前回は春で、
今回はギリ夏ですね。
、、、次、秋に出せる気はしませんが(殴
あと三話くらい(予定)
今年度中に何とか、完結目指します!!
今回は納涼!!
「まだまだ寒いね、もうちょっと厚着してくればよかったかも」
やあ、新暦弥生の皐月だよっ!
何をやってるかって言うと、
夜の見廻りってやつだね!
こう言うの、大抵は大鳳さんとかの巡洋艦以上の人達がやるんだけど、
もともとウチは駆逐潜水海防ばっかりの小所帯だし、
今日は、その少ない人達も補給の護衛に行って今日はいない。
でもやらないってわけにはいけないから、
秘書艦の敷波以外(最近は色々悩んでるみたいだし)の古参のメンバーで押し付け合いになった末、
艦娘になってからの夜戦撃破数で勝負になって、、、まぁ。
確かに駆逐艦の華だけどさぁ!!
雪風も時雨も、艦娘になったのが1番早い吹雪も、
何も桁が違わなくたっていいじゃんかさぁ!!
(それでいいって言っちゃったボクも馬鹿だったけどさっ!)
、、、。
まぁ、そんな過ぎたことは置いといて(大体あの、いや、、、あのメンツでも、撃墜+対潜+対地なら、、、あ、)
「雪風ぇ、、、」
なぁんて一人であんまり実のないことを考えてると、
「?」
気がつくと、ボクは知らない廊下に立ってた。
いや、別に知らないって言っても、見覚えがないわけじゃないんだよ?
見た目は、別にただの、鎮守府のどこにでもあるような廊下。
ただ、そこにーボクの目の前にあるはずの曲がり角がない。
ただひたすら、そこは壁になっているはずの所に、
あるはずない廊下が続いてる。
首を曲げて後ろを向いてみると、
ボクからちょっと離れたところに、
つまり、ボクが歩いてきたはずの所に、
これも、鎮守府でならどこにでもあるような壁が立ってた。
一瞬だけ、
『迷っちゃったかな?』
なんて思ったけど、
ボクだってここにいて長いわけだし、
夜の見廻りだって初めてって訳じゃない。
それに前には、停電なんかもあったから、
この建物の中なんて、文字通り
それに、万一迷ってたって後ろの壁は説明がつかないしな!
まぁ、ボク達って大半
この島自体も、先と今の戦いの両方で、
少なからぬ犠牲の上にある場所だから、
オカルトと無縁な方が変なのかもしれないけどさ!
「でも、こういう体験したって話は、聞いたことなかったんだけどなぁ」
怪談話くらいは、どこにでもあるようにあるんだけどね。
で、
「どうしよっか」
廊下の先は段々と暗くなってて奥が見えない。
それに、空気だって明らかに歓迎されてるような雰囲気じゃない。
後ろの壁も心なしか迫ってきてるし、早く出たいよな。
幸い、変だって気づいてから一歩も動いてないから、
目に見えてるものを気にせずに壁に突撃するのもありなんだけど、
痛かったら嫌だしなぁ、、、。
そう思ってると、暗くなっていく廊下の中で窓が一つだけ開いてることに気づいた。
確かあそこは、、、本来だったらトイレの窓だったはず。
何でか風も吹き込んでるみたいだし、
「行ってみよっか!」
そうして、
ボクは走り出した。
廊下の真ん中に立ってたのを、窓目掛けて突っ込む!
右足で踏み切って、左足で窓枠に乗る。
左手を上の枠に掛けて勢いを押さえて、
右手は白木の鞘を握る。
その窓を潜った途端、視界が消えた。
「!、、かわいいねっ!」
もういっそのこと、右足が床につくと同時に瞼を閉じる。
安心したことに、靴のついた感触はトイレのタイルそのものだった。
何にもない廊下から部屋に帰れるんだから、
行き慣れたトイレからなんて訳もないよね!
トイレを出て、廊下と階段を駆ける。
報告は、、、何かあったらでいいって言ってた。
ボクの部屋は、、、確か、部屋がちょっと暑いからって窓と扉は開けっ放しだったはず。
そらだけ考えたら、丁度自分の部屋の前であろう場所まで来た。
体を左に傾けて、自分の部屋に入って(幸運にも、思った通り扉は開いてた)、靴を乱暴に脱いでベッドに転がる。
ようやく、瞼を閉じた視界に、窓の外の月明かりみたいな、弱い光を感じた。
そうして、、、
部屋の扉が、ひとりでに閉じた。
怖いって言うより、皐月さんがかっこいい。