お腹が空いたのでお金を稼ぎたいです。剣術極めた死神の無自覚ライフ   作:狂骨

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いよいよ7月ですよ第二クール!!待ち遠しいですねぇ!!


持て余す暇と藍染との再会

 

その後、千弘が無間へと収監された事実は隊長達の間で広まって行った。

 

千弘の強さを知っている殆どの隊長達は驚く者もいれば、一部はただ彼の自業自得であると冷静に受け止める者もおり、砕蜂に至っては千弘を快く思っていなかったのか、嘲笑うかのような笑みを浮かべていた。

 

因みになぜ砕蜂が千弘を嫌っているのか、それは単純に先の戦いで捕らえた敵の残党を生かしたからだ。

甘さというのを未だに捨てきれない彼に砕蜂は怒りを露わにし、彼に対しては嫌悪感を抱くようになってしまった。

 

 

その一方で、四番隊の卯ノ花は相変わらずの彼らの破天荒ぶりに呆れ果てており、特に心配はしてはいなかったが、勇音は千弘が収監された事にショックを受けてしばらくは落ち着かなかったらしい。

 

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ーー

 

そんな中で、今回の被害者である時灘を最もよく理解している京楽は元柳斎へと掛け合っていた。

 

「山爺〜どうにかなんないのかい〜?確かに今回は千弘くんや涅隊長に非があるとは思うけども。零番隊の王悦殿から連絡が来て、斬魄刀が盗まれたっていうじゃない?それの方がまずいでしょ〜」

 

一番隊隊舎では背を向けながら座る元柳斎に向けて京楽が進言していたが、元柳斎はそれを一蹴する。

 

「それとこれとは話が別じゃ。それに、奴の投獄を決めたのは四十六室…儂ではどうにもならん」

 

そう言い元柳斎は冷たく言い放ちながら茶を啜る。だが、千弘の処分について冷たく言い放ったとは別に、鋭い目を開きながらただ一言口にした。

 

「じゃが…それもまた機会と言えよう。千弘が動けない今…邪魔者はいないと判断した奴はいずれ尻尾を出すじゃろうな」

 

「さっすが山爺!」

 

その言葉に京楽は笑みを浮かべたのであった。

 

だが、その直後に元柳斎の鋭い目が開かれる。

 

「そのためには……奴ら“も”目立ちすぎる…ッ!」

 

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その一方で、貴族御用達の治療室で治療を受け終え、屋敷へと戻っていた時灘は天井に向かって高笑いしていた。

 

「ふははははは!!ざまぁみろ園原千弘!」

 

自身の野望の最大の壁である千弘が取り除かれた事で、もはや邪魔者となる者は誰一人としていないために時灘は全身に負った傷の痛みさえも忘れてしまう程の快感に包まれる。

 

更に入ってきた情報によれば、元柳斎と卯ノ花を除く初代の隊長たちも収監されたという。

 

千弘のみならず、厄介な力を持つ初代隊長も不在となった今、彼にとって最大の好機と見れるだろう。

 

故に時灘は行動を開始する。

 

そんな時であった。

 

「ふぇぇぇ…ごめんなさい時灘さまぁ…遅くなりました〜…」

 

付近の空間が歪むと、全身がボロボロという無惨な姿となった彦禰 が現れた。

 

「彦禰 か。随分と遅かったな」

 

「申し訳ありません…変な破面に捕まって色々と説教されたりしてました…」

 

「ほぅ。それはご苦労だったねぇ。まぁ計画実行まで時間があるからゆっくり休むといい」

 

頭を下げる彦禰 に時灘は労いの言葉を掛けながら頭を撫でる。

 

「お前は霊王になるのだからな」

 

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一方で、

地下大監獄最下層『無間』では___。

 

 

「はいダウト〜!!!」

 

「ふがぁぁぁあ!!!!」

 

収監された千弘は、何故か一緒にいた初代隊長の皆とダウトを嗜んでいた。

 

千弘にダウトと叫ばれ、出したトランプのカードが間違っていた斎藤はそれまで出されていたカードを受け取ることになり、悔しさのあまりトランプを投げ出しながら叫ぶ。

 

「てめぇ抜刀斎!!次は容赦しねぇからなぁ!!他の奴より先にあがるんじゃねぇぞ!!」

 

「あ、あがっちゃいました」

 

「ちくしょぉおお!!」

 

 

それからダウトが終わると、初めてのトランプ遊びに皆は気に入ったのか、今度はババ抜きへと突入した。

 

 

そんな中であった。 

 

「というか、なぜあなた達までもここにいるんですか?何も罪を犯してないのに」

 

鹿取にカードを引かせていた千弘は斎藤達になぜ自身のみならず、関係ない彼女らもいるのか尋ねた。

 

それに対して斎藤が答える。

 

「俺達も時灘って奴に目を付けられてるらしくてな。爺に言われたんだよ。騒ぎが収まるまでここにいろってな」

 

「え?あの時灘という人って、何か企んでるんですか?」

 

斎藤の答えに千弘は時灘の企みについて初耳であったために首を傾げながら鹿取へと尋ねる。

 

すると、鹿取も聞かされていたのか頷いた。

 

「はい。詳しくはまだ分かりませんが、彼と馴染みの京楽くんから幾つか進言があったとは仰っていましたね」

 

「成る程。だから貴方達を…あれ?でも貴方方ならその企みを阻止できるのでは?」

 

彼女の答えに再び疑問を抱いた千弘が尋ねると、その答えに尾花が笑いながら答えた。

 

「はっはっは!爺様の事だ。オイラ達がいれば奴さんも計画が実行できねぇと踏んだんだろう。ほれ、引きな」

 

「確かに…」

 

尾花の答えに千弘は難しい表情を浮かべながらもカードを引く。

 

 

「貴方達の強さは異常ですからね」

 

「オメェに言われたかねぇんだよ抜刀斎」

 

「だから抜刀斎と呼ばないでくださいって………あれ?なら何で卯ノ花隊長は……」

 

 

 

 

その時であった。

 

 

 

 

 

 

 

「まさかこんな形でお会いできるとは思ってもいなかったよ」

 

 

 

 

 

「「「…!!」」」

 

暗闇の奥から何やら異質な霊圧が感じられた。その霊圧を感じ取った全員はトランプを中止して立ち上がり、その一点を見つめる。

 

 

 

「更木剣八に似た恐ろしい霊圧…流石は歴代最強と謳われた隊長の方々だ…」

 

 

その声は耳にするだけで、背筋が凍り、聞くものの心を掌握するかのような恐ろしい声であった。

 

 

その一方で、その声に聞き覚えがあった千弘は嫌そ〜な表情を浮かべる。

 

「そっか。ここには貴方も捕まってたんでしたね」

 

「園原千弘…貴様の虫唾が走る声をまた聞く事になるとはな」

 

暗闇から聞こえてくる声も千弘に対して嫌悪感を露わにするかのように声色を低くさせる。

 

すると、闇夜に灯されるその光は次第に強くなっていき、声の主が露わとなった。

 

 

「ほぅ?何とも凄まじい霊圧じゃのぅ」

 

「チーくんよ。コイツが山本の爺様が言ってたオイラの後輩かぃ?」

 

「えぇ」

 

千日が賞賛の声を漏らす中、尾花が千弘に尋ねると彼は頷く。それと同時に周囲に次々と火が灯され声の主の姿が露わとなった。

 

 

「元五番隊隊長 藍染惣右介」

 

そこには椅子に縛られた藍染の姿があった。

 

「いい年こいて天に立つだのなんだの口にする厨二病おじさんです」

 

「黙れッ!!!!」

 

 

 

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