ガンダムビルドダイバーズSEED   作:クレナイハルハ

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真っ白な少女

ツハザside

 

あれから慣らしで、ミッションを受注した。ミッションの内容はバトルエリアに現れる敵モビルスーツを撃墜、または撃退させる事。まぁ簡単な方だ。メニュー画面を操作し格納庫へ向かう。

 

さっそく機体を操作する為、コックピットへと転移する。転移すると、そこにはいつも通り両手で握る操縦桿、そして正面の左に浮かぶモニター。真正面にはフリーダムのマルチロックの円形のモニターが存在している。

 

原作のキラのように何も映らぬ画面を、まるで機体のスイッチを押すようにタッチする。左に浮かぶモニターに文字が並び、ガンダムSEEDに出てくる『ザフト』の軍の旗印であるZを元にデザインされたマークを背景に文章が浮かび上がる。

 

『G eneration

 U nsubdued

 N uclear

 D rive

 A ssault

 M odule Complex』

 

「全システムオールグリーン、フリーダム起動」

 

カタパルトへ移動し、機体が傾けられる。

 

「カグヤ・ツハザ。フリーダム、行きます!」

 

フリーダムがカタパルトから射出されると同時に機体を操作し、フリーダムは横に回転しながらバックパックの翼を展開させハイマットモードに移行し、飛翔する。

 

フィールド同士を繋ぐゲートを入り、今回選んだミッションのバトルエリアのある荒廃した町が広がるフィールドへと向かう。このエリアは陸戦型ガンダムやミリタリー系の戦いが好きなプレイヤーが多く屯している。

 

ミッションエリアは何故か夕方の状態だった。夕方の状態だと潜伏する機体が多くても気付けない事が多い。ギリギリで避けても別の場所から狙撃、なんて当たり前だ。

 

透明なドーム場になっているエリアに入ると空中に〔MISSION START〕と表示され、自然と操縦桿を握る手に力が入った。

 

「大丈夫、これはNPDとの戦いだ。誰も……誰も傷付かない」

 

自身に言い聞かせる中、接近警報が鳴り即座に機体を操作し上昇すると先ほどいた場所を銃弾が通っていく。

 

「そこか!」

 

見れば銃弾の飛んできた場所を見れば、そこにはジンが手にもったマシンガンを此方へと向けていた。繰り返し此方へとはなたれる銃弾を避けつつルプス・ビームライフルで射撃する。

 

ルプス・ビームライフルから放たれたビームはジンの持つマシンガンを貫き、続いて放たれた第2射は腰に装備していた剣を破壊した。

 

これによりジンが粒子取って消えていく、恐らくミッションの欄にあった撃退はこれで良いのだろう。

 

この戦い方が定着して、極められたらきっと………でもストライクフリーダムガンダムのように腹部に武装を持っている相手はどうすれば──。

 

画面に潜伏しているらしきジムスナイパーが見え、即座に腰の両サイドスカートに装備されたクスィフィアス・レール砲を展開し放つ。放たれたビームはジムスナイパーの頭部とライフルを破壊する。

 

すると、先程と同じように武装と頭部が破壊されたジムスナイパーはジンと同じように消滅する。

 

「ふぅ……」

 

その時だった、目の前に画面が表示され、ボクにオープンチャットサポートで送り主を示したマップと共に通信が送られてきた。

 

本来ならアバターの映っているであろう画面には『Sound Only』の文字。頭に浮かんだのは、アニメでリクがサラと出会ったときの画面。

 

『たす、け……』

 

貸すかに聞き取れたのは「たすけて」と言いたかったのであろう言葉。

 

聞こえてきたのは、まるで水の中でしゃべっているような、ボコボコと浮上する酸素の音と声と共に聞こえる貸すかな声。脳内で考えられるのはダイバーが川などで溺れている事、だけどこのフィールドは廃退した町だ。水場なんて無い、だとしたらこの声の主のダイバーは何処に?嫌がらせ?

 

様々な考えが脳内で浮かび上がるなか、ボクは……送り主を示したピンへと機体を進める。そしてピンの刺された場所は何かの建物であった場所の中だった。

 

画面を操作して、建物の中に入る。そこには廊下には本や紙が錯乱し、壊れた画面があちこちに設置されている何らかの施設。

 

近くの本棚に入っている本を手に取る。

 

「『ニュータイプについての研究論』?それに『Xラウンナーとは』『人類の進化』……何かの研究施設の再現?」

 

他にも『GN粒子の可能性』『コーディネーターの歴史』と言った数々の本が並んでいる。でも研究施設ならどれかに絞るのが普通じゃないのかな。

 

「ん?」

 

ふと、本棚の後ろに空洞があることに気付いた。ためしに本棚を横にずらすと地下らしき場所へと繋がる階段のような物が見えた。

 

「地下………嫌な感じがする」

 

もし、この先にさっきのメッセージを送ったダイバーがいるなら。

 

警戒し、アイテムである拳銃を腰のホルスターから抜いて両手で構える。もし、敵がこうして誘い込まれたダイバーに対して、待ち構えていたり、発砲してデスペナルティを下そうとしてくる可能性もある。

 

「これは!?」

 

そう思いながら下へと降りていく、そしてその先にあった光景に思わず目を見開いた。

 

奥へと並ぶ沢山の培養液、そしてその中に入った人らしきもの達。

 

まるで、ガンダムSEEDに出てきたコーディネーターを作るための施設。ゲームとはいえ、広がる目の前の光景に思わず片手で口を押さえる。

 

1度深呼吸し、施設の奥へと進む。そして進んだ先、そこには大きな培養液の中に白いワンピースを着た一人の少女が入っていた。

 

培養液の中で揺れる白い髪、白い肌の少女。まさか、この子がさっきの通信を?

 

そんな事を考えていると、前髪で隠れているが、もう片方がの瞼がうっすらと開く。

 

思わず後ろへと下がり、そのまま彼女を見つめる。これは、何かのイベント?だとしたら以前にミッションの表示が出るはず。

 

まさか、いやあり得ない。

 

でも、もしそうなら彼女はサラやイヴと同じようなELダイバー、なのか?

 

現れたのは青い瞳、ゆっくりと彼女の視線が左右へと揺れ、やがてボクを見つけた。

 

「あ……」

 

彼女は恐る恐るといった様子で、ボクへと手をのはず。でも培養機器のガラスに手が触れるだけで止まってしまう。

 

「出して、あげないと」

 

主人公になったつもりでは無いが、何か出来ることは無いかと近くにおかれたパソコンを見るが、映像が着く様子は見られない。

 

「これしか………」

 

そう思いながら持っていた拳銃をガラス張りの培養機器へと向ける。深呼吸し彼女に当たらないよう、端のガラスへと向けて引き金を引く。

 

発砲音と共に機械に銃弾が当たる、でも培養機器は傷付いた様子は見れない。

 

「ごめん、ボクには君を助ける事が──」

 

彼女の手が触れているガラスへと自身も手を置く。こんなにも近くにいるのに、目の前の少女を助けることは叶わないのか。

 

その時だった、培養機器からアラームが鳴り響く。思わず少女の入っていた培養機器から距離を取る。培養機器のガラスが横に開き、中に入っていた液体が外へと流れ出る。そしてそのまま少女も地面へと流され、培養液から出てきた。近付いて彼女を抱き起こす。

 

「君、大丈夫!?」

 

そう言いながら軽く肩を揺する。

 

だも少女は全く反応しない、もしかしたら彼女はこの場所から出すべきじゃ無かったのか?

 

そんな考えが脳に浮かぶなか、取り敢えずこの場所から移動させよう。そう思いながら彼女の背中と足に手を回し、抱き上げて入ってきた道を戻る。

 

研究所から入り口である一階への階段を駆け上がる。そして近くで寝かせられそうな場所が無いか見渡す。すると壊れていないが傷のあるソファに少女を下ろす。

 

「見た目はかなりサラやイヴと似ているけど……」

 

その時だった、少女が身動ぎし瞼がゆっくりと開いた。そしてゆっくりと手をあげボクへと伸ばしてくる。

 

まるでさっき培養機器に阻まれた時と同じ様に。そしてそのまま首を傾げる少女、まるでボクが手を会わせるのを待っているような?

 

「?」

 

「えっと、こう?」

 

そんな少女の手に、自身の手を向け少女の手が触れ合う、すると少女は何が良かったのか分からないが、ゆっくりと笑った。

 

「き、君は一体」

 

「…………イル、です」

 

イル、それが彼女の名前。

 

「イル?君は……」

 

その時だった、目の前に警告画面が現れる。

 

〔ミッション時間、残り3分〕

 

そうだ、元々ボクはミッションを受けていたんだ。早く最後の敵を見つけないと、でも彼女はどうすれば……。

 

「じゃあ、ボクはこれで」

 

そう思いながら立ち上がり研究所の外へと向かう。イルは不安そうな顔を浮かべると、直ぐにソファから降りてボクの後ろをまるでカルガモの子のように着いて来た。まるで置いていかれることに怯える幼い子供のように。

 

ボクは思わず片手で顔を押さえる。いくらGBNとは言え、大人の身長と姿のダイバーが小中学生としか思えない姿の少女を連れ歩くのは不味いんじゃ?もしカルナやエミリアに見られたらどうなることやら。と思いつつも口を開いた。

 

「あー……一緒に来る?」

 

その問いにまるでパァ!と言う効果音が付き添うな笑顔で頷くイルに苦笑しつつ、メニュー画面を開きイルの同時搭乗を認める。そしてコックピットへと転移する。

 

ボクの斜め後ろ、まるでコックピットのシートの後ろに捕まっているような位置にイルがたっていた。

 

「取り敢えず、早く残りの奴を」

 

そう呟きながら機体を空へとハイマットモードで飛翔しながらマップを確認する。だが、何処にも敵のいる反応なんて無い。取り敢えずエリア内を飛行し肉眼で見て回るが、全く敵は見つからない。

 

「このままだと……」

 

時間を見れば、残りの1分。このままだとミッション失敗か…。

 

「うしろ!」

 

「っ!?」

 

イルの叫びに体が反応し、機体を上昇させ背後へと向く。そこには先程までフリーダムのいた場所へと腕に装備された連装超高速運動体貫徹弾ランサーダートを振り抜いたブリッツガンダムの姿があった。

 

「ミラージュコロイド……」

 

ブリッツガンダムに搭載されたシステム、ステルス機能、つまりは透明になり敵を撃つ事が出来る。

 

「でも姿が見えれば!」

 

ビームライフルを腰にマウントしラケルタ・ビームサーベルを構へブリッツへと加速する。

ブリッツは此方へと縦に装着されたビームライフルを放つが、全てを最低下の動きで避けブリッツへと接近しアンカーのついた左腕を肘から下切り落とす。

 

真逆の腕についたランサーダートをフリーダムの胴体へと向けて横凪に振るう。それをバックパックのブーストで真上へと上昇して避け、同時に展開したクスィフィアス・レール砲で撃ち抜き右手を破壊する。

 

降伏勧告の意味を込めてビームサーベルのビームを展開せず機体へと向ける。これでもうミッションは終わりだ。そう思っていると、何故かモニターが表示された。

 

『やはり……強いですね、貴方は』

 

そう疲れた様子で話す亜麻色の髪の優しそうな顔の青年。彼をみた瞬間、ボクは目を見開いた。

 

「ニコル……」

 

モニターに映っていたのはガンダムSEEDでキラ・ヤマトの乗るストライクに撃墜されたアスランの親友だったキャラクター、ニコル・アマルフィだった。ハマーンや他のキャラクターもNPDで存在する、確かに目の前に存在することはあり得る、のだろうか?

 

次の瞬間に、ブリッツガンダムはゆっくりと粒子状に消えていった。

 

〔MISSION COMPLETE〕

 

ミッションをクリアしたと言う画面か現れ、確認する。ドーム状に展開されていたバトルフィールドが消えていく。

 

「何とか、クリア出来た……」

 

そう呟き、ふと後ろにいたイルを見る。彼女は何故かフィールドへ沈んでいく太陽を見つめていた。取り敢えずフィールドを後にしよう、そう思いながら機体を反転させてゲートへと向かう。

 

目の前にアラーム画面が響き渡りダイブ時間が制限に近い事を知らせる。 そろそらリアルに戻らないとな。

 

そう思いながらアラームを確認しアラームを止めた、その時だった。

 

接近の警報が鳴り響き、即座に機体を横へと反らす。すると、先程までフリーダムが飛んでいた場所、それもコックピット付近を一つのビームが通り過ぎていった。

 

慌ててビームの飛んできた方向を見ると、全身が黒く塗装され廃ビルの影から此方へとライフルを向けるデュエルガンダムとガンダムサバーニャが立っていた。

 

「威嚇射撃?誤射か………」

 

そう思いながらチラリとメニュー画面を確認するとフリーバトルモードになっていた。

 

「ッ!?」

 

脳内に浮かび上がる可能性、ポイントを狙っての初心者狩り。だけど、何故ボクを?確かに復帰してゲームをするのが久しぶりだから初心者も同然だと思われたのか?

 

『避けるなよ!素組みの癖にッ!』

 

それと同時にオープンチャットから声が聴こえた。恐らくあのデュエルとサバーニャのダイバーだろう。

 

『初心者にも避けられてやんの、狙撃は俺に任せろって言ったのに聞かないから………』

 

『それだと貴様にしかポイントが行かないだろ!?バレちまったからには!』

 

そう言いながらサバーニャはライフルビットとシールドビットを全て展開してきた。

 

ダイバー同士の対戦、心臓がうるさいぐらいに鼓動し操縦桿を握る手が震える。

 

「あの……」

 

その声と共にイルが操縦桿を握る手に、片手を重ねてきた。驚きボクは彼女を見る、片方の手は不安の現れか胸に手を当てているが、その目は絶対的な自信とボクに向けての信頼が見て取れた。

 

「大丈夫、です。きっと……」

 

その声を聞き、さっきクリアしたミッションを思い出した。そうだ、ボクはいつまでもGBNから離れていたくはない。ダイバーを傷付けない倒しかた、コックピットを狙わないキラ・ヤマトと同じ様に、機体の武装だけを狙う。

 

練習して出来たんだ、出来るはずだ。相手の武装だけを破壊して、降伏させる。深呼吸と同時に、操縦桿を握りしめる。

 

「ありがとう」

 

イルにそう笑いかけてから、ボクは機体を更に上へと上昇させながらライフルビットの射撃を避けつつハイマットフルバーストモードへと移行する。

 

『素組みじゃないのか!あのフリーダム!?』

 

『発売されてるキットじゃハイマットフルバーストの再現は出来ないはず!?』

 

目の前に設置された円形のモニターがガチャと言う音と共に僅かに上昇し、此方へと向かってくるライフルビット、シールドビット。そしてデュエルとサバーニャをもピッ!と言う音と共にロックオンしていく。

 

「ターゲット、マルチロック……当たれぇえええ!!」

 

バックパックの両主翼スラスターに搭載されたバラエーナ・プラズマ収束ビーム砲、サイドスカートに搭載されたクスィフィアス・レール砲。手にもったルプス・ビームライフル、更に頭部、ボディコックピット付近にバルカン、ピクウス76mm近接防御機関砲を一斉掃射する。

 

放たれたビームは宙に浮かぶライフルビット、シールドビットの他にも、待避しようとしたサバーニャのミサイルポットが内蔵された両手両足を破壊され、デュエルは武装とバックパックを撃ち抜いた。

 

何とか、上手くいったみたいだ。武装だけを破壊している。

 

『なッ!?武装が全部やられたか………』

 

『何なんだアイツ……』

 

これでもう攻撃してこなさそうだし、大丈夫か。そう思いながら今度こそゲートをくぐってミッションカウンターへと移動する。

 

機体から降りてミッションカウンターをキョロキョロと見回す少女。

 

「えっと、イル。ボクはこれで落ちるから」

 

そう言いながらメニューを表示しログアウトする準備を進める。

 

「あの、名前……」

 

「え?」

 

「貴方の、名前」

 

あー、名乗ってなかったっけ?

そう思い頭を書きながら、ボクは口を開いた。

 

「ボクはツバサ、またね。イル」

 

「うん!」

 

イルがそう言いながら笑ったのを確認しログアウトする。

 

瞳を閉じ、目が覚める。目の前に広がっているのは自分の部屋、頭に着けていたバイザーをあげ、外し目の前に立っているフリーダムガンダムを見つめる。

 

「頑張ろう、フリーダム。GBNの、復帰を」

 

そう決意を呟き、おいているガンプラをギアの上から取ろうと手を伸ばし──一瞬だけど、フリーダムのツインアイが光ったような気がした。

 

「あれ、ギアはもう止めてるはず……」

 

そう思いながらフリーダムをケースに戻し机を片付ける。

 

もっと、練習しないとな、敵の武装だけを撃ち抜く方法を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リクside

 

 

「これは………」

 

目の前に広がっている光景に思わず目を背けたくなる。サラが「呼んでる」と、そう話しオレたちはあるフィールドへと来ていた。

 

荒廃した街、その中の地下。広がる何かの入った培養液。

 

「まるでガンダムSEEDのコーディネーターを作る研究所だよ……リクくん大丈夫?」

 

『GBNにこんな場所があるなんて……バグかしら?』

 

「マギーさんも見たことが無いの?」

 

『えぇ、私も今すぐそっちに行こうか?』

 

「いや、大丈夫だと思います。あれ?サラは……」

 

見れば培養液の並ぶ奥へと進んでいくサラの姿があった。急いでユッキーと一緒に追いかけた先にあったのは空いたカプセルと床を埋めるほどのカプセルに入ったらしき培養液。

 

「……いない」

 

「え?」

 

「助けてって聴こえたのに……」

 

サラ自信も分かっていないのか不思議そうな顔をする。でも何処か悲しそう。

 

「ユッキー、どう思う?」

 

「たぶん、僕たち以外の誰かがサラちゃんが聴いた助けてって声を聞いて助けたんじゃないかな?」

 

『そんなお人好しなダイバーならいいんだけど………』

 

サラが聴いた声、一体誰の声だったのかな?

 

誰かに助けて貰えていたら良いんだけど……

 

「マギーさん、あの…」

 

『どうしたの?』

 

「さっきの、ツバサさんの事なんですけど」

 

ツバサさんって、さっきマギーさんと一緒にオレたちのバトルを見てくれてたキラ・ヤマトに似たダイバーの事?

 

『お姉さんからのお願い………あまり、彼を傷付けるような言葉を言わないでね』

 

先程までのふざけた様子から一転、真剣な顔でそう話すマギーさんは何処か悲しそうに見えた。

 

「ユッキー、さっきのダイバー。ツバサさんって有名な人なの?」

 

「うん、リクくんも知ってるよねチャンピオンのフォース」

 

「AVALONの事?もちろん!」

 

チャンピオン、キョウヤさんのフォースで確かランクも高いんだっけ?

 

「ツバサさんって、AVALONの副隊長だったらしいんだ。」

 

「そうなの!?」

 

「うん。でも改造も何もされてない素組みのフリーダムガンダムを使っているらしくって。昔からツバサさんには良い噂がなかったんだ。」

 

「素組み!?そんなのあり得ないんじゃ……」

 

素組みのガンプラで戦って勝てるなんて、どれだけ操縦技術が凄いんだろ。

 

「うん、だからチートを使っているんじゃって言われてた。でもあるバトルから急に弱くなって、それでチートを使っていたんじゃないかって。疑いが出てブレイクデカールって言うチート?も使ってるんじゃないかと言われてたんだけど……」

 

「けど?」

 

「急にAVALONから抜けたらしいんだ。」

 

「そうなんだ……」

 

あの時、マギーさんと一緒に映っていたツバサさんはとてもじゃないけど、チートなんて使えなさそうな、優しい人だった気がするんだ。

 

「あの人、チートを使うような人には見えないよ………」

 

「リクくんも?ボクも実際にモニター越しだけど会って、本当に噂の通りの人には見えないんだ。だから教えて下さいマギーさん、」

 

『………貴方達なら、良いかもね。リクとユッキー、今度ツバサと一緒にミッションを受けてみるつもりはない?彼には私からメッセージを送っておくわ』

 

「え?でも……」

 

『気になるんでしょ、それに彼のガンプラを見ればその噂の真実が分かるわ。知りたいんでしょ、彼について』

 

「……はい」

 

「リクくん?」

 

「オレ、知りたいんだ。前にネットでキョウヤさんのライバルはロンメル大佐じゃなくて、ツバサだって書いてあって。その時は知らなかったけど、チャンピオンのライバルって言われるような人なら、きっとその噂みたいに、チートを使うような人じゃない、そう思うんだ。」

 

「そうだね、マギーさん!お願いします!!」

 

『分かったわ。』

 

モニターではマギーさんが画面を操作している。恐らくツバサさんへと送るメッセージを書いているのだろう。

 

あの人と共に戦う日を楽しみに考えながら、オレたちは別のフィールドへと飛んだ。

 

 

 

 





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その思いで青年はイルと共にNPDとの戦いを通しダイバー同士での戦闘に備える。

そんな中で、彼に送られてきた一つのメッセージ。


それは一つのきっかけとなり
       青年達を再開させる鍵となる。

次回、ガンダムビルドダイバーズSEED

『マスダイバー』

迫り来る脅威を斬り祓え!ガンダム!!

ツバサはガンダムSEEDFREEDOMを?

  • 知っている、この世界では既に放映済み
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