ソードアート・オンライン/コンプリート・ストラテジー   作:空素

9 / 18
攻略組を待ち受けるものとは一体…!?

尚、この作品では、ゲームと違って難易度マシマシで行くつもりなのでよろしくゥ!


凶兆

76層へと繋がる扉が開け放たれ、恐る恐ると言った様子で続々と攻略組のプレイヤー達が進んで行く。

 

「鬼が出るか蛇が出るか、地獄の悪鬼羅刹か、修羅畜生か、何でも来やがれぇ!!」

 

大袈裟にも程があるクラインの叫び声に、呆れつつも、だが、決して油断無く身構え、俺とアスナもプレイヤー達に続く。

 

 

 

 

 

 

俺たちの眼前にあるのは、谷間(たにあい)の街道だった。

左右は高い岩肌に囲まれ、真ん中を土が露出した通路が長々と続いている。

壁際の方には緑が生い茂り、そよ風が靡いていた。

その光景は、アインクラッドには良くある草原系フィールドに思える。

 

攻略組の面々も、一先ず、警戒度MAXだった状態から僅かに緊張を解す。

 

しかし、油断はならない。

どんなモンスターが待ち受けているかも分からないのだから。

 

それが嫌と言うほど理解しているプレイヤー達は、周囲に気を配りながら進み始めた。

その様子を見ながら歩き出そうとして、ふと気が付く。

 

背後の扉ーー75層のボス部屋へ降りる扉が閉まっていた。

 

別段、それが何かおかしい訳ではない。

最後のプレイヤーが通ったら扉が自動的に閉まることは、何ら不思議ではない。

他のプレイヤーが逆走してこちらの扉から入ったところで、何の旨みも無いし、ボスは倒されているので危険も無い筈だ。

しかしその状況が嫌に気になった。

 

「キリトくーん?どうしたのー?」

 

アスナが少し離れたところから声を掛けて来た。

 

思いの外、長く考え込んでしまっていたようだ。

 

「悪い!今行く!」

 

慌ててアスナの元へと駆け出す。

 

「どうしたの?」

 

アスナが心配そうに顔を覗き込む。

 

「ちょっとボーッとしてたみたいだ」

 

そう言うと、アスナは納得行かなそうな表情をするが、追求して来る事は無かった。

 

肩越しに扉を一瞥する。

 

しかし、胸中に渦巻く不安が消える事は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

しばらく街道を進んでいくと、特にモンスターと鉢合わせることもなく、開けた草原に出た。

辺り一面を緑が覆い、所々に木々も生えている。

温かな日差しが降り注ぎ、柔らかいそよ風が草木を揺らす。

 

オーソドックスなRPGの草原と言った光景だ。

 

そして、少し離れた場所に白亜の石壁と門があった。

 

この階層の《主街区》だろう。

 

既に心身共に満身創痍なプレイヤー達は、続々と門を潜り、街の中へと入って行く。

 

「これで《転移門》をアクティベートすればひと段落だな」

 

そう呟き、しかし、アスナから返事が無いことに不思議に思い、顔を見る。

 

「アスナ?」

 

アスナは思い詰めたような表情で考え込んでいた。

 

そのまま、顔を上げて、まだ名も知らぬ主街区を眺める。

 

「キリト君、私、何か嫌な予感がする…」

 

アスナの言葉に、俺の心臓が跳ね上がった気がした。

 

その言葉はまるで、先の扉の不安の立証のような。

 

アスナの予感が、俺の感じた不安に確証を与えたような。

 

そして、その凶兆を後追いするように、前方の攻略組のプレイヤー達から騒めきが発生する。

 

その直後、一人のプレイヤーが叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「転移門が使えなくなってるぞ!!」

 

 




先ずは挨拶代わりの転移門不能(下層移動縛り)

下層に移動出来るとちょっと面d(ゲフンゲフン!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。