ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブsideL   作:ひほーZZ

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ーあらすじー
試合直前まで見て周りあやうく棄権になってしまう寸前だったタクマ。カドマツやミサに怒られつつチームフロントラインとの予選を開始する。最初こそ思わぬ戦法で苦戦を強いられるものの運が味方をし形勢逆転。見事に勝利を収めるのだった。


十四話:アイカ・クロシェフィールド

1回戦で勝利を収めた俺たち彩渡商店街ガンプラチームは、その後2回戦、準決勝と勝ち進んでいき、ついに決勝まで駒を進めた。決勝の相手は開幕前に突っかかってきたモチヅキさんとこの佐成メカニクスだった。

『全国で同時開催中のガンプラバトルリージョンカップですが、1箇所を除き全ての日程が消化されました!』

MCのこの発言を聞くに恐らくここ以外の全ての会場で終わったのだろう。いや早いな。

『優勝したチームの皆さんおめでとう!惜しくも敗れた皆さんは、来年またがんばりましょう!』

どんなチームが勝ち上がったのか楽しみだな。ここで勝ってジャパンカップに進みたいものだ。

『さて、予定より早い進行で会場の利用時間が実は余り気味。参加チームの皆さんも観戦にいらした皆さんもこの後の予定にお困りでしょう』

あ、やっぱり予定より早かったんだ。

『そこで、最後に残された1箇所の決勝の模様を他の開催会場にライブ中継することになりました!』

ふーん…ってちょっと待てぇ!?え?下手したらこれ全国に覚醒使いってバレるよね!?やばくね俺!?

『実況はわたし、MCハルと解説にはなんと世界初のプロ・ガンプラファイター、皆さんご存知ミスターガンプラをお呼びしています!』

え?誰?その明らかに強そうな人の名前。

『ミスター、よろしくお願いします!』

するとスクリーンの横から奇抜なファッションにアフロというとてもファイターには見えない人が現れた。え?この人がプロなの?マジで?

『はっはっはっ!よろしくぅ!!』

『ミスター、今回のリージョンカップご覧になって如何でしたか?』

『そうだね!みんな素晴らしいガンプラばかりで、機体性能は私が現役の頃とは比べ物にならないね!だけど…』

『だけど?』

『ファイターはあまり変わってない印象だね』

『機体性能と違って、進歩していない?』

『ん?あぁいや、ハッハッハっ!ファイター達は相変わらず楽しそうにガンプラバトルをしてるなと言いたかったのだよ』

『なるほど!時代が変わってもガンプラを楽しむ気持ちは変わらないということですね!』

『その通りだね!素晴らしいコメントだ!今夜食事でもどう?』

『それでは最後の決勝戦、皆さんお楽しみに!』

華麗にスルーされてたな…wまぁそれは置いといて…やばいやばいとてつもなくやばい…!!過去最高にやばいぞこれはぁ!!

「さっきの放送見た?ミスターガンプラが見てるんだって。すごいね!」

「えっ?あ、あぁ…そうだね!」

不意に呼ばれたので思わず変な返事になってしまった…

ロボ太は…そっか知らないのかあの人。まぁ俺も知らないで返事したけど。

「あーロボ太は知らないか。世界で初めてプロのガンプラファイターになった人だよ」

…全然聞いたこと無かったな…まあ世界初のプロって聞いてだから何って突っ返したかもしれないけど。

「世界中色んな大会を総なめにするくらい強かったの。確か8年前に引退して、今は解説とかやってるんだ」

へぇ…そうなんだ…さしずめ身体が持たなくなったか歳で厳しくなったとかか…?

「…なんで君まで『へーそうなんだ』みたいな顔してるの?」

やべ、顔に出てたか。

「え?あ、いやあんまり詳しく聞いたこと無かったからさ…」

「まぁいいや。決勝までもう少し時間あるから、ご飯でも食べてきたらどう?」

「そうだね…連戦続きでお腹も空いてたしそうさせてもらおうかな」

「今度は余裕を持って帰ってきてよね!」

「ぜ、善処するよ…」

というわけで俺は外の売店で軽く腹ごしらえをすることに。

(結構いっぱいあるな…手短に食べられて腹に溜まるものを探すか)

しばらく悩みながら見て回っていると目の前から明らかな不審者と女性が追いかけっこみたいに走ってきた。え?なになに?

「待てコラ盗っ人がァァァァァァァ!!!」

よく見ると不審者はバッグらしきものを持ってる。そういうことなら…

「せいっ!」

俺は不審者の足を狙い思いっきり蹴った。手応え的にヒビ入ったかもしれんなこれは。

「ぐえっ」

「あんがとなあんちゃん…ん?あんた1回戦のボウズか!?」

「あなたは…チームフロントラインの…」

「アイカ・クロシェフィールドだ!あんちゃんの名は?」

「ナギツジ・タクマ。どうぞよろしく」

「よろしくな!さて荷物返してもらおうか…ん?お前荷物どうしたんだよ?」

軽い挨拶を済ませて窃盗犯に目を向けるがバッグらしきものを持ってなかった。

「…まさか…!」

直ぐに周りを見回すと共犯であろう男が目が会った瞬間に走り出した!

「くっそ、ここからじゃ遠すぎる!」

見つけた瞬間ダッシュで走り出したが、距離がありすぎた。逃げられる…と諦めかけたその時、

「泥棒とは感心しないね。持ち主に返したまえ」

突如横から人が出てきて一本背負いで投げたのだ。

「ゼェ…ゼェ…ありがとうございます…って、アルマ市長!?」

しかもその人は湯ノ森市長のソウゲツ・アルマだったのだ。

「やぁ、また会ったね」

「あんちゃん、もう1人どうしたの…ってアルマおじさんじゃん!」

「おじさん!?」

…なんかまたややこしくなりそうだ…




「えぇ!?あんちゃんあのタカミヤ・ヒカルなのかい!?」
「しーっ!声大きい!バレちゃいますから!!」
「ハッハッハっ。驚くのも無理は無いだろう」
次回 ガンダムビルドブレイカーズ : オルタナティブsideL
「打ち明かす過去」
…この人に話して大丈夫なんだろうか…
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