『女性は( )を迎えることで第二次性微期になり、特有の体つきになり始める』
姫路瑞希の答え 「初潮」
教師のコメント――正解です。
吉井明久の答え 「明日」
教師のコメント――随分と急な話ですね。
土屋康太の答え 「初潮と呼ばれる生まれて初めての生理。医学用語では、生理の事を月経、初潮の事を初経という。初潮年齢は体重と密接な関係があり、体重が1.5kgに達する頃に初潮を見るものが多い為、その訪れる年齢には個人差がある。日本では平均12歳。また、体重の他にも初潮年齢は人種、気候、社会的環境、栄養状態などに影響される」
教師のコメント――詳しすぎです。
星川愛菜、星川凛の答え 「恋(現に私はそうなりました!)」
教師のコメント――乙女の力ですね。
前回のあらすじ
先輩現れる。そして風神は戦に喜ぶ。
昨日の襲撃から次の日、つまり今日九時から戦争が始まる。しかしこのままだと連戦になってしまう。どうするのか? 雄二?
「昨日言っていた作戦を行う」
「えっ? でも、開戦時刻はまだまだだよ?」
「Bクラス相手じゃない。Cクラスの方だ」
「あ、なるほど……でもどうするの?」
「秀吉に"コイツ"を着てもらう」
そう言って出したのは文月学園の女子制服だった。赤と黒を基調としたブレザータイプで、他行にも"オトナノオトモダチ"にも大人気の物品だ。そして俺は問う。
「雄二……正直に答えろ。その制服は盗んだか、趣味かを」
「趣味だ……「ポチッ もしもし、ポリス――」おふくろのな……「…………すまねぇ(土下座する俺)」……いいんだ。キラーン」
雄二から一粒の涙が……まさかそっちだったのか。これは本当にすまねぇ。
「と、とにかくこれを着てもらい、木下優子としてAクラスの使者として装ってもらう」
なるほど。確かに昨日行っていたらバレる可能性があったかもしれない。そこまで考えているのか。すると秀吉が着替え始める。
「………」
「ん? どうしたんだ?」
「は、颯人。あまり見ないでくれぬか///」
「えっ? あぁ、わかった」
何で恥ずかしがるんだ?
「………………(パシャパシャパシャパシャパシャパシャ)」
ムッツリーニ、レンズが鼻血で汚れているぞ。
「よし、着替え終わったぞい。ん? 皆どうしたのじゃ?」
「さぁな、俺もよくわからん」
「おかしな連中じゃのう」
「おかしいのは前からだろう」
明久とムッツリーニは鼻血を出して悶絶しているし、島田と姫路は何故か負けた感じになっている。
「ところで颯人…」
「ん?」
「どうじゃ、この格好は大丈夫か。似合っておるか///」
何故、頬を染める? まあいっか。
「おうよ! ばっちし似合っているぜぇ!」
「そうか! 良かった」
作戦は変装で誤魔化すことが大事からな。俺ごときで間違えたら、失敗するかもしれない。
「よし、お前らCクラスに行くぞ」
「おうよ」
「了解じゃ」
「あ、僕も行くよ」
場所は変わって、Cクラス前。俺たちの勝敗にここに掛かっていると言っても過言ではない。
「さて、ここからは済まないが一人で頼むぞ、秀吉」
「気が進まんのぅ……」
そりゃそうだ。家族のことを悪く言いたくない気持ちはよくよく分かる。しかしこのままだと連戦になってしまう。だから頼む!
「そこを何とか頼む」
「むぅ…。仕方ないのぅ」
「悪いな。とにかくあいつらを挑発して、Aクラスに敵意を抱くよう仕向けてくれ。お前なら出来るはずだ」
「ハァー。 あまり期待はせんでくれよ……」
俺からも頼むか。
「秀吉、お前のことは俺が弁護する。だからお前はこの事を成功することのみ考えてくれ。俺はお前なら出来ると信じてる。頑張ってくれよ」
「うむ! まかせるのじゃ!! 例え姉上に叱られても必ずやり遂げて見せよう!!!」
あれ? さっき言ってることが違う気がする。
「雄二、秀吉は大丈夫なの? 別の作戦を考えておいた方が……」
「大丈夫だ。 秀吉を信じろ」
「秀吉はこれ一本頑張って来た男だ。それに友達なら信じてやりな」
「うん……」
「シッ 秀吉が教室に入るぞ」
秀吉が教室に入った瞬間。
『ドンッ 静かになさい、この豚ども!』
酷い悪口が聞こえた。……流石秀吉だ。こんなことを躊躇なく言うなんて…
「流石だな、秀吉」
「うん。これ以上はない挑発だね……」
『な、何よアンタ!』
『話しかけないで!豚臭いわ!』
豚は綺麗好きだよ…間違っているよ。
『アンタ、Aクラスの木下ね? ちょっと点数が良いからっていい気になってるんじゃないわよ!』
『私はね、こんな臭くて醜いアンタ達が同じ教室にあるなんて我慢ならないの! 貴女達なんて豚小屋で充分だわ!』
『なっ! 言うに事欠いて私達にはFクラスがお似合いですって!?』
豚小屋より酷いぞ!
『手が穢れてしまうから本当は嫌だけど、特別に今回は貴女達を相応しい教室に送ってあげようかと思うの。ちょうど試召戦争の準備しているようだし、覚悟しておきなさい。近いうちに私達が薄汚い貴女達を始末してあげるから!』
そう言い残し、靴音をたてながら秀吉は教室を出ていた。
「これで良かったのう?」
いい笑顔だぜ! まるで一仕事終えた人間のような笑顔だ。
「ああ、素晴らしい仕事だった」
『Fクラスなんて相手にしてられないわ! Aクラス戦の準備を始めるわよ!』
「作戦もうまくいったことだし、俺達もBクラス戦の準備を始めるぞ」
「あ、うん」
「了解だ」
そう言って俺達はFクラスに戻った。そして俺は優子に何かを買ってあげて、慰めることにした。
~風神SAID終了~
~吉井SAID~
「ドアと壁をうまく使うんじゃ! 前線を拡大させるじゃないぞ!」
時と場所が変わってBクラスの教室前、秀吉の指示が受けて動く僕たち。開始した時は調子良かったけど……
「……………」
姫路さんの様子がおかしい。声を掛けてみると……
「姫路さん、どうかしたの?」
「そ、その、なんでもないですっ」
「そういう反応はおかしいがなぁ?」
「ほ、本当になんでもないです!」
おかしい。比較的心が開いてる颯人さえ、なんでもないと主張する姫路さん。泣きそうな顔をしている。すると報告係から報告があった。
「右側出入り口、教科が現国に変更されました!」
「数学教師はどうした!」
「Bクラスに拉致された模様です!」
「くそったれ。明久! コードネーム【ヅラ、ズレ、ロッカー】だ!」
「了解!」
これは教師のことを理解してる颯人が考えた作戦だ。確か……僕は竹中先生に近づいて耳にささやく。
「……ヅラ、ずれてますよ」
「っ!? 少々席を外します!」
そして離れる竹中先生、そしてロープを持った颯人が近づいて、気を失わせて縛り挙げてロッカーに封印した。そして颯人が大声を上げた。
「古典の先生は封印したから安心しろ! そして現国で戦える奴らは右側へ! 消耗してる奴らは補充してこい! 後戦える奴らが少ねぇから早く来てくれ!!」
「「「「「おう!!」」」」」
「私が行きますっ!」
しかし奥を見た瞬間、うつむいてしまう姫路さん。奥には根本君の姿しか居ないけど……目を凝らして見ると...
「っ!!」
根本君の手には三日前に風神君に渡そうと書いていたラブレターがあった。
なるほど…初めからおかしいと思ったんだ。根本君がこんな対等な提案をするのかって思った。実際は既に姫路さんを戦えなくさせる算段は立っていたんだ。実に上手い戦略だ。それなら姫路さんが戦えなくなるとあの協定はBクラスが圧倒的有利だ。すると笑っている颯人が近づいて来た。
「おーい姫路よ。少し休んだらどうだぁ? というわけで命令だ。Aクラス戦に備えて少し休め」
本当に目以外は笑っている颯人が姫路さんを保健室に行かせた後、僕の方を向く。
「明久、お前は分かっているか?「分かっているよ」即答か……」
僕たちは目を合わした後、根本の方を向いた。
「「あの野郎、ぶち殺す!」」
姫路さんを泣かしたことを後悔させてやる!
~吉井SAID終了~
~風神SAID~
俺と明久は一旦教室に戻る。全てはあの下衆野郎を倒すために!
「「雄二っ!」」
「うん? どうした明久。颯人もか。脱走か? チョキでシバくぞ」
「話があるんだ」
「……とりあえず、聞こうか」
いつもと違う真面目な明久の声で真剣になる雄二。そして――
「根本君の着ている制服が欲しいんだ」
「……お前に何があったんだ?」
――台無しだよ。明久...
「雄二、明久が言いたいことは根本の着ている制服にあるものが欲しいってことだ」
「…品は?」
「言えない」
俺達が安易に言っていいものじゃねぇ
「まぁいいだろう。それくらい何とかしてやろう」
これで手紙の件はいいとして……
「で、それだけか?」
「いや、姫路を前線から外して欲しい」
「理由は?」
「理由は言えない」
これも簡単に口出しできない。
「どうしてもか?」
「ああ、どうしてもだ」
かなり身勝手な頼みなのは分かる。こんな鬼気迫る戦況の中、こんな自分勝手な頼みで戦争の勝率に著しく下がるのは分かるが…だからこそ、だからこそ――
「「頼む、雄二っ!」」
俺と明久が雄二に深々と頭を下げた。普段ならありえない行動だったのか。雄二は目を丸くしてた。
「……わかった。ただし条件がある」
「条件とは……何だ?」
「明久は、本来姫路がやるべきだったことをやってもらう!」
「……他の皆のフォローは?」
「ない。お前だけでやれ」
明久の点数の低さから、いくら一人でも操作に慣れてるとは言えど、そのアドバンテージはほぼ無いと言っていい。
「失敗したら……」
「必ず成功させろ」
つまり、Bクラス代表に奇襲をかける役割ということ。そして失敗は許されないのか、雄二は強い口調で言いきる。そして雄二は真剣な表情で俺に言う。
「颯人は、本来俺達でやる予定のBクラス代表の護衛、つまり近衛部隊を一人で相手してもらう! 無論、援護なしだ。必ず成功させろ!」
つまり、Bクラスでも上位の力を持つ部隊を一人で相手にするか……上等!
「任せろ、必ずやり遂げて見せる」
そして俺達が出ていく直前に何か言った。
「明久。点数は低いが、秀吉やムッツリーニみたいに秀でているところがある。つまり、お前にはお前しか出来ないことがある。俺はそれを信じてる。」
明久を褒めた後、
「颯人。お前なら出来る。何故ならばお前はこういう時に燃え上がり、最後までやり遂げるからこそ信じてる」
俺を褒めた後に雄二は言った。
「だからこそ上手くやれよ!」
そう言われたらやるしかねぇだろうが!
そうして戦場に戻るとそこには"あの先生"を連れてきた秀吉の姿がいた。
「颯人! 連れてきたのじゃ!」
「?? 何のことだ?」
「雄二が颯人の作戦に必要だって言っていたから、てっきり知っておるかと思ったんじゃが…」
雄二……アンタ、最高じゃねえぇかあ!!!
時は進み、午後二時五十七分のBクラス前。根本と雄二が会話をしていた。
ドンッ!
「お前らいい加減諦めろよな。ただでさえエアコンが止まって、昨日から教室の出入り口に人が集まりやがって。暑苦しいことこの上ないっての」
「どうした? 軟弱なBクラス代表サマはそろそろギブアップか?」
ドンッ!
「はぁ? ギブアップするのはそっちだろ?」
「無用な心配だな」
「そうか? 頼みの綱の姫路さんの調子が悪そうだぜ?」
お前のせいでな! 下衆野郎が!
「……お前ら相手じゃ役不足だからな。休ませおくさ」
「けっ! 口だけ達者だな。負け組代表さんよぉ」
ドンッ!
「……さっきからどドンドンと、壁がうるせぇな。何かやっているのか?」
「さぁな? 人望のないお前に対しての嫌がらせじゃないのか?」
「けっ。言ってろ。どうせもうすぐ決着だ。お前ら、一気に押し出せ!」
来たな!
俺は雄二と先生に目配せした。
「……態勢を立て直す!一旦下がるぞ!」
「どうした、散々ふかしておきながら逃げるのか!」
雄二は全員下がらせ
『あとは任せたぞ、明久、颯人』
「だぁぁ――しゃあぁぁぁあ!!!!」
壁の崩壊とともに走り飛び立つ俺と福原先生。ここで話は変わるが、自分は昔に生徒を教えていたっと言ったがその教科は何なの?ということ。それは……
日本史
Fクラス『風神颯人 620点』
『『『ええええええええええええええええっー!!』』』
社会だっ!!
「風神君、これは私だから出来ましたが他の先生は出来ませんよ」
そう言いため息をつく福原先生、やっぱり先生はすごい。
そしてリボルバーを乱射し、近づいて来たらナイフで刺し殺しながら根本に近づく笑う俺。
「根本おー! ぶっ殺させろやあぁぁぁぁあ!!!」
「ひ、ひいぃ……!」
そう怯え開いてある窓の壁の方に逃げた根本。チッ 逃がしたか...そう思っていると囲まれた。形勢が逆転したと確信した根本は一転して表情を元に戻した。
「ハ、ハハハハっ! どうやらお前の快進撃もここまでのようだな?」
ハァー。何で明久と俺が奇襲したのか、何で雄二が一旦引いたのか分かっているか? それはお前を無防備にする為なんだ。
ダン、ダンッ!
普通なら考えないだろ? ロープを使って窓から来るなんてなぁ。
「……Fクラス、土屋康太」
「き、キサマ……!」
「……Bクラス根本恭二に保健体育勝負を申し込む」
「ムッツリィニィーッ!」
「──試獣召喚(サモン)」
保健体育
Fクラス『土屋康太 441点』VS Bクラス 『根本恭二 203→0点』
ムッツリーニの召喚獣は手にした小太刀を一閃し、一撃で敵を切り捨てる。Bクラスは俺達を甘くみた。それが敗因だ!
ついにBクラスに勝ったFクラス! そして戦争の歴史もラストスパートになって来た! 果たしてこの戦争の末路とは!?
次回 俺と仲間と更なる決意