ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブsideL   作:ひほーZZ

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〜あらすじ〜
旅館にたどり着き、晩御飯を堪能した彩渡商店街ガンプラチーム。タクマが風呂に入ると思わぬ人物、カマイ・リョウタに出くわす(オマケに正体までバレてる始末)。
夜に庭で風に当たっていると、アサヅユ・シグレと会う。そしてシグレにも正体がバレてるということで頭を抱えたが、「いつか本気のガンプラバトルをしよう」と約束する。この後に起こる惨劇を知らぬまま⋯


二十話:目覚めしSDの力

「ロボ太、プラモ作りも上手いんだねぇ⋯ほんとロボットにしとくには惜しいよ」

その日俺たちはミサ宅である模型店にてガンプラの調整をしていた。で、ミサの言う通りロボ太のプラモ技術は流石なもので、持ち機体である騎士ガンダムも完璧な仕上がりとなっている。

「ちょっといいか?」

呼ばれて顔を上げると、カドマツさんがいた。⋯なんかちょっと顔色悪いような⋯?

「何?」

「どうしました?」

「これから始まるジャパンカップに向けて、ロボ太用の機体をいくつか用意したんだ」

それは機体がひとつしか無かったロボ太にとって朗報だった。

「ほんとですか!?」

「ホント!?どんなの!?」

「そう慌てるな。準備が必要なんだ。着いてこい」

そう言われるがまま、俺たちはイラトゲームパークへ連れてこられる。⋯新機体と一体どんな関係が⋯?

「イラト婆さん!この筐体コイン入れてもクレジット増えねーよ!」

「もう1枚入れてみな!」

「なんだよ⋯1プレイ2コインだったらそう書いとけよ⋯ってやっぱりクレジット増えねーじゃねぇか!」

「ククッ⋯アンタはゲーム開始前から呑まれてたのさ。その筐体と、このアタシにね!!!」

「上手いこと言ってんじゃねーよ!覚えてろよ!!」

⋯またあの婆さん詐欺まがいのことしてんのかよ⋯欲望に忠実というか⋯なんというか⋯

「準備できたぞ。新しいステージが追加されてるはずだ。そこでボスを倒してこい」

新ステージ⋯?新機体とどんな関係が⋯?

「え?新しいロボ太の機体は?」

⋯結局うやむやにされたまま新ステージに挑むことになった。⋯どういうつもりなんだ⋯?

ステージに入ると、西洋の城の内装のような所から始まった。

「⋯なんだここ⋯?」

「うわぁ⋯こんなステージ見たことない⋯!」

「油断するな、戦士ガンキャノン!僧侶ガンタンク!」

「⋯戦士ガンキャノンって⋯もしや俺か?」

「誰がだ」

ロボ太⋯なんか呼び方変わってない⋯?

しばらくすると目の前に3機の機体がスポーンした。SDの武者ガンダム、武者號斗丸、そしてコマンドガンダムだ。

「なかなか強そうだ⋯タイマンでやり合おう。ミサはコマンド、ロボ太は武者ガンダム、武者號斗丸は俺がやる!」

「了解!」

「承知!」

まとめて相手するのはおそらく危険と判断し、分断することにした。これが吉と出るか、凶と出るか⋯

分断するや否や、武者號斗丸は猛スピードで突っ込んできた。

「くっ⋯!」

勢いがあまりにも強く、弾くどころか流すので精一杯だった。しかし武者號斗丸は壁に突っ込む寸前で向きを変え、壁を蹴ってさらに加速をつけた状態でこちらに再び突っ込んできた。

「まっず⋯避けきれない⋯なら!」

回避が不可と判断した俺は、真正面から受け止める。勢いが強く、グググと押される。

「うっ⋯ぐ⋯そんなもので俺がやれるか!」

俺は咄嗟に武者號斗丸を空中に投げ飛ばすように、上に流す。

「これでフィニッシュだ!」

そしてすぐさまGNソードIIIのライフルモードで連射し、撃破する。

「ふぅ⋯何とか倒せたか⋯」

「そっちも終わったー?」

「何とか。ミサは割と早く終わったんだね」

「あの機体銃撃戦しかして来なかったからね〜楽だったよ。というかタクマが最後だよ?」

「マジで?2人とも強くなったな⋯いや俺が弱体化したのか⋯?」

「さぁ、先へ進もう!」

俺たちはRPGが如く現れた階段を上り、最上階へ向かう。

最上階へ着くと、巨大な何かが背を向けて待ち構えていた。

(⋯あれは⋯サタンガンダム⋯?カドマツさん⋯何が目的なんだ⋯?)

すると巨大な何かが背を向け、こちらに(というよりロボ太に)話しかけてきた。

「⋯何だお前は?」

「私の名はガンダム!」

「ガン⋯ダム⋯?」

「そうだ。貴様と同じ名前!」

(⋯なんか始まったぞ⋯?)

「私は自分の名前以外何も知らない。なぜ貴様と同じ名前なのかも知らぬ」

そしてロボ太はナイトスピアを構え、サタンガンダムへ語る。

「しかし、貴様のやっていることは許せん!」

「⋯なにこれ?」

「うん。俺も思った。なんだこれ」

「小賢しい⋯雑魚は引っ込んでいろ!」

次の瞬間サタンガンダムの持つ杖から電撃が放たれ、ミサのアザレアが吹き飛ばされる。

「うわぁ!」

「ミサ!?」

「僧侶ガンタンク!」

「誰がガンタンクだ!!」

「貴様は勇者の名を汚す者。消えてなくなれ!」

あっ、無視なんだ。ミサのお怒り無視なパターンなのかこれ。

「強い者が弱い者を滅ぼす⋯それが当たり前の世界だ!勇者も魔王も変わりあるものか!」

そういうといきなり電撃を放ってきた。範囲攻撃らしく、まぁまぁ広い。俺はもちろんミサもさすがに2度目は食らうまいと回避する。

「おおっと⋯話しながら攻撃してくるタイプね⋯!」

「伝説の勇者がガンダムならば、それは闇の力でこの世を支配する私のことだ!!」

あれ?もしかしてこれロボ太以外と会話してくれんパターンか?本当にカドマツさん何をさせたいんだ⋯?

「そんなことがあるものか!正義の力で、みんなを幸せにするのが真の勇者だ!」

ロボ太もなんかどっから覚えてきたのかってセリフばっかり言ってるし⋯ホントなんなんだ⋯?

「フハハハハハ!ならば見せてみよ!真の勇者たるその力を!」

そういうと衝撃波を出し、俺たちを吹き飛ばす。

「ぬぅ!?」

「そう簡単には行かないか⋯!」

俺達はその衝撃波を利用して1度距離をとる。

「それで、どうするの?」

「うーん⋯俺としては⋯」

「私が活路を開く。戦士ガンキャノン、僧侶ガンタンクは奴を引き付けて欲しい」

俺が作戦を考えようとすると、珍しくロボ太が作戦を立案してきた。

「珍しいな。ロボ太が作戦立案するなんて⋯」

「だから誰がガンタンクだ!!」

「頼む、勇者である私を信じて欲しい!」

少し考えた後、俺はロボ太を信じることにした。

「わかった。勇者殿に賭けるとしよう。ほら行くよ僧侶殿♪」

「タクマまで!!⋯でもわかった、私も信じるよ」

「ありがとう。では行くぞ!」

俺達は話し合いが終わると同時に飛び出し、サタンガンダムの注意を引く

「ほらほらこっちだでかいの!」

「鬼さんこっちだよ!」

「身の程知らずめ!」

案の定サタンガンダムはこちらに食いついた。そして出来た隙を逃さずロボ太が電磁スピアを突き刺す。

「くらえェェェェェェェ!!!」

「うぉォォォォォォォォォォ!!」

「悪よ滅びろ!」

「動かない⋯これで終わりか?」

動かなくなったサタンガンダムを目の前にして俺が口にする。しかしこの言葉を口にした事をすぐに後悔することになる

「フッフッフッ⋯ハッハッハッハッハッ⋯」

突然サタンガンダムが邪悪なオーラを纏ってユラリと起き上がった。そして次の瞬間、

「ハーッハッハッハッハッ!!愚か者!!」

笑い声と共にサタンガンダムが禍々しい姿へと変貌した。

「うわっ、最悪めんどくさい!」

俺は思わず本音を漏らす。

「くそっ、生きていたのならば⋯また戦うだけだ!」

とロボ太は言ったものの、さっき以上に攻撃の範囲、数、威力の全てが上がっているため、下手に動けばこちらが丸焦げだ。

「というわけで、今度は俺だけが囮になろうと思う」

俺達は見つからない所で隠れながら作戦を練っていた。そして俺がこう言い出す。

「無茶だよ!さっきだって2人でギリギリ捌けてたって言うのに!」

そう。描写してないが実は先程の2人の囮の時点で雷攻撃を捌くのはギリギリだった。それを量と威力が上がった状態で1人で受けようと言うんだ。無理もない。

「大丈夫。当たらなきゃいいだけだし、当たりそうになっても武器で弾けばいい。そしてミサはトドメへ繋げる攻撃、トドメはロボ太に任せるよ」

「むぅ⋯心配だけど⋯タクマのこと信じるからね?」

「負担をかけて済まない⋯だが魔王は必ず、私が討つ!それまで耐えてくれ、戦士ガンキャノン!」

「うーんその呼び方何とかならないかなぁ⋯まぁいいか。それじゃ作戦⋯開始!」

俺は掛け声を合図に飛び出す。無論それにサタンガンダム、基ブラックドラゴンは気づき、攻撃を仕掛ける。

「姿を現しおったな愚か者め!死ねぇ!!」

もちろん俺はさっき話した通り避けれるだけ避け、避けきれないものは武器で弾く荒業を見せる。

「こういうこともできるんだよなぁ!」

その間にミサが死角から現れ、バックパックのビームキャノンで攻撃する。

「こいつでドッカーンだよ!」

その砲撃はサタンガンダムを捉える。幸いあまり硬くないようで、一撃圏内まで削ることが出来た。

「小癪な⋯っ!?」

ブラックドラゴンが見上げるとそこには、ナイトソードを構え己に飛びかかろうとするロボ太がいた。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

そしてナイトソードがブラックドラゴンを貫いた!

「これで勝ったと⋯⋯⋯思うなよぉぉぉぉ!!!!」

最後に断末魔を上げ、ブラックドラゴンはついに消滅した。

「ふぃー⋯危なかった⋯」

「良い戦いだった!」

「疲れたぁ⋯早く終わろっか⋯」

そして俺たちはシミュレーターから出る。出るとカドマツさんがやっと終わったかと言わんばかりの表情で向かってきて、突然口を開く。

「星降る時、大いなる地の裂け目から、神の板を持ちて勇者現る。その名は⋯ガンダム!」

「⋯はい?」

正直何言ってるかさっぱりだ⋯そんなことはお構い無しとカドマツさんが続ける

「こうして、ラクロアに平和が訪れたのだ」

「結局ロボ太の機体はどーなったの!」

ナイスだミサ。よく話題を戻してくれた。ほんと天使まじ助かる。

「あぁ、フルアーマー騎士ガンダムな。あと途中で戦ったシャドウと同じものを使えるようにしておいたぞ」

「⋯あのさぁカドマツ、別に戦わなくても良かったよね⋯?」

性能テスト的なことしたかったのか?と考えた矢先、カドマツさんがとんでもないことを口にする。

「帰って寝るわ。ステージ作るのに徹夜したからなぁ⋯」

⋯は?

「「あれ全部自作かよ!?!?」」

どうりでここ最近寝るの遅いと思ったらそういう事かよぉ!!!




「⋯こりゃひでぇ⋯」
「アップルパイにはアップルが入ってるけど、ペチャパイには何が入ってるのー?」
「カドマツ⋯もう手遅れだよ⋯!」
次回 ガンダムビルドブレイカーズ : オルタナティブsideL
インフォちゃんの変
ミサ一旦落ち着けぇ!?



追記:一年以上投稿間隔を開けてしまい本当に申し訳ございませんでした。筆が全く進まず、オマケに新年度で忙しかったことも相まってこのような事になってしまいました。今後はこういうことにならぬよう努めますので、何卒よろしくお願いします。(作者)
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