秘書艦の敷波さんの所の諸々   作:刈谷知立

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ずいぶん遅れました。
すみません。
多分次も遅れます(土下座)
例の日常回は、まだ沼の底です。


同い年の敷波さんと(その十二)

自分でも思ってもなかったことを口走った(?)せいで、

『なんで?』

とか

『どうして他の人じゃないの?』

とか、いろんな疑問が頭の中を駆け回ってる。

いろんな方向からいろんな言葉が、

形を変えて『それは本当?』って聞いてくる。

その度にわたしは、自分なりに答えを探すけど、

うまい言葉は見つからない。

でも、、、、、

でも、嘘じゃない。

司令官が隣にいてくれたらいいとは、思う。

それがなんでかは、

それをなんて言うのかは、わからないけど。

その時を考えると、それだけで胸があったかい。

その言葉何一つとして嘘はない。

だから、それが『もし』に『もし』を重ねたわがままだって言うのも、

きっとそうはならないってことも、

分からなかったらよかった、なんて思うのは、きっと贅沢だ。

旅の話だって、その後の話だって、もっと言えば退役の話だって、

そもそも戦局の話だって、

どれを一つとったって、きっと起こらない可能性の方が高い。

そんなことを考えると、胸の温かさはいつの間にか消えちゃってた。

「だけど」

だけどもし、

艦娘としてのわたしが終わった時に、

わたしが《ひとりぼっち》じゃなくて、

隣に司令官がいたら、なんて。

そんなことを、なんでか未練がましく考えちゃう。

ただの、なんの意味もない空想だけど、

何もできないわたしなんかが考えても、考えただけ別れが悲しく思えちゃうだけかもしれないけどさ、

ただそれは、

今よりもっといろんなことを知れて、

今よりたくさんのことを話せて、

遊んで触れ合って混ざり合うような、

深海棲艦と戦うわけじゃないし、軍にもいない。

何も特別なことはない毎日じゃないけど、

些細なことが積み重なってできた一日が、暑いくらいにあったかい。

きっと、そんな日々だ。

そんな日常だ。

今はただそれが、

存在しない未来が、

ただ司令官が、隣にいるだけの普通が、

他のことを忘れられるくらいに欲しくなっちゃってる。

他のことが考えられないほどに大切になっちゃってる。

ああ、そうだ。

『空想だから』なんて言わなくても、

『わたしなんか』って逃げなくても、

「わたしは、司令官が隣にいて欲しいよ」

今以上にダメなくらいに(今以上に)

 

、、、

 

そういえばいつか、

皐月がわたしに、司令官を『愛』してるんじゃないか、なんていうことを言ってたけど、

その時の気持ちは、今も変わらずにここにあるけど、

別その気持ちもこの気持ちも、誤魔化しもなく本当だけど。

でもきっと、こんなにわがままな気持ちは『愛』じゃない。

こんなどうしようもない気持ちはたぶん、

『恋』っていうのか、きっと似合ってる。

うん。

多分わたしは司令官に、今更恋しちゃったんだ。




ちょっとありえないくらいハイテンションな敷波さんになっちゃいました。
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