Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?) 作:白銀の勇者
今回はアイアンマンの出番はなし
あと、気が付いたらお気に入りが七人になってました。地雷だと分かってながらも閲覧してさらにはお気に入り登録してもらった事に心より感謝を
それでは、本編をどうぞ
キンジにももまん五つ分の金を出してもらった次の日の放課後。武偵校の温室にて
ここでキンジにアリアについての情報を渡すことになっているのだが、キンジは一向に現れない。が、代わりに
「あら、理子?」
「あれ、ももちゃん?どったの?」
理子が来た
「……まさか、遠山君に?」
「そだよ~?あ、ももちゃんも?」
「不本意ながら。これを渡すためにね」
と、言いながら桃花は手に持っている紙の束を取り出した
この紙の束にはアリアについての事が書かれている。が、キャリーがアリアのデータから適当に掻い摘んだ物らしい。キャリーは当時のデータは何故かバックアップを残さずに消去したらしい
「見ていい?」
「いいわよ?ほら」
と、言いながら紙の束を理子に渡す
理子は探偵科Aランクだ。もしかしたら、キャリーと同じ位の情報を収集しているかも知れない
「……これ、理子が調べたやつと殆ど同じだよ?」
「あら、そうなの?」
流石に殆ど同じとは予想外で、少し驚く
「それじゃあ、後は理子に任せようかな?私は帰って……」
「いや……キーくんそこにいるから……」
と、言いながら理子が指さした方には
「だ、ダンボール?」
ダンボールがあった
が、そのダンボールがモゾモゾと動き、バッ!!と持ち上げられ、
「待たせたな!」
袋を手に持ったキンジが出てきた
「キーくん……リアルでそれやるのはちょっと……」
「アリアを撒こうとして周りを見てたらこれを見つけてな。それで逃げたら逃げれた」
「神崎さん……Sランクの名が泣くわよ……」
ダンボールでコソコソしてるキンジを何処に行ったのあのバカ!と言いながらキョロキョロとしているアリアが何故か鮮明に頭の中に写った
軽く頭を抱える桃花
「じゃあ理子。これ、頼まれてたやつ」
「お~、流石キーくん!」
と、言いながらキンジから渡された袋を受け取る理子
中はR-15のギャルゲーだった
「お前ホントそういうの好きだな」
「一度ハマると抜け出せないんだよ?」
理子がキンジにR-15のギャルゲーを買わせたのは罰ゲームとかではなく、理子が身長故に15歳以上と見られず、ギャルゲーを買えなかったため、キンジに買ってきてもらったと言うわけだ
理子は袋の中を見て、一つのギャルゲーを手にすると顔をしかめた
「……これはいらない」
「え?何でだ?」
「あ~……理子はね、『2』とか『3』とかつくギャルゲーは嫌いなのよ。蔑称とか言ってね」
何故知ってるかと言われたら、桃花は過去、理子にキンジと同じ事を頼まれたからだ
その時についでに、と続編のやつも買っていったら、有り難く突き返された
「理子、遠山君は処理に困るだろうから私が貰っとくわ」
と、言ってギャルゲーを受け取った
「それじゃ、遠山君。これが神崎さんについての資料」
と、キンジにアリアの事について纏めた紙の束を渡し、鞄の中にギャルゲーを詰め込む
「中身は理子が調べたものと同じっぽいからそれを見ながら説明を聞いて?」
「分かった。助かった、香月」
「ももまん分の働きしただけよ」
そう言って、鞄を手に持って温室から去っていった
(確か文は今日は依頼があるから遅くなるって言ってたから……取り敢えず帰って着替えてゲーセンにでも行きましょ)
そんな訳でバスに乗ってちゃちゃっと帰ってちゃちゃっと着替えて財布だけポケットにねじ込んで部屋の外へ
「キャリー、何からやろうかしら?…………キャリー?」
キャリーに話しかけるが、応答しない
携帯電話を見ると、電源が切れている。電源をつけると、充電してください。とだけでてプツン。と切れた
「じ、充電切れ……最近充電してなかったし、幾らお父さん製の電池パックとは言ってもキツかったのね……」
充電するのも面倒になって財布の入ってるポケットとは逆方向のポケットに携帯を入れて歩く
目指すは寮から比較的に近い場所にある少し大きめのゲーセン
「……キャリーが居ないのも久しぶりね」
何時もはいい話相手になってくれるキャリーは今頃、家で何かしてるか、携帯の中に閉じ込められているか……おそらく後者だろう
家に移ってたら一言桃花に声をかける筈だ
その後は特に何もなくゲーセンに到着した
「さて……ガンシューティングでもやりましょうか」
ガヤガヤと様々なゲームの音が混ざってカオスなゲーセンの中に入ってすぐ、ガンシューティングの場所まで行く
そして、おもちゃのガンを持ち上げる
(うっわ、軽……)
おもちゃのガンを手に持ち、百円玉をゲーム機に入れる
一人でプレイの所に照準を合わせ、引く
そして、ムービーが始まるが、特に興味はないため、スキップすると、戦闘が始まった
武器はハンドガンのみ。だが、それだけでも桃花には余裕だった
片手をトリガー、もう片方の手で適当にガンを持ち、敵の眉間合わせて引き金を次々と引いていく
(反動が無いから楽勝ね。全段ヒットも夢じゃないわ)
弾が切れたら身を隠し、ガンを振る。が、その時につい癖でマガジンを仕舞ってるところに手をやってしまう
が、特に気にせずにバンバン撃って行く
数十分後、道中にあったマシンガンやショットガンなどを数回使ったが、難なくクリアした
「ふぅ……楽勝……」
そう言いながら、何時も足に着けていたが、今は外してるホルスターにガンを仕舞いそうになって顔を少しだけ赤くする
後ろに軽くギャラリーが居たが、それを無視して適当にぶらぶらとする
ぶらぶらしてると、UFOキャッチャーにアメリカで活躍しているヒーローのフィギュア等があったが、本人に会ったことがあるのでスルーした
そのままぶらぶらとしていると、某太鼓型のゲーム機を使って達人を目指すゲームがあったので、それを夜ご飯ギリギリまでやる事に
鬼の曲を何曲もやってる内に時間はみるみる削れていき、腕がパンパンになってもう無理になった頃には時間は結構削れていた
またギャラリーが出来ていたが、スルーして店の外へ
「ん~……久々のゲーセンもいいモンね」
軽く伸びをしながら財布と充電の切れた携帯をゲーセンに忘れてないか確認して帰路につく
が、流石に軽くだが体を動かしたため、喉が乾いていた。途中にあった自販機でジュースを買ってベンチに座って飲み始める
炭酸じゃないから腹は膨れないし。とか思いながらゴクゴクとジュースを腹の中に入れていく
が、その時、視界の隅に明らかに外見がチャラく、五人くらいで一人の女の子にかなりしつこく話しかけている男達が見えた
「うっわ~……ナンパ?それとも当たり屋?…………あの子、スタイル良いわね~……」
視線を自分の胸元に落とす
そこにはお世辞にも大きいとは言えない自分の胸
視線を絡まれてる女の子に移す。デカイ
「世の中不公平よね」
ジュースの入ったペットボトルを持ち前の怪力のあらん限りで握りつぶそうとしてしまったが、大惨事になるのでそっと堪えた
が、この気持ちを晴らさんべく、桃花はペットボトルをベンチに置いて動いた
「ちょっとあんた等。その子困ってるでしょ?開放してあげたら?」
拳銃やサバイバルナイフ等は持ってきてないが、素手のチャラ男相手に遅れを取るほど桃花は弱くない。が、問題は数だ。数の暴力で来られたら流石に少しばかりキツイ
「ん?……なんだぺちゃパイか」
「よし潰す」
その瞬間、ビキッと桃花の額に青筋が浮かび上がり、スタスタと一人に近づくと、地面にあったマンホールを片手でガコッと外して持ち上げ、胴体をそれで(後遺症が残らない程度の力で)薙ぎ払った
「ぐげっ」
すっ飛んでいくチャラ男A(名前も分からないためこう呼ぶことにした)
「な、なんだこの女!」
「使いづらいわね……円形の盾なら良かったんだけど」
マンホールを元に戻し、普通に構える
「まっ、盾なしだけど頑張ってみますか」
手をプラプラとしてから軽く構える
構えてからわずか数瞬でチャラ男Bの懐に潜り込む
「速っ……」
そのまま鳩尾に拳を叩き込み、くの字に体が曲がったところで膝を顎に入れる
悲鳴もなく倒れるチャラ男Bの手を掴んで
「どっせい!」
年頃の女の子としてそれはどうなのかと思える声を出しながらチャラ男Cに向けてチャラ男Bを持ち前の怪力でぶん投げた
「こ、こっち来ぐへぇぁっ!」
顔面と顔面がぶつかり、チャラ男B&C気絶
「……サンドバッグにもなりゃしないわね」
パンパン。と自分の手を払う
「お、おい!二人で取り押さえるぞ!」
チャラ男Dの言葉にチャラ男Eが頷き、桃花を取り押さえようとする
すぐに身構え、チャラ男Dの方に体を寄せ、手を掴んで首元を持って回転しながら地面へと叩きつけ、即頭部をサッカーボールのように蹴って気絶させる
今度はチャラ男Eの手を掴んで足を払い、背中に体を乗せてそのまま投げ飛ばした
「ぐはっ!」
「あなた、その股についてる汚いもの潰されたくなければとっとと去りなさい」
チャラ男Eは情けない悲鳴を上げながら仲間を置いて何処かに走り去ってしまった
「……あなた、大丈夫?」
「……あ、はい。ありがとうございます」
チャラ男に絡まれていた少女は桃花に礼を言った
「スタイル良いんだし日が暮れる前にはちゃんと帰らなきゃダメよ?」
「で、ですよね……」
「ほら、ちゃっちゃと家に帰りなさい?」
そう言うと、桃花はベンチに置いてあったペットボトルに入ったジュースを手にとって去っていった
「……家、か……」
少女は桃花が去ったあと、しばらくその場にいた
不意に空を見上げて、溜め息をつく
その時、背後から一人の女性が近寄ってきた
「自由時間は終わりよ」
「分かってます」
少女は、無表情で答える
「今日やる事は分かってるわね?」
「……はい」
「なら良いわ。いい、たかがあなたの為にあれだけ希少なものを使うのよ?失敗したらどうなるか、分かってるわね?」
「……ッ」
少女は頷く
「じゃあさっさと行くわよ。XX-1。あなたは『ウルヴァリン』と『X-23』……ウェポンXをも超える兵器になるのよ」
「……その為の、アダマンチウム……」
「えぇ。あなたの骨を全てアダマンチウムに変えさせてもらうわ。反抗しないようにナノマシンも埋め込んでね」
「分かりました……」
「『ウルヴァリン』と『スパイダーマン』の遺伝子を組み合わせてヒーリングファクターと怪力を発現させた個体はあなただけ。私達をがっかりさせないでね」
そう言うと、女性は踵を返して歩いていく
少女は俯く
「助けて…………嫌だよ……兵器にされるなんて……」
少女の声は誰にも届かず、少女は女性の後をついていくのだった
「……ん?何故かスパイダーセンスが反応してる?……まぁ、日本に居るヴィランなんてシルバーサムライ位しか知らないし、折角の日本の観光は楽しまなきゃね。メイ叔母さんへのお土産も帰るまでに考えておかなきゃ」
「ただいま~……」
「あ、おかえりなのだ!」
帰宅した桃花に待っていたのは、文の声と台所から漂ういい匂いだった
「ごめんね、ちょっと遅くなった」
「別にいいのだ。あ、お箸とか出しておいて欲しいのだ」
「うい~」
適当に返事しながら箸とコップ、それと紙パックに入っているお茶を取り出してテーブルに置く
その後は文の料理を食べながら適当に駄弁り、食器を二人で洗った
そして、文が寝た後
「……これ、インストールお願い」
『やるんですね』
「……仕方ないじゃない。前に押し付けられたのは面白かったんだし」
『分かりました。あと、携帯電話充電しておいてくださいよ?』
「わ、分かってるわよ……」
こんな会話があったそうな無かったそうな
ちなみに、桃花が寝付けたのは深夜も遅い頃だったという
「Uh~~……理子、今、私はすごく眠たい」
「うん」
「だから寝る。お休み」
「ちょぉっ!?」
武偵校についた桃花は理子に挨拶した後、自分の思ってる事を伝えると机に突っ伏して寝息を……
「駄目だよ~!」
立てようとしたら理子に机をバシバシ叩かれた後に頭をシェイクさせられる
「わ、分かったわよ!」
目を擦りながら顔を上げる
「机叩かないでもいいでしょ……響くじゃない」
「ももちゃんがそうやって寝る時って何時も昼休みまでぐっすりだから駄目だよ!」
「はいはい……」
寝不足で今にも降りそうな瞼を必死に持ち上げる
全くもう。と言った感じの表情をしている理子だが、何か考え込む様に顔を俯かせると、数秒後に真面目な表情に変えて桃花を見る
「理子?」
今までそんな理子の顔は見たことが無かった。必死な表情や真面目な表情は見たことがあるが、どれも可愛さが残っている様な感じだったが、今回は違った
何処か、凄みのような物があった
「明日、バスに乗らないで武偵校まで来て」
「……い、いやいや。自転車とか持ってないからね?」
「じゃあ歩いて!」
「む、無茶言わないでよ!」
「ももちゃん!」
理子が桃花をジーッと見てくる
「あたしは本気だ」
「ッ!?」
理子の何時もの軽い感じの声と口調ではなく、何処か重い雰囲気を醸し出させる声と口調
思わず息が詰まる
「……で、出来たらね…………」
絞り出せた言葉はそれだけだった
「……くふ。人の頼みは聞かないと駄目だよ?ももちゃん」
理子の声と口調は、何時もの感じだった
が、何処か、変な違和感が心の中に残った
途中で出てきたキャラは二人がオリキャラ、一人があの人です
……と、言うかスパイダーセンスって言ってる時点であの人だって丸分かりですよね
原作第一巻の最後に桃花は多分関与しません。その代わりにあの人と協力してのオリ展開を考えてます
次回こそアイアンマンの出撃です。多分本日中に