IS~Name,S~   作:矢部栄

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第一はプロローグ的な何かです。
感想、意見。募集中なのでよろしくお願いします。


1,start

 

IS、簡単に言えば『女性にしか操れない兵器』である

その兵器が全世界に認められ、世界に女尊男卑の思考が一般的になった

軍隊にもその兵器が起用された国もあった

 

そして、ISが軍隊に起用され数年後、ちょうど第二回のモンドグロッソが行われた年。

世界には二つのニュースしか流れなかった

一つは、第一回モンドグロッソ優勝者『織斑 千冬』が決勝直前での謎の大会棄権

 

そしてもう一つは先進国の崩壊である

いや、国が一つ潰れたといっておこう

その国は、どこの国よりも早く軍隊にISを採用し他の国に対し先制布告紛いの挑発を繰り返していた。

報道はすぐにISを使った戦争が行われると騒ぎ立てた

しかし、それはすぐに消えることとなる

死んだのだ、その国の最高権力者が、官僚が、軍人が皆殺された

それは何時しか『血の制裁』と呼ばれた

しかし、それだけではない。その『血の制裁』はたった26人で行われた

その元国の土地は、その26人が管理している。いや、26人の中の長が新たな国を作った

世界はその26人に恐怖した。まるで漫画の世界だが実際に起こったことなのだ、

―――認めなくてはならない

 

 

 

 

 

 

 

日本 東京

 

事務所と呼ばれる場所がある、作業用のデスクに来客用の皮製のソファに座るのは一人の二十歳にも満たない足を組んでいる青年、そしてその対面に座るのは三十代の貼り付けた笑顔が気持ち悪さを感じさせる男だ。

 

その男の後ろやデスクにはスキンヘッドや切り傷、いわゆるヤの付く人たちの事務所である。

そして、男と青年のちょうど間、つまりはテーブルの上には黒い鞄が二つ。

一つを男が中身を確認すると頬が上がり、男の笑顔にさらに気持ち悪くなる

 

「いつも、いつもすみませんねぇ。旦那」

青年に旦那と男が言うと、青年は

「あぁ、別にかまわねぇよ。こっちは輸入するだけで金を貰っているんだからな」

そう言いながら青年は、もう一つの鞄を確認する、青年はその中身を一通り確認すると鞄を閉めた

 

すると男はおぉとわざとらしい声を上げながら、

「申し訳ない、お茶の一つも出さずに。おい」

後ろのスキンヘッドが事務所を出た

数分もしないまま、お茶と茶菓子が出た。

 

「・・・・」

しかし、青年は手を付けない。

男は笑顔のまま

「どうしたのですか?遠慮せずにお飲みください」

青年は、ふぅと息を吐くと組んでいた足を戻した

「もしかしてお気に召さなかったですかな?」

「いやな、別に飲んだら少なくとも―――

         血反吐が出るのは好かないんでな」

 

 

 

「!?」

その言葉にスキンヘッドと男は驚いた

「いや。せっかく高いスーツ着てお前らのとこ来てやってんのに自分の血で汚すのは嫌だからな」

 

すると男から仮面が消えた

「・・・なら仕方がねぇな。お前たち!!」

すると事務所の中にいた全員がこちらに銃を構えている。

よくよく考えれば全員が青年にあてやすい位置に座っていたことに納得した

 

しかし青年は怯えるどころか先ほどの同じ調子だ、

「どういうつもりだ?カス」

いや、少し苛立だっているか

 

すると男はくつくつと笑う

「いやぁ、安全に粉を売りさばけるのは組の懐を潤すことができていいのですが、いかんせんお前の――坊やの取り分が多すぎるのでね。それを少し減らしてもらおうかと」

 

 

ほう、と青年

「いくらだ?」

「こちらが八でそちらが二でいいでしょうか?」

 

すると、青年は声を上げて笑った

「あははっ!・・ふぅー。おふざけか?ふざけんなよ、クソが認められと思うか?」

 

「えぇ、だからこのような状況を作り。交渉をしているんですよ」

 

「脅迫の間違いじゃないのか?」

「そうですね、そうとも言いますか」

 

青年はソファを立とうとするが

「動かないでもらいたい」

後ろのスーツの男が銃を青年の背の右側、心臓の箇所を狙いながら警告する

 

だが、青年は立ち上がり

「なぁ、俺は誰だ?」

と、わけのわからない質問を投げかける

 

すると男は、冷静に

「なんですか?気でも狂いましたか?それとも26人しかいない犯罪組織の一人、Sですよね」

 

青年はいや、Sは正解、と言った

「あぁ、そしてこの日本で支部長紛いのことをやってる」

 

Sは、スーツをまくり。腕に付けている時計の時刻を確認するようなしぐさをとる

「そしてな、」

すると、その時計は光を放った。

男たちは、何が起こったかわからないが。青年の急所を狙う銃口はぶれない

そう、この脅迫のために男たちは訓練した。ここにいるのは皆銃の扱いには長けているし、

最悪、自分たちが死んでもこの餓鬼を殺せばいい、殺せば。自分たちが――いや、自分たちの組が裏の世界で大きな顔ができるし。密輸ルートも自分たちのものにできると踏んだからだ。

 

しかし、そんな思考は知らず。Sは饒舌になる

「その26人は全員、性根が腐っていてな。誰もがあり得ないことができる」

 

そう、たとえば。

「たとえば、こんな風にな!!」

 

Sの腕が変わった、いや呼び出したのだ。

「おら、荒れるぞ『S』!!」

 

女性にしか操れない『IS』を―――

 

 

 

 

 

 

 

 

男は困惑していた、なぜなら絶対にありえないことがつい数秒前起こったのだから

周りを見ると、真っ赤な液体。

――血、血、血。血の海と化していた。

先ほどまで生きていた部下は、上半身と下半身が分かれていたり。肉のミンチになっていたり、胃の中のものを吐き出しそうな状態になっている。

 

すると、自分の後ろにいた元部下と目が合った

「ひぃ!・・な、なんで!男が――」

考えていたことが小声で言葉に出たが、それが命取りになった。男の首と胴体が分かれ血が噴水のように溢れるでる。

 

 

Sは、ただ部分展開したISの手についた武装らしきナイフの血をぶるんと振った

「死んだか?」

答える者はいない、先ほどの一振りで全員死んだのは確認済みだ

いや、確認するまでもない。先ほど話した男以外は皆綺麗に殺せていない

やはりこいつじゃあ上手く殺せねぇと思っていると

右に文字が浮かび上がる。ISが何かを確認したときに出る表示だ

 

『通信を確認しました。許可or拒否』

 

Sはため息を吐きながら許可と言った。だいたい、いや十中八九アイツからだ

 

「『H』か?」

『お久しぶりですね。S』

『随分と派手に暴れて、楽しかったですか?』

見てたのか。いや、考えるほうがおかしいか。

顔で向かず目で天井を確認すると監視カメラがあった。

絶対それで見てたな、H。

 

「はっ!愚問だな――で?それだけじゃねぇだろうが」

『はい、それで外に情報がばれました』

「はぁ?」

外、とみると元事務所の道路沿いの場所を見ると見事に吹き飛んでいた。

いや、吹き飛ばしたのは自分なのだが・・・

 

少し考え。

「お前でも無理なのか?」

『はい、情報端末ならなんとかなるのですが。人となると情報共有の遮断はできません』

つまりは人から人に伝わる噂なのだろう、ならば。

 

「殺すか」

『監視カメラで確認しましたが、売り込み、タクシードライバー、キャバクラに行く客人、推定で4桁はいっています。・・・ここ夜の街を血の海にするのなら話は別ですが』

少し考える、4桁なら2,3時間あればなんとかなる。たとえ逃げようがSが本気を出せばだが。

 

「怠い、やってられるか」

『・・・怠くなかったら、殺してたと受け取ることができるのですが』

当たり前だ、といいながら次に聞くことはさすがに抵抗があるが。それを見せるわけにはいかない。

 

「で、俺への処罰は?」

『はい、貴方にはですね――

     

    ――――IS操縦者育成用特殊国立高等学校。通称IS学園に強制的に行ってもらいます』

 

 

 

 

 

 

『あぁ、それと。その組織を朝までに潰してくださいね』

「・・・了解」

 

その組織を殺した人間は4桁をいったとか、いかなかったとか。

    

 




いかかでしか

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では、次回の投稿をお待ちください
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