秘書艦の敷波さんの所の諸々   作:刈谷知立

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八、、、月?
前回は春で、
今回はギリ夏ですね。
、、、次、秋に出せる気はしませんが(殴
あと三話くらい(予定)
今年度中に何とか、完結目指します!!
今回は納涼!!


豪快な皐月さんと

「まだまだ寒いね、もうちょっと厚着してくればよかったかも」

やあ、新暦弥生の皐月だよっ!

何をやってるかって言うと、

夜の見廻りってやつだね!

こう言うの、大抵は大鳳さんとかの巡洋艦以上の人達がやるんだけど、

もともとウチは駆逐潜水海防ばっかりの小所帯だし、

今日は、その少ない人達も補給の護衛に行って今日はいない。

でもやらないってわけにはいけないから、

秘書艦の敷波以外(最近は色々悩んでるみたいだし)の古参のメンバーで押し付け合いになった末、

艦娘になってからの夜戦撃破数で勝負になって、、、まぁ。

確かに駆逐艦の華だけどさぁ!!

雪風も時雨も、艦娘になったのが1番早い吹雪も、

何も桁が違わなくたっていいじゃんかさぁ!!

(それでいいって言っちゃったボクも馬鹿だったけどさっ!)

、、、。

 

まぁ、そんな過ぎたことは置いといて(大体あの、いや、、、あのメンツでも、撃墜+対潜+対地なら、、、あ、)

「雪風ぇ、、、」

なぁんて一人であんまり実のないことを考えてると、

「?」

気がつくと、ボクは知らない廊下に立ってた。

いや、別に知らないって言っても、見覚えがないわけじゃないんだよ?

見た目は、別にただの、鎮守府のどこにでもあるような廊下。

ただ、そこにーボクの目の前にあるはずの曲がり角がない。

ただひたすら、そこは壁になっているはずの所に、

あるはずない廊下が続いてる。

首を曲げて後ろを向いてみると、

ボクからちょっと離れたところに、

つまり、ボクが歩いてきたはずの所に、

これも、鎮守府でならどこにでもあるような壁が立ってた。

一瞬だけ、

『迷っちゃったかな?』

なんて思ったけど、

ボクだってここにいて長いわけだし、

夜の見廻りだって初めてって訳じゃない。

それに前には、停電なんかもあったから、

この建物の中なんて、文字通り()()()()()()()()()迷わない。

それに、万一迷ってたって後ろの壁は説明がつかないしな!

まぁ、ボク達って大半()は一回は()んでたり、

この島自体も、先と今の戦いの両方で、

少なからぬ犠牲の上にある場所だから、

オカルトと無縁な方が変なのかもしれないけどさ!

「でも、こういう体験したって話は、聞いたことなかったんだけどなぁ」

怪談話くらいは、どこにでもあるようにあるんだけどね。

で、

「どうしよっか」

廊下の先は段々と暗くなってて奥が見えない。

それに、空気だって明らかに歓迎されてるような雰囲気じゃない。

後ろの壁も心なしか迫ってきてるし、早く出たいよな。

幸い、変だって気づいてから一歩も動いてないから、

目に見えてるものを気にせずに壁に突撃するのもありなんだけど、

痛かったら嫌だしなぁ、、、。

そう思ってると、暗くなっていく廊下の中で窓が一つだけ開いてることに気づいた。

確かあそこは、、、本来だったらトイレの窓だったはず。

何でか風も吹き込んでるみたいだし、

「行ってみよっか!」

そうして、

ボクは走り出した。

廊下の真ん中に立ってたのを、窓目掛けて突っ込む!

右足で踏み切って、左足で窓枠に乗る。

左手を上の枠に掛けて勢いを押さえて、

右手は白木の鞘を握る。

その窓を潜った途端、視界が消えた。

「!、、かわいいねっ!」

もういっそのこと、右足が床につくと同時に瞼を閉じる。

安心したことに、靴のついた感触はトイレのタイルそのものだった。

何にもない廊下から部屋に帰れるんだから、

行き慣れたトイレからなんて訳もないよね!

トイレを出て、廊下と階段を駆ける。

報告は、、、何かあったらでいいって言ってた。

ボクの部屋は、、、確か、部屋がちょっと暑いからって窓と扉は開けっ放しだったはず。

そらだけ考えたら、丁度自分の部屋の前であろう場所まで来た。

体を左に傾けて、自分の部屋に入って(幸運にも、思った通り扉は開いてた)、靴を乱暴に脱いでベッドに転がる。

ようやく、瞼を閉じた視界に、窓の外の月明かりみたいな、弱い光を感じた。

そうして、、、

部屋の扉が、ひとりでに閉じた。

 

 




怖いって言うより、皐月さんがかっこいい。
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