バカと鈍感な戦闘狂と面白き学園生活   作:サイコロさん

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これはとある生徒の昔の話...


「……ねぇ」


「ん? なんだ?」


「……さっき雄二が話していた、大化の改新っていつのこと?」


「三年生になって、まだそんなことも知らないのか? 翔子は馬鹿だなぁ」


「……まだ習っていない。雄二の頭が良すぎるだけ」


「覚え方は簡単だぞ? 『無事故の改新』で覚えるんだ」


「無事故?」


「忘れるなよ? 大化の改新は無事故で起きたから―――」


「うん」


「――"625"年だからな」


「……わかった。きちんと覚えた」


「よし。忘れるなよ」


「……大丈夫。絶対に忘れない」


(―追記― 書いていたものが消えてしまって、しばらくの間は投稿出来ませんでしたがこれからもよろしくお願いいたします。遅れてすみません!!)


第14話 第一次AF戦争の決着戦~乙女に愛された男~

前回のあらすじ

颯人は決意する。

 

 

 

 

俺達はいよいよお別れになるだろうFクラスで雄二の最後の作戦の説明を受けていた。

 

 

「まず皆に礼を言いたい。周りの連中には不可能だと言われていたにも関わらずここまで来れたのは皆の協力があってのことだ。感謝している」

 

 

「雄二……熱あるんか?」

 

 

「ゆ、雄二、どうしたのさ。らしくないよ?」

 

 

雄二なら絶対言わないだろうなの言葉を聞いて驚く俺達

 

 

「ああ、自分でもそう思う。だが、これは偽らざる俺の気持ちだ」

 

 

雄二は皆の方を向く。

 

 

「ここまで来た以上、絶対にAクラスにも勝ちたい。勝って、生き残るには勉強すればいいってもんじゃないという現実を、教師どもに突きつけるんだ!」

 

 

『おおー!』

 

 

『そうだーっ!!』

 

 

『俺達はモテるんだぁーっ!!』

 

 

そして団結していく野郎共。

 

 

「皆ありがとう。そして残るAクラス戦だが、これは一騎討ちで決着をつけたいと考えている」

 

 

そう言うとざわつく野郎共

 

 

『どういうことだ?』

 

 

『誰と誰が一騎討ちするんだ?』

 

 

『本当に勝てるのか?』

 

 

「落ち着いてくれ。それを今から説明する」

 

 

雄二が言うと真剣に聞く姿勢になる野郎共

 

 

「やるのは当然、俺と翔子だ」

 

 

代表同士の対決……ここに秘策があるのか?

 

 

「馬鹿の雄二が勝てるわけがなぁぁっ!??」

 

 

あの投げたカッターの速さ、正確性から考えると、凄い腕前だなぁ~

 

 

「次は耳だ」

 

 

団結は...こいつらにはないか。

 

 

「まぁ、明久の言うとおり確かに翔子は強い。まともにやりあえば勝ち目はないかもしれない」

 

 

明久には言われたくないのか。

 

 

「だが、それは今までの戦いも同じだろう? まともにやりあえば俺達に勝ち目などなかった」

 

 

「今回だって同じだ。俺は翔子に勝ち、FクラスはAクラスを手に入れる。俺達の勝ちは揺るがない」

 

 

「俺を信じて任せてくれ。過去に神童とまで言われた力を、今皆に見せてやる」

 

 

「「「「おおぉぉぉぉぉおー!!」」」」

 

 

雄二の言葉で野郎共は雄叫びを出す。どうやら確認しなくても良さそうだ。

 

 

「さてと作戦について話す。簡単に言えば、教科を限定した勝負で挑む」

 

 

「ん? それだと何の教科でやるの?」

 

 

「日本史だ。ただし、内容は小学生程度の方式は百点満点の上限あり、さらに純粋な点数勝負とする」

 

 

「なるほど、確か...戦争のルール第七条を利用することか。そしてお前の秘策はそこにあるんだろぉ?」

 

 

「そうだ。翔子はとある問題を間違って覚えている。そこさえ出れば必ず間違えるハズだ」

 

 

「その問題って何なの?」

 

 

「それは『大化の改新』だ!」

 

 

なるほど……小学生程度なら出てもおかしくない、いや出てくる必須問題だ。

 

 

「ちょっと待って、雄二。いくらなんでも大化の改新で間違えるわけがないよ。僕だって覚えてるのに…794年でしょ?」

 

 

明久...お前はどうしてたらそうなるんだ?

 

 

「………と、とにかくあいつは一度覚えたことは忘れないんだ。そこが落とし穴だ」

 

 

なるほど、一度覚えたことはずっと覚える為に間違ったことも覚え続けてしまう。…確かにこれならいけるな。

 

 

「それを利用して俺達は勝つ! そして俺達は――」

 

 

雄二が言う前に野郎共が言った。

 

 

「「「「モテモテだぁー!!」」」」

 

 

「あ、あの…ちょっといいですか?」

 

 

「どうした? 姫路」

 

 

「霧島さんと面識があるんですか?」

 

 

そりゃそうだろう。じゃなきゃ"あいつ"とか"翔子"とか呼ばないもん。

 

 

「ああ、あいつとは幼馴染みなんだ」

 

 

その刹那、時が止まった。いや誰も彼もがただ一人、雄二を睨んでいた...そして異端審問会の服装に着替えて、靴を構えるこの時間約0.0036秒

 

 

「「「「殺せぇぇえ!!」」」」

 

 

「な、なんだ!? 何でお前達は靴を投げる構えをしているんだ!」

 

 

「野郎…坂本! 貴様はここで終わらせてやる! 須川君、まだ靴下は早い…それより拘束器具を……」

 

 

「了解。隊長」

 

 

お前らノリがいいね。

 

 

「くっ…ならば颯人はどうなるんだ!? あいつはあの白銀三姉妹と仲良いぞ!」

 

 

「っ!! 颯人にも投擲準備を…「他にも色んな女子と仲良くしているぞ!」異端者颯人を殺れぇぇえ!」

 

 

「「「「野郎、ぶっ殺したらぁぁああっ!!!」」」」

 

 

そして俺に向かって靴を投げる構えをする野郎共、俺は回避する準備していると秀吉が前にきた。

 

 

「ま、待つのじゃ! お主等! 颯人を狙うのは止めるのじゃ!!」

 

 

秀吉……持つべきものは友達だな…

 

 

「秀吉に庇われるなんて...颯人の裏切り者め!」

 

 

『殺させろ! 俺に殺させろぉ!』

 

 

『ハッハッハッキミはここで終わるんだなぁ!』

 

 

『オマエコロス...オレハ…オレハァァァァア!!』

 

 

なんか暴走しております野郎共、俺は真実を言う。

 

 

「それなら明久に朗報だ。色んな女子から明久はどんな子なの?って聞かれるぞ」

 

 

そして明久にヘイトが向く。

 

 

「えっ!? 本当に!? よっしゃぁぁぁあクサァ!!▲◎■♡ウゴケナイ▼○◆ヤメテ♡☆■クサイ◇★ギャアァァ!???」

 

 

明久に向かって靴下を持ち、突撃する野郎共。そして姫路や島田さえ明久を抑えている。嘘は言ってない。あまりにも明久の悪評が多すぎて聞かれるんだ。

 

 

「とにかく俺達はこの後、Aクラスに一騎討ちを申し込む。そして俺達は勝ち、机は……」

 

 

「システムデスクだ!」

 

 

雄二は高々に宣言する。

 

 

 

 

「一騎討ち?」

 

 

「ああ、FクラスはAクラスに一騎討ちを申し込む」

 

 

そして雄二を代表にしたFクラスの精鋭部隊(いつものメンバー)でAクラスに交渉している。

 

 

「うーん、何が狙いなの?」

 

 

「もちろん俺達Fクラスの勝利が狙いだ」

 

 

堂々とした態度で言う雄二。

 

 

「面倒な試召戦争を手軽に終わらせることができるのはありがたいけどね、だからと言ってわざわざリスクを犯す必要も無いかな」

 

 

「賢明だな」

 

 

ここからが交渉に本番だ。

 

 

「ところで、Cクラスの連中との試召戦争はどうだった?」

 

 

「時間は取られたけど、それだけだったよ?何の問題もなし」

 

 

楽勝だった訳か。さすがAクラスだな。

 

 

「Bクラスとやりあう気はあるか?」

 

 

「Bクラスって……、昨日来ていたあの……ウプッ」

 

 

さすがにあれにはきつかったのか、頬がひきつっている。……皆、ごめんな。

 

 

「ああ。アレが代表をやっているクラスだ。幸い宣戦布告はまだされていないようだが、さてさて。どうなることやら」

 

 

「でも、BクラスはFクラスと戦争したから、三ヶ月の準備期間を取らない限り試召戦争はできないはずだよね?」

 

 

戦争に負けたら三ヶ月の間は戦争出来ないルールがある。何故ならば戦争の泥沼化を防ぐが……

 

 

「知っているだろ? 実情はどうあれ、対外的にはあの戦争は『和平交渉にて終結』ってなっているってことを。規約にはなんの問題もない。……Bクラスだけじゃなくて、Dクラスもな」

 

 

すべてはこの時のためだ。

 

 

「……それって脅迫?」

 

 

「人聞きが悪い。ただのお願いだよ」

 

 

雄二……お前が悪役だ。

 

 

「うーん……わかったよ。何を企んでいるのか知らないけど、代表が負けるなんてありえないからね。その提案受けるよ」

 

 

「え?本当?」

 

 

あっさり許可したのが意外だったのか明久が驚いて聞き返した。

 

 

「だって、あんな格好した代表のいるクラスと戦争なんて嫌だもん……」

 

 

やはりトラウマレベルにヤバいのか...

 

 

「でも、こちらからも提案。代表同士の一騎討ちじゃなくて、そうだね、お互い五人ずつ選んで、一騎討ち五回で三回勝った方の勝ち、っていうのなら受けてもいいよ」

 

 

「う……」

 

 

反撃して来たな。確かに無条件で飲むわけないよな。

 

 

「なるほど。こっちから姫路が出てくる可能性を警戒しているんだな?」

 

 

「ううん。貴方達がそうやって一騎討ちを提案することから、何らかの教科なら代表に勝てるっと確信してるんでしょ? 姫路さんもかなりやるけど、私からすれば一番の敵は……」

 

 

そうやって俺を見てくる優子。こう心理戦だと優子の方が絶対強いからなぁ。

 

 

「安心してくれ。うちからは俺が出る」

 

 

「無理だよ。その言葉を鵜呑みには出来ないよ」

 

 

「そうか。それなら、その条件を呑んでも良い」

 

 

「ホント?嬉しいな♪」

 

 

無邪気な笑顔で言う優子。流石幼馴染みの中ではみんなのリーダー役だ。

 

 

「けど、勝負する内容はこちらで決めさせて貰う。そのくらいのハンデはあってもいいはずだ」

 

 

「え?うーん……」

 

 

そう言って悩む優子。

 

 

「……受けてもいい」

 

 

「うわっ!」

 

 

とその後ろから霧島が現れた。その隠密性は忍者と同格だ。やるな…

 

 

「……雄二の提案を受けてもいい」

 

 

「あれ?代表。いいの?」

 

 

「……その代わり、条件がある」

 

 

「条件?」

 

 

「……うん」

 

 

「……負けた方は何でも一つ言うことを聞く」

 

 

「…………キラーン!(カチャカチャ)」

 

 

おい、ムッツリーニ。無駄に高いカメラと本場にありそうな撮影器具の用意してんじゃねえよ。負ける気か、お前。

 

 

「……それと」

 

 

「ん?」

 

 

なんだ?今度はこっちを見た?

 

 

「……勝負は五回じゃなくて七回」

 

 

「なっ!?」

 

 

その言葉に雄二が驚いた。なるほど俺を警戒してるのか。

 

 

「……嫌ならいい。別に私たちはどちらでもいい」

 

 

「く……」

 

 

引く気なしか。

 

 

「雄二、どうやらここまでのようだ。下手に粘って強制に話が終らされたりこれ以上条件が多くなるのはまずいぜ」

 

 

「だが……」

 

 

「大丈夫だ。任せてくれ」

 

 

そう言って雄二を見る。

 

 

「……わかった。提案を受けよう」

 

 

「ゆ、雄二!何を勝手に!まだ姫路さんが了承してないじゃないか!」

 

 

「心配すんな。絶対に姫路に迷惑はかけない」

 

 

お前はバカか? 島田ならともかくお前はもう少し他人から他人への好意に気づくべきだぞ。えっ? 何で俺は分かるって? 簡単な話さ、気づかないと恋ばな出来ないだろ?

 

 

「……勝負はいつ?」

 

 

「そうだな。十時からでいいか?」

 

 

「……わかった」

 

 

「よし。交渉は成立だ。一旦教室に戻るぞ」

 

 

「そうだね。皆にも報告しなくちゃいけないからね」

 

 

そう言って、俺達は教室に戻った。

 

 

「……必ず勝ってみせるわ!」

 

 

そんな自信満々な小声が聞こえた気がした。

 

 

そして只今午前九時半。俺達はAクラスで準備しておる。周りには...

 

 

·やる気満々の姫路や島田に雄二

·カメラと撮影器具の準備している野郎共(明久やムッツリーニも含む)

·落ち着いているが目には闘志が宿るAクラス生徒

·周りには観戦しに来た一年から三年までの生徒達

·見学しに来た学園長や先生達

 

 

...おかしい! 何故撮影器具の準備をしているんだ! っとツッコミを我慢していると誰かが声を掛けてきた。

 

 

「フフッ…そんなに緊張しないで下さい。颯人君」

 

 

「葵…いや小暮先輩。どうかしましたか?」

 

 

「いや、私だけじゃないですよ」

 

 

そう言われた直後に誰かが後ろに抱き着いてきた。

 

 

「先輩っ!」

 

 

「おぉ。不知火じゃねぇか! どうしたんだ?」

 

 

永井不知火

遺伝なのか長く美しい濡羽色の髪を一つにまとめて、ゆったりとさせた髪型。薄い水色瞳と目付きがクールだが可愛いところがある剣道部所属の後輩。ちなみに初対面ではよく女の子だと勘違いされやすい。一応言うが男だ。

 

 

「先輩っ! 今日は頑張ってください! 僕は先輩を応援していますからっ!!」

 

 

「おうよ! 勝ってやるからには俺の勇姿を目に焼き付けろよぉ!」

 

 

「はい! そのためにもビデオカメラと三脚立てを持ってきました!」

 

 

素晴らしい、素晴らしすぎる後輩だ。たまに熱っぽい視線が来るがそれは尊敬からの視線だろう。こんなに素晴らしい後輩を持てた俺は幸せ者だ……いつの間にか俺は不知火の頭の上に手を置いて撫でていた。

 

 

「フニャ~。気持ちいいです~」

 

 

「むぅ。私も撫でて下さい。颯人君」

 

 

何故か頬を膨らませる葵。何かした?

 

 

「はーい。選手の皆さまはご用意下さい。そろそろ準備が終わります」

 

 

どうやら撫でていると先生の声が聞こえた。そろそろ準備しないとな。俺は不知火と葵に別れをつけてFクラスがいる場所に戻った。途中知り合いや友達に応援されたからには頑張らないとなぁあ!(たまに怨みこもった目線を感じた)

 

 

「これよりFクラス対Aクラスの一騎討ちを始めます!」

 

 

さあ、最後の戦いだ! 存分に暴れてやろう!!




さぁ戦いは始まり、数々の修羅場から勝ち取りついに来たラスボス"Aクラス" 泣いても笑ってもここが戦争の終着地点だ!!

次回 第一次AF戦争の決着戦~大胆になる乙女達!~
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