リアルが俄に忙しくなって、、、
投稿もしばらく不規則になると思います。
時雨の一人称を「ぼく」にしてるのは、提督と、登場予定の皐月との区別のためです。
「足りない」
妹分が、圧倒的に足りない。
具体的には、今日一日、陽炎型の誰にも会ってない。
死んじゃう。
いや、シスコンの陽炎さんもここまで来たかとか言わないで。
だってしょうがないじゃない。
みんな可愛いんだもの。
「ねえ、そう思わない?」
適当に、そこで機嫌よく本を読んでいた時雨の正面に回り込んで、理解を求めてみた。
「え?えっと、うん、、、」
引かれてるわね。
リズム良く上下に揺れてたしてたアホ毛が寝た。
どうなってるのかしら。
「ねえ陽炎、陽炎はなんで休憩室で寝そべっているのさ」
時雨が呆れたように、読んでいた本を置いてそう話しかけてきた。
それは、、、
「だって部屋で一人ってなんだか退屈じゃない」
妹たちもいないし。
「だからってこんな所で性癖を告白しないでおくれよ」
あれ、声に出てたかしら。
でも、ひどいわね。
「性癖じゃないわよ。愛よ、愛」
まあ確かに、興奮しちゃうくらいに可愛いけど。
「はぁ、、、どっちでもいいけどさ」
時雨は本当にどっちでもいい、みたいな顔してる。
時雨にも妹ちゃんはいっぱいいるのに、もう。
「でも、陽炎がそんなに退屈そうなのは珍しいね。いつもはあんまりここにも来ないじゃないか」
そうして、そんなことを聞いてきた。
なんだかここの主みたいな言い方ね。でも、、、
「よく聞いてくれたわ!!」
そうよ、せっかくだから、誰かに話したかったのよ。
「あのね、時雨、司令ったらひどいのよ」
あ、時雨が『やっちゃった』みたいな目をした。
アホ毛も立った。
あれってホント、どうなってるのかしら。
まあいっか。
そんなことより、
「なんかね、司令がわたしを働き過ぎだっていうのよ、
それも、青い顔して。
それで、『これ以上働くと色々問題があるから休んでくださいお願いします』なんていうのよ」
敷波は隣で何かの資料を見て頭を抱えてたわ。
何か大変なことでもあったのかしら。
そう言って時雨を見ると、
「ねえ、あくまでその、参考までになんだけどさ、一体どれくらい、
その、働いたの?ぼく、人並みに働いてるつもりだし、
誰かが抜けて忙しい時もあるけど、遠回しにだってそんなの言われたことないよ?」
なんて、ちょっと意外そうな顔をして言われた。
なんだか、ちょっと心配してくれてる。
そーねぇ、、、
「あんまり詳しくは覚えてないけど、今月は、今日が10日だから、任務で言うと大体20くらいかしら」
平均して一日二個ぐらいかしら。
「普通よね?て、あれ?」
時雨は一瞬キョトンとして、それから司令みたいに青くなった。
「いや、あの、陽炎さん?」
なんでいきなり『さん』付けなのかしら?
「あなたって、確か連絡任務とか夜間の警戒任務が主でしたよね」
まあそうね。そこそこ長丁場のやつは結構やってるわね。
でも当番制のやつもあるから、、、結局4割くらいかしら。
「ねえ時雨、なんでいきなり敬語なの?」
そう言うと時雨はいきなり私の肩に手を置いて、
「どう考えても働きすぎだよ」
って言ってきた。
「ていうかそもそも、どうして半日以上かかる任務の割合がそんなに高くて、しかも全部こなせるのさ」
なんでってそりゃ
「そういう任務の数が働いた日数より少なければできるでしょう?」
寝る時間を入れても。
「陽炎、それって理論値だよね、、、」
それはそうだけど
「正直言って連絡任務なんて旅行よ?」
夜間の警戒任務は結構大変だけど。
でも連絡任務なんて、やることやってれば何も言われないわけだし。
何より二人枠の任務だし。
妹と行けるのよね。
、、、
「陽炎、なんか暇つぶしに欲しいものとかあるかい?」
時雨が、呆れたのと諦めたのが半々くらいの声で言った。
急にどうしたのかしら?
「まあ別に陽炎が、そんな大変じゃないって言うなら、
きっと本当にそう思ってるんだろうけど、
たまには鎮守府で休暇ってものもいいと思うよ?」
うーん、それはそうなんだけど。
「妹がみんな出払っちゃってるのよね」
この鎮守府に居る子達は。
せっかくのお休みだって言うのに。
「えーっと、うん。わかった。じゃあ今度写真でも探してみるよ」
あら、それは嬉しいわね。
「それじゃあちょっと行ってくるよ」
行くって、いったいどこにかしら?
「陽炎と話してたら、なんか、ちょっとくらい働こうかな、っていう気になってさ」
あら、それはちょっと悪いことしちゃったかしら。
ただの愚痴のつもりだったんだけど。
「君がいなくて空いてるのもあるだろうし、敷波と提督を助けてくるよ」
『じゃあまた』と言って、時雨は部屋を出て行った。
なんか、アホ毛が荒ぶってた。