秘書艦の敷波さんの所の諸々   作:刈谷知立

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ここからしばらく書き溜めになってます。
すいません。


同い年の敷波さんと(その五)

小道を歩き終わって家が見えると、

なんとなくみんなちょっとした集団に分かれて、

いつも通りに鍵のかかってない扉を開けたり、

縁側で靴を脱いで上がったりして、

めいめいが好きなように家に入っていって、トランプやら板卓なんかを探し始めた。

司令官はというと、時津風とか朝潮とかの元気な娘たちに連れられて、

、、、あれは将棋の方かな?に連れていかれてる。

わたしは、一緒に遊ばないかって誘ってくれる子達に、

『ちょっと疲れちゃった』

って言って、

とりあえず、割合空いてる縁側の端に腰を掛けた。

、、、。

さっき、

吹雪に『司令官のことを好きか』って聞かれた。

でも、その時、何にも分かんなくって、

結局何にも答えられなかった。

吹雪は、

『別に答えは今すぐじゃなくていいし、

答えを私には教えててくれなくていいよ。

私にはきっと何にもできないから。

ただ、もし敷波ちゃんが司令官を好きだったとして、

後で気づくと辛いかなってだけだから。

自分に答えが出れば必要になった時、

その答えを大切な人に伝えらればいいと思うよ』

って言ってはくれたけど、

きっとそれは遠い時のことじゃないんじゃないかって思う。

でも、わたしはなにを考えればいいんだろう?

好きって、そもそもなんなんだろう?

まあでも、

分からないなりにでも考えないと、

答えは出ないよね。

 

、、、

 

うーん、

 

『好き』かぁ。

 

どう、なんだろう。

 

そもそも、

 

わたしは、司令官のことをどう思ってるんだろう。

 

司令官は、わたしのことをどう思ってるんだろう。

 

いつかみたいに、縁側で自分の足を見つめてたって、しょうがないんだけどさ。

 

でも、やっぱり何を考えれば良いのかわかんないよ。

 

確かに、司令官と一緒にいることは、心地いいけど、

 

その時間は、かけがえのないものだって思うけど、

 

それって好きな事なのかな?

 

司令官は多分、わたしの、一番仲がいい人だと思う。

 

でも、当たり前だけど『そういう』仲っていうわけでもないし、

 

別に、普段からそうなりたいって思ってるわけでもない。

 

ただ、

 

朝に会って、

 

一緒に仕事して、

 

たまに遊んで、

 

交代で寝たりして、

 

そうして部屋に帰って寝て。

 

、、、思えばほんとに司令官と一緒だ

 

でも、。

 

そういう風に過ぎて行く毎日が、わたしはたまらなく好きで、

 

それは間違いないって思える。

 

この鎮守府にいて、

 

司令官が側にいるそれは、

 

今のわたしの、、、

 

『ここ』にいて、

 

みんなと一緒にいて、

 

君が側にいるそれは、

 

今のわたしの、

 

一体なんなんだろう。

 

なんだか、どうしようもなく虚しいような気持ちになって、

 

後ろ向きに寝っ転がった視線の先に、司令官の背中が見えた。

 

ねぇ、君にとってさ、、『それ』は、

 

わたしと一緒にいるそれは、

 

一体なに?

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