ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブsideL 作:ひほーZZ
リージョンカップで優勝し、前回のように祝勝会を開く彩渡商店街ガンプラチーム。しれっと敵だった佐成メカニクスのモチヅキとウルチも誘い、ワイワイ飲む一同。そんな中タクマはアイカに貰ったアサヅユ旅館のチケットを見せ、一緒に休暇に行かないかと提案する。2人は乗り気で賛成してくれ、タクマも休暇を楽しみにするのであった。
一方、アメリカからまた面倒事が来ることになるのを、彼らはまだ知らなかった…
「来たよー湯ノ森!ガンプラバトルの聖地!」
彩渡駅から4つほど電車に揺られ、俺たちは湯ノ森市へやってきた。いや、俺からすれば戻ってきた、かな。
「旅館には俺が荷物を持って行っとく。遊んでこい」
「はーい!」
「すみません、お願いします」
俺達は荷物とチケットをカドマツさんへ預け、街へと歩き出した。
「…懐かしい、風だな…」
たった数ヶ月とはいえ、長く離れていると懐かしく感じる。
「どうしたの?タクマ」
「あ、いや…俺の引越し元ここだったからさ…」
「そっかぁ…じゃあ故郷ってことね」
「…そうなるね」
しみじみとしながら歩いていると、ひとつの商店の前に着いた。…俺はその瞬間急に顔色が悪くなったのだが。
「私ここに1度来てみたかったんだよねー!」
「そ、そっか…はは…」
(…早いところ旅館に行きたい…)
なぜこんなに顔色悪くしてるか。その理由は至って簡単。
ここが電之商店だからだよ。
「ここ模型屋なのに色んなもの売ってるんだって!…タクマ?大丈夫?」
「えっ!?あ、あぁ…大丈夫…多分」
胃薬欲しい…帰りたい…
そんな俺に心配しつつもお構い無しにミサは店内へ入って行った。
「いらっしゃい♪あら、御新規さんね♪お名前教えてくれるかしら♪」
店に入るとレジの銀髪で眼鏡をかけたお姉さんが出迎えてくれた。しかし俺は知っている。この人があの化け物の母親だということを…!!
「サツキノ・ミサです!で、こっちが…」
「えっと…ナギツジ・タクマです」
(俺の正体わかってますよね?わかってるならレイカやイチカちゃんにばらさないでくださいね?)
俺は自己紹介しながらハンドサインをミサに見えないように送る。割と高速目に。
「ミサちゃんにタクマ君ね〜♪私デンノ・アマリと言います。うちの店をどうかご贔屓にね〜♪」
アマリさんが自己紹介に応えながら、俺にOKとハンドサインを送ってくれた。良かった突然の正体バレはなさそうだ……
「それじゃ、自己紹介も終わった事だし、ゆっくり見ていってね〜♪」
「はーい!どれにしよっかなー♪」
ミサがガンプラを見に離れた隙を見て、アマリさんに話しかける。
「…今日レイカとイチカちゃんは居ないんですか?」
「あの子たちはソウ君の所よ。なんでもお客様に見せたいものを披露するためって言ってたわね」
ソウ君というのはアルマ市長の事だな。そうなるとカドマツさんに何か見せに行ってるのだろう。
「…となると当分帰ってきませんね…」
「そうね〜。あら?もしかしてあなたのこと言うつもりなのかしら?」
「そうだとしたらなんで最初に口止めするんすか…むしろ今帰ってこられたら色んな意味で死ぬから聞いたんです」
「あら〜そういうことなの。大丈夫、私こう見えて口は固い方よ♪」
「…その言葉、信じますからね?」
その後、俺はダブルオーのセブンソード/G、ミサはヴァーチェをレジに持って行った。何気にお互いGNドライブ搭載機なんだなw
「あれ?タクマそれにするの?」
「うん。というかミサは自宅模型屋なんだからそこで買えば良くない?」
「たまたまうちに無かったの。そういうタクマこそうちに無かったの買ってるじゃん」
「まあね。バスターソードが欲しくてね」
「ふふ、毎度あり♪」
買い物を終えて俺たちは店を後にした。ちらっと後ろを見ると黒い車が停車しており、そこからイチカちゃんとレイカが出てきた。カドマツさんの方も終わったみたいだ。
「タクマ!道わかんない!どうしよう!」
「来た道くらい覚えてよ……こっちだよ」
そして俺たちは旅館へ戻るのだった。
「お前ら風呂でも入ってこい」
「私の事覚えてる?ヒ・カ・ル・くん♪」
「あ、あんた!?」
次回 ガンダムビルドブレイカーズ : オルタナティブsideL
「湯けむりの中の再会」
思わぬ人に出くわしてしまった…