MACROSS in Fleet Collection   作:がらの悪い三蔵法師

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第二次星間戦争から数十年後、地球を発ったメガロード級長距離移民船団の一つが突如、消息を断つ。
消息不明になった事を重く見た統合軍は、最新鋭の新マクロス級を旗艦とした船団捜索艦隊を派遣する。
しかし、その艦隊も、移民船団が消息不明となった宙域付近まで到達するが、突如現れた謎の集団と遭遇。艦隊は全滅するのだった...。



ブービートラップは回避だ!

 突然の警報音を聞き、私は目を開く。

 「えっ?」目の前に見える視界に驚く。そこには、嘗て、地球と云う惑星と同じ海が広がっていた。確か私達は、あの宙域で謎の敵と交戦してた筈...それが何故、今は地球と同じ海が目の前に見えるのだろうか?

 状況が理解出来ない中、私の目の前にモニターが現れる。

 『艦長、目を覚まされましたかっ?』

 「えっ、ええっ...。」

 モニター映るのは、二頭身だが知り得る顔ぶれ。

 「副長っ、どう云う状況か説明をっ!」

 『私にも判りかねます。気が付いた時には、我々はこの様な姿でした。』

 首を振りながらそう報告する彼にも理由は不明の様だ。それにしても、彼等は艦橋に居る様だが、私だけ何故外に居るのか不明だ...。

 「副長っ、貴官達は何処に?」

 『驚かないで聞いて下さい。我々は、艦長の顔の左側に装着されてると思われる、構造物の中の様です。』

 「はっ?」

 『ですから、艦長の...。』

 私は、目線を左側に向けると、よくは見えないが、確かにそれらしき構造物が付いてる様だ。よく確認する為に、左手で自分の顔の左側に付いてる構造物をそっと触って見る。そっと触る訳は、副長達がその中に居ると聞いたから、下手に触って何か有ったら大変な事になるからだ。

 触った感触から、確かに、何か構造物らしき物が装着されてるのが分かる。

 そして、自分の周囲を見ると、私の両腕の外側に伸びる構造物の存在に驚き、副長に確認する。

 「副長、私の左右に、何度も見たのと同じ物が見えるが...。」

 『はい。多分、艦長が想像する物と間違い無いかと...。』

 私は右手で両目を隠し、溜め息を吐く...やっぱりか...。

 副長の報告と、乗艦してた宇宙空母が強攻型になった時、必ず目にする飛行甲板の姿に薄々気付いては居たが...。

 「副長、理由は判らないが、これはどう考えても、私自体が"マクロス"になったとしか考えられないが...。」

 『私もそうだと思います...。』

 状況はのみ込めないが、今は事実を受け入れるのが先。それよりも私を目覚ました警報の方が気になる。

 「副長、さっきの警報は?」

 『はい。先程、周囲の情報収集の為、偵察機に出したのですが、その偵察中に"学生服を着た集団"と"黒い服らしき物を着た人形(ひとがた)の集団"が交戦してる処を発見。状況確認の為に近付いたところ、黒い集団の一体から航空機らしき物が飛び立ち、その航空機から攻撃を受けたと報告を受け、これに対応する為、救援のバルキリー隊の出撃準備を整えた処です。』

 「確認だが、間違い無く攻撃を受けたのねっ?」

 『はい。間違い有りません。』

 モニターの映像が切り替わり、偵察機が現在撮影してる映像が映し出される。

 確認すると、偵察機は攻撃を軽くかわしてるが、確かに黒い人形から上がって来た航空機らしき物体が、偵察機を攻撃してる。

 「"統合軍規定"に則り(のっとり)、現時点を以て、黒い人形の集団を敵と認定!バルキリー隊は、直ちに出撃、これを無力化せよっ!」

 『イエッサッ!』

 「尚、もう一方の集団に対して、相手からの攻撃が向けられない限りこちらからの攻撃を禁止するっ!」

 "統合軍規定"とは、宇宙空域で正体不明の集団と遭遇した際、相手が手を出さない限り、こちらからは先制攻撃をしてはならないと云う規定。この起源は、嘗て、第一次星間戦争の発端となった、南アタリア島での出来事が教訓となってる。

 状況が判らない以上、今はこの規定に則るのが正解だろう...。

 

 『各バルキリー隊発艦開始っ!』

 戦闘ブリッジに詰めてるオペレーターの号令で、私の両サイドに伸びる飛行甲板から、バルキリー隊が次々と発艦。まさか、私が"マクロス"となって、この様な光景を見るとは想像もしなっかた。

 

 送り出したバルキリー隊なら、黒い人形集団を無力化するのは簡単だが、問題はその後で、私達はこれからどうするかだ。

 「副長、偵察機に通達。バルキリー隊が到着後、直ちに、もう一方の集団の情報を出来るだけ集めさせろっ!」

 『イエッサッ!』

 私がそう命令を下したのには、何処とも分からない場所で出来るだけ情報を収集するには、今はこちらに敵対する意思を見せてない集団と接触しなければならない可能性が高いからで、集団が使ってる武装を前もって調べておけば、接触した時にいきなり敵対行動を取られても対処のしようが有るからだ。

 「それと、その集団の姿を一体づつ撮影、直ぐに画像を送らせろっ!」

 先程の映像でよく見えなかったが、敵対行動を取った黒い人形集団に比べて、"学生服を着た集団"の方が、人類に似た姿をしてるのが気になる。油断は出来ないが、場合によっては友好を結べるのでは?と云う期待も有ったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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