ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブsideL 作:ひほーZZ
「それでは、彩渡商店街ガンプラチームのリージョンカップ優勝を祝して、乾杯!」
「「「「カンパーイ!」」」」
カチンッ
はい。見ての通り俺たち彩渡商店街ガンプラチームは絶賛祝勝会中です。
「カンパーイ…って何でわたしらまで乾杯してんだバカか!!」
うん。俺もつっこもうと思った。だってさっきぶつかった相手ですやん?
「タダ酒飲ましてもらって何が不満なんだ?」
多分そういう問題じゃないと思うんだよなぁ……w
「そうっすよ姐さんー。せっかくなんだから楽しくやりましょうよー」
「わたしのはジュースじゃねーか!酔えるか!!」
…そういえば俺らと全く同じもん出されてたなwww
「さすがに未成年にお酒は飲ませられないよ」
「父さん、この人これで三十路過ぎなんだよ」
言い方考えろよミサw
「なんですって!?それ本当なの!?」
「悪いか!どうせ見た目小学生だよ!」
「教えて」
「あぁ!?」
「わたしにもその若作りの秘訣を教えて!!」
「作ってんじゃないんだよ!!いいから酒持ってこいよ!!」
楽しそうだなぁ…wwwあ、そうだ。
「ミサ、カドマツさん、ちょっといい?」
「ん?どしたの?」
「どしたお前さん?」
「リージョン1回戦の相手のアイカさんからこういうのを貰って、もし良ければ行ってみないかなって」
そう言って俺は決勝前にアイカさんから貰った旅館のチケットを見せてみる。
「え!?旅館!?行きたい行きたーい!!」
案の定ミサは食いついた。
「ふむ…あいつにデータ渡しに行くついでに行ってもいいかもな」
カドマツさんも案外乗り気だ。
「じゃあ行くってことでいい?」
「ちょっと父さんに聞いてみる!」
「俺もあいつに日程合わせしてくるわ」
行くことになりそうだ。まあ、たまには休息も大事だよな。
「父さんが行っていいって!」
「その日程なら予定空けてくれるそうだ」
「ん。了解。じゃあこれ終わって帰ったら準備しないとね」
実は俺も旅館とかは初めて泊まる。楽しみだなとチケットに書かれている所在地を見ると…
湯ノ森市と書いてあった。
「ぶふぅ!?」
「えちょっ!?大丈夫!?」
「大丈夫…ちょっとむせただけ…」
行かない訳にはいかないが…また正体バレの危機かよぉ!!
「以上がタイムズユニバース百貨店各店舗の収支報告です」
「一つだけあまり伸びてない店舗があったね。どこだと言ったかな?」
「彩渡駅前店ですね」
「彩渡…彩渡……あぁ、時代に取り残された小汚い商店街があるところか」
「責任者によりますと、商店街の広告戦略が効果を上げてきているとの事です」
「広告戦略?」
「彩渡商店街はガンプラチームを広告塔として、今シーズン破竹の快進撃中であると。先日のリージョンカップ決勝戦は、全国にライブ中継が行われたようです。そこであの商店街の名前が…」
「ガンプラバトル……ドロシー、日本行きのチケットと滞在先を用意してくれ」
「……」
「ドロシー?」
「申し訳ありませんウィル坊っちゃま。本日の勤務時間は数分前に終了しました。必要であれば明日以降にまたお申し付けください」
「時間外手当出すから」
「お茶入れますね。いつ発たれますか?」
「今すぐだ」
「なるはや……と手配しておきます」
「な……まぁ良いか。ところでスリーエスの件はどうなってる?」
「まもなく全株式の67%を取得完了します。正直申し上げて、なんの利益にもなりませんが」
「汚いビジネスに手を染めた無様な大人に報いを受けさせるのさ。僕はこの汚れた世界を浄化してるんだよ」
「中二病ですか?」
「なんだい?そのチュウニビョウって?」
「若年層を中心とした流行病です。根拠の無い全能感に支配されたりするとか」
「いや?全くそんな症状はないが?」
「そうですか。お大事に」
俺だけでなく、商店街までも面倒事に巻き込まれそうなのだが、この時の俺たちはまだ知る由もなかった……
「来たよー湯ノ森!ガンプラバトルの聖地!」
「旅館には俺が荷物持っていっとく。遊んでこい」
「…懐かしい、風だな…」
次回 ガンダムビルドブレイカーズ : オルタナティブsideL
「戻りし故郷」
なお本来の予定より大幅に早すぎる帰還である()