ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブsideL 作:ひほーZZ
さて、彼はある日大事な仲間を病気で亡くしてしまいました。その時の彼の心情を今回は執筆していきます。
プロローグ:死別
ーアリネ・レイトが病死したー
そう聞いた俺は、最初はそんなはずは無いと思っていた。しかし後から本当なんだと心で理解し始め、気づけば涙が止まらなかった。
「…馬鹿野郎…なんで…なんで行っちまうんだよ…!3人で世界を獲るって…言ったじゃねぇかよ…!」
静かな部屋の中で、俺は泣きながら小さく言った。ほんとはレイトに直接言いたかった。でも言えなかった。
いや、言えたはずなのに言わなかったんだ。病室で既に息を引き取ったレイトを目の前にして。すぐ隣には同じ湯ノ森シャイニングゼロの仲間であるデンノ・レイカが俺以上に泣きじゃくって、レイトのすぐ横には、彼の弟であるアリネ・ヒビキがそれ以上に泣きじゃくっていた。この2人を前にしておいて、俺は言えなかったんだ。
湯ノ森シャイニングゼロのリーダーでもあった俺は、この事で責任を感じて、学校はおろか外出すらしなくなってしまい、静かな自室に引きこもる日々を送っていた。時々俺の妹、タカミヤ・ツルギが心配してくれて入ってくるのだが、妹とさえも話せる状態じゃ無くなった俺にできることは無いと思ったのか、数分側にいたあと、すぐに部屋を出ていく。
『ヒカル、最近あなたずっとそんな状態よ…大丈夫なの?』
そう声をかけてくれたのは、俺の愛機AGE-2Breakerに搭載した自作サポートAIのマリオンだった。今はデバイスを介して会話している。
「心配ありがとう…でも…正直大丈夫とは程遠いかも…」
だが俺の精神状態は自分でも驚く程に疲弊しきっていた。そんな俺にマリオンはこう提案する。
『なら1度外に出てみたらどうかしら?この子と私を持っていくかどうかは別として』
俺は少し考えてから、部屋の食料がそろそろ尽きかけていたことを思い出し、久々に外に出てみることにした。ただ、今回AGE-2Breakerは持って行かず、代わりに素組みで置いていたAGE-1とBreaker専用ウェアのライザーを持っていくことにした。
「さてと…こんなもんで1週間は持つか…」
コンビニから出た俺はゆっくりと家へと帰る。その間人と会うことはなかった。
「…珍しいな…ここまで人通りが少ないのも…まぁ、今の俺にはありがたいことなのだが…」
正直今は誰にも見つかりたくない。こんな姿…見せられないし…
しばらく歩いていると、道場のような建物の前を通った。ここには見覚えがあった。たしかここはレイカの師匠であるクロス・ヨウスケという男がいるという道場だ。
「彼は確か……明日、もう一度ここに来てみるか…」
俺はその日は家に帰ることにし、明日訪ねることにした。
「俺と一戦…交えて貰えませんか?」
「小僧、貴様は強さを求めるか?」
「いえ…ただあなたに今の俺を見て欲しいんです」
次回 ガンダムビルドブレイカーズ : オルタナティブsideL
「不敗の言葉」
彼の出す答えとは…