秘書艦の敷波さんの所の諸々   作:刈谷知立

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『日常の回は駆逐しか書いてないなー』、と思ったら、それ以前に陽炎型しか書いていませんでした(遅い)。
まあ、片っぽは嫁なので。
追記:すいません、投稿時タイトル付け忘れてました。


素直な秋月さんと(その一)

料理に大切なのは、やっぱり気持らしいです。

何かと物が足りない中でも、いかに美味しいものを作れるか、というのは、結局そこであると聞きます。

そしてそれは、とてもとても重要なことだと思います。

思う、のですが、、、

「やっぱり、それだけって言うわけにも行きませんよね」

やっぱり『しゃれおつ』っていうのは難しいものです。

 

、、、

 

『最近、暇になった』

身も蓋もない言い方ですし、戦時中に軍人がこんなことを言うのも、当人ながらどうかとは思うのですが、最近ではここ東方に限らず北方や南方でも自軍の優勢がはっきりしだしたようで、そのせいかこの数ヶ月、よく聞くようになった言葉でもあります。

とはいえ、軍に仕事がない、というのは大変喜ばしいことでもあります(若干、後ろめたさが無いわけではないのですが、それとこれとは別の問題です)。

ただ、そうすると、私達には空いた時間、というのも当然増えてきます。

はじめの内は、溜まっていた物の整理や、鉢で野菜を育て始めたりもしたのですが、

大方の片付けも終わって、水やりやエサやり等の作業にも慣れ始めてしまうと、段々とまた、時間が余ってきます。

とはいえ、その空き時間も飛び飛びにあるもので、そうしてまた、何かできることはないものだろうかと長10cm砲ちゃんと一緒に、あーでもないこーでもないと頭を悩ませる日々を過ごしていました。

ただ、昨日から今日、明日と、久し振りに纏まって長い休みが出来ていました(丸々三連休なんて先ずありません)。

せっかくですから、これを機に食堂にもあまり出ない西洋のお料理に挑戦してみよう。

いい加減、当番の日のメニューで、私が当番だとばれる状況からも脱却しよう、というのが、私と長10cm砲ちゃんが出した答えでした。(だって美味しいじゃないですか、牛缶)。

ただやはり、ここだと作れる料理にも限界があるのでしょうか。

ここは仮にも(というか、半年程前までは最前線の)軍事施設です。

『資料室』はあっても、『図書館』はありません。

間宮さんや伊良湖さんも、大抵は横須賀にいらっしゃいます。

昨日一日、一応方々を(とは言っても狭い島の中ですが)探してみはしましたが、それらしい本はなく。

小説の端々や、あるいはどこかで聞いたことのある料理の名前の中で、割合簡単そうな物を、知ってらっしゃいそうな方々に聞いてみることにしました。

取り敢えず今朝、最初に『とーすと』を、薄雲さんの所(酒保)で(あの『じゃむ』というのはお餅に付けても美味しいそうです)、

次に、お昼の『ぴっつぁ』というのは、夕張さんがなぜか持っていた窯で(火力はろまん?だそうです)、それぞれご本人からご指導を頂き何とか完成させることができました(どちらも新鮮な風味で、良い勉強になりました)。

しかし、夕方になって、『はんぶるぐ』の『すてーき』というのは知っている人が少なく、その知っている人達も何かと折り悪いご様子でした(古鷹さんと大鳳さんは長い遠征、陽炎さんは佐世保まで『お出掛け』とのことでした)。途切れ途切れ材料や必要なものを教えていただき、材料は酒保で揃えられることも確認できたのですが、然し、

「全く、どうすれば良いのか分かりません」

肝心の作り方が分かりません。

 

、、、

 

さて。

酒保を出たのですが、今から何をしましょう。

どうせこのまま一人でもできることはないので、このまま部屋に帰っても良いのですが、折角の空き時間、折角の休日です。

それに、元々やることもありません。

まだ明日もありますが、(私のお腹の容量的にも)ここを逃すのは勿体無い気がします。

そうだ。

調理場になら、もしかしたら誰か西洋の料理に精通している方がいらっしゃるかもしれません。

このまま部屋に帰るよりは少し時間が掛かりますが、ちょっと、寄ってみましょうか。




次は早めに出せそうです。
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