『家計の消費支出の中で、食費が占める割合をなんと呼ぶでしょう』
姫路瑞希の答え 「エンゲル係数」
教師のコメント――正解です。さすがですね。姫路さん
一般に、エンゲル係数が高いほど生活水準は低いとされています。
吉井明久の答え 「今週は塩と水だけです!」
教師のコメント――それで生きていけるのは君だけです。
風神颯人の答え 「動物を狩っているから実質0円です!」
教師のコメント――あなたのことは聞いていません。
Aクラス特有の高級そうな赤い壁と戦いを観戦する民衆に囲まれ、白く気高い人物の彫刻像が俺達の戦いを見届けているように見える。そんな中、凛とした声が聞こえた。
「では、両名共準備は良いですか?」
今からAクラスで決戦、高橋先生が確認をする声。そして各々の代表が前に出る。
「ああ」
「……問題ない」
高橋先生はそう二人が言ったのを確認した。
「それでは一人目の方、どうぞ」
「アタシから行くよっ」
向こうは優子か。初っぱなから攻めてくるね。
「わしがやろう」
こちら側は秀吉が出るのか……うん? ヤバくね?
「ところでさ、秀吉」
「なんじゃ? 姉上」
「Cクラスの小山さんって知ってる?」
「はて、誰じゃ?」
背後に怒り狂う赤鬼の霊がいるようなオーラ出す優子。しかし憐れにも秀吉は気づかなかった。
「じゃーいいや。その代わり、ちょっとこっちに来てくれる?」
「うん?ワシを廊下に連れ出してどうするんじゃ姉上?」
ガラガラガラ
そう言って木下姉弟は教室を出て行った。
『姉上、勝負は──どうしてワシの腕を掴む?』
『アンタ、Cクラスで何してくれたのかしら? どうしてアタシがCクラスの人達を豚呼ばわりしていることになっているのかなぁ?』
『はっはっは。それはじゃな、姉上の本性をワシなりに推測して──あ、姉上っ!ちがっ……! どうか弁明を!』
『分かってるわ。全ては颯人から聞いたからね』
『ならば……』
『けどねぇ……いくらなんでも限度というものがあるんじゃないかしらね!!』
『ひいっ!!? あ、姉上! どうか、どうかお許しをぉぉおおッ!!!……………あっ』
ガラガラガラ
戻ってきたのは優子だけだった。そして何事もなかったような涼しい顔と手に付着した血をハンカチで拭いている様子が異常なまでに気になる。
「秀吉は急用ができたから帰るってさっ。代わりの人を出してくれる?」
……秀吉に贈ります……曲名は
「い、いや……。ウチの不戦敗で良い……」
雄二が引いてるよ。
「そうですか。それではまずAクラスが一勝、と」
冷静な高橋先生に対して、俺は応急手当品を持ち、廊下を駆け出した。
生命活動
Fクラス『木下秀吉 DEAD』VS Aクラス『木下優子 WIN』
…あんたには人の情はないのか。
「では、次の方どうぞ」
「よし、島田。頼んだぞ」
「OK。任せなさい」
「雄二! 美波がAクラスに勝てる訳ないに指の関節がまるでポッキーみたいに折られてぇえええ」
明久が悲鳴をあげるが無視だ。
「後でどんだけでも明久を殴っていいからさ。今は我慢してくれないかなぁ?」
「………わかった」
そう言って島田は走って行った。
「ねぇ? さっき処刑宣言されたけど気のせいかな?」
「ん? なにがだ?」
俺の発言に明久の疑問の声が掛かった。そんな明久の疑問を気にしないで、対する相手は...げっ!? 凛じゃないか!??
オオォォーーーーー!!
凛が出てくると雄叫びのような大声が響く。どうやら星川三姉妹のファンクラブによるものだろう。
キャァアーーーーー!!
流石だな。島田も負けず劣らずに女子からの歓喜の声が響く。
「島田さん、ここは勝たせていただきますよ♡」
「ウチに勝てると思っているのかしら?」
そうやってお互いを見る姿は竜と虎のような雰囲気を出し、因縁の決闘を思わせた。...なんで島田は親の仇を見るような目なの?
『……なぁ、島田は凛さまの胸を……』
『ああ、間違いない……』
『お姉さまには関係ありません! お姉さまの水平線のような胸、つまりペッタンコがお姉さまの魅力を最大限までに引き出しているのです!』
あえて観客から聞こえた話は無視しよう。そして怒り狂う
数学
Fクラス『島田美波 257→0点』VS Aクラス『星川凛 327→24点』
「これで0対2ですね。では、次の方どうぞ」
「じゃあ私が出ます。科目は物理でお願いします」
結果、島田はいつもより取れていたが(嫉妬は限界を無くす)、凛に敗れた。(まあ、アイツには良い先生がいるし) 次は誰が行くんだ……?
「よし、明久行け!」
「え!?僕!?」
「大丈夫だ。俺はお前を信じている」
「そうだ! 明久じゃなきゃ誰が行くんだ! お前しかいねぇよ! 戦争でも、お前は色んなところで活躍してきた! 意味は分かるよな? お前なら出来るということだ!」
雄二の信頼発言、俺の猛烈な鼓舞が明久に届く。
「ふぅ……。やれやれ、僕に本気を出せってこと?」
「ああ。もう隠さなくてもいいだろう。この場にいる全員に、お前の本気を見せてやれ」
「魅せてやれ! お前に対する世間の評価を、お前に対する認識を、此処にいる奴らにな!」
明久は本気になる。もはや隠す必要がないようだな。
『おい、吉井って実は凄いヤツなのか?』
『いや、そんな話は聞いたことないが』
『いつものジョークだろ?』
『でも、アイツが出ていることは……まさか!?』
どうやら、明久のことをわかってきている奴もいるようだ。
「吉井君、でしたか?あなた、まさか……」
相手は警戒しているように声を震わせる。
「あれ、気付いた? ご名答。今までの僕は全然本気なんて出しちゃあいない」
明久は袖をまくり、手首を振って雰囲気をだす。もうここからは本気のようだ。
「それじゃ、あなたは……!」
「そうさ。君の想像通りだよ。今まで隠してきたけれど、実は僕──」
大きく息を吸ってみんなに聞こえるように告げた。
「──左利きなんだ」
物理
Fクラス『吉井明久 62点』VS Aクラス『佐藤美穂 389点』
流石明久だ!! 俺達の期待通りだぜ!!
「このバカ!テストの点数に利き腕は関係ないでしょうが!」
「み、美波!フィードバックで痛んでるのに、更に殴るのは勘弁して! アァ!? 待ってッ!! そこは何かの扉を開けてしまいそうでアァん!」
...佐藤美穂は両手に鎌を持った召喚獣で、明久は学ランに木刀という装備だった。佐藤美穂は明久を目に止まらぬ速さで、明久の体を切り捨てた。別に今さら装備の説明するのかは、明久が何かに目覚める瞬間から目を反らしたい訳ではない。
「よし。勝負はここからだ」
「応よ! ここでひっくり返したるでぇ! Fクラス舐めんよぉ!」
「ちょっと待った雄二、颯人! アンタ僕を全然信頼してなかったでしょう!」
「「なに言っている? 俺はお前が負ける方に信頼してたぞ?(いるぜ?)」」
「こッんの裏切り者がぁあッ!! アァ、アァアん!?? み、美波様! そ、そこだけはぁぁあっ!!…あ♡」
「では、5人目の方どうぞ」
「…………(スック)」
静かにムッツリーニが立ちあがった。
「じゃ、ボクが行こうかな」
対して向こうは……誰?
「一年の終わりに転入してきた工藤愛子です。よろしくね」
ごめん。知らないわ。
「教科は何にしますか?」
「…………保健体育」
ま、ムッツリーニに保健体育以外ないわな。
「土屋君だっけ?随分と保健体育が得意みたいだね?」
まあ、異名を名付けられる程だからな。
「でも、ボクだってかなり得意なんだよ?……キミとは違って、実技で、ね♪」
…ジョークとかなんだろうけど、どうなんだろ。
「そっちのキミ、吉井君だっけ? 勉強苦手そうだし、保健体育で良かったらボクが教えてあげようか? もちろん実技で」
てか、保健体育って色々ジャンルあるよな。
「フッ。望むところ──」
「アキには永遠にそんな機会なんて来ないから、保健体育の勉強なんて要らないのよ!」
「そうです! 吉井くんには金輪際必要ありません!」
男なら絶対泣ける一言だ。
「…………」
「島田。明久が死ぬほど哀しそうな顔をしているんだが」
そんな哀しそうな顔をしている明久の肩に手を乗せた。すると工藤さんがこちらに目をつけた。……うん?
「じゃあ、そこにいるかっこいいキミ。君はどう?」
「ん? え、俺?」
『!!』
かっこいいって言われたのにもびっくりした。普通じゃ俺のことをかっこいいと思う人なんていないからな?(風神の場合)...って、あれ? なんか数人ほど視線を感じる。
「おいおい、工藤さんよ。アンタは可愛いんだからそんなことをしちゃいけねぇよ。世の中には勘違い野郎もいるからそんな真似をしたら大変な目に合うぜ」
「へぇ…ボクのことを心配するんだ?」
「まぁな。誰だって可愛い女性にそんな真似したら、勘違いするぞ? 俺だったらとっくにお前を襲っているな。これは
「えへへ、褒めてくれてありがと♪」
まったく……気をつけろよ。そう思っていると高橋先生の急いだ声が掛かる。
「そろそろ召喚を開始して下さい」
「はーい。
「…………
そうやって出てきたのは、ムッツリーニは小太刀とカメラを持った忍者の召喚獣。対してはセーラー服に―――
「なんだあの巨大な斧は!?」
――召喚獣の二倍はある巨大な斧を持っていた。そして片腕には"黄金の腕輪"を装備している。まさか400点以上なのか!
「実践派と、理論派、どっちが強いか見せてあげるよ」
そう言うと腕輪を光らせて、巨大な斧に雷光をまとわせ、ものすごいスピードでムッツリーニの召喚獣に詰め寄った。
「それじゃ、バイバイ。ムッツリーニくん」
「ムッツリーニっ!」
明久は叫ぶが、
「…………"
ムッツリーニが呟くとムッツリーニの腕輪が輝き、召喚獣の姿がブレ、
「……え?」
ムッツリーニの召喚獣は工藤の召喚獣の後ろにいた。
「…………"加速"、終了」
ボソリと、ムッツリーニがつぶやくと工藤の召喚獣はX型に切られて倒れた。
保健体育
Fクラス『土屋康太 572点』VS Aクラス『工藤愛子 446→0点』
流石は総合科目の80%を保険体育で補う猛者だな。
「そ、そんな……!この、ボクが……!」
工藤が床に膝をついた。
「これで3対2ですね。次の方は?」
「それでは僕が行きましょう」
そう言って出てきたのは眼鏡がよく似合う知的な男子生徒。文月学園二学年次席、久保利光。
「あ、は、はいっ。 私ですっ」
対するのは、我らFクラスの懐刀、姫路だ。
「科目はどうしますか?」
「総合科目でお願いします」
すると勝手に決める久保。まだ俺達に科目選択権があるにも関わらず。
「ちょっと待った! 何を勝手に――」
「構いません」
「姫路さん?」
クレームをつけようとする明久を止める姫路。……大丈夫
だな。
「それでは、試合開始!」
高橋先生が同じように操作を行い、召喚フィールドが展開される。
そして、それぞれの召喚獣が喚び出されーー速攻で決着がついた。
総合科目
Fクラス『姫路瑞希 4409点』VS Aクラス『久保利光 3997→0点』
姫路による大剣の一振で、久保の召喚獣を真っ二つにした……成程。この点数差なら可能だな。
『マ、マジか!?』
『いつの間にこんな実力を!?』
『この点数、霧島翔子に匹敵するぞ………!』
『やはり姫路は可愛いなぁー……』
観客からは驚きの声で埋まる。(一部例外あり)
すると久保が悔しそうに姫路さんに尋ねる。
「ぐっ………! 姫路さん、どうやってそんなに強くなったんだ………?」
久保が悔しそうに姫路に尋ねる。つい最近までは互角に等しかった実力がここまで差がついているのだ。気になるのは当然だろう。
「‥‥‥私、このクラスの皆が好きなんです。人の為に一生懸命な皆のいる、このクラスが」
「Fクラスが好き?」
「はい。だから、頑張れるんです」
姫路さんの優しい台詞。それはおそらく好きな人がいるからだろう……
「これで三対二ですね。次の人どうぞ」
高橋先生にも若干の表情の変化が見られた。FクラスがAクラスとここまで渡り合っていることに戸惑いを感じているのだろう。そして、いよいよこの時が来た。召喚獣を用いての最後の戦い……そう!
「よっしゃっ!! 待たせたな! 風神颯人、参戦致す! 勿論科目は――」
「来たわね! 私が出ます! 科目は――」
そして愛菜と俺の声が重なり――
「「――総合科目です!(だ!)」」
互いの全力を出せる科目を選ぶ。そして高橋先生がフィールドを張り終わった瞬間、試合開始の発言後……
「試合、開始です!」
「「
愛菜の召喚獣は、例えるならば氷の姫。薄い水色のドレスに、純白の鎧が最低限守るところを護っている。頭にはティアラが、右腕には青色の腕輪が飾られていた。
総合科目
Fクラス『風神颯人 4659点』VS Aクラス『星川愛菜 4701点』
『...えっ?』
「くそったれが、100点差は厳しいぞ!」
「まあね。全てはこの日のために頑張ったのよ。後で褒めて欲しいな……?」
「今は無理だな。後で褒めるから今は我慢しろ」
「...はぁーい(プクゥ)」
頬を膨らませ、いかにもご機嫌斜めな顔をする愛菜。そんな顔しなくてもいいだろ?
「いざ、出『ちょっと待てぇえええ!!』なんだよ!? 調子狂うわ!」
『点数が学年主席並みなんだけど!?』
『いつの間に取ったの!?』
『て言うか星川愛菜様の顔が激レアすぎるんだが!??』
まぁそんな疑問は後で……すると愛菜の召喚獣が手を出してきた。だが難なく避ける俺の召喚獣
「なんで簡単に避けるの!?「やーい、へたくそー!」うるさい! この鈍感天然女タラシが!」
あアァ!?
「テメぇ! それ言い出したら戦争だろうがッ!! 歯を食い縛れやぁッ!!」
そして互いに悪口を言いながらも、剣を避け、体術を仕掛け、一進後退のいい戦いをしていた。
総合科目
Fクラス『風神颯人 4659→3705点』VS Aクラス『星川愛菜 4701→4057点』
ちくしょ! ただでさえ点数が離れているのに! すると俺の気持ちを察したのか。愛菜が少し勝ち誇った笑みをする。
「ふふん。もう勝ちは確定したものね。さあ諦めなさい。そして絶望しなさい! "
そして大幅な点数の減少し、そして3体の氷の兵士が生まれた。………ほへぇ?
「私の能力は点数を消費した分、氷を創生出来る能力! 私にかなうかしら?」
ふーん...
「ならば魅せてやる! 最終奥義というものなぁ!」
「ま、まさか!?」
これが俺の能力!
「"
すると召喚獣が黒い炎となり、俺を包み込む。そして黒い炎は手、足、体の順に炎が俺の鎧となる。そうこれは!
「只今参戦! 暗き夜に忍び、悪を穿つ! 我が大義を信じ、我が道を歩む! その名も――」
「――風神颯人、
そして後ろで、大きく爆発する。お決まりのヒーローがキメポーズの爆発ですね!
「ふえっ?.....ふえっ?」
愛菜は混乱のあまりに、まだ理解出来ていないようなので、俺が説明しよう!
「俺の特殊能力は、召喚獣を黒い炎に変え、それに包み込まれることで、俺も戦えるようにする能力だ! まあ、ヒーローの変身だと思えばいいだろう」
それで理解したのか、愛菜は点数をさらに消費させた。なぜ!?
「ならば物量で押し潰すだけよ!」
総合科目
Aクラス『星川愛菜 3405→5点』
そして現れるのは34体ぐらいの氷の兵士、それぞれが俺を襲いかかる。
「舐めたりゃ痛ぇ目に合うぜぇ!!」
俺は氷の兵士に囲まれるが、注意を正面、左右を3、後ろに7の割り当て、決して追撃せず、カウンターを狙う。
「くっ……やっぱり身体面だと、颯人の方が一枚上手ね……!」
そりゃ武芸所を作る程ですから。
「しかし、これならどうかしら!」
すると態勢を変える兵士、どうやら一斉に襲うつもりか……甘いな。
「馬鹿だな! 必殺!
そして俺の左手は飛んでいき、兵士達を巻き込んで爆発した。
総合科目
Fクラス『風神颯人 2796→2596点』
めっちゃ点数減るやん。まあ変身中も時間経過で減るけどさ。
「ッ! ええい! ならば耐久戦よ! 颯人の点数がなくなるまで戦い続けるわぁ!」
甘いな! お前はソフトクリーム並みに甘いぜ! 愛菜!
「おいおい! 忘れたのか!? ヒーローと言ったら……(ニヤリ)」
「ッ!! ま、まさか!?」
ヒーローならあって当然のアレがあるよな!?
「喰らいやがれ!
そうして俺の背後から黒い煙が立ち上がり、そこから紫色の炎が燃え上がる。頭には闘牛のような二つの角に、鷹の爪を思わせるような鋭利な爪、猪のような太い足。例えるならば動物の良いところを集めたような姿だった。そしてただ命令を実行するように、静かに拳を握りしめて愛菜の召喚獣に向けて殴った。
総合科目
Aクラス『星川愛菜 5→0点』
グギャァアアアアアアアアアアアッ!!!
そして勝利の雄叫びを叫ぶかのように荒れたように声を出す
「...! しょ、勝者、Fクラス!」
誰よりも先に冷静になった高橋先生が慌てたように、俺の勝利宣言を出した。そして俺は……
「ゴメン……も、もう無理、だ………ぁ」
俺は死にかけていた。
「え!? ちょっと待ちなさい! まだ意識を保って!「I'll……be…back……だから安…し……」ちょっ! 早く保健室まで行くわよ!」
~風神休養中~~風神休養中~
そして俺は保健室に運ばれた。どうやら俺の能力はフィードバックが強制的に発動してしまうらしい。後、異常なまでに体に影響を与えるようで、学園長が後々原因を調べるらしい。
「まあ...どうせ勝ち負けは決まっているしな……」
「? どう言うことかしら?」
「颯人。説明してもらうわよ」
「颯人兄さ~ん。いつの間にあんな点数を取ったんですか~(プクゥ)」
何故か幼馴染みがここにいることは無視して「「「無視しないの!(でください!)」」」はいはい……そう思っていると突然、誰かが保健室に入ってきた。
「颯人! 大化の改新が出たぞ!」
「そうか…」
「秀吉、いったいどういうことかしら?」
「そうよ。こちら側は話についていけないのよ」
「そうです! 情報を得る権利は私たちにあるハズですよ~だ」
幼馴染みがそう口を出してくる。
「優子に愛菜、凛よ。大化の改新は、唯一霧島が間違える問題だ。雄二がそれを利用して勝とうとしているんだ」
「ええぇっ!?」
「それはつまりー……」
「颯人兄さんの、Fクラスのー……」
「うむ。我らのー……」
「負けだな」
『え?』
俺の言葉に4人とも驚いていた。
「颯人、どうしてじゃ?」
「だって小学校の社会の問題だぜ。算数とかならともかく暗記モノだぞ。問題にもよると思うが、実際お前ら、どれくらい覚えてる?」
そう言うとみんなは気づいたような顔をした。
「し、しかし雄二がそんなミスを…」
ドドドドドドドド!!
『雄二ィィィィ-----!!』
「な」
そう言うと愛菜と凛は苦笑し、秀吉と優子はため息をついた。
「さ、行こうぜ。このままじゃ雄二が処刑されちまう」
そう言って俺達は保健室を出た。まあ教訓は"社会をなめたらアカン"ことだな。
雄二の呆気ないしょぼいミスにより敗北したFクラス、……えっ!? 霧島と風神はただならぬ関係って!? 久しぶりに投稿しているから早く感性を取り戻したい筆者であった。
次回 戦争の後始末