夏もいよいよ本番って感じのここ最近、執務室が賑わってる。
執務室ってなんだかんだで何かと使うし、
ちょっと良い扇風機がついてるからなのか、
それとも、特に最近は手が空きがちからか、雑談をしにくる人なら普段からそこそこ居るんだけど、、、
「おはぎ作ったんだけど、司令官、敷波、いっしょにどうだい?」
「しれー、あそぼー」
「ロンでち」
もうこうなってくると、
「、、、司令官、執務室ってどんなものだったっけ」
って思っちゃっても、仕方がないと思うんだよ。
別に、遊びに来る人は、仕事のない時を見計らってきてくれてるから、
困ってる、っていうわけではないんだけどさ。
「それはまた随分と哲学的な問題だね、敷波」
、、、
「いじわる」
うまい返しが思いつかない。
「あはは、ごめんごめん。でも、特に困ることもないんだよねー。なんか複雑な気分」
司令官は、ちょっと困ったみたいに笑った。
うーん、困りはしないんだけどね、
やっぱり普段は仕事場だし、私もなんだか複雑な気分だよ。
「とりあえず今は、それだけの余裕ができたのを喜んでおけばいいんじゃない」
まあでも、そう考えるのが一番楽かもね。
「ねーしれー、あそぼー、敷波もさー」
時津風がトランプを片手に手招きしてる
「どうする、敷波?」
「まあ遊べばいんじゃないかなぁ」
相変わらず、仕事は片付いちゃってるしさ。
、、、
さっき、『最近、執務室は賑やかだ』って言ったと思う。
いや、別にそれが間違ってるわけじゃないんだけど、
今日はなんというか、
トランプしてる間だけで
「失礼するわよ」
「失礼します!!」
「クマー」
...etc
ってなもんだから、
賑やかっていうレベルじゃないと思うんだよ。
そんなに広くない執務室に
麻雀、ババ抜き、将棋、大富豪
ってな具合でそれぞれ山があって
その周りをあっちに行ったりこっちに行ったりお酒を飲んだりする人がいて、、、
なんかもう大盛況だ。
「ねえ司令官、さすがに場所移さない?」
例えば、、、
「司令官の家とかにさ」
それでも足んないのかもしれないけど。
でも、凉しいとこってあそこと壕くらいだし。
「あそこは、、、まあ、2階にいれなきゃ大丈夫か。おーいみんな、ちょっと良いかい?」
司令官は、そういって、みんなをまとめ出した。
思えばずいぶん板についたものだなぁ。
最近私達は暇を見つけては、司令官の家よく入り浸って、整理したり遊んだりしてる。
暇をみつけて、って言うか2人とも普段から遊んだりって言う習慣があんまりないから、
実際は何か起こらない限りほぼ毎日なんだけど、、、。
まだまだ2階は片付いてない。
っていうか、置いてある物の移し場所がないだけなんだけど。
ただ、この頃は割と色んな人に、遊ばないかって誘って貰えるから、
若干行く頻度は減ってはいるんだけどね。
本当に若干だけど。
別にみんなと仲が悪いわけではない、とは思うんだけど。
ただ、
なんとなく、結局は2人に落ち着いてることが多い。
司令官よりも(ちょっとだけだけど)付き合いの長い娘も何人かいるんだけど、
やっぱり、この数年、これでもかって位にずっと一緒だったから、
なんとなく一緒にいる方が落ち着くんだと思う。
いや、司令官の方がどう思ってるかは、わかんないんだけど、さ。
でも、、おんなじだったら嬉しいかな。
さて、わたしも手伝おっと。
、、、
そんな感じで、
ダラダラしながらみんなで
山を登っていった。
留守の執務室もいつも通りの文面で書き置いてきたから、多分大丈夫。
大鳳さん居るし。
「って言うか、よくみんなついてきたよね。」
こんな暑い中、あそこにいた人達は多分全員付いてきてる。
なんなら増えてるかも。
元々人数を分けるなだけつもりだったし、
元の部屋にいた方が絶対楽だったと思んだけど、、、。
「みんな、司令官と話しをしたいんじゃないかなぁ、他の娘より」
隣の吹雪が、いきなりそんなことを言ってきた。
「えっ?、それどういうこと?」
吹雪はふふって笑った。
「そのまんまだよ、別に深い意味なんてなく、ね」
なんだよー、変な言い方しないでよ。
「今まであんまり関わりがなかったからね、」
吹雪は笑う。
「でも、いつまでもそうとは限らないでしょ?」
まあ、それはそうだろけど。
「だから、後悔のないように聞いときたいんだけど、」
吹雪は私のは真正面に立って、目を見つめてきた。
「敷波ちゃんって、司令官のこと好きなの?」
続きます