Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?) 作:白銀の勇者
「鬼さんこちら~手の鳴るほうへ~ってね」
ピシュッ!ピシュッ!とウェブシューターから糸が出る音が何度も響く
スパイダーマンはキメラの周りをウェブスイングで飛び回っていた
(それしても困ったな……図体デカすぎ)
「ほらほら!ナマケモノでももっと速く動くよ!」
スパイダーマンがウェブスイングで移動しながら、さり気なく蹴りや拳を叩き込むが、キメラは多少もがくだけだ
「ねぇ君、目が疲れてない?ほら、ウェブアイマスクをプレゼント!」
キメラの真ん前に移動したスパイダーマンがウェブボールをウェブシューターから発射し、キメラの目を糸で塞ぐ
「それじゃあついでにマッサージもしてあげよう!」
さらにスパイダーマンはキメラの真っ正面の壁に張り付いた後、キメラの眉間に両手のウェブシューターから発射した糸をくっつけ、思いっきり引っ張ってパッと離す
「Webstrike!!」
弾丸のように飛んでいったスパイダーマンはキメラの眉間に思いっきり蹴りを放った
そのまま眉間を足場にして飛び、ウェブスイングで移動してから天井に張り付く
「どう?気持ちよかったでしょ?お代は要らないよ」
逆さになったままスパイダーマンがジョークを口にする
キメラは暫くもがいた後、前足の爪で糸を剥がしとった
「Uh-oh.結構本気だったんだけどなぁ」
スパイダーマンはそう言いながら、天井に糸を張り付け、ウェブスイングで移動を始めた
「リパルサー出力100%!最初から全力よ!」
『加減無しで良いのですか?』
「相手はアダマンチウムよ!油断したらこっちが殺られるわ!」
キュィィィィィンとリパルサーへとエネルギーが溜まっていく
改良型リアクターは人生五十回分の心臓を動かせるというパラジウムを動力源としたリアクターよりも遥かに出力は上がっている。ココナッツ味とメタル味のそれはMarkⅢに積むにはオーバースペック過ぎるのだが、このくらいのエネルギーと出力が無ければXX-1とはまともに殴り合えもしないだろう
桃花が両手のひらをXX-1に向け、リパルサーからリパルサーレイを放つ
が、XX-1はそれをひらりとかわしてアダマンチウムの鉤爪を構えながら突進してくる
「連射よ!」
桃花の声に反応してキャリーがリパルサーレイを連射モードへ変える
そして、両手のひらから威力は下がったものの、何発ものリパルサーレイが放たれる
か、XX-1は両手をクロスしてリパルサーレイを防御しながらも桃花へ突っ込んでくる
「これでも貰っときなさい!」
桃花のアーマーの右腕のギミックが作動し、そこから三発のミサイルが姿を現す。そして、それが火を吹き、XX-1に直撃……するかと思いきや、XX-1はその三発のミサイルがを鉤爪で切り裂いた。そして、爆煙がXX-1の視界を塞ぐ
「チャンス……転送!」
桃花が右手を伸ばし、その手を広げる
そこに青色の光が現れ、段々と形を成していく
その形は、超巨大な銃
「
超巨大な銃……プロトンキャノンからユニビームに似た……しかし、それよりも極太のビームが発射された
ズガガガガガ!!と真っ正面に居たXX-1ごと桃花の真っ正面の壁をプロトンキャノンが削る
そして数秒の照射が終わり、プロトンキャノンか何処かへ転送された
プロトンキャノンの射線には、両手をクロスしたXX-1が
その手は焼けただれ、それどころか全身が焼けただれてる
が、その体は段々と元通りに戻ってきている
「……ヒーリングファクター。本当に厄介ね」
プロトンキャノンでも気絶させられなかった事に舌打ちをする
「……ちょっと嫌な雰囲気になってきたわね」
フェイスガードの下の顔は、いつも以上に悔しそうで、悩んでいた
「いい加減お寝んねの時間だよ!?早く寝ないと大きくなれないよ!?」
スパイダーマンはジョークを口にしてるが、実は物凄く苦戦している
自分のウェブストライクは余りダメージにならず、かと言ってアルティメットウェブスローをしようにもスペースが足りない(持ち上げる事はギリギリできる)
マキシマムスパイダーは連続ウェブストライクだ。もう一つ、クローラーアサルトという連撃もあるが、そっちは対人戦闘用だ
「下に参りま~す」
スパイダーマンがキメラの後ろに回り込み、四本の足全てに糸をくっつける
「日本でいうナワヒキだ!そぉれ!!」
それをスパイダーマンが思いっきり引っ張る
車すら持ち上げられる腕力で足を引っ張られたキメラはバランスを崩され、顔面から地面に激突する
「いえ~い、僕の優しょあべし」
バンザーイ。とかふざけたことをしてたら尻尾の蛇に鞭打ちされて吹っ飛んだスパイダーマン
「Uh~……頭がクラクラするよ」
壁に叩きつけられたスパイダーマンであったが、頭を抑えながら立ち上がった
そして、ウェブスイングで再びキメラの周りを飛び回った
「おっと、ウェブカートリッジも変えておかなきゃ。そろそろウェブが切れるかもしれないし」
スパイダーマンは空中で器用にウェブシューターからカートリッジを外し、新たなカートリッジを付ける
「さて……どうしようかな」
スパイダーマンはキメラの攻撃を避け続けながら、考える
「くっ!相手が悪い!!」
XX-1に不覚ながらも接近された桃花は自分の反射神経を頼りにXX-1の手で振るわれるアダマンチウムの鉤爪を避ける
こっちの装甲はチタン合金。普通に考えたらかなり堅い装甲なのだが、相手はヴィブラニウム合金には劣るものの、それ以外の金属なら切れないものの方が少ないアダマンチウム製の鉤爪
もし装甲に鉤爪が当たったら。それは紙同然に装甲が切り裂かれることを意味する
「キャリー!あれは撃てる!?」
『はい。ですが、一発しかありませんよ?』
「構わないわ!」
桃花がXX-1にリパルサーレイを撃って吹っ飛ばす
リパルサーレイが当たった部位が火傷をおってるのが目に見えるが、すぐに再生する
その僅かな間にアイアンマンスーツの腕の一部が動き、赤色のレンズが現れる
「レーザーカッターよ!受けきれる物なら受けきってみなさい!」
その赤色のレンズから光の速さのレーザーが発射される
「くっ!」
XX-1は鉤爪でそのレーザーを防ぐ
反応が遅れ、胸元が焼けただれ、骨格まで焼かれたが、アダマンチウムはそれをいとも簡単にそれを防いでいた
「嘘でしょ……」
XX-1の鉤爪は殆どの金属を……下手をしたらこの部屋を切り裂ける程のレーザーカッターを防いでいた
桃花は知らない事だが、同じくアダマンチウムの鉤爪を持つウルヴァリンはその鉤爪でサイクロプスの建物を丸ごと切断する事だって可能なオプティック・ブラストを長時間防ぎきった事がある
それと全く同じものであるXX-1の鉤爪がオプティック・ブラストより出力の低いレーザーカッターを防いだとしても何ら不思議ではない
そして、レーザーカッターの照射が終わり、腕からカートリッジが排出される
XX-1の鉤爪は赤くなり、かなりの熱が溜まっているのが目に見えて分かったが、形状は全く変わっていない
その鉤爪をXX-1は構え、桃花へと突っ込む
「ユニビーム!」
アイアンマンの胸部からユニビームが放たれる
XX-1はユニビームを片手の鉤爪で受け止め、弾く
そのままXX-1はさらに桃花へと突っ込む
桃花はすぐにリパルサーレイで迎撃する
が、XX-1は片手の鉤爪を地面に刺し、もう片方の手でリパルサーレイを受け止めた
鉤爪を抜き、桃花へと肉薄した
「ッ!」
「終わりです」
アイアンマンの腹部にXX-1の拳が当てられる
カンッという音が響いたが、すぐにドスッ!という肉を刃物が貫く音が鈍く響いた
「……ごめんねキメラちゃん?あまり残酷な事はしたくなかったけど……トウカが心配だからね」
スパイダーマンはウェブスイングを止め、キメラの目の側に糸をくっつけた
「目は閉じておいてよ!Webstrike!!」
そのままウェブストライクでキメラの目に思いっきり飛び蹴りを放った
瞼は咄嗟に閉じられていたため、失明はギリギリ無いだろう
スパイダーマンは悶えるキメラの下に潜り込み、腹部に二本の糸をくっつける
「もう一発!」
さらにそこでウェブストライクを使い、キメラの腹部に全力全開の蹴りを撃ち込む
キメラの苦しそうな鳴き声と共にキメラの体が宙に浮く
「Chance!」
キメラの体に糸をくっつけ、傍の壁に離れる
「Maximum spider!!」
そのまま辺りを飛び回りながらキメラを蹴って、さらに殴る
その度にキメラに付けられ、絡まっていく糸は徐々にキメラを空中に固定していく
「蜘蛛の巣完成!」
そして、何十回もの壁と壁との往復の後、キメラを中心に蜘蛛の巣が完成した
さらにスパイダーマンはキメラの腹に糸をくっつけ、限界まで引っ張る
「これで倒れてくれよ!!」
限界まで引っ張った糸をパッと離した
限界まで引っ張られた糸がゴムのように一気に収縮し、スパイダーマンの体を弾丸の如く打ち出した
浪の人間では目で追うのがやっとな速さで打ち出されたスパイダーマンはキメラにその速さを全く衰えさせず、蹴りを放った
ドゴォッ!!というとても人がなにか生き物を蹴って放たれる音ではない音が響く
それと同時に糸がスパイダーマンの蹴りの威力に耐えきれず、キメラを手放した
体が自由になったキメラだったが、余りの威力の蹴りで意識を手放し、壁に激突した
ドンッ!という音と共にキメラが地面に落ちる
「お~い、起きてるか~い?」
トントン。と頭を叩くが、キメラはびくともしない
「……よし、トウカの邪魔しちゃ駄目だろうし僕は……」
スパイダーマンは自分が入れそうな空気口を見つけると、そこに入っていった
「ッ……げほっ!」
『トウカ様!』
フェイスガードの下で逆流してきた血を吐き出す
フェイスガードの下が真っ赤になるが、視界は変わらない
「……今から病院に行けば助かります。速く病院に行って下さい……」
ボソっとXX-1はアイアンマンのヘルメットに顔を近づけそう呟いた
「……あなた」
アイアンマンのフェイスガードの下に映るモニター越しに見たXX-1の顔は今にも泣きそうだった
そっと鉤爪を抜こうとするXX-1の手を上から押さえつける
「え?」
「悪いわね。あまり出血したくないから」
栓の代わりになっている鉤爪を押さえてなるべく出血を抑える
今にも悶えたい痛さが腹から襲ってくるが、声を出さずに我慢する
「あなたはこのままでいいの?」
「このままって……?」
「ここのマッドサイエンティスト共に兵器として扱われるままで。それでいいのかって聞いてるの」
喋る度に痛みが襲ってくるが、我慢する
「……でも、わたしは兵器にされるために生み出されて……」
「あなたは人間よ。あ、ミュータントか。どっちにしても……兵器にされるなんて間違ってる……げほっ」
再び胃から血が逆流し、口から吐き出される
その度にXX-1は泣きそうな顔をする
「で……あなたはこのままでいいの?あのマッド共の言いなりになって人を殺し続ける感情の無い兵器のままで……それでいいの?」
「……嫌ですよ。そんなの」
XX-1の口から溢れたその言葉を桃花は聞き逃さなかった
「でも、わたしの中にはナノマシンが……あの人達の気分一つでわたしは殺されるんです」
少女が言ったそれを、桃花は黙って聞き、口を開いた
「その件については大丈夫みたいよ?」
「え?」
『あっあ~……おっ、やっと声が出た。聞こえるかい?アイアンマン』
スピーカーからここに入ってきた時に聞こえた女性の声ではなく、スパイダーマンの声が聞こえた
桃花は頷いた
『かなり重症みたいだね?』
「とっとと要件話して。クラクラしてきた……」
『あ、ごめん。えっと、研究所の人達は全員糸で鎮圧しておいたよ。なんかナノマシンの機能をどうたらこうたらするスイッチとかあったけど』
「ぶっ壊しといて」
『オーケー』
直後、ガシャンッ!!と音がスピーカーから聞こえた
え、誤爆とかしたら……とXX-1は思ったが、体には何ら異常はなかった
『これで大丈夫』
「ありがと。じゃあ警察に通報して撤収よ」
『え?飛べるの?』
「キツいけど寮に止血薬と包帯があるわ。この後やりたい事とかあるから病院はその後」
桃花は押さえつけてたXX-1の手を離した
「爪を仕舞って。一気に抜いた方が楽だから」
「わ、分かりました……抜きます!」
XX-1の爪がシャンッと音を立ててXX-1の体の中に戻る
それと同時に桃花が苦痛に顔を歪め、腹から大量の血が流れ出す
「あ、あの……一応全部は出してなかったので……」
「大丈夫……大丈夫だから……」
段々と指先から冷たくなっていくのを感じる
貫通してなかった事から爪は全て出し切ってなかったのは分かっていたが、案外深くまで傷ついているようだ
と、そこにスパイダーマンが戻ってきた
「ちょっと手を退けて」
「ん……」
桃花が傷口を抑えてた手を退ける
そこにスパイダーマンが糸を出して傷口に無理矢理蓋をする
これである程度止血が出来た
「さぁ、早く戻ろう」
「そうね。ほら、あなたも来なさい」
「え……わたしも?」
「何の為に助けたと思ってるの……ほら」
桃花がXX-1の手を掴んで無理矢理背負う
「おいおい、大丈夫?」
「この程度へっちゃら。ほら、スパイディ。全力で帰るわよ」
「了解」
桃花の両手両足のリパルサーのを吹かせて浮遊し、一気に研究所の外へ
「って通報は!?」
「スパイディ、お願い」
「はいはい……あ、もしもし、警察ですか?」
スパイダーマンがウェブスイングしながら警察に通報している間にさらにスピードを出して女子寮まで急ぐ
背負っているXX-1が絶叫マシンよろしく悲鳴を上げていたが、振り落としてしまったところでかすり傷一つ付かないだろうと思って加速する
スパイダーマンは途中で置き去りになった
そして、女子寮の窓からダイナミック帰宅。すぐにアーマーを装着した場所に立ってアーマーを取り外す
数秒後、アーマーを外し終わる
外し終わった所でスパイダーマンが外から見ないように窓とカーテンを閉め、リアクターを取り外し服の上を脱ぎ、机の上から武偵徽章を開き、そこから注射器に入った止血薬を取り出し、部屋の救急箱から包帯とガーゼと絆創膏のシールの部分だけの物を取り出す
スパイダーマンの糸をXX-1に切り落としてもらい、止血薬を注射。ガーゼを傷口の上に乗せて絆創膏で固定する
「ちょっと包帯巻くの手伝ってくれる?」
「う、うん……慣れてるね」
「武偵の強襲科にいたら嫌でも生傷増えるから……なんとか跡にはなってないけど」
グルグルとXX-1の手で巻かれる包帯
巻き終わったところで適当に着替える
丁度そこでコンコン。と窓が叩かれた
「さ、入って」
「ほいほ~い」
カーテンと窓を開けると、スパイダーマンが入ってくる
「警察はもうちょっとであの研究所に行くってさ」
「そう……よかった」
ホッとする桃花
そこにおずおずとXX-1が割って入って質問する
「あの……なんでわたしを助けてくれたんですか?」
「……何でと言われても」
「助けたかったから助けた。これだけ。ついでに私は武偵だから悪が見逃せなかった。そんな所よ」
「僕もそんな感じかな」
さも当然のようにしれっと二人は答えた
「……殺されちゃうかもしれないのに?」
「それでもよ。そもそも強襲科に居る時点で……いつ死ぬかなんてねぇ」
「僕はあれ以上の事に巻き込まれてるからね。今回は軽い方さ」
「は、はぁ……」
あのキメラと戦うより危険な事って……と呆れながらも絶句するXX-1
まぁ、スパイダーマンはキメラを軽く捻り潰せる電気人間やトカゲ怪人、宇宙から来た寄生生命体等と戦い、勝利を収めている。これでキメラに負けたらそのヴィラン達が納得いかないだろう
さらに別世界の話ではあるが、スパイダーマンは地球のヒーロー達と勇敢にも後にその世界の宇宙最強となってしまうヴィラン、サノスとも戦っている
そんな彼に何故助けたなんて聞くのはただの愚問だろう
「それより、君の名前。XX-1なんて可愛げ無さすぎるよ。新しく考えないと」
「え、え?」
「そうね。ローラさんみたいにいい名前考えてあげないと」
「ちょ、な、なんで……」
いきなりの事に動転するXX-1
「ん?ちゃんと名前はあるの?」
「な、無いですけど……」
「なら考えよう。そうだね……ペッパーとか」
「スパイディ?」
「ご、ごめん。悪ふざけが過ぎたよ」
桃花の何処か雰囲気が酷く怖い笑顔を見て流石のスパイダーマンも謝った
「そうね……メアリーなんてどうかしら?」
「綴りは?」
「Mary。マリーともメリーとも読めるけど」
「いいね、賛成。君は?」
「え、わたし……ですか?」
「他に誰がいるのよ」
「……わたしはそれがいいです」
と、XX-1改め、メアリーが笑顔でそう言った
桃花とスパイダーマンが(スパイダーマンは覆面の下で)微笑んだ
「よし、今日から君はメアリーだ。これからよろしく」
「は、はい!よろしくお願いします!」
笑顔で返事するメアリー
「……さて、次は住む場所だけど……」
「あ、なら武偵校に来ない?武偵校なら寮の部屋が使えるし、メアリーの力を使うには持って来いよ」
「わ、わたしの力……ですか?」
「そう。あなたのアダマンチウムの骨格とヒーリングファクターは大勢の人を救える。どう?武偵になってみない?」
と、さらっとメアリーを勧誘する
だが、住む場所が無く、金も無いメアリーにはそれが現状では一番だろうし、何よりその力を思う存分使うことが出来る
「……でも、そんな急に……」
「途中入学は前例が無かった訳じゃないからイケルわよ」
「まぁ、収入源の無いヒーローよりはいいと思うよ?うん……」
スパイダーマンは普段はただの学生であるとだけ言っておこう
「それに、こっちにはトニー・スタークがいるのよ?いざとなったらあのプレイボーイの浮気親父に頼むわ」
「お、お父さんにその言い草はダメなんじゃ……」
「残念だったわね。ここに元愛人の娘がいるのよ」
「えぇっ!?」
どうやらトニーの事は知らないようだが、桃花のサラッと口にした出生を聞いて驚きの声上げた
「そんな事は置いておいて。スパイディ、メアリーを一旦ニューヨークまで連れてってお父さんに見せてきて。お父さんならメアリーの体内のナノマシンを取り除けるかも」
「え、僕お金ないよ?」
「金ならある。チケットは何とかする……ってパスポートとか諸々無いじゃない!」
今になって気付き、うがー!!と叫びながら悶絶する
流石にパスポートが無ければ海外に行けない。さらにこの様子だと戸籍も無い
「……はっ!偽造パスポート!」
「おいこら武偵」
サラッと犯罪を口にしたところでスパイダーマンのツッコミが入る
「……ってか、警察に事情を話して保護してもらってからなんとか武偵にしてもらったら良いんじゃないかな?」
「……その手があったか」
ポン。と手を叩く桃花
「じゃあそう言う事で」
「は、はい」
怒涛の速さで決まったメアリーのこの後の予定
と、ふと桃花が時計を見ると、あっ……という感じの顔になる
「もう放課後……しかも神崎さんの飛行機が離陸しちゃう」
「神崎さん……トウカの友達?」
「えぇ……今から空港に行って間に合うかしら?」
「それなら僕が送っていこう」
「え?」
「ついでにメアリーも紹介しよう」
「へ?」
ハイジャック事件には関与しないと言ったな?すまん、ありゃ嘘だ
そんな訳で次回からハイジャック事件に首を突っ込みます
でわでわ