Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?)   作:白銀の勇者

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特に書くことはありませんが更新です

今回はアイアンマンの登場です


MarkⅤ

「ふわぁぁぁ……よく寝た」

 

翌日のバス発車時間一時間前、桃花は目を覚ました

 

「キャリー、起きてる?」

『はい。つい先程スリープモードから回復しました』

 

目を擦りながら、ベッドから降りてパジャマを脱ごうとする

 

「……あれ?今日は起きるのが遅いわね……」

 

時計を見ると、何時もはバス発車時間一時間十分前には起きるようにしてるのだが、今日は十分遅かった

 

何故こうも中途半端かと言うと、文を起こしたり銃の最終チェックをしたり新聞をじっくり読んだりすると、丁度これくらいの時間が時間を無駄にせず、遅刻もしない丁度いい時間だったからだ

 

『いえ、何時もと同じです』

「え、でも、あの時計は……」

 

机の上に置いてあるトニーお手製デジタル目覚まし時計は何時もより十分遅い時間を表示していた

 

『ですが、私のシステムに組み込まれている時計機能では何時も通りの時間を指してます』

「おっかしいわね……お父さんお手製よ?……まぁ、時間は直しておきましょ。って、目覚まし機能まで停止してる?下手すりゃバスに乗り遅れてたわね……」

 

カチカチとデジタル時計を操作し、時間を元に戻す

 

そして、表示時間を戻し終わったところでパジャマの前ボタンを外していく

 

『……トウカ様。どうやら、この家全体の時計が十分ズレてるみたいです』

「……え、なにそのピンポイント時計テロ」

『直した方がアヤ様も慌てなくて済むかと』

「……それもそうね」

 

パジャマの前ボタンを外したまま部屋を出て家中の全ての時計を十分進める。勿論、文の部屋の時計も

 

全ての時計を操作し終わった所でパジャマの上の袖から手を抜き取りながら自分の部屋に戻り、パパッと防弾制服に着替える

 

そして、文の部屋にもう一度入り、文のベッドに登って文をベッドから転がり落とす

 

「あやっ!?」

「おはよう、文。いい朝ね」

 

べちゃっと地面に落下した文は目を覚ました

 

「いい加減この起こし方は止めて欲しいのだ」

「昔どれだけ起こそうとしても起きなかったのは誰だったかしら?」

 

ほらほら着替えて。と言って部屋を出ていく

 

そして、新聞をキャリーに展開してもらい、読んでいると防弾制服に身を包んだ文が部屋から出てきた

 

「はい、番組欄」

「ありがとなのだ」

 

目の前に表示されてる新聞のモニターの一部の端を掴むような動作をしてヒュッ。と文に投げつける動作を取る

 

モニターは文に向かって飛んでいき、文は両手でそれを挟んで止め、それを覗き込む

 

文が番組欄を見ながらリモコンを操作する

 

その横で新聞を広げて記事を読んでいく

 

その後は適当に会話をしながら文はテレビを。桃花は新聞を読んでいく

 

そして、三十分程経った頃

 

「それじゃあご飯作ってくるわね」

「あいあいさーなのだ」

 

桃花が新聞をピッ。と横に弾いて席を離れキッチンに行く

 

食パンにバターをつけてトースターに突っ込みつつ卵を二つ、ベーコンふた切れを手に取って、先に油をひいたフライパンを温める

 

その間にパパッとキャベツを切り、フライパンがあったまったのを確認してベーコンを突っ込み、その上に重ならないように卵を落とし、蓋をする

 

待つこと数分。チーン。と音を立ててパンが焼けた

 

パンを皿に移してフライパンの上で焼けたベーコンエッグを二つのパンの上に一つずつ乗せ、塩コショウを軽く振る

 

フライパンを流しで水につけておいて完成

 

「出来たわよ~。さ、食べちゃいましょ」

「今日も美味しそうなのだ!」

 

そのままパクパクと食べ進め、食べ終わり、皿をパパッと洗ったら丁度いい時間だ

 

最後に銃の最終チェックをパパッとし、ホルスターに差し込む

 

今日もHK45。ちなみに、桃花はバスジャック鎮圧時に使ったFive-seveNとG18(グロッグ)の三丁を所持している

 

G18は文が特別に取り寄せてくれた切り札。さらに文が作ってくれた特製ドラムマガジンは64発もの弾丸が入る優れもので、超偵ではない彼女の切り札とも言える。勿論、ドラムマガジンはそれなりにかさむし重く、大抵はマガジンを何個か持っていくか、ドラムマガジン一つを持っていくかのどちらかだ

 

もっとも、超能力(ステルス)にも対応出来る力を彼女は持っているのだが

 

「さ、行くわよ」

 

そして、バスに乗り込むために靴を履いて、赤と金のトランクケースを持って扉を開けた

 

「あれ?それも持っていくのだ?」

「ちょっと色々と整備したかったからね。何処かの誰かさんが工具全部持って行っちゃったし」

「あはは~」

 

結果、昨日理子の言った言葉には、従わなかった

 

 

 

 

「間に合った間に合った。ふぃ~」

「結構余裕だったのだ」

 

バスの席に腰を下ろして一息つく

 

どっこいしょ。と年不相応の声を出しながら赤と金のトランクケースを足元に置く

 

そして、バスは男子寮前へと行き、男子生徒が乗り込んでバスが発車しかけた時……

 

「うぉぉぉぉ!ちょっとタン……」

 

マ。だろう。次に出てくるであろう言葉は

 

その言葉が聞こえる前に、バタン。とバスの扉は閉じた

 

(……遠山君、遅刻確定ね)

 

一応敬礼をしたのだが、キンジには見えなかったであろう

 

バスはキンジを華麗にスルーし、武偵校へと向かっていく。が、その途中、ある女子生徒の携帯電話から着信音が鳴った

 

「あ、あれ?マナーモードにした筈なんだけど……」

 

と、女子生徒は携帯を取り出し、開く。が、その画面は待受なんかではなく、謎の画面だった

 

そして、

 

『この、バスには、爆弾が、仕掛けられてやがります』

 

バスジャックが起こった

 

 

 

 

「……不幸だ…………」

 

キンジは溜め息をつきながら一人で歩いていた。恐らく、遅刻は確定だろう

 

先日、ゲーセンでとったレオポン人形が鞄から見え隠れしている

 

すると、携帯が鳴った

 

着信主が誰かと見てみれば、アリアからだった

 

「……何の用だ?」

『事件よ事件!とっとと来なさい!』

「……は?」

『バスジャックよ!7時58分、男子寮前発、Gの3がバスジャックにあったのよ!』

「何だと!?」

 

キンジは携帯を仕舞って、全力で駆け出した

 

 

 

 

「やっと来たわね!さっさと行くわよ!」

「道中詳しい事話せよ!」

 

アリアと合流し、ガレージの中にあった黒ワゴンに二人で乗り込む

 

アリアが運転席に座った

 

そんなちっこいあんよで運転出来るのか……?なんて思ってたら急発進した

 

「ぐげっ」

 

シートベルトをしめきっておらず、運悪く首元に来てたシートベルトが首を直撃した

 

「バスジャックはさっき話した通りよ。目標は全員の救助よ」

「げほっげほ……ったく、この間もバスジャックあったんだろ?頻度高すぎだろ」

「それは言えるわね。そんでもって、犯人は恐らく武偵殺し」

「武偵殺し!?」

 

武偵殺し。それは、かつて武偵を狙い、次々と殺していった凶悪犯罪者だ

 

「……だが、武偵殺しは……」

「真犯人がいるのよ。この前捕まった人とは別に……」

 

アリアの言葉を半分疑いながら、キンジはベレッタにマガジンを差し込むのだった

 

 

 

 

「爆弾はあったか?」

「こっちは無い」

「こっちもだ」

「同じく」

 

バス内では強襲科の生徒を中心に、爆弾を探していた

 

『無駄な、抵抗は、しやがるな、です』

 

その声に耳を貸さずに強襲科の生徒は爆弾を探す。が、強襲科の生徒の一人、不知火 亮が窓の外で一台の車を発見した

 

そして、その車には軽機関銃が

 

「ッ!みんな伏せろ!!」

 

不知火の声に反応して全員がしゃがんで頭を抱える

 

その瞬間、何十発もの弾丸が頭上を通り抜けていく

 

「あややや!ドンパチは文の居ない所でやってほしいのだ!」

「大丈夫。あなたは傷付けさせないから」

 

桃花は文の上に覆い被さるようにして文を守っている

 

ガラスの破片が落ちてくるが、どれも刺さることは無かった

 

「やってくれたわね……撃ち落としてやるわ」

 

桃花が腕時計の隠し武装を展開し、紐を握る

 

そして、壁越しにブラストを発射した

 

バシュッ!!という音と共に発射されたブラストはバスの装甲を突き破り、車のタイヤを吹っ飛ばし、スリップさせた

 

「ふっふ~ん。どう?私の射撃力」

「……香月さん。もう一台来てる」

「Uh-oh……」

 

不知火の言葉に思わず声が漏れる

 

「……文、あれを使うわ。頂戴」

「つ、使うのだ?」

「えぇ。やってやるわ。だから取って」

「気をつけるのだ!」

「この程度で死なないわよ」

 

文からトランクケースを受け取って腰に仕込んであるワイヤーフックを身を乗り出してバスの屋上に引っ掛け、靴越しに足にガラスが刺さらないようにトランクケースでガラスを全て砕いてワイヤーを頼りにバスの屋上に立った

 

「さぁ……やるわよ」

 

銃弾ではタイヤやエンジン意外に当たれば何発も打ち込まなければ撤退させる事は出来ない。だが、ブラストなら出来た

 

「キャリー、アシストお願いね」

『かしこまりました』

 

桃花はトランクケースを屋上に落とし……踏んだ

 

その瞬間、ガシャン!と音を立ててトランクケースが奇妙な形に変形する

 

それに手を突っ込む

 

「……あ、あの黒ワゴン、遠山君と神崎さん乗ってる……」

 

途中から見つけた黒ワゴンにはキンジとアリアが乗っていた

 

二人とも目を見開いている

 

「……あぁもう!見られたんなら仕方ない!しっかりと目に焼き付けなさいよ!!」

 

そして、桃花はそれを右手を右に、左手を左に思いっきり引っ張った

 

その瞬間、丸の形で青く光るライトがある場所が胸部に張り付き、左右に引っ張った手には鱗のように段々と赤と金の装甲が装着されていく

 

そして、それは背中、腰、太もも、足。段々と面積を増やしていった

 

最後に、顔を囲むように装甲が展開され、最後にフェイスガードらしきものが現れ、顔を外界と閉ざした

 

「ウィンドウ展開」

 

ポンポンポン。とフェイスガードと桃花の顔の前に様々なウィンドウが表示される

 

装甲の全体図やエネルギー量等など

 

そして、フェイスガードで閉ざされた視界に外の様子が投影された

 

「……さぁ、パーティーの時間よ!」

 

アイアンマン。ニューヨークを守った鋼鉄のヒーローが、そこにいた

 

 

 

 

「……なぁ、俺の目には香月のやつがアイアンマンに変身したのが見えたんだが?」

「奇遇ね。アタシもよ」

 

黒ワゴンの中で二人は目を見開いていた

 

当たり前だ。いきなり知り合いがあのヒーロー、アイアンマンになったのだから

 

「……と、取り敢えずあの車どうにかしてからバスの上に飛び移るわよ!」

「お、おい!」

「トウカ!!それ撃ち落として!!」

 

 

 

 

アリアから車を撃ち落とせと言われた

 

車は積んである軽機関銃の銃口を桃花に向けている

 

弾丸程度なら、装甲が薄いこの携帯型アイアンマンスーツ、MarkⅤ。その改修機であるMarkⅤverT(トウカ)なら弾く事が出来る

 

昔トニーが作ったMarkⅤよりも低性能で装甲は鉄しか使ってないMarkⅠでも防げるのだから当たり前と言っちゃ当たり前なのだが。だが、MarkⅠ程ガッチガチに装甲を固めてないので、何十秒もくらい続ければアーマーの機能が停止するか、装甲が貫かれてしまうかもしれない

 

「キャリー、リパルサーレイ出力45%に固定。二発ぶっぱなすわ。積んである改修型リアクターの状態は?」

『オールグリーンです』

「オーケー」

 

キュィィィィンと両腕のリパルサーにエネルギーが溜まっていく

 

そして、軽機関銃が火を吹く前にリパルサーレイと呼ばれるブラストを発射した

 

バシュッバシュッ!!と二発続けて発射されたそれは一発は軽機関銃を破壊し、もう一発はタイヤを吹っ飛ばした

 

キュルルルルルル!と音を立てて車がスリップし、やがて見えなくなった

 

「ひゅ~」

『目標沈黙しました』

 

さて、ここからどうしようかと考えていると、黒ワゴンが寄ってきた

 

そして、中からアリアとキンジが飛び出した

 

「おっと」

 

桃花が二人の手を掴んで片手ずつで引っ張りあげる

 

「お、重くないのか?」

「平気平気」

 

そのまま二人をバスの上へと乗せる

 

「さて、このバスの事はご存知?アナウンスしましょうか?」

「んな事してる場合か!」

 

ジョークをマジで返され、軽くへこむ桃花

 

「そうね。把握してるから大丈夫よ」

 

しっかり乗ってくれるアリア

 

「そ。バス内とバスの上は確認済み。バスの横や真ん前は一度見てる……だとすると……」

「バスの下ね。厄介な所に……」

 

アリアと桃花がギリギリの所に立ち、バスの壁を見る

 

「そんじゃ、見てくるわね」

 

と、言いながらアリアがワイヤーフックをかけてバスの下に向かって潜る

 

「遠山君は念の為に中を見てきて。もしかしたら見つけてないだけかも」

「……お前が行けばいいんじゃないか?」

「あれに一発も撃たせず無力化出来るかしら?」

 

桃花が指を指す方には、3台もの軽機関銃を積んだ車が

 

「まぁ、この姿を晒したくないってのが一番ね」

 

今の桃花はアイアンマンの姿だ。バスの上に行ったのは桃花一人。そして、途中参戦がアリアとキンジ

 

だとすると、もしかしたらアイアンマンは桃花……と、言うことがバレてしまうかもしれない。ついでに文が口を滑らすかもしれない

 

なお、文は桃花がアイアンマンスーツを持っている事は既に知っている

 

「……分かった。行ってくる」

「もし撃たれたらちゃんと隠れなさいよ?」

「分かってる。転校までは死にたくないからな」

 

キンジの手を掴んで、宙吊りにし、キンジの足がバスの中に入ったのを確認し、ゆっくりと手を離した

 

「……さて、キャリー。リパルサーは出力50%。ぶちかますわよ」

『了解しました』

 

キュィィィィンとリパルサーに再びエネルギーが溜まっていく

「トウカ!あったわ!大きなC4が張り付けてあったわ!」

「外せる?」

「大丈夫。それと、キンジは?」

「車内よ」

「車外に出ないように言っておいて。その間に解体するわ」

 

アリアがC4へと手を伸ばしたその瞬間、3台の車が軽機関銃をアリアへと向けた

 

「分かった……って神崎さん!ちゃんと捕まってて!」

桃花がバスから飛び降り、車体の後ろに腕を突き刺す

 

後部座席に座ってる生徒は居なかった

 

アリアの盾になるように位置を一瞬で調整する

 

その瞬間、軽機関銃が火を吹いた

 

「ぐぅっ……!」

カンカンカンカン!!と弾丸がアイアンマンのスーツに撃ち込まれ、弾かれていく。が、衝撃はそのまま桃花へと伝わっている

 

「トウカ!!」

「アイアンマンをナメないで……この程度の銃弾なら……神崎さんは早く爆弾を……」

『あと三十秒弾丸を貰い続けるとアーマーが危険です』

 

カカカカカカン!!と何十発もの弾丸がアーマーの装甲を削っていく

 

当然、中にいる桃花にその衝撃はダイレクトで届いている。が、アーマーの怪力と己の力を振り絞って手のひらを一台の車へと向け、リパルサーレイを放つ

 

バシュッ!!と発射されたリパルサーレイは車のタイヤを吹き飛ばし、スリップさせた

 

「射角よし……真正面……」

 

そして、手を下ろして正面に車がいることを確認する

 

キャリーが狙いを察し、アーマーのエネルギーをある一点へと回す

 

UNIBEAM(ユニビーム)!!」

 

桃花の叫びと共にアイアンマンの切り札の一つ。胸のリアクターにエネルギーを集め、発射するユニビームが放たれた

 

ユニビームは車の中心を射抜き、爆発させた

 

「ラスト一台!」

 

桃花はだいぶ薄くなった弾幕の中、手を動かして照準を定める

 

「くっ……キンジ!手が届かないから手伝っ……あの馬鹿!!」

「上に通信機みたいなやつがあった!こいつを外して……、」

 

アリアがキンジに手助けを頼もうとするが、キンジはバスの上に上がっていた

 

キンジはバスの上に着いている通信機(らしい)を剥がそうとしている

 

「この状況で上に登るなんて馬鹿じゃないの!?」

 

アリアはそう叫びながら、小柄な体から出るのであろう俊敏さを存分に使い、数秒もかからずバスの上によじ登った

 

が、その瞬間、軽機関銃の銃撃は止まった。が、代わりに銃口はアリアへと向いている

 

「リパルサー!早くっ!!」

 

キュィィィィィンとエネルギーが溜まっていくが、軽機関銃の銃口はアリアを捉え、二発の弾丸が放たれた

 

アリアは高速で足のホルスターからガバメントを抜き、車へと二発の弾丸を放った

 

弾丸は交差し、軽機関銃の弾丸はアリアの額を掠め、アリアの弾丸は軽機関銃の付け根に当たり、もう一発弾丸がエンジンを撃ち抜き、車を爆発させた

 

「……流石神崎さん。Sランクは伊達じゃないわね」

 

バスの上でアリアが額から血を流しながら気絶してるなんていざ知らず、一息つく桃花

 

「おい、アリア。しっかりしろ、アリア!」

 

バスの上からキンジの声が聞こえる

 

「ま、まさか……キャリー!アーマー解除して!」

 

桃花の声にキャリーが反応し、アーマーは逆再生されるように折りたたまれ、元のスーツケースへと戻った

 

突き刺してた手が、腕の太さが変わったことで抜け、地面に落下しそうになるが、何とか穴の端を掴み、片手でスーツケースを持ちながらよじ登る

 

「神崎さん!」

 

キンジの手の中で気絶しているアリアを見て、桃花がキンジの隣へと移動する

 

額からは血が流れている

 

その時、バスがトンネルから抜けた

 

「早く爆弾を解除して医者に……」

 

そう言いながら桃花がバスの下に潜ろうとするが、その時、バスが移動している橋の横にヘリが現れた

 

そのヘリの扉は開きっぱなしだが、その中に、伏せ撃ちの構えでスナイパーライフル……ドラグノフを構える青髪の少女が一人

 

「レキ……」

 

キンジが呟いた

 

レキ。桃花は実際に話したことは無いが、狙撃科のSランクで命中率は100%という驚異な数値を叩きだしたと聞いている

 

レキは何かを呟きながら、トントン。とトリガーを叩き、そして、引いた

 

ドラグノフから放たれたライフル弾は橋の鉄骨、ワイヤー、タイヤを全て通過し、走るバスの下にあるC4を止める金具に直撃。金具が外れ、C4が海へと投げ出され、落ち、大爆発を起こした

 

「……凄まじいわね」

 

桃花はレキのあまりの狙撃の腕に驚愕する他無かった

 

こうして、バスジャック事件は幕を下ろした

 

 

 

 

ピシュッ!ピシュッ!と糸をウェブシューターから発射する時の独特の音が響く

 

そして、その音を出している主は橋の一番高い場所に両足をつけ、さらに両手もつけてバランスを取る

 

視線の先には、一台のバス

 

「ありゃ、終わってる」

 

赤と青のタイツで全身を包んみ、覆面を着けるその人物が喋った

 

「折角海外出張でここまで来たのに。まぁ、大事にならなくて良かったケド」

 

赤と青のタイツの人物はうんうん。と頷く

 

そして、バスの上にいる一人の少女を見て覆面の下で目を細めた

 

「あの子は……それに、同じような制服の子がいるから……もしかして武偵の乗ったバスをジャックしたのか!?なんという根性の持ち主」

 

ひゅ~。と口笛を吹くその人物はその場で立ち上がった

 

「それじゃあ、僕はもう行こうかな。早くメイ叔母さんのお土産買いに行かなきゃ」

 

その人物は橋から飛び降り、水面に激突する寸前にピシュッ!とウェブシューターから糸を出し、橋の一部にくっつけ、振り子のように体をスイングさせる

 

それを繰り返してその人物は去っていった

 

タイツの背中には、蜘蛛のマークがあった




ちょっとアーマーについて解説

桃花の持ってるアイアンマンMarkⅤverTは根っからのヴィランとの戦闘を想定してないため、従来のアイアンマンより装甲はかなり薄いです。どちらかと言ったら災害時で壁を壊しながら進むようなアーマーです。なので、軽機関銃の弾丸でもかなり危ない状態でした。あと、ユニビームが武装に追加されてます

最後に出てきた人物は、もう皆さんお分かりですよね?それでは、また次回
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