相棒宇宙人とゲームクリエイターでプレイヤーのヒーローアカデミア 作:ルオン
白い空間
何もないその真っ白な空間に俺、
「ここはいったい········俺は確か·····」
体を起き上がらせた俺は、左右を見渡し、何があったのかを思い出す。
俺はどこにでもいる普通の大学生―――とは少し違った大学生だ。
俺の家系は、祖父の代から文武両道で有名な家系で、父もまた、文武両道だった。俺もまた、文武両道だったが、家族と少し違うのは、趣味が多彩だった。
友人の薦めで見た仮面ライダー、それを始めとして特撮、アニメが好きになり、ゲームなどにも興味を持った。
ある日、俺が好きに仮面ライダーの作品『仮面ライダーエグゼイド』に出てくる、変身アイテム兼強化アイテムである【ガシャット】を作成する事にした。
できたら面白いと思い、作成に取り掛かり、長い時間をかけてガシャットを完成させた。
いよいよ起動できると、胸の内で喜びながら、起動スイッチを押した。だがその瞬間、俺の視界は光で覆われ、気づいたら俺はここにいた。
「そうか·······俺は死んだのか。まぁ、自業自得
だな。元々、無理だったという訳か」
「そうでもねぇぞ黎希!!お前は成功した!!」
「ッ!?」
自身の行いに嘆いていると、聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。
俺は直ぐ様、後方へと顔を向けて驚く。
「エボルト!?」
そこにいたのは、『仮面ライダービルド』の世界で、幾つもの星を破壊し、ビルド世界の日本が3つの政府に別れ、戦争を起こす原因となり、ビルド世界のダークライダーである【仮面ライダーエボル】ことエボルトが、【ブラッドスターク】と呼ばれる姿でいた。
エボルトとは、生前からの付き合いで、俺の体内に住まわせていた。彼はこの世界にやって来た際、スライム状態だったらしい。だが運が悪い事に、抜け出した先が道路だったらしく、走行中の車数台とぶつかり、歩道橋に吹き飛ばされると、今度は人々に蹴り飛ばされたそうだ。その後も、何度も不幸な目にあい、草原でボロボロで動けなくなっていたところを、偶々通りかかった俺が見つけ、体の中に住まわせた。
だが、俺はエボルトがいたから驚いたんじゃない。
エボルトがアイアンクローをしている相手に驚いたんだ。その相手というのが
「いい加減離せ!!このスライム宇宙人が!!」
「喧しい!!ゲーム脳神もどき!!」
「だ······檀 黎斗!?」
『仮面ライダーエグゼイド』に出てきた、俺が開発していたガシャットと、【ゲーム病】と呼ばれる原因のウイルス【バグスターウイルス】の生みの親にして、日本でパンデミックを起こしたダークヒーロー的立場である【仮面ライダーゲンム】こと
俺が知る限りでは、彼は同じガシャットを使い、彼に一度殺され、彼の父親である
そんな彼が、今目の前にいる事に、俺は驚きを隠せずにいた。
数秒後、俺はふと我に返り、2人の元へ駆け寄る。
「エボルト!!どういう状況かは分からないが、
とりあえずその手を離せ!!」
「ちっ!!仕方ねぇ·······なぁ!!」
「ぬあっ!?」
エボルトは檀 黎斗を乱暴に放り投げた。俺は檀 黎斗へと近寄り、彼を起き上がらせる。
「大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない。ありがとう、檀 黎希くん」
「何故俺の名を?」
檀 黎斗が俺の名を知っている事に疑問持ち、首を傾げる。
そんな俺の疑問も、エボルトが解消した。
「そいつは、お前がガシャットを作ってる頃から、
天界とやらからずっと見守っていたんだとよ。
んでもって、お前が死ぬ原因となった張本人
様だ」
「ど、どういう意味だ!?」
「私は、ずっと君を見ていた。ライダーも怪人も
全てフィクションでしかない世界で、玩具では
ない、本物のガシャットを再現しようとした君
に興味を持った。そして君がガシャットを完成
したのを見て、私は興奮を抑えられなかった。
その際、神の領域に至った者が扱える神通力を
うっかり使ってしまい、ガシャットを爆発させ
てしまったのだ。申し訳ない」
「············(;゚Д゚)」
檀 黎斗の話を聞き、俺の頭はショート寸前だった。色々ありすぎて、処理が追いつかん。
その俺を見てか、エボルトが俺の肩に手を置く。
「大丈夫か?」
「ちょっと色々ありすぎて、脳の処理が追いつか
なくなったが、とりあえず確認したい。まず
俺が作ったガシャットは、何の問題もなかった
んだな?」
「そうだ」
「で、爆発した原因はあなたが得た神通力で、
貴方は死後、神となったという事でいいん
ですね?」
「その通りだ」
「では最後に········俺をどうする気なんですか?」
俺の言葉を聞いた檀 黎斗の目つきが変わった。
「どういう意味かな?」
「エボルトが言っていた天界というワードから、
神となった貴方以外にも、あなたのような人
達がいると予想しました。神となる為にも、
貴方を神にする人物がいたはず。だとしたら、
先程から貴方とエボルト以外いない。となれ
ば、何かを行う為に人払いをした········そう
推測しただけです」
「ハ·······ハハハ··········アーハッハッハッハー!!」
俺の話を聞いた檀 黎斗は、突然笑い出した。
「流石だ、檀 黎希!!やはり私が見込んだ男なだけ
はある!!そう、私は君を転生させる為に、君を
この転生の間に呼んだのだ!!」パチン
檀 黎斗が指を鳴らすと、真っ白な空間が一瞬にして真っ黒な空間へと変わった。
「ここは?」
「ここは転生の間。私は、君を転生させる為に
呼んだんだ」
「転生?」
「そうだ。君の才能をこのまま殺すの惜しい!
そこで私は、君の魂と、魂にくっついていた
ヴェハハハハハハハハ!!」
「うるせぇえええええ!!」ドガ
「ヴェハッ!!」
高笑いする檀 黎斗を、エボルトが殴り飛ばした。
「何をする!!」
「いちいちうるせぇんだよ!!転生させるなら、
さっさと転生させろ!!」
「貴様ぁあああ!!神である私に命令をするなど、
万死に値する!!今すぐ貴様を滅ぼしてやる!!」
「まあまあ」
怒る檀 黎斗を何とか落ち着かせる。
「ふん!君に免じて許してやる。さて、君の転生
する世界だが、既に決まっている」
「どんな世界ですか?」
「『僕のヒーローアカデミア』という、火や水を
‘個性’と呼ばれる特殊能力に目覚めた人類が、
「
いわゆる
「ああ。
どの道を突き進むかは、君たち次第だ」
「だとさ」
「そうですか。それで、この後は?」
「君に特典を渡して転生させる。何か望む特典は
あるかな?」
「ふむ」
檀 黎斗に言われ、特典をどうするか考える。
「ここで願った特典は、‘個性’として宿るように
なるんですか?」
「その通りだ」
「でしたら、俺の特典は――――」
俺は考えた特典の内容を、檀 黎斗へと伝える。
「ふふ、流石は私が見込んだ男だ。やはり特典
として頼んできたな。良いだろう。その願い
聞き入れよう」
檀 黎斗はそう言うと、笑みを浮かべながら、誰もいない方へと手を向けた。
すると、手を向けた先に1つの光る扉が出現した。
「そこを通れば、転生できる」
「分かりました。行くぞエボルト」
「あら?俺も行くの確定なのか?」
「嫌か?」
「全然!お前といると退屈じゃねぇからな~。
それに、お前の最後を見届けると決めてたから
なぁ。付き合ってやるよ、相棒?」
「ふ········頼むぞ?相棒」
俺は
この日より、俺たちの新たな人生と物語が始まるのであった。
という事で、心機一転で始める事にした、主にゲンムとエボルに変身する主人公を主役にした、ヒロアカ作品です!
次回は転生した2人の話になります。
次回も是非読んでください!