SSSS.ULTRAMANtrigger   作:atpd

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復・活②巨人覚醒!

『人間』が作り出した人形に対して、男が嘘か真かわからないような胡散臭い態度で称賛するように嗤う。

『フム...なかなかにいい出来だねぇ?それじゃあ始めようか!インスタンス・アブリアクション!!』

瞳を思わせる紅色のサングラスを輝かせると人形は、ただ創造主の願いを叶える為に破壊を尽くす暴虐の化身へと姿を変えた。まさに、気炎万丈怪獣『グールギラス』の誕生である。

一方その頃、まるでテレビに出てくるようなウルトラヒーローを思わせる姿をした女は現れた怪獣の姿を見据えると邪悪な笑みを浮かべる。

『ふっ....アッハハハ!いいねぇ!あそこまでの怪獣を産み出す欲望だなんて、あの小娘も中々情熱的じゃないか!!さぁて、じゃあアタシも手伝ってやるとするかねぇ?暴れな!!ゴルバー!!!』

女が指を鳴らすと地中奥深くから新たに地響きが鳴り響くと同時に一体の怪獣が現れる。その怪獣こそ女の(しもべ)、超古代闇怪獣『ゴルバー』であった!ゴルバーは街を次々と破壊しながら主の望みである『戦士』を破壊するために闇の怪獣は確かに動き出した!!

 

side翼

「「!?」」

なんか、嫌な予感がする。ゾワゾワしてムカムカしてなんだか気持ち悪い...でも妙に懐かしいような、そんな気配がする。

「どうしたんだ?二人とも。」

どうやら裕太くんも何かに気づいたようで、

「今、なんか変なカンジが...!」

「.....お前は元々変だよー。」

「そうじゃなくて!!怪獣が、聞こえるッ....!」

「はぁ?響、一体何をいって....」

「でも、裕太くんの言ってること多分間違いじゃないよ。僕も感じるんだ、闇が広がっていくのを...!」

「.....!お前それって」

暁斗が何かを言いかけていたが、僕たちの言動に引いていた将くんと宝多さんが心配そうに話を遮る。

「闇って....裕太も翼も厨二病かよ?」

「二人とも病院に行った方がいいよ...うわっ!?」

宝多さんが病院に行かせようとした、その瞬間、大きな地響きが店の外から響いてくる。

「な、なんだ!?」

「地震!?」

「くそっ!ヤツらか!!」

「はぁ!?ヤツら?なにそれ!ちょっと待ってよ暁斗!!」

暁斗は何かを知ってるみたいで、真っ先にジャンクショップから出ていく。僕たちは暁斗を追って外を見てみると、なんとジャンクショップから遠くのビル群には僕たちの目にも見えるほどの巨大な首長竜のような怪物の影が見えた。

「なんかいる....外の様子見てくる!」

「ちょっと内海!!」

将くんを追いかけてビル群に近づいていると、瓦礫の上に佇む巨大な『怪獣』が渋滞の車を足で蹴散らし、雄叫びを上げて暴れ回っていた。

「うわっ.....マジで怪獣じゃん...」

「アレが響くんの言ってた怪獣?」

「いや....わかんないけど。」

「ちょっと待って!アレ!!」

宝多さんが指差した方には見たことない黄色の目立つデザインの戦闘機が、暴れまわる怪獣を止めようと備えられた装備で怪獣を射つ。

だが怪獣は後ろに仰け反ったがすぐに体制を立て直す。怪獣と戦闘機の戦いなんていう異様な光景を僕たちはただ呆然と見ていることしかできなかった。

「怪獣の次は戦闘機とか.....怪獣映画の撮影?」

「つーかアレガッツウィングか!?嘘だろフィクションじゃねーの!?」

「内海落ち着いて.....」

「いやこんな状況で落ち着けるワケ....!」

怪獣の口から巨大な火球が戦闘機とは明後日の方向に飛んでいく。だが、怪獣の火球の標的に選ばれた方向を見ると、僕たちはまた唖然するしかなかった。

なんと火球は学校を巻き込んで大爆発を巻き起こしたのだ。

「学校の方だ...」

街はパニック、次々と響く悲鳴や携帯電話の音声の中で、裕太くんは覚悟を決めたような表情でジャンクショップの方角に急ぐ。

「.....グリッドマンが呼んでる!」

「え?」

裕太くんを追いかける将くんや宝多さんを見送って呆けてる場合じゃない。もうひとつの怪獣の咆哮がパニックになった民衆の元に響き渡る、もう一体、鳥と蜥蜴を合わせたかのような巨大な怪獣が車を踏み潰しながら現れた。

「もう一体出てきた!?」

怪獣の進んでいる方向を向いてみると、その方向には母さんが調査を担当している遺跡へと雄叫びを上げながら一直線に進撃していた。

「マズい....!あそこには母さんが!!」

気が付いたら遺跡の方に一心不乱に走っていた。山道を越えて、林を越え、峠を越え、遺跡の入り口にたどり着く。

(遺跡には近寄らないようにって言われてたけど.....さすがに緊急事態だからいいよね....!)

遺跡の内部に入ると遺跡の中には、四人の巨人とローブを着た少女たち。そして巨大な搭の描かれた壁画が遺跡中に描かれていた。

どこかで見たことあるような気がするけど、今はそんなことを気にしてる場合じゃない!はやく母さんを見つけてここから逃がさないと!!

遺跡の奥に進んでいると遺跡の中央部、母さんの調査現場にたどり着く。巨大な石像が母さんを守るように佇んでいた。だが遺跡にいたのは母さんだけではなかった。

なんと銀色のボディに金色のライン、妖しい姿をした怪人に暁斗が母さんを守るように銃を構えていたのだ。 正直何がなんだか理解できない....

「これでっ!」

《ブートアップ!エレキング!!》

暁斗はUSBメモリーのようなモノを手に持っていた銃に突き刺すと銃から怪人に向かって雷を纏ったビームを放つ。だが怪人は右手から光を出して創った鞭で暁斗の出したビームを弾き出した。

『くっ....まったく、煩わしいガキだねェッ!』

「トリガーは壊させない!トリガーは俺達人類がお前たちに打ち勝つための最後の希望なんだ!!」

トリガー....どこかで聞いたことある気がする。だけどどこで聞いたのかがまるで思い出せない。

それにあの銀色の巨人も.....どこかで見たような?ダメだ。サッパリ思い出せない....

『希望?笑わせるね!人の大事なモノを奪っておいて希望だなんて笑わせるなァッ!!』

「ぐわぁっ!」

「暁斗くん!!」

『これで終わりだよ....!』

「暁斗!!」

思考が動くよりも先に本能で、僕は暁斗を庇うように怪人の目の前に立っていた。

『お前はッッッ!!!』

「翼!?」

「なんでここに....!」

「暁斗と母さんはやらせない!」

『そうかい....なら一緒に死にな!!』

女が叫びながら振り回す狂鞭が僕の元に飛んでくる。

しかし、鞭は僕の体に届くことはなかった。

「死んでない....?」

鞭は僕の体に届く寸前のところで魔法陣のような光の壁によって弾かれた!思わず瞑っていた目を薄々と開くと、まるで壁画に描かれていたかのような白いローブを着た少女が光を纏って現れた。床に突っ伏していた暁斗は確かめるように少女の名前を呟く。

「ユザレ.....」

「ユザレ...?」

「超古代、光の巨人ウルトラマントリガーと共に平行世界を救った巫女の名前よ、それがユザレ。」

「ウルトラマン.....トリガー....?」

ユザレと呼ばれた少女の姿は壁画でみただけではない、確かに夢でもみたはずの可憐な少女だった。

『もう諦めなさい....カルミラ。この世界は私達のいるべき世界ではないわ。』

『黙れユザレ!!どうせお前がエタニティコアをこの世界に隠したんだろう!さっさと出しな!』

『それは聞けない相談です!!』

どうやら因縁のあるらしいユザレとカルミラと呼ばれた怪人による鞭と気弾の応酬を繰り返すが、カルミラの放った鞭がユザレの展開したバリアーをついに破ってしまう。

『これで終わりだよ!!』

『.....っ!?』

「危ない!ユザレ!!」

「翼!?」

「おいなにやってんだバカっ!」

カルミラの凶鞭がユザレに当たりそうになったことに気づくと同時に僕は思わずユザレを庇う。なぜか、ユザレに会ったのも今日が初めてだったはずなのに、今ユザレを庇わないと、僕自身一生後悔する、そう思うと同時に体は勝手に動いていた。

僕は暁斗の持っていた銃を無意識に奪うとカルミラに向けて弾丸を放っていた。

だが、カルミラは反射的に光の鞭で弾丸を弾くともう片方の腕で黒い弾丸を放つが、その弾丸は僕の体から現れた白色の光の柱によって阻まれる。

光に包まれた僕に対して、光を見た人達はそれぞれ反応を示す。

なっ、なにこれっ!?いきなり僕の体が光に包まれて....いったいどういう!?

『な、なんだそれは!?』

『.....そう、貴方が彼だったのですね。』

「そうか...お前が選ばれたワケか!」

「.....とうとう、この日が来たのね。」

僕はただ自分の身に起こった現象に困惑していると、頭のなかに変形させた銃.....いいや、スパークレンスを翳すヴィジョンが浮かび上がる。

これで理解できた。母さんの言っていたウルトラマントリガーとはなんなのか、そして目の前の巨人が何者なのか....!

僕は、光が収まると石像──『ウルトラマントリガーの身体』の目の前に立つとスパークレンスを展開させる。

そして目の前に突然現れ、カルミラを吹き飛ばした一筋の光を掴むと、握り締めた光がさっき暁斗がスパークレンスに差してたようなUSBメモリーへと変化した!そして僕はUSBメモリーのようなモノをセットしたスパークレンスを掲げてこう宣言した!!

《ブートアップ・ゼペリオン!!》

「未来を築く!希望の光!!ウルトラマン...トリガー!!!」

《ウルトラマントリガー・マルチタイプ!!》

電子音が響くと同時に僕の体は巨大な石像に吸い込まれるように巨大な光の柱へと変わると、遺跡の外へと飛び出していくと、二体の怪獣とジャンクショップで見たグリッドマンが戦っている街中に降り立っていく。

流星のように地上に近づいた光は暴れまわっていた怪獣───ゴルバーの体に思い切りぶつかって吹き飛ばすと、光はユザレと暁斗、そして母さんを下ろして人としての形に変化する。

その姿はまるで石像の姿にそっくりだったが、赤と青のラインに金色の混じったその姿はまるで小さい頃に見ていたウルトラマンその物だった。

これが、『ウルトラマントリガー』古代より甦りし光の巨人の姿だ!!




いよいよウルトラマントリガー登場です!!ここから物語はどう動き出していくのか、ユザレとカルミラの因縁とは、そして平行世界とはどういうことなのか!それはこれからをお楽しみ!!
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