お腹が空いたのでお金を稼ぎたいです。剣術極めた死神の無自覚ライフ   作:狂骨

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お気に入り4000人突破!たくさんの方に気に入っていただけてよかったです!これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします!(他の作品も頑張ります!)


ハゲ染vs連合軍

 

「…!」

 

ラスノーチェスの最奥にある玉座。月の見える場所にて、切り札であるクールホーンが倒された知らせを耳にした藍染は苦悩のあまり歯を噛み締めていた。

 

「いやぁ〜まさか切り札まで倒されてしまうとはね…どないしましょか?」

 

「……」

 

糸が途切れたかのように計画が再び破綻した事で藍染が困惑する中、今後の作戦についてギンは尋ねた。

そんな中、藍染は頭の中で再び計画を練り直し新たなる作戦を考え出す。

 

「スタークとバラガンそしてハリベルとウルキオラを引き連れ現世へと向かおう。崩玉もすぐに覚醒を迎えるだろうからね。それ以外の破面はもう使い物にならない。ここに置いていく」

 

「了〜解です」

 

「御意…」

 

市丸と東仙が頷く中、入り口から伝令兵士が息を切らしながら入ってきた。

 

「藍染様!ご報告致します…敗れたクールホーン様…並びに虚夜宮内にて待機していたハリベル様とその従属官3名…更に………バラガン様が寝返った模様…!!」

 

「なに…!?」

 

「その上…ザエルアポロ様が倒され、ウルキオラ様が黒崎一護と衝___

 

 

その時であった。

 

 

ドガシャァァァァァンッ!!!!!

 

伝令兵士の背後にある入り口が巨大な爆発音と共に爆発した。発生した衝撃と風圧によって辺りに瓦礫が散らばり次々と土煙が立ち込めてくる。

 

そんな中、目の前に複数人もの人影が見えてきた。

 

 

「…!!」

 

それを見た瞬間 藍染は驚愕しながらも目を鋭くさせる。

 

すると 一番手前に立つ影が腕を横に振るい立ち込めていた煙を一瞬で晴らした。

 

「やっと見つけましたよ藍染このヤロー」

 

「私達を騙したこの恨み…生徒達に変わってこのクールホーンが美しく晴らしてあげるわ」

 

煙が晴れたそこに立っていたのは小柄な身でありながらも全身から闘気を放ちネムと共に背中を合わせながら月に代わってお仕置きポーズを決める千弘、そして手でハートを型取りながら美しく積み立てられた筋肉を披露するクールホーン、更にその後ろにはマリ・ローズ、スンスンとそれぞれ背中を合わせながらジョジョ立ちを決めるハリベルとアパッチ。脚を組みながら椅子に座るバラガンをおだてるかの様なポーズを取る3名の従属官だった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

それは数十分前の事であった。

 

ザエルアポロの前に現れた千弘やクールホーンが率いる軍団はザエルアポロを見つけると立ち止まった。

 

「おわっと!?誰かいますね。あれも破面ですか?」

 

「あぁ。奴はザエルアポロ…第8十刃だ…」

 

「ザエルアポロ…神秘的な名前ですね。んん?」

 

ハリベルの説明に頷く中、千弘はザエルアポロの背後に立っている二人の人物へと目を向けた。中には千弘が知る白哉の所属する六番隊副隊長である恋次の姿があった。

 

「あ!阿散井副隊長!」

 

「げ!?お…お前は…」

 

「奇遇ですね!あれ?でもなぜ貴方が…あ!成る程。山本御大が向かわせたのですね」

 

「いや…それは…」

 

恋次が困惑する中、千弘はもう一人の男性へと目を向ける。それはなんと、数ヶ月前に千弘が吹き飛ばした滅却師であった。

 

一方で滅却師は千弘の事を覚えているのか、目があった途端に声を出す。

 

「あぁ!!お前は!僕を吹き飛ばした奴!」

 

「え?あ、貴方はあの時の滅却師じゃないですか。貴方までここにいるとは」

 

「吹き飛ばした相手によくもそんな抜け抜けとした態度が取れるな!?というかそれよりも!!なぜ君が破面を連れているんだ!?」

 

「目的が合致したので取り敢えず一緒になりました」

石田が千弘達がハリベル達を連れている事について尋ねると千弘はそれについて簡単に答えた。

 

その一方で、ザエルアポロは千弘の言葉を聞き、同行しているハリベル達を目を鋭くさせながら睨みつけた。

 

「それはどう言う事かね?目的が合致?目的とは何なのかね?」

 

「…」

ザエルアポロが尋ねるとハリベルは前に出て答える。

 

「私は___」

 

「簡単よ。私達を騙した藍染を叩き潰す為よ」

 

「な!?」

 

ところがどっこい。いきなりクールホーンが前に出て淡々と答えた。それ。聞いたハリベルは咄嗟に訂正する。

 

「おい…!藍染様にまだ何も聞いてないだろ…!?」

 

「裏切られた子が言うんだから信憑性は高いでしょ。それに…薄々、アンタも感じてるんじゃないの?」

 

「それは…」

 

ハリベルが言葉を失う中、クールホーンに続くように千弘も前に出る。

 

「そう言う訳で、ここは通らせていただきますよ。井上織姫さんの救出もあるので」

 

「井上織姫?あぁ。グリムジョーの腕を治した女か」

 

千弘の言葉にザエルアポロは納得するものの、前を退こうとはしなかった。いや、それどころか腰のポケットを弄ると何かを取り出す。

 

「そうか。だが、残念な事に…僕は藍染様に色々と提供してもらった恩がある。だからここで君らを止めさせてもらうよ…!!」

 

「「「「…!!」」」」

その言葉と共にザエルアポロは取り出した物を千弘達目掛けて投げた。それを見た瞬間にネムやハリベルの従属官達は構える。そんな中、千弘は投げられた物を不思議そうに見つめていた。

 

「ん?なんですかあれ?」

 

「あれは…まずい!」

 

千弘が首を傾げる中、ハリベルは思い出したのか、咄嗟に塞ごうと前に出ようとするが既に遅かった。

 

ザエルアポロが投擲した物は空中で一瞬 小さく破裂するとその直後に巨大な閃光を放ち辺りを包み込んだ。

 

「ぐぅ…!!」

 

その閃光に視界を照らされた石田達は顔を腕で覆う。

 

 

そして その閃光が収まると石田はゆっくりと腕を解き前を見た。

 

「な…!!」

石田は絶句する。そこにはネムやアパッチ達を残して先程まで立っていた千弘、クールホーン、ハリベルの姿が______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____跡形もなく消え失せていたのだ。

 

 

 

「な…!!消えた!?」

 

「消えたんじゃない。閉じ込めたんだよ。僕が投げたのは反膜の匪といってね。対象物を永久的に異次元に閉じ込めておける代物なのさ」

 

「なんだと!?」

「じ…じゃあアイツらは…!?」

 

「勿論 異次元さ。流石にハリベル達がいたからもって数時間っと言ったところだが、園原千弘やクールホーンを数時間閉じ込めておけるだけでも大金星だろう」

 

石田や恋次に答えるとザエルアポロは残りの4名へと目を向けた。

 

「さて、侵入者に加担した君らには藍染様に代わって僕が罰を下そう」

 

「く…!!」

 

「…」

 

ザエルアポロから粛清対象とされたアパッチ達は口元を噛み締め、ネムも千弘を消し去ったザエルアポロへと完全なる敵意と殺意を抱き戦闘体制を取った。

 

「…よくも…よくも千弘さん…を…!」

 

「いくら十刃だからってアタシらのハリベル様を封印したからには許さねぇ!!」

 

「絞め殺してさしあげますわ…!!」

戦闘態勢を取るネムに続く様にアパッチ達もザエルアポロを迎え撃つべく体制を低くする。

 

 

その時だった。

 

 

目の前の壁が破壊され巻き上がる煙の中から数人の破面を連れた大柄な隻眼の破面が現れた。

 

「おやおや。これは心強い援軍が来てくれたモノだね。第2十刃『バラガン』殿」

 

「なに!?」

 

ザエルアポロがこぼした言葉にアパッチ達は目を大きく見開く。壁から現れた初老の破面はなんと十刃の中でハリベルよりも上の強さを持つ者だったのだ。

 

「さてさてバラガン殿。園原千弘はいましがた僕の僕の反膜の匪で異次元に葬ったところだ。今は残りの反逆者達に手を下すところだがね」

 

 

「……」

 

ザエルアポロが進言する中 バラガンは斧を握りながら一度、アパッチ達を見ると即座にザエルアポロへと目を向けた。

 

 

「…ん!?」

 

その瞬間 ザエルアポロの両肩にバラガンの手が二度置かれた。

 

「な…!?」

 

両肩に触れられた瞬間 ザエルアポロの両腕がまるで骨が折れたかのように垂れ下がった。何が起こったのか分からないが、ザエルアポロ自身は分かっているのかバラガンを睨みつける。

 

「ど…どういうつもりだ!?」

 

「儂は元々、ボス…いや、藍染の小僧がいけすかなくてな。これを機に儂も奴を叩き潰そうと思う」

 

「なんだと…!!ぐぅ!?」

 

驚愕した直後。ザエルアポロの身体が脚から崩れ落ち地面に両手をついた。

 

「悪いが貴様はここで強制退場(リタイア)だ。さらばだ」

 

「く…!?くそがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

その言葉と共にバラガンが巨大な斧を振り下ろした。迫り来る巨大な斧の影に覆われる中、ザエルアポロは断末魔を上げながらその生涯を終えたのだった。

 

 

すると

 

パキィィン…ッ!!!

 

「ん?」

 

バラガンの目の前の空間がガラスの割れる音と共に裂けると、中から千弘が現れた。

 

「よっと…あら?貴方は…」

 

「貴様が園原千弘か」

 

バラガンは現れた千弘を見ると斧を肩に掛ける。すると、後から出てきたクールホーンやハリベルはその姿を見た瞬間に驚いた。

 

「お前は…バラガン…!」

 

「ほぅ?まさか貴様らもいたとはなハリベル、クールホーン」

 

バラガンが二人の姿を見る中、千弘は突然と現れていたバラガンという男に首を傾げる。

 

「貴方はどちら様で?」

 

「儂は第2十刃バラガンだ。園原千弘、儂に協力しろ」

 

「はい?」

 

その後、バラガンから目的を話されたと同時に協力を要請され、千弘は難なく承諾。ハリベル達からの反対もあったが、千弘は特に気にも留める事は無かった。

 

そして連合軍を結成する様な形となった千弘達はそのままラスノーチェス内を突き進み遂に藍染の待機する場所へと到着したという訳である。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「ほぅ。だからここまで来た…と」

 

藍染は鋭い目をバラガンへと向けた。

 

「驚いたよ。まさか君が他人の下につくとはね」

 

「ふん。勘違いが過ぎるぞボス…いや、藍染。儂はただ手を組んだまでだ。貴様をその玉座から引き摺り下ろす為にな」

 

「成る程。初めて会った時と比べると随分と成り下がってしまったものだね。虚圏の神が聞いて呆れるよ」

 

「なんだと…?」

 

藍染の挑発にバラガンが引っ掛かり額に筋を湧き上がらせる中、千弘は手で制す。

 

「落ち着いてくださいバラガンさん。挑発はアイツの十八番です」

 

「フン」

 

気に入らないのかバラガンが鼻を鳴らす中、ハリベルは藍染に尋ねた。

 

「藍染様…一つお聞きしたい…。私達を騙していたというのは…事実なのですか…?」

 

「ハリベルか。君は確か犠牲のない世界を望んでいたな」

 

ハリベルの問いに対して藍染は目の色を冷酷に満ちた鋭い目へと変化させると答えた。

 

「その通りさ。君達など最初から私の計画のためのコマの一つに過ぎない。用が済めば即座に斬り捨てる予定だった」

 

「な…!!」

 

その答えにハリベルは目を震わせた。十刃の中でも比較的忠誠心の高いハリベルにとってその返答は精神を揺さぶらせるモノであると同時に怒りを湧き上がらせた。

 

そんな中、千弘は冷酷な藍染に対して怒りを込めた鋭い目を向けて睨みつけた。

 

「取り敢えず藍染隊長…微力な私ですが、少々出しゃばらせていただきます。ここで貴方を倒して連れ帰る」

 

「そうか。できるものならば____

 

 

 

 

 

____やってみるといい」

 

 

その瞬間 藍染の身体から巨大な霊気が放たれた。その霊気の量は十刃を遥かに凌駕しており辺りを暴風の様な風と巨大な威圧感で包み込んでいく。それと共に両側で待機していた市丸と東仙も同じく霊気を放っていた。

3人の霊気がまるで共鳴するかの様にラスノーチェスだけでなく虚圏の空気を揺らしていった。因みにこの風で藍染の帽子が吹き飛ばない件については触れないでおこう。

 

「崩玉を手にした私の前には君達などゴミに等しい」

 

「崩玉?ウカムのレア素材ですか?まぁいいです。では開戦と行きましょうか。先生、合図をお願いします」

 

「オッケーよ」

 

千弘から頼まれたクールホーンは自慢の長い髪を描き上げながらポーズを決める。

 

クールホーン「私が…天に立つ( ͡° ͜ʖ ͡°)」

 

千弘「ダ〜ハ〜ハッハッハッ!!!!そっくり!先生もう一回!もう一回お願いします!」

 

クールホーン「崩玉を手にした私の前には君達などゴミに等しい…!!」

 

千弘「あ〜!!!もうダメ!限界!もう無理!!」

 

「「「「「ぷふぅ…!!」

 

藍染「……!!」

 

クールホーンのモノマネとそれを見て大爆笑する千弘、更にバラガンを除く辺りの全員がその爆笑に釣られてほくそ笑み出す中、藍染は顔を真っ赤にさせながらプルプル震え出すと刀を引き抜いた。

 

「園原千弘…楽に死ねると思わない事だ…!!」

 

 

 

 

その時だった。

 

 

「それぐらい分かってますよインテリ眼鏡」

 

背後から千弘の声が聞こえると同時に藍染の帽子が吹き飛ばされた。それによって藍染の隠されていた頭頂部が再び顕となってしまう。

 

「…!!」

それに気づいた藍染は驚くと共に背後で自身に背を向けながら立つ千弘に鋭い目を向けた。

 

「き…!?きさ…がはぁ…」

 

振り向き言葉を発しようとしたその瞬間 愛染の身体がゆっくりと床に崩れ落ち、皆に向けて頭頂部を曝け出す様にして倒れた。

 

「安心してください。峰打ちです」

 

「藍染様…!?」

 

「あれま〜。始解して間もなくアッサリとやられてしもうたね」

その光景を見つめていた市丸は不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

 

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