ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブsideL 作:ひほーZZ
ミサの元チームメンバーであるカマセに煽られつつも予選突破した彩渡商店街ガンプラチーム。本選にてハイムロボティクスとの決戦に望むが、相手は機体をPGサイズにシステムを改造して襲いかかる。絶体絶命のその時ついにタクマが覚醒の力を呼び覚ます。そして圧倒的な力でカマセを撃破し、無事にタウンカップで優勝するのだった。
夜。彩渡商店街の居酒屋にて...
「それでは、彩渡商店街ガンプラチームタウンカップ優勝を祝して、カンパーイ!」
「「「カンパーイ!!」」」
俺達はタウンカップ優勝を祝して、宴会を開いていた。
ちなみに肝心の俺は何が何だかよくわかってない状態で連れてこられたので、頭は?でいっぱいである。
「ミヤコさん、お店貸してくれてありがとう!」
「いいのよ。うちは一日くらい休んでも問題ないから♪」
「商店街で唯一の繁盛店だからね」
繁盛店なのか…まあ確かに居酒屋って夜から本番みたいなとこあるし、サラリーマンとかが飲みに来るのだろう。
「うちの店もミヤコんところに商品卸せてなかったら、とっくに潰れてら!」
「ミヤちゃん。うちの商品も扱ってくれないかな?」
居酒屋でガンプラ…ここで売るつもりなのか?
「ガンプラって食べられるの?衣をつけてカラッと揚げてみる♪」
いや絶対食べられないでしょ…エビじゃあるまいし揚げないで…
「しかしスゲーな!優勝なんて立派なもんだよ!」
「まだ一番小さな大会だし、これからだよ♪」
「…ミサ。チームメイトにちゃんとみんなを紹介しなさい」
気づいただろうか。俺は今の今まで放ったらかしだったのである。
「そうだった!放ったらかしでごめんね。肉屋のマチオおじさんと、居酒屋のミヤコさんだよ」
2人の紹介を終えるとミサはくるっと反転し、今度は俺の紹介を始める。
「で、こっちが我が商店街チームの期待のルーキー!今日も大活躍だったんだよ!」
「ナギツジ・タクマです。よろしくお願いします」
「おう!よろしくな!」
「よろしくねー♪」
紹介を終えるとミサが少し寂しそうに呟く。
「前は他にもお店あったんだけどねー…」
彼女の表情で分かる。ほんとにこの商店街は危ない状態なんだなって。
「でも私たちが頑張れば、また昔みたいに賑やかな商店街になるよ!」
次の瞬間に元気にこう言った彼女を見てると、思い出す。
(みんなのためにって頑張ってる姿…どことなくレイカを思い出すな…)
レイカはスパルタンなだけで本当は仲間思いの良い人間だということを、俺は知ってる。…まあチームとしての俺の扱いはアレだけどな…
「そうなるといいわねぇ♪」
「期待してるぜ!お前たち!」
「はい、頑張ります!」
俺はそう言い、目の前のみかんジュースをぐいっと飲む。すると…
ガラガラッ「邪魔するよ」
1人の男性が入ってきたようだ。そして俺はこの声に聞き覚えがあった。
「あらごめんなさい。今日は貸切で…」
ミヤコさんが返そうとするとミサが彼の名前を呼ぶ。
「あれ、カドマツさんだっけ?どうしたの?」
そう。先程店に入ってきたのは、先のタウンカップ決勝で戦ったハイムロボティクスのエンジニア、カドマツさんだった。
「女将さん。俺その嬢ちゃんの知り合いなんだよ」
「あらあら♪それならどうぞ♪」
彼が席に着くと早速本題を話し始める。
「実はな、嬢ちゃん達のチームに入れてもらおうと思ってな」
「え、なんで?自分のチームは?」
「お前らに負けて、今シーズンはもうやることないんだよ」
「あー、ごめん。失業させちゃって」
「別に会社はクビになってねぇよ!」
「そっか。ガンプラチームとしての活動はもう今シーズンはできないのか」
「そういうことだ。この商店街チームは、この地元代表なわけだから。同じ地元同士、我がハイムロボティクスも力添えをってわけだ」
「スポンサーになってくれるということかい?」
ユウイチさんが質問するとカドマツさんは首を横に振り、
「資金面じゃなくて…このチームはエンジニア居ないでしょう?俺がチームエンジニアを引き受けますよ」
と言う。これは確かに魅力的な話だ。だがユウイチさんにはまだ心配があるようで…
「うちにはエンジニアを雇う余裕は…」
ない…と言いかけたのだろうが、カドマツさんが食い気味に答える。
「そこはうちの社長にも話通してありますから。ちょっと仕事に協力してもらうってことで。」
なるほど…お金の代わりにそれ相応のってやつか。
「それにね…個人的におたくのエースファイターに興味がある」
ミサに?もしかしてそういう趣味の方…?
「え…私に?個人的に?んーでもカドマツさんじゃあちょーっと年の差ありすぎかなぁ…♪」
明らかに嬉しそうである。
「え…このチーム、嬢ちゃんがエースなの?」
「え?」
「えっ?」
「え?」
…言ってなかったが、このチームのエースはミサである。あくまで俺じゃないです。はい。
そして…帰り道。たまたまカドマツさんと俺の帰る方向が同じのため、送って貰っている。
「へぇー…てことは最近ここに来たばっかなんだな」
「そうですね。市長の紹介もあったので」
「そうか。近々俺のところに1人高校生位の居候が来るらしい。その時の参考がてら、今どきの高校生の暮らし方を教えてくれるか?」
「今どきって…参考になるかは分かりませんが…」
俺は歩きながら自分の暮らし方を話した。
しばらく歩いているとカドマツさんが住むマンションに着いたというのだが…
「あれ?カドマツさんもここなんですか?」
「も?てことはお前さんもか?」
住んでる(俺の場合は居候だが…)マンションが同じだという。
「ちょっと待て。お前さん何階に住んでんだ?」
「えっと…〇階ですけど…」
「住んでる部屋は?」
「○○○号室です」
それを聞いた瞬間カドマツさんが顔に手を当てる。
「…アルマの言ってた居候ってお前さんの事かぁ…」
…いや市長の知り合いってカドマツさんかよ!!
「おや?随分と慌ててるが…どうしたんだいカドマツ?」
「どうしたもこうしたもねぇだろ!こんなに早く来るとか聞いてねぇよ!!」
「あはは…カドマツさんも大変だなぁ…」
次回 ガンダムビルドブレイカーズ : オルタナティブsideL
「訪問者」
早くも顔バレ危機!?