Another days -case of Karin- 作:瑠和
ラブ20にてお待ちしております!なにとぞ
朝、目覚ましの音と共に果林は目を覚ます。こんなに果林が早く起きれるのは、かつての果林を知っている人間からすれば驚くべき進化だろう。
「ふぁ…」
眠たい目を擦りながら果林はベッドから降り、顔を洗う。
そして、エプロンをつけて台所へ立つ。朝香果林の実態を知っている人間からしたら異様な光景に見えるだろう。
果林は朝起きることも、料理を作ることも苦手なのだ。
「…よしっ!」
ー十数分後ー
「…」
しばらくして台所に置かれたお弁当箱には、無惨な姿の食材たちが盛り付けられていた。
おにぎりの形は悪く、卵焼きにしようとしたスクランブルエッグと形の悪い野菜炒めのようななにかだ。その出来映えをみて、果林は大きくため息をつく。
「…いただきます」
そしてそれを朝食代わりに食べはじめた。野菜炒めを口に運ぶとゴリッといういやな音としょっぱい味わいが口に広がる。
「………不味」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「おはよう!果林」
「おはよう」
学校にいこうと通学路を進んでいると、前方に瑠和と璃奈が見えた。以前からそうであったが、朝はこの三人で登校をしている。
「今日も果林のお弁当作ってきたから!一緒に食べよう!」
瑠和は笑顔で弁当を差し出す。
「…ええ、そうね」
果林はそれを受け取り、笑顔を見せた。いつも通りの日常だが、少しだけ以前と違うところがあるそれは瑠和と果林が恋仲になったということだ。
以前より幸せそうな瑠和を見て、璃奈も自然と笑みがこぼれそうになる。
だが、ふと隣にいる果林の表情を見たとき、璃奈は果林にどこか暗い表情を見た。
「………?」
―ライフデザイン学科 三年生教室―
「~♪」
休み時間でにぎわうライフデザイン学科の教室。そこには次の時間の準備をする近江彼方がいた。いつも通りの休み時間だったが、どこからか視線を感じることに気づく。
「ん~?」
教室の入り口を見てみると、そこには果林がいた。
「果林ちゃん?」
彼方が視線に気づいて顔をあげると、果林は焦った様子でこそこそと教室から去っていった。
「…」
ー昼休みー
「さてさて~」
彼方は昼食を取ろうと中庭までやってきていた。食事を取ったらお昼寝タイムに入るための中庭だ。
お弁当箱を開け、手を会わせたところで彼方は再び視線に気づく。
「ん?」
視線を感じた方を見ると、そこにはまた果林がいた。
果林は彼方と目が合うとまた慌てて隠れた。果林は少し考えてから大きくため息をつき、そのままその場を去ろうとする。
「どうしたの?」
「きゃあ!か、彼方!」
「さっきから視線がチラチラしてくるから気になってきちゃったよ~」
「なんでもないわよ…」
果林が顔を反らして立ち去ろうとしたとき、彼方は果林の手を掴む。
「このおてての絆創膏はなにかな~」
「ちょっ!」
続きは僕ラブで…