お腹が空いたのでお金を稼ぎたいです。剣術極めた死神の無自覚ライフ   作:狂骨

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鹿取さんの急接近!そして登場!初代護廷隊の皆様!

 

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その後、鹿取と再会した千弘は彼女が探していた隊長である事を確認すると自身がここへ来た経緯と尸魂界で滅却師が襲来し大混乱へと陥っている事を話した。

 

「…という訳で、今は傍迷惑な不審者が襲撃してきて大騒ぎという訳です」

 

「成る程。私達が取り逃した滅却師達が今になって現れたという事ですか…」

 

 

「そういう事……なんです………が!!!!」

 

話を終えた千弘は語尾を強くさせながら顔を真っ赤に染め上げると身体をバタバタとさせ始めた。

 

「どうしました?」

 

「良い加減離してください…!!/////」

 

「え?」

 

見れば千弘は鹿取に手を回され抱き締められていた。千弘は彼女と比べて身長はもちろん(差は約25センチ)、肩幅も圧倒的に負けているためにスッポリと彼女の懐に収まり、豊満な胸元に顔を押し付けられていた。

 

その一方で鹿取は表情を変える事なく答えた。

 

「嫌です」

 

「何故ですか!?」

 

「好きだからです。正直、今すぐに式を上げたい程に」

 

「はい!?」

 

突如としての告白に千弘は驚きの声をあげるも彼女は表情を一切変化させる事なく更に抱き締める力を強めた。

 

「最初に会った時から貴方の姿も霊圧も…受けた痛みも忘れた事はありません…ここへ来てからもずっと…貴方の事を思い浮かべていました。そして今日…!」

 

「ひぃえ!?」

 

その言葉と共に鹿取の両手が千弘の顔を挟み込み、自身の顔へと近づけた。千弘の目の前には頬を赤く染め上がらせた彼女の顔があり、口元からは白い息が漏れていた。

 

「貴方と再び刃を交えてからもう我慢できなくなったのです!!貴方と夫婦(めおと)になりたいという衝動が…!!」

 

「ひぃぃぃぃッ!!!」

 

その顔はまさに狙った獲物を捉えた時の獣であった。目は鋭く、その中にある眼球には千弘以外は何一つ映っていなかった。そんな顔を至近距離で目の当たりにした千弘は恐怖のあまり全身を震わせる。

 

「ま…待ってください!私には…約束した人が!」

 

「では私は二人目の妻という事で。信念は固いので、たとえ重婚となっても貴方に添い遂げます」

 

「そんな横暴な!!」

 

「嫌でしたら今回の話は無かった事に」

 

「う…うぅ…(眠さん…ごめんなさい…)」

 

鹿取の言葉にもはやどうする事もできない千弘は心の中で自身が生涯を誓った相手であるネムに謝罪しながら血の涙を流すのであった。

 

 

その後 千弘が頷いた事で尸魂界への同行について彼女はアッサリと了承し、千弘は仲間を一人得た。

 

「ふふ♪ち〜ひ〜ろ〜く〜ん!」

 

「…」

満面の笑みを浮かべる鹿取に抱き締められる中、千弘は彼女の蘇生をやめようかと考えていたが、緊急時な故に我慢する事となった。

 

 

そんな中、千弘は話を戻すと彼女以外の初代護廷隊の皆がいる場所を尋ねた。

 

「そうだ…貴方以外の初代隊長方はどちらに…」

 

「あちらにいますよ。その前に…」

 

すると 鹿取の手が千弘のまとめ上げられた髪に触れる。

 

「へ!?ちょ…何を!?」

 

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それから千弘は纏め上げられた長い髪を鹿取によって三つ編みにされた。お揃いの髪型がよっぽど嬉しいのか、彼女は鼻唄を歌い、ステップを踏みながら千弘を抱き抱え移動していた。

 

「〜♪」

「…」

更に何故か鹿取の頬がツヤツヤになり彼の表情がやつれ、唇が赤くなっているが触れないでおこう。

 

 

歩く事数分。先程の景色とは異なり、瓦礫が更に広がる景色へと変わった時であった。

 

 

「…この霊圧は…」

 

 

その場一体を複数の巨大な霊圧が覆った。鹿取の腕の中でその霊圧を感じ取った千弘はその霊圧が感じ取られた場所へと目を向けた。

 

「…!!」

 

見るとそこには巨大な岩場がいくつもあり、その変形した岩場の上や下には数人の死覇装を纏った剣士達の影があった。

 

 

 

すると

 

「おぅおぅおぅ!ソイツか鹿取?テメェが言ってたお婿さんってのはよう!」

 

「随分と小ぃせぇじゃねぇかぁ!」

 

 

大柄な男やツインテールの死神の荒々しい口調と共に空からの光が影を照らし、その人物達の姿を露わにさせた。

 

「この方々が…」

 

「はい。私と同じ初代隊長を務めた方達です」

 

初代二番隊隊長 四楓院 千日(しほういん ちか)

 

初代三番隊隊長 厳原 金勒(いづはら きんろく)

 

初代四番隊隊長 志島 知霧(しじま ちぎり)

 

初代五番隊隊長 尾花 弾児郎(おばな だんじろう)

 

初代六番隊隊長 齋藤 不老不死(さいとう ふろうふし)

 

初代七番隊隊長 執行 乃武綱(しぎょう のぶつな)

 

初代九番隊隊長 久面井 煙鉄(くもい えんてつ)

 

初代十番隊隊長 王途川 雨緒紀(おうとがわ ふるおき)

 

初代十二番隊隊長 善定寺 有嬪(ぜんじょうじ うひん)

 

初代十三番隊隊長 逆骨 才蔵(さかほね さいぞう)

 

 

「この方々が…初代隊長達…」

 

歴代最強と謳われた初代隊長達をこの目でまた千弘は驚きのあまり目を震わせた。どの人物も顔つきが鋭く歴戦の猛者の雰囲気を醸し出している。それは現隊長達からは見られないものであった。

 

 

すると

 

「よく来たな抜刀斎!会いたかったぜ!!」

 

ピンク色の長髪をツインテールにしている剣士が岩から飛び降りてきた。

 

「あ…貴方は…」

 

「俺は元六番隊隊長だ。気軽に不老不死と呼べ!それにしてもこんな化け物みてぇな乳もつ女を嫁に貰うなんざ、随分な変わり者だなぁ?」

 

「もうどうにでもなれ…」

 

斎藤 不老不死と名乗った死神は白い歯を見せながら笑みを浮かべていた。彼女?も同僚である鹿取が千弘に執着しているのを知っているのか茶化すが、千弘自身はもはや訂正する事を諦め鹿取の腕の中でゲンナリしていた。

 

そんな中、

 

「……ん?抜刀斎!?」

千弘は斎藤の言葉の中にあった自身の渾名らしき単語に驚きの声を上げた。

 

突如として聞いたこともない自身のあだ名らしき名前を呼ばれた千弘は意味が分からず疑問の声を上げた。

 

「ち…ちょ…ツインテールの人!何ですかその怒られそうな名前は!?」

 

「おん?お前の二つ名に決まってんだろ?知らねぇのか?どんな奴でも一太刀で仕留めるらしいからそう呼ばれるようになったんだぜ?いやぁ〜死んで鹿取から聞いたが、まさか正体がお前だったとはな〜!」

 

「………」

斎藤は歯を見せながら笑うと鹿取に抱き抱えられている千弘の頭を撫でた。

その一方で、その話を聞いた千弘は“何か”を思い出したのか表情を暗くさせてしまう。

 

「ん?どうした?」

 

「いえ、なんでもありません」

 

「そうか。それで抜刀斎よ、どんな用だ?」

 

「せめて名前で呼んでくれませんかね!?」

 

「あ、私が代わりにお話しします」

 

斎藤が千弘へと来た理由を尋ねると、彼を抱き抱えていた鹿取が手を上げて代わりに話し始めた。

 

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「……という訳です」

 

鹿取の話に斎藤のみならず、岩場にて座っていた他の初代隊長達は興味深そうな声をあげていた。

中でも斎藤は舌で刀の刃を舐め取りながら闘争心を湧き上がらせていた。

 

「へぇ…アタシらがぶっ殺した滅却師どもが復活ねぇ〜。それで山本のジジィも危ねえと……面白ぇじゃねぇかッ!!!」

 

「では!同行してくれるのですね!?」

 

斎藤のみならず、闘争心を湧き上がらせていく初代隊長達を見た千弘は歓喜の声を上げる。

 

 

だが、

 

「いくら鹿取の旦那だろうと頼みだけじゃ無理じゃのぅ。誠意を見せて貰わねば」

 

褐色の肌を持つ男『四楓院 千日』の一言と共に斎藤や皆が刀を持ち始めた。

 

「鹿取以外の儂ら全員のうち過半数に勝てたら同行してやろう」

 

 

「…!!!」

 

その一言と共に全員の先程の闘争心に加えて巨大な殺気が溢れ出し千弘へと一極集中した。

 

「…」

 

「さぁ、どうする?」

 

千日が刀を向けながら尋ねる中、俯いていた千弘は尸魂界での現状と残してきてしまった技術開発局の皆に加えて卯ノ花や勇音、そして日番谷といった隊長達、そして自身の想い人でもあるネム あとついでに上司のマユリの顔を思い浮かべた。

 

「…初代隊長方を相手にする事は…幾ら何でも無理難題すぎます……」

 

 

「では、鹿取だけ連れていくのか?」

 

「いえ…!!」

 

千弘は先程のオロオロとした表情を一変させ、覚悟を決めた鋭い表情へと変えると斬魄刀へと手を掛けた。

 

 

「私には守らなければならない人がいます…なのでその申し出…心して受けて立ちましょう…ッ!!!」

 

 

鹿取「千弘くん…♡」

 

千弘「貴方じゃない!!!!」

 

 

「ほぅ?いい覚悟じゃ…ならばそれに応えて……

 

 

 

 

………全員で行かせてもらうぞ…ッ!!!!!」

 

 

その一言と共に鹿取を除いた初代隊長達が千弘へ向けて飛び出した。

 

 

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数秒後。

 

「…」

傷一つ負うどころか死覇装にも傷一つ見当たらない千弘の目の前にはボロボロとなり倒れ臥す初代隊長達の姿があった。

 

 

「つ…つぇぇ…何なんだよこの強さ…」

 

「始まった瞬間やられちまったじゃねぇか…」

 

「俺達は…助っ人を頼まれたんだよな…?」

 

倒れ臥す隊長達が口々と文句や疑問の声を漏らす中、初代隊長全員を纏めてアッサリと瞬殺した千弘は今もなお斬魄刀に手を掛けていた。

 

 

「……(いや…これだけで倒されるような人ではない…恐らくこれは演技…警戒を解くな…)」

 

 

「待て待て待て!!終わりだ終わり!!俺らの負けだって!」

 

斎藤の言葉によって勝負は終了。千弘の勝利となった。

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「私の奇跡の勝利…と言う事で、同行してくれますよね?」

千弘の目の前であぐらを描きながら座った初代隊長達。千弘は彼らに向けて再度問い掛けると、勝負を申し出た千日は頭をポリポリと掻きながらも立ち上がる。

 

「しょうがない…約束は約束じゃ。儂らを連れて行け。久しぶりに暴れたいものじゃからのぅ!」

 

千日に続き斎藤も待っていたと言わんばかりの表情を浮かべながら立ち上がる。

 

「久々のシャバかぁ。ワクワクするじゃねぇか!早く俺も刀を振り回してぇよ!!」

 

皆は次々と声を上げるが、中には勝負に勝ってもなお、同行を拒否する者もいた。久面井と志島と厳原は面倒という理由から拒否。

 

3名の助っ人を失ってしまった。だが、それでもそれ以外の人物達が付いてきてくれる事自体 心強い事に変わりはない。

 

「よし!」

初代護廷十三隊という最強の戦力を手に入れた千弘はガッツポーズをすると地獄の空を見上げた。

 

 

「では…行きますよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん?千弘くん。どうしたのですか?」

 

突如として訪れた沈黙に番傘を被った長髪の剣士である王途川 雨緒紀はいつまで経っても動かない事を不思議に思い千弘へ尋ねた。

 

すると 千弘はブリキのようにガタガタと震えながら此方を振り向いた。

 

 

「どうやって…戻るんでしたっけ…?」

 

 

 

 

「「「「「はぁぁぁぁぁぁあ!!??」」」」」

 

 





ネム→人柄と強さと交流で惚れた

勇音→人柄と強さと交流で惚れた

卯ノ花 烈→戦いで惚れた

鹿取 抜雲斎→戦いで惚れた

今回出てきた初代隊長方の口調や一人称は作者の勝手な予想です。
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