お腹が空いたのでお金を稼ぎたいです。剣術極めた死神の無自覚ライフ   作:狂骨

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皆さんサンブレイクの新しい映像を見ましたか!?『盟友』という機能に目を飛び出してしまい、興奮してしまいましたね私は。



不審な霊圧と事件

 

千弘の腕によって吹き飛ばされ気絶した滅却師を医療班に任せると千弘はマユリ達に目を向けた。

 

「あと3人ですが、どうしますか?」

 

「ふむ…」

 

千弘が尋ねるとマユリは顎に手を当てながら考える。

 

すると 

 

どこから共なく黒い蝶が現れた。これは『地獄蝶』と言い廷内で飼われている伝令用の虫だ。その虫がネムの肩に止まると伝令が言い渡された。内容は最強部隊とされる十一番隊の中でもナンバー3の斑目一角が旅禍の一人に倒されたとのことだ。

 

「全く…何をやっているのやら」

 

「まぁまぁ。取り敢えず彼に情報でも聞きにいきましょうか」

 

憤慨するマユリを宥めながら千弘達は医療班とされる四番隊の元へと向かった。

 

◇◇◇◇◇

 

その後 四番隊の治療室へと赴き斑目から事情を聞き出した千弘達は再び捜索へと出た。やはり今回現れた旅禍は強さが異常なのか、既に治療室には大量の患者が運ばれていた。

 

「旅禍の目的は死刑囚の奪還…。そうなると他の四人も同じ目的…という事になるネ」

 

「えぇ。更木ン隊長も向かっているとの事なので処刑場に続く道で待った方が的確かもしれませんね。処刑場には山本御大。付近には更木ン隊長がいると思うので行く必要はないでしょう」

 

「ならばそうしようじゃないカ」

 

その後、千弘達が動き出してから次々と旅禍が捕縛されていった。褐色の肌と筋骨隆々の肉体を持つ男性とオレンジ色の髪を持つ女性だ。

 

 

だが、残りの旅禍はいくら探しても見つかる事はなかった。

 

「ふむ…おかしいネ。死刑囚はまだ檻の中…だとしたら必ずここに来る筈なんだがネ」

 

「まぁ気長に待ちましょう」

檻へと続く道にてマユリ達は先回りし多くの隊員達と待ち伏せをしていたものの、一向に旅禍が現れる事がなかった。

 

それからは騒ぎは収束し隊長と隊士達は休息の為にそれぞれの屋敷へと戻っていった。

深夜は深夜で別の探査隊が捜索するらしいが、それでも警備の為に夜通し起きている隊員も多い。

それは千弘も例外ではない。

 

けれどもマユリの屋敷へと警備の為に戻ろうとした矢先にネムに引っ張られ自分の部屋へと移動させられたらしい。

 

◇◇◇◇◇◇

 

深夜。外が昼間と一変し静かになる中、部屋に引っ張られていった千弘はネムの監視の元、縁側に座りながらポットで淹れた茶を飲みながら空を見上げていた。

 

「ふぅ…夜の景色を見ながら茶を飲むのは気分が安らぎますね」

 

「…そうですね」

 

横には同じく腰を下ろしながら茶を啜るネムの姿が。彼女も何気にくつろいでいた。

 

そんな中、お茶を一飲みしたネムは千弘に目を向けた。

 

「…一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

「えぇ。どうぞどうぞ」

 

ネムは自身の胸に手を当てながら自身が最近、気になっていたある事を尋ねた。

 

「なぜか…貴方と共にいると少し身体が暖かくなってしまうのですが、これは一体…なんなのでしょうか」

 

「ふむふむ」

 

ネムが尋ねてくると千弘は数回頷きながら答えた。

 

「恐らく楽しいという感情の現れだと思いますよ。私も局長をいじり回してる時や貴方といるとそんな感覚に見舞われますから」

 

「…そう…ですか」

 

千弘の答えを聞いたネムは胸に手を当てる。前に女性死神協会にて『草鹿やちる』という少女に褒められた時に感じた気持ちよりも胸はやや熱めの温度であった。

 

「…楽しい…とは別の感覚のような…」

 

「そうですかね?」

 

それから二人は夜通し空を見上げながら茶を啜っていた。それによって千弘は何度トイレに行ったことか。

 

そして 空がゆっくりと明るくなっていき朝日が訪れようとしていた。登った陽の光が瀞霊廷を照らしていくその光景を見ていた千弘は立ち上がると刀を腰に掛ける。

 

「さて、早く局長の所へ向かいましょうか」

 

「…はい」

 

ネムも立ち上がると千弘と共にマユリのいる場所へと向かおうとした。

 

 

 

その時だった。

 

 

「いやぁぁぁぁあ!!!!!!」

 

 

「「!?」」

 

どこからともなく巨大な叫び声が聞こえ瀞霊廷中に響き渡った。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

叫び声が聞こえた場所へと向かった二人。そこには口元を押さえ膝から崩れ落ちている五番隊副隊長である雛森の姿があった。

 

辺りにも既に他の副隊長達が集まっており一点を見つめながら絶句していた。

 

「これは…」

 

「嘘だろ…!?」

 

皆が目を向けている先には心臓部を刀で貫かれ磔のようにして殺されている五番隊隊長である藍染の姿があった。

 

「藍染隊長…!!」

 

皆がその光景を受け止めきれていない中、千弘はある方向を見つめていた。その仕草にネムは首を傾げながら尋ねる。

 

「…どうしましたか?」

 

「何か妙です。藍染隊長の霊圧が…まだ感じ取れます」

 

そう言い千弘は飛び上がると藍染の遺体から流れ出ている血液へと手を伸ばし懐からスポイトで採取する。

 

「ちょ…何をやってるの!?」

 

その光景を後ろから見ていた十番隊副隊長である『松本 乱菊』が驚きながら尋ねる。それに対して千弘は血を吸い上げながら答えた。

 

「なんか怪しいので血液を調べようかと。私達は現場を見ていません。それにこのご時世、身代わりの能力を使う輩も少なからずいるでしょう。だから念のためです」

 

「念の為にって…アンタこれを偽物だと思ってるの…!?」

 

「えぇ。現在、まだ旅禍が全員捕まったわけではありません。もしかしたら旅禍の仕業で我々を撹乱する為に偽物を用意したのかもしれません。現にまだ藍染隊長の霊圧を僅かながらに感じますからね」

 

「え…?」

 

「…!!」

千弘の言葉に雛森の震えた体が止まると共に目が大きく開く。松本だけでなく辺りにいる皆も次々と驚いている中、千弘はスポイトを懐に仕舞うとネムへと目を向けた。

 

「では、局長の所へ向かいましょうか」

 

「私一人でも大丈夫だと思うのですが…」

 

「いえ。仮にこれが身代わりだった場合、犯人は確実に今の我々を見ているでしょう。ネムさんなら心配がないとは思いますが敵が複数だった場合は危険です。なので私も行きます」

 

「分かりました。では急ぎましょう」

 

千弘の言葉にネムは頷く。

 

「結果が分かったらお伝えしにきますね」

 

千弘はそれだけ言い残すとその場からネムと共に瞬歩で飛び立ちマユリのいる研究所へと向かっていった。

 

その姿を皆は後ろから見つめていた。

 

「あれが…総隊長の言っていた最強の死神…いつ見ても沈着冷静な人だな…」

 

「あぁ…」

 

千弘の冷静な態度と動きに三番隊副隊長である吉良は驚きの声をあげ、その言葉に同意するかの様に九番隊副隊長である『檜佐木修兵』は同意するかの様に頷いた。

 

 

その時だった。

 

「なんや。朝から皆さんで騒がしいなぁ」

 

「…!!!」

 

後ろから陽気な声と共に細めの青年が姿を現した。その青年の姿を見た瞬間 雛森の頬から筋が湧き上がった。

 

◇◇◇◇◇◇

 

「もしも血液が偽物なのだとしたら…彼はなぜそんな事をしたのでしょうか…」

 

マユリの待つ十二番隊の屋敷へと向かう中、千弘の隣で同じく移動していたネムはある疑問を抱き尋ねた。

 

「分かりませんね。ただ、この状況下であんなドッキリなんてちょっと笑えないですから何か裏があるような気がします」

 

「成る程。でしたら伝達の用意もした方がいいですね」

 

「えぇ。地獄蝶を数匹ほどお願いしますよ」

 

 

そう言い屋根から通路へと着地し二人は走り出した。走り出すたびにすべすべの股間や肛門に風が通る心地いい感覚に見舞われながらも千弘達は十二番隊の屋敷へと急いだ。

 

そして。あともう少しでマユリの待つ十二番隊の屋敷へと差し掛かったときであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【卍解 清虫終式・閻魔蟋蟀】

 

 

 

「「?」」

 

突然と前から暗闇が現れると辺りの景色を次々と侵食していき千弘達を包み込む様にして暗闇に染まっていった。

 

「なんだこれ?」

 

突然と暗闇に包まれていく景色に千弘達は驚き走る脚を止めてしまった。

 

すると 暗闇の発生した場所から一人の男が現れた。その男は褐色の肌にサングラスそしてドレッドヘアーといったファンキーな風貌であり、その一方でサングラスから見える目は真っ白に染まっていた。

彼の名は『東仙 要』盲目でありながらも現九番隊隊長を務める猛者の一人である。

 

「あ、東仙隊長!どうもお疲れ様です」

 

そんな彼の姿を見た千弘は驚きの声と共に手を挙げた。

 

だが、その一方で東仙は白く輝く不気味な白い目を千弘達に向けていた。

 

「…やはり君を警戒していて正解だったな」

見た目と反して落ち着きのある声でふと呟くと手を握り締め地面へと刀を突き立てる。

 

すると 更に濃密な闇が現れ二人を包み込もうと迫る。

 

「この先には行かせん。しばらくここで立ち止まってもら___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____ぐほぇ!?」

 

 

刹那。何かを吐き出す様な声と共に立っていた東仙の身体がくの字に曲がった。

見れば東仙の腹には一瞬で接近し、腹に刀の柄の先端を突き立てた千弘の姿があったのだ。

 

「な…なんだ…このはや…さ…!?」

 

反応できず、ようやく痛覚で痛みを感じた東仙が千弘の反応と接近速度に驚く中、千弘はまるで業務を邪魔する人をあしらうかの様な目を向けた。

 

 

「すみません。そういう遊びに付き合ってる暇ないので」

 

 

そのまま千弘の突きつけた刀の柄によって東仙は吹き飛ばされ、背後にある壁へと激突していった。東仙が吹き飛ばされたと同時に千弘達を囲んでいた闇もゆっくりと消えていき元の景色へと戻っていく。

 

「お?戻った。では、行きましょうか」

 

「はい」

それを確認した千弘はネムと共に再び走り出した。

 

「さっきの遊びは騒動が終わってからでお願いしますよ隊長〜」

 

そのまま千弘達は事情を聞くことなく倒れ臥しながらピクピク動く東仙を横切り置いていくと十二番隊の屋敷へと向かっていった。

 

 

 

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