MACROSS in Fleet Collection 作:がらの悪い三蔵法師
劣勢に立たされていた艦娘達は、突如現れた謎の艦娘(新マクロス級の艦娘)の姿に驚愕する...。
新マクロス級の艤装のほぼ中心に膝立ちで乗る"艦娘"...正確には腿の半分から下は艤装内に入っている...は、海面から浮くように飛翔、既に敵と認定した黒装束の人物の姿を捉えてた。
「これより120秒後、本艦は"強攻型"に変形、"敵"との格闘戦を行いますっ!」
艦娘の指示に妖精達は慌ただしく行動を開始する。
『反応炉、出力上昇っ!』
『各セクション、オールクリアっ!』
『変形準備完了まで90秒っ!』
そして数十秒後...。
『艦長、全ての準備が完了しました。』
「了解っ。」
副官の妖精からの報告を聞いた艦娘は深呼吸をする。
初めての直接戦闘を行う緊張をほぐす為だった。
「全艦っ、"トランスフォーメーション"っ!」
艦娘の号令に、副官の妖精が『トランスフォーメーション開始っ!』と復唱するように各部署の妖精達に通達。艤装が変形を開始する。
先ず、艦娘の腿半分を覆ってた艤装の前半部分(飛行甲板)が真ん中から別れる様に左右に
分離、艦娘の両腕に装着。その間、後半部分(推進ユニット)は水平から下に90度垂直に折れ曲がる。正確には、艦娘の膝から下に装着されてる艤装の為、艦娘が膝立ち状態から立ってる状態に膝を伸ばしたと言った方が良いだろう。
突如空中から現れた艦娘が艤装が変形させる姿に、傷付いて居た艦娘艦隊の面々はおろか、敵と認定された大型の怪物を帯同させる深海棲艦も驚愕する。
「どうやら、怪物の方が攻撃をする方ねっ?」
『はい。その様です。』
変形完了後、海面に着水した新マクロス級の艦娘は、大型の怪物から攻撃を受けるが、全方位バリアのお陰で身体と艤装には傷一つ付かなかった。その時に、敵と認定した対象は、攻撃は怪物が担うと彼女は判断したのだ。
「ならば、先に怪物の方を叩きますっ!」
『アイム・マムっ!』
新マクロス級の艦娘は、その深海棲艦に向かって突進を開始する。
こちらの攻撃が効かない艦娘が、自分に突進してくる事に狼狽しながらも、深海棲艦は艤装であろう大型の怪物にその艦娘に砲撃を続けさせる。
「ダメージが無いとはいえ、やはりこの攻撃は鬱陶しいわねっ!副官っ!」
『各バルキリー隊は攻撃を緩めるなっ!』
艦娘の呼び掛けに妖精の副官は即応。彼女の航空部隊...バルキリー隊は深海棲艦に激しい攻撃を行う。
その攻撃に深海棲艦は気を散らされ、新マクロス級の艦娘への砲撃が散発になると、新マクロス級の彼女は、深海棲艦との距離を一気に詰める。そして...。
その光景を目の当たりにした、艦娘の面々は驚愕する。
「いっ、一発で姫級の艤装を...。」
「姫級の艤装を貫く時、右拳が光ってたけど...。」
「あの180度ターン、普通じゃ不可能...。」
艦娘達が目を疑うのも当然だろう。
突如空から現れた艦娘は、艤装を変形させ海面に着水、直ぐに姫級の攻撃を受けるがそれをものともせず、間髪入れずに姫級に急接近、姫級を掠めるようにすれ違い背後に回ると、その場で180度ターンして、背後から姫級の艤装(大型の怪物)を右ストレートパンチを打ち込むと、その右拳は姫級の艤装を串刺しするように簡単に貫いたのだから...。