陸海空の化身の特典を得た転生者は海賊の世界へ   作:ghjkl

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神殺し

海賊を海の藻屑にした後、俺は泳ぎながらあることを考えていた。

 

それはこの時代での俺のやるべき事。

 

「{ロジャーがいる時代だからな、下手に刺激して原作を根底からねじ曲げるのは不味いだろうし}」

 

まぁ、俺が言えた義理じゃねぇけど・・・。

 

そんなことをしていると見聞色で人が住んでいる島を見つけて上陸すると、一人の釣り竿を持った少年がいた。

 

「お前、海賊か?」

 

「俺、海賊に見える?」

 

「全然」

 

警戒心MAXでそう言ってくる少年に俺がそう答えると簡単に警戒を解いてしまう。

 

「この国は一週間前から世界貴族がくるからピリついてんだ」

 

「成る程」

 

少年の言葉に俺は納得をする。

 

世界貴族、天竜人とも呼ばれている奴等は800年前に世界政府を作り上げた二十人の王の末裔だが、正確には二十人の王の内の一人であるネフェルタリ家だけが国に残ったから十九人だがな。

 

だが、世界貴族とは聞こえは良いが世界最悪の生ゴミだがな。

 

その天竜人が来るからこの島は厳戒態勢って事らしい。

 

「なぁ、この国はなんて名前なんだ?」

 

「レガート王国」

 

質問を投げかけると少年は返してくる。

 

「天竜人が来るだけで大騒ぎしすぎだろ」

 

「何言ってんだよ、これで世界貴族が来たことが大事なんだよ。普通じゃ目にすることも出来ない世界貴族が来れるくらいこの島は安全って事になるんだしさ」

 

「お前、天竜人に幻想抱きすぎだろ」

 

少年の言葉に俺は呆れた。

 

誰がそんな風に仕込んだのかは知らないが、天竜人はそんな高尚なもんじゃない。

 

控えめに言って邪悪にして無垢、自分達が頂点であることを疑わない哀れな生物。

 

「お前じゃねぇ、トニーだ!!おっちゃんも世界貴族を見れば解るさ!!」

 

この純粋さは曇って欲しくないと思いつつもいつかは現実をすることになる。

 

今の自分が抱いていたものが只の幻想だと言うことに・・・。

 

「トニー、俺はおっちゃんじゃねぇ。俺の名前はだ」

 

「変な名前」

 

「なんだと、クソガキ」

 

そうやってじゃれ合っていると一人の女性がやってきた。

 

「トニー、いつまで油売ってんだい!!」

 

「母ちゃん!?」

 

やってきた女性はどうやらトニーの母親のようだ。

 

「アンタ誰だい、この島じゃ見ない顔だね」

 

「あぁ、俺は今さっきこの島に来たんだ」

 

トニーの母親が俺に声を賭けてきたため、それに答える。

 

「そうかい、宿が決まってないんだったら是非ウチに泊まっていきな。トニーアンタは早く今晩の夕飯の食材を釣ってきな」

 

「解ってるよ」

 

そう言ってトニーの母親は戻っていった。

 

「ったく、いっつも口うるせぇんだよな母ちゃんは」

 

「そう言うな、お前を一人前の男に育てたいからこそ口煩くしてんだよ」

 

「そうかな?」

 

「あぁ」

 

「そんじゃあ母ちゃんをもっと助けられるようになるよ」

 

「頑張れよ」

 

そんな会話をした後、トニーは食材獲得のために釣りを始める。

 

時間を取らせたせめての詫びに食材確保の手伝いをした。

 

大量の魚を持ってトニーの宿屋に置いた瞬間、見聞色の覇気が世界政府の船を感知した。

 

「来やがったか・・・」

 

見聞色の覇気が感知したのは天竜人と護衛そして、天竜人の所有している奴隷だ。

 

しかも、その奴隷の中には子供も居る上に既に事切れている者も居た。

 

「反吐が出る」

 

その一言に尽きる、俺は怒りを静かに募らせる。

 

そうしている間にも世界政府の船は港に着港し、天竜人が降りてくる。

 

間抜け面を引っ提げて降りてくる天竜人を見て俺はこんな奴等に世界貴族なんて大層なもんはいらねぇんだよ。

 

無自覚に悪意を増長させるだけの肉塊は。

 

とは思っていてもここで天竜人を襲う真似なんてすればこの国ひいてはトニー親子に確実に迷惑がかかる。

 

だが、ほっとけないとそう思った俺は人気のない海辺まで行き、そこから天竜人の船の後ろから潜入する。

 

そして、見聞色の覇気で奴隷になっている人達の元へ辿り着いた。

 

すると、奴隷の一人が俺に気付く。

 

「アンタ、誰だ?」

 

その声に反応して奴隷全員が俺に視線を向ける。

 

向けてこない奴は察してくれ。

 

「俺のことは気にするな」

 

俺はそう言いながら炎のパンチの熱で檻の出入り口を融解させる。

 

「無理だ、ここから出たとしても爆発する首輪と焼印をどうにかしねぇと・・・」

 

「解っている、少し黙ってろ」

 

俺の行動を見てそう言ってくる奴隷の一人を黙らせ、その奴隷に首輪に触れる。

 

「お前、何を・・・!?」

 

俺が触れたことで爆発するカウントダウンが始まるが・・・。

 

流桜で首輪を内部から破壊して取り除いた瞬間、冷凍ビームで急速冷凍する。

 

「爆発しない・・・!?」

 

目の前で起こった事を飲み込めず奴隷達は驚愕の表情を浮かべる。

 

「よし、まずは一人。どんどん外していくぞ」

 

そう言って俺は奴隷達全員の首輪を外した。

 

「よし、この船から脱出するぞ」

 

「でも、どうやってですか?この船にも見張りはいるでしょうし」

 

「簡単だ、このまま堂々と正面から出ていく」

 

「えぇ!?」

 

脱出法を聞いた元奴隷達に動揺が走る。

 

「しかし、堂々と行けば政府のにんげんに見つかってしまいます!!」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

そうして、俺達の脱出計画が決行した。

 

奴隷部屋から出ると俺達はそのまま通路に出る。

 

すると、前方の曲がり角から役人の影が見えた瞬間覇王色の覇気で威圧し気絶させる。

 

「行くぞ、立ち止まるなよ」

 

『はい』

 

そうしたやり方で俺達は船の後方まで出てくると

俺は元奴隷達に指示を送る。

 

「ここからは俺とお前らは別行動だ」

 

「どうしてですか!?」

 

そう言ってくる奴隷の口を塞ぎこう言った。

 

「政府の船ましてや天竜人の船に乗り込んできた俺が派手に暴れれば奴隷であるお前らに気が回ることはない。だからこその別行動だ、解ったら早く行け」

 

「わ、解りました」

 

そうして、元奴隷達は次々と海へと飛び込んで行く。

 

「よし、暴れるか」

 

その一言と共に俺はこの船で一番豪華な部屋、天竜人の部屋に潜り込む。

 

俺の目的は二つ、一つはこの世界の金でもう一つは悪魔の実なのだがあればの話だ。

 

そこであるものを発見する、それは悪魔の実。

 

「ラッキー、こいつも貰っていこう」

 

そうして、俺は目的の二つを手に入れることが出来たのだった。

 

その後はグラードンの特性「ひでり」を発動させこの技を放つ。

 

「オーバーヒート」

 

炎技が1.5倍となった状態で最大威力で放たれたオーバーヒートは 船上部を一撃で跡形もなく焼却して見せた。

 

反動で特攻が下がるが問題はない。

 

「すっげ、これだけ派手にやれば良いだろ」

 

天竜人の船が燃えたことで港では大きな騒ぎになっていた。

 

そう言って俺も海へと飛び込むと重心が不安定になった船が沈没し始める。

 

そうして、俺の憂さ晴らしは終え元奴隷達と合流を果たした。

 

「お前ら、無事だったか」

 

「は、はい!!ありがとうございますありがとうございます!!」

 

俺に群がって礼を言ってくる元奴隷達に対して俺は問いかける。

 

「お前ら、これから如何する?故郷に帰りたいなら・・・」

 

「いえ、ここに居る我々に返る場所などありません」

 

「そうか、深くは聞かねぇ」

 

「ありがとうございます」

 

悲痛な顔をする元奴隷達に俺はもう一度問いかける。

 

「じゃあ、これから先どうする?助けただけではいさよならって訳にもいかねぇからな」

 

「いえ、奴隷から解放していただけでも十分です。これからのことは自分達の手で切り開きたいのです」

 

「そうか、それなら何も言わねぇ」

 

俺の言葉を聞いて頭を下げてくる元奴隷達。

 

その時、一発の銃声が耳に届き俺はすぐさま見聞色の覇気で周囲を探るとトニーの母親が叫んでいると天竜人が反吐の出る言葉を吐いたことが解った。

 

そして、胸に撃たれたような傷から血を流しぐったりとしているトニーの姿があった。

 

『トニー、トニー!!』

 

『下々民の癖にわっちの前を横切って生意気だえ~、さっさと死ぬえ~』

 

ブチッ!!

 

その瞬間、俺の何かがキレる音が聞こえた。

 

「殺す」

 

俺はそう言った瞬間、天竜人の居る場所まで飛んだ。

 

騒ぎになっている港の上空に着くと、天竜人が銃口を次に血を流し倒れる我が子(トニー)を抱き締めながら泣き崩れている母親に向けていた。

 

「あーもう、うるさいえ。お前も死ぬえ!!」

 

天竜人の身勝手すぎる発言を聞いて俺の怒りは更に燃え上がる。

 

「それはテメェだ、この腐れ外道がァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

その怒りに満ちた声と共に落下速度×体重で威力を増大させたヘビーボンバーを喰らわせた。

 

「ぶげぶりゃっ!?」

 

その攻撃を真面に受けた天竜人は頭が腐って潰れた果実みたいになった。

 

「汚ぇな、クソが」

 

嫌悪感MAXの顔でそう言いながら頭の潰れた天竜人(ゴミクズ)の身体を処理するために海にへと捨てた。

 

魚の餌にする方が天竜人(ゴミクズ)の再利用方としては最適だろう。

 

そう思っていると、トニーの母親が話しかけてくる。

 

「ありがとうございます、息子の仇敵(かたき)をとってくれてありがとうございます」

 

そう言ってくる母親を余所に政府の役人達が何か言ってくる。

 

「貴様、よくもギグルワード聖を、世界貴族を殺したな!これは極刑ものだぞ!!」

 

そう喚き散らす役人に対して島民達は静まりながらも俺の方を見てくる。

 

「それがどうした、害獣を駆除しただけだろうがそんなことで一々喚くんじゃねぇよ」

 

「なっ・・・・・・!?」

 

俺の言葉に驚きを隠せないで居る役人に対してこう言った。

 

「もういいか、じゃあ死ね・・・!! 」

 

「神を恐れぬ愚か者が・・・!!」

 

「何とでも言え、政府の犬が」

 

ベキッ!!

 

俺はそう言って役人の首をへし折った。

 

役人もさっきの天竜人の死体同様海に捨て、俺はトニーの遺体の元に向かった。

 

「トニー」

 

そう声を掛けるも反応は無い、完全に事切れている。

 

「・・・」

 

この世界で二度目の死との対面、しかもこの島で最初に知り合った奴の死は堪える。

 

しかし、暢気に構えている暇などない。

 

いつ海兵共がやってくるか解らねぇ、俺はこのまま島を出ることにした。

 

街を離れ砂浜までやって来ると海へと飛び込むと同時にそのまま泳ぐ速度を上げて島を離れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界貴族暗殺事件という報告に海軍本部に激震が走る。

 

「一体どういう事だ、天竜人が世界政府加盟国であるレガート王国で暗殺だとっ!?冗談だろっ!?」

 

その事に現海軍本部元帥・コングが怒声を上げる。

 

「残念ですが、現実ですよコングさん。悩みの種であったロックスが消えてすぐに悩みの種が出てくるとは・・・」

 

コングの言葉を指摘するのは黒髪アフロに髭を蓄えた眼鏡の男は海軍本部大将・仏のセンゴクは眉間に皺を寄せ押さえる。

 

「全くだね、気が休まる暇がないよ」

 

センゴクの言葉に同意するのは黒髪美女の中将・おつるは腕組みをしながら疲労困憊の様子を見せる。

 

「ぶわっはっはっはっはっはっはっ、すまん遅れた!!」

 

豪快な笑い声と共に現れたのはゴッドバレーでの戦いでロックス海賊団を打ち破った海軍の英雄にして中将モンキー・D・ガープ。

 

「ガープ、時間ぐらい守れといつも言ってるだろうが!!」

 

「なんだ、センゴクそんなにカリカリしやがって・・・」

 

「お前事態の深刻さを解ってんのか!?天竜人が加盟国で殺害されたんだぞ」

 

「俺にとっちゃあんなゴミクズ共が幾ら死のうが関係ないが」

 

「お前なぁっ!!」

 

一触即発の雰囲気が部屋を満たすもそれをコングが諫める。

 

「止めろ、お前らが揉めても先に進まん」

 

「コングさん」

 

「・・・・・・」

 

「やれやれ、やだよこれだから男は・・・」

 

押し黙るセンゴクとガープに呆れた様子のおつる。

 

「ひとまず、このまま手を拱いている暇はない。天竜人殺害犯であるこの男を見つけ次第捕縛せよ」

 

「「「はっ!!」」」

 

コングがそう言いながら机に叩き付けた手配書には・・・海空陸の顔が載っていたが名前の欄にはUNKNOWNと記されていた。

 

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