当を食べ午後からは適当に射撃練習でもしようかと射撃場に向かおうとしたところで依頼を受けたらしいキンジを見つけた

 

「や、遠山君」

「……香月か。なんか用か?」

 

と、素っ気なく返してくるキンジ

 

女嫌いの彼……その理由も知っているが、そんな彼なら納得の返事だ

 

「何受けたの?」

「何でもいいだろ」

「気になるじゃない」

「……青海に迷子猫探し。報酬は一万。0.1単位の依頼だ」

「へぇ、テンプレな依頼ね」

「ほっとけ」

 

だが、よく迷子の猫探しは0.1単位分の依頼としてある

 

「手伝いましょうか?」

「いいよ。強襲科Aランク様の手を煩わせる依頼じゃないし」

「女の子の誘いには乗るものよ。キャリー」

『かしこまりました』

「おい」

「少し待ちなさい」

 

と、キンジの手を掴んで待つこと数秒

 

『恐らくテトラポットの上で座ってるかと』

「らしいわよ?」

「……何も出ねぇぞ」

「依頼達成料の一万で奢ってくれたらいいわよ」

「おい」

「冗談。ほら、鬼の角生やしたちっちゃい彼女がお待ちよ?」

 

鬼の角とはアリアの髪飾りの事だが、遠回しにアリアの事をいいながらキンジの背中を押す

 

そして、そそくさとその場を離れると、アリアがキンジの元までちょこちょこと寄ってきた

 

「……さ、射撃練習射撃練習」

 

結果、命中率は七割。桃花的にはイマイチな結果になってしまった

 

「もうちょっとバレルとか……ヘビーバレル?いや、それよりもマズルブレーキかサプレッサー……」

 

と、一人でHK45Cを片手に呟いている桃花が多々目撃された

 

 

 

 

「ただいま~」

 

と、桃花が寮の部屋に帰ってきた

 

靴を脱いでリビングまで行く。すると、

 

「あややっ!?」

「……文、正座」

 

文が赤と金のトランクケースを今にも手に取ろうとしていた

 

HK45の銃口を防弾制服に向け、ゆっくりとトランクケースから離して正座させる

 

「触るなって言ったわよね?」

「出来心だったのだ」

「じゃあ私の銃にマズルブレーキ着けてくれない?あと、ちょっと精度上げてくれないかしら?」

 

と、HK45を回転させて銃身を持ち、文に向ける

 

「お任せあれなのだ!」

 

HK45を受け取って自分の部屋に入っていく文

 

そんな文を見届け、部屋の片隅に放置してある二メートル大のキャリーバッグを見る

 

「……我ながらよく運んだわね……」

 

なお、空港では自身の怪力を遺憾無く発揮した彼女が多々目撃されている

 

そのキャリーバッグを少し倒してゴロゴロと自分の部屋に運ぶ

 

「……さて、キャリー、設置よ」

 

パン!と手を一回叩く

 

「3Dワイヤーで中身まで再現。中身を展開して」

 

その声と共にキャリーバッグが3Dのワイヤーで再現される

 

トニー・スタークのよく使う物を寮の部屋に手軽に持ち運べるように色々と工夫して出来た3D投射機を使ったからこそ出来ることだ

 

その3Dモデルに手をつけ、引っ張る

 

すると、中身がパァっと3Dで展開される

 

パーマをかけるような機械が二つついた土台のような物が展開された

 

「これが……」

 

こんな物だったのか。と驚きながらも作業は続ける

 

「ここかしら……いや、ここでも……」

 

数分かかってようやく決まった

 

「そんじゃ、設置……っとぉ!」

 

軽く気合を入れてキャリーバッグをガラガラと動かす

 

所定の位置まで持って行って一息ついた

 

と、そこでガチャッと部屋のドアが開いた

 

「マズルブレーキ着け終わったついでに色々と改造しといたのだ……ってそれ何なのだ?」

「……あれのお兄さんよ」

 

と、言いながらトランクケースを指さす

 

「ほ、本当なのだ!?」

「装着は私しか出来ないけどね。あ、弄らないこと。弄るとレーザーが発射されるから」

 

ちなみに、嘘である

 

「わ、分かったのだ……」

 

マジだと文は視線で悟った。嘘だが

 

「それじゃあ、私は昼に全部無くなったももまん買いに行くけど……文も来る?」

「行くのだ!」

「じゃあ行きましょ?」

 

と、制服のまま財布だけを手に取ってポケットにねじ込み、文から受け取ったHK45を一度構えて感触を確かめながら、ホルスターに収める

 

「相変わらずいい仕事するわね」

「代金は桃花だからタダなのだ!」

「遠山君からは結構代金取ってるものね。じゃあ、行きましょうか」

 

キンジは文の常連だったりする

 

文には改造出来ない銃は無い。物作りの腕だけならあのトニー・スタークと並ぶんじゃないか?と思いながらも家を出て、近場のコンビニに行く

 

「そういえば、桃花はももまんが何で好きなのだ?」

「私、甘いものと苦いものが極端に好きだからね。ほら、ブラックコーヒーとももまんをよく一緒に飲んで食べてるでしょ?」

「それくらいは知ってるのだ。でも、なんでももまんなのだ?」

「ん~……たまたま買ったももまんがたまたま美味しかったってだけね。深い理由は無いわよ」

 

そんな訳でコンビニの中に入る。が、そこである人物を見つけた

 

「あら、遠山君じゃない。さっきぶりね」

「ん?香月か」

 

キンジは雑誌コーナーで雑誌を立ち読みしていた。成人指定ゾーンからかなり離れて

 

文に適当に欲しいものとってきなさいと言うと、適当な雑誌を手に取ってキンジの隣で読み始めた

 

「……おい」

「こんな時間に外に……差し詰め神崎さんが転がり込んできたから逃げてきた?」

 

沈黙

 

「……え?マジ?」

「……昨日からな。だが、もう一日二日経てばあいつは自分の部屋に……」

 

流石にジョークで言ったらしいが、流石に本当だとは思ってなかったようだ

 

「ベルトを外す行為に家に転がり込み……あっ」

「察したような顔するな。絶対に違うから」

 

まぁ、HSS持ちの上に女嫌いのキンジにそんな度胸はないとちゃんと理解はしている

 

が、面白そうだからそういう反応をする

 

「そう……彼女出来たのね。おめでとう。式には呼んでくれるわよね?」

「彼女じゃねぇし式も上げん。なんでアリアと恋人にならなくちゃいけねぇんだ」

 

ブツブツと文句を言いながらも立ち読みを続けるキンジ

 

「ジョークよ。また文の銃整備を値切ってもらうから許して?」

「なら許す。ってか、平賀さんは銃の整備で小遣い貯めてるのか?」

「……そんじょそこらの金持ちよりお金持ってるとだけ言っておくわ」

 

文は武器に関する事なら何でも出来る上に銃の整備の質等がかなりいい為、多少値を張ってもアッサリと交渉は成立するのだ

 

なお、桃花は同居人だし友達だからサービスしてるとのこと

 

「……結構高いもんな」

「でも、それに見合った働きをするからいいのよ」

「それは分かる」

 

違法改造だろうが銃検だろうが文にとってはちょちょいのちょいだ

 

勿論、弾薬の調達も

 

「……あんな子が凄腕の整備士って言われても最初は信じないよな……」

「私もこの目で見るまでは信じなかったわよ」

 

コンビニでお菓子の棚をジーッと見る文はヘタをしたら小学生にしか見えない

 

「まぁ、ドンパチはからっきしだけど」

「天は二物を与えないからな。あれでドンパチ出来たらただのチートだ」

 

それもそうね。と言いながら雑誌を読んでると、手にお菓子を持った文がトテトテと歩いてきた

 

「それじゃあ、また明日。遠山君」

 

雑誌を元に戻し、レジでの会計ついでにももまんを買おうと歩いた時

 

「……なぁ、香月。一つ頼んでもいいか?」

 

と、雑誌を戻したキンジが桃花を見ていた

 

「ん?何?」

「アリアについて調べて欲しい……まぁ、厳密に言えばお前に仕えてるのかなんなのか分からないキャリーって奴への頼みだ」

 

キンジの頼みはほんの数秒で一匹の猫を見つける事の出来るキャリーの腕を見込んでの事だった

 

が、キンジはキャリーが人工AIだとは知らない

 

「……分かったわ」

「すまん。助かる」

 

キンジは再び雑誌の立ち読みを始めた

 

だが、流石に報酬の一つもないのは軽くイラッときたので

 

「すみません、これとももまん5個ください。お代はあそこの男子生徒で」

「ファ!?」

 

キンジにお代を払わせる事にした

 

「それじゃ、明日までに情報は集めておくから~」

「ちょっ、香月テメェ!!」

 

買ったばかりのももまんをくわえながらコンビニから文と一緒に出る桃花であった

 

 

 

 

「香月のやつ……ちくしょうめ……」

 

キンジはちゃんと律儀に金を払って店から出てきた。雑誌も買って

 

ちょっと軽くなった財布をポケットに突っ込んで寮の自分の部屋へと歩く

 

「……そういえばアリアが居るんだっけ……俺の日常は何処に消えたんだよちくしょう……」

 

軽くヘコみながら帰るキンジであったとさ




桃花、キンジに(無理矢理)奢らせるの巻

次回もあまり話は進まないかと……でわでわ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。