ガンダムビルドダイバーズSEED   作:クレナイハルハ

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マスダイバー

ツバサside

 

 

家の端末で最近のマスダイバーやブレイクデカールについて検索する。

 

やはり、アニメのように突然倒したはずの敵モビルスーツが甦ったりする事が多いらしい。そういった事や他のバグが個人の呟きや、2ちゃんねるのようなサイトで報告されている。

 

「やっぱり、原作が始まったのか……」

 

GBNに復帰し、相手ダイバーの機体の武装のみを破壊する。そんな戦い方を練習する、これがマスター出来ればきっと、相手プレイヤーを傷付ける事なく勝利できる。

 

そう思いながら携帯端末を開く、そこには一つのメッセージが送られてきていた。

 

まさか、キョウヤ…いやだとしたらどうやってボクのフレンドコードを?そう考えながらメッセージを開き、目を見開いた。

 

「マギーさんから……それにこれって」

 

マギーさんから送られてきたのは、連戦ミッションを行う初心者プレイヤーに、保護者役として、付いていって欲しいと言うお願いのメッセージ。

 

連戦ミッション、次々と移動しながら敵モビルスーツを撃破していく形のミッション。確か、原作なら………。

 

『──────』

 

幻聴か彼に呼ばれた気がした。

 

脳裏に浮かぶのは、ボクをライバルだと言い、共に切磋琢磨してきた親友とも言える彼の姿と彼の愛機であるガンダムの姿。

 

あの日、勝手にフレンドを消しGBNから去ったボクを彼はどう思っているだろうか。

 

「そろそろ、会わないとな。せめて、もう一度友達として話せたら良いな」

 

そう思いながら、ケースに入れていたフリーダムをギアの上に起きGBNにダイブする用意を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GBNにログインし、普通なら目の前に広がる広大なミッションカウンターの光景が視覚で飛び込んでくるはすだが、それより先に自信の片手を誰かにを握られた感覚が自分のダイバーとしての身体を襲った。

 

ボクはその正体に気付きつつ目を開き、自信の身体を見下ろす。そこには片眼が髪で隠れ、真っ白のワンピースを来た少女、イルが不安そうな顔で僕の手を握っていた。

 

「ツバサ、いる?……」

 

「うん、今はここにいるよ」

 

あの日、彼女と別れた次の日。ログインすると、必ず彼女はボクの隣に立っている。その為、共に行動する事が多く彼女はボクの後ろをちょこちょこと追いかけてくる。

 

容姿が容姿の為に、いつ他のダイバーから運営に通報されないか正直不安だ。そんな事を考えながら、ボクは待ち合わせの時間を確認し集合場所である格納庫へと向かう。

 

メニュー画面を開き、格納庫へと移動するといつも通り沢山の人で賑わう格納庫についた。見れば、沢山のガンプラが並んでいる。

 

どれもがその人が努力し、大切に作られたことが感じられるものばかりだ。

 

指定されたタブルオーガンダムベースとジムⅢベースの機体。原作で言う所のダブルオーダイバーとジムⅢビームマスター、その2機を見つけその機体の方向へと向かう。

 

そこには青い服の上から胸当てを付けたリク、そして橙系の暖色の服装で帽子を被り、メガネをした少年ユッキー、そしてマギーさんとサラが立っており、サラはピンク色の猫耳がついたハロ、原作で言うギアを借りた状態のモモがいた。

 

彼らの元へ歩いていると「トリィ!トリィ!」と言う鳴き声と共に、リク達の前を飛んで通りボクの元へと飛んでくるトリィの姿が。

 

片手をトリィが掴みやすいよう上に上げるとトリィはボクの手の甲に着地する。

 

「トリさん……」

 

目を輝かせ、少し怯えながらも手を伸ばすイル。

 

「イル、両手をこっちに向けて」

 

「は、はい」

 

イルが掌を上にしてボクへと差し出す、ボクは手の甲に乗ったトリィを彼女の小さな手へと近付けると、トリィはチョンチョンと跳ねるようにしてイルの掌へと飛び乗り、首を傾げた。

 

「わぁ!……」

 

ポワポワと言う効果音が聴こえそうな程に優しくトリィを撫でて笑うイル。それを見て軽く頭を撫でる、何故か彼女と共にGBNをしているうちに自然と撫でるようになっていた。

 

ふと、視線を感じて見ればリクくん達が此方を見ておりマギーさんは微笑んでいる。

 

「す、すいません。お待たせしました」

 

「いいのよ。ツバサ、貴方随分と可愛い子を連れてきたわね?」

 

そう言ってトリィと遊ぶイルを見るマギーさん。

 

「アハハ、その子達は」

 

「貴方に頼んだ連戦ミッションをする子達よ」

 

マギーさんがそう言うとリクくんが此方へと歩みより手を差し出してきた。

 

「リクです、今日はよろしくお願いします!」

 

「此方こそ、よろしくね。リクくん」

 

握手に答え、ユッキーからも差し出された手を掴み握手する。

 

「僕はユッキーです」

 

「よろしく、ユッキーくん」

 

「あの子はサラ、そっちのハロのダイバーはモモです」

 

「サラちゃんに、モモちゃんだね?分かったよ。始めまして、ボクはツバサ。今日はみんなのミッションに同行することになったダイバーだ。あっちの子はイル、仲良くして上げてね」

 

そう言って微笑むと、二人も笑って返事してくれた。本当に良い子達だな。一方イルはと言うとずっとボクの後ろに隠れてる……。まだあったばかりだから、仕方ないのかな?

 

「ごめん、人見知りらしくて」

 

そう言ってみんなで笑うなか、マギーさんはユッキーの背中を押していた。

 

「あ、あのツバサさん」

 

「えっと、どうしたの?ユッキーくん」

 

「ツバサさんは──そのブレイクデカールを使って無いんですよね?」

 

「うん、使ってない。あれは噂だよ」

 

そう言うとどこか緊張した面持ちだったユッキーとリクくんは安堵した様子で笑った。

 

「良かった………あの!ガンプラを見せて貰えますか!?」

 

「オレも見たい!ツバサさんのフリーダム!!あのチャンピオンとの対戦動画は本当に凄くて!」

 

「わかるぅー!チャンピオンとの最終局面で必殺技を避けて、最終会のフリーダムみたいに──」

 

そう言って盛り上がる二人を他所にマギーさんは此方へと近付き、小声で言った。

 

「良いこ達でしょ?」

 

「はい、噂を信じず本人に聞いて納得できる。素直で良いダイバー達ですね」

 

「それじゃ、頼んだわよ。ツバサ♡」

 

そう言ってマギーさんが手を振って去っていくのを見送り、ふとサラとイルが見つめあっている事に気付いた。先ほどまで不安そうだったのに、今は笑顔を浮かべる余裕もある。

 

「あぁ、ガンプラは出撃する時にでも見れば良いから。まずミッションカウンターに行こうか?」

 

「「「はい!!」」」

 

「うん」

 

「は、はい……です」

 

みんなを引率してミッションカウンターへ行きながら連戦ミッションについて解説する。

 

『連戦ミッション』

 

移動しながら順番に敵を倒していくミッションであり、フェーズ1から始まるいくつかのミッションステージを順番に攻略し、インターミッションエリアでの休憩を挟みつつ最後のボスを倒してこのフィールドに戻ってくればミッションは完了となる。

 

「一応解説してみたけど、分かったかな?」

 

「なんだか分からないけど分かりました!」

 

元気に答えたハロに「モモちゃん……」と少し呆れ気味の声を漏らすユッキーくん。

 

「取り敢えず、ミッションはリクくん達で選んでね。ボクは君たちのミッションに同行するだけだし、自分達のやりたいミッションを選ぶんだ」

 

「分かりました!行こうユッキー!」

 

「うん!」

 

「二人とも待ってー!」

 

「まってー!」

 

ミッションカウンターへと走っていくリクくんとユッキーを追いかけて跳ねていくモモちゃんと、モモちゃんを追いかけるサラちゃん。

 

「アハハ、元気だな。ボクらはゆっくり行こう」

 

「は、はい」

 

イルと共にNPDにミッションを見せて貰っていた三人がいる場所へと歩いていると、近くに何処か見覚えのある後ろ姿が見えて、原作を思い出した。そうだ、この話でリクくんはチャンピオン、キョウヤと出会うんだ。

 

キョウヤは、ボクを許してくれるだろうか?

 

脳内に浮かび上がる疑問と、最悪な結果の想像して拳を握り締める。

 

「ツバサさーん!ミッション決まりましたよー!」

 

そう言って手を振る彼らの元へと向かっていると、みんなと共にいる彼の姿は見えた。

 

ラウ・ル・クルーゼのような仮面を身につけた、騎士のような服装をしたキョウヤ。

 

仮面で表情がわからない、怒っているのか。それとも笑っているのかも分からない。

 

「ツバサ、なのか?」

 

声色を聞いた限りは驚愕が感じられる。

 

「その、久しぶり……キョウヤ」

 

少し、申し訳ない。その思いを感じつつどうにか笑う。

 

「え?知り合い、ですか?」

 

「あぁ!ボクが始めたばかりの時に、ナビゲートしてくれたんだよ!!」

 

リクくんの疑問に慌てたようすでそう言うキョウヤ。少し可笑しいな。そう思いながらキョウヤに耳打ちする。

 

「キョウヤの事だから、ブレイデカール関係だよね。彼らには黙っておくよ」

 

「……すまない」

 

マスクをしていなければ申し訳なさそうに笑いながら言っているのであろう。そんな想像をしながら、リクくん達とエリアへ向かうためそれぞれがカタパルトへ移動する。

 

コックピットの操縦桿を握りしめ、後ろにイルが立っていることを確認する。リクくんやユッキーくん、キョウヤは既に射出され、フィールドを飛行しながら待っている。

 

ボクは片手を操縦桿から話し、真ん中のモニターを機体のスイッチを押すようにタッチする。

 

『G eneration

 

 U nsubdued

 

 N uclear

 

 D rive

 

 A ssault

 

 M odule Complex』

 

 

「システムオールグリーン、フリーダム起動」

 

その声と共にフリーダムのツインアイが光る。

 

「行くよ、イル」

 

そう言うと片方の手に重ねて手を置くイルを見て頷きボクは口を開いた。

 

「カグヤ・ツバサ、イル。フリーダム、行きます!!」

 

フリーダムがフィールドへ射出されると同時に、身を投げ出されたフリーダムは身体を捻り、横に回転し元の体制になると同時にバックパックの翼を広げハイマットモードへ移行しバーニアで加速しつつ飛行し、ダブルオーダイバーやジムⅢビームマスター、そしてAGEIIダークハウンドに続く。

 

「お待たせ、みんな」

 

「凄い……」

 

「うん、ボクたちのガンプラとは比べ物がないくらい凄い完成度………」

 

「綺麗……」

 

ボクのフリーダムを見て感嘆の声を上げるユッキーくん、言葉を失うモモちゃんとリクくん。

 

「ツバサのガンプラ、喜んでる」

 

「え?」

 

サラちゃん、彼女の声に思わず疑問の声が漏れた。フリーダムが、喜んでる?

 

「大切にしてくれて、また一緒に戦えて……嬉しいって」

 

彼女の声に、思わず操縦桿を握る手に力が入った。今日のミッション、恐らくは原作通りに彼らマスダイバーが現れる。

 

「絶対に守ろう、フリーダム。みんなを、この場所を……。ありがとう、サラちゃん」

 

そう笑顔で返事を良い、スピードを落としキョウヤの機体の隣を飛行する。

 

「相変わらず、君のフリーダムは凄いな。」

 

「……何も言わないんだね」

 

「正直、聞きたいことや言いたいことはある。でも、何より君がこの世界に戻ってきてくれてボクは嬉しいよ」

 

「ありがとう」

 

そう言いながら二人でリクくん達を追って機体をスピードを上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャレンジミッションは順調に進んだ、リクくんやユッキー君は武装を変えつつ自身に合うものを探しているようだ。

 

順調にミッションも進み、今ボクたちはインターミッションエリアで機体の応急処置を行っていた。

 

ボクはほとんどの攻撃は避けたので損傷はほとんどない。その為にみんなのガンプラは修理中の文字が出ているがボクの機体はもう出撃できる状態だ。

 

サラちゃんとモモちゃんが向こうで追いかけっこをしてるのを見るイル。見ているだけで良いとボクの横を離れる様子を見せない。

 

「凄いなぁツバサさんは、機体に全くダメージがない」

 

「あの操縦技術、本当に凄いよ。それに機体も、HGのフリーダムガンダムってハイマットフルバースト出来ないのに、出来るように改造されてるし」

 

「頑張って作ったかいがあったよ」

 

そう笑うとユッキーの顔にモモちゃんが突撃していった。GBNは痛覚ないのは確かだけど、あれは普通に痛そうだなぁ。

 

そう考えながら、リクくんにアドバイスを送るキョウヤを遠目に見守る。

 

「あ、あの」

 

「イル?どうしたの?」

 

「私も、サラさん達みたいに下で見ていた方が良いですか?」

 

「どうして?」

 

少しで不安そうにそう告げるイルに思わず首を傾げる。

 

「だって、バトルの時に迷惑かけちゃったら……」

 

「そんな事ないよ、気にしないでイルが自分の好きなようにしてね」

 

「は、はい」

 

そう言いながらイルの頭を撫でつつ、フリーダムの見上げる。

 

今回の原作イベントは、()()を使わないと行けないかもしれない。そう思いながら、ボクは大丈夫だと言い聞かせる。

 

そうして向かえたウォルターガンダムとの戦い、だったがボクらがフィールドにたどり着いた瞬間に機体が倒れ爆発する。

 

「え?」

 

「こいつがこのフェーズの敵の筈なのに!?」

 

リクくんとユッキーくんが驚きの声を上げるなか、キョウヤはボクにだけ聞こえるよう言った。

 

「警戒しろツバサ」

 

「わかった」

 

ビームライフルを構える、すると接近警告が表示されると同時に様々なカラーリングのジェガンが現れた。

 

「お、きたきた」

 

『いつもより少ないな。改造が3機に素組みが1体』

 

「さっさと済ませるぞ、面倒事は嫌いだ」

 

ならんで現れた3機のジェガンにビームライフルを向ける。

 

「注意してくれ、三人とも。彼らはマスダイバーだ」

 

「マスダイバー?」

 

「不正にガンプラデータを操作して機体性能を格段にアップさせている連中だ。まだ数は少ないけど初心者や下位ランカーを中心に増え始めている」

 

やっぱり現れたか……

 

「ツバサ……」

 

「大丈夫だよ」

 

不安そうな表情を思い浮かべたイルに安心させるように笑いかけてから自身もゆっくりと深呼吸して落ち着つかせる。

 

「その影響でGBN内にいろんなバグが見られるようになった。君達も何か心当たりはないかい?」

 

「そういえば……」

 

ダイバー同士の戦い、心臓がうるさく鼓動する。ボクはやれる、出来る。傷付けないで倒せる。

 

こいつらはこれくらいで傷付かない。

 

そう自身の心を落ち着けさせる間、みんなとジェガンのプレイヤーが何を話していたのか聞こえなかった。

 

でも突如として襲ってきた彼らには応戦する二人をみて、あわてて操縦桿を握り直す。

 

「まずはお前だ!素組みが!!」

 

そう言ってジェガンの内一体がビームサーベル片手に此方へと向かってくる。確か、原作だと間接を破壊すれば良かった筈だ。

 

「ッ!」

 

ビームライフルを腰にマウントし、ラケルタ・ビームサーベルに持ち変えて逆にジェガンへと向かい、全間接をすれ違いざまに右肘と左足の膝間接を切り裂く。

 

するとジェガンは体制を維持できず、地面へと倒れ伏す。どうやらキョウヤも同じようにして敵のジェガンを一体無力化していた。

 

「効かない!?」

 

「気をつけて!装甲の耐久値も高くなってる。リクくん、ユッキーくん!間接を狙うんだ!」

 

「それなら!!」

 

どうにか、上手くいった。そう安堵しながら他のみんなのジェガン戦をサポートをするため、サイドスカートのクスィフィアス・レール砲を放って牽制していると、突如としてそれは起こった。

 

空間がパリン、と言う音と共に割れるとそこから大きなガンダムの顔と思われる何かが這い出てきた。

 

そのガンダムにその場にいたもの達は動きを止め、現れたガンダムを見る。ガンダムの顔から、ガンダムの上半身が出ている巨大なガンダム。青く塗装されたデビルガンダムが表れた。

 

アニメだと分からなかったけど、今この世界で遊んだ事もあるにから分かる。これは絶対に初心者に向けたボスじゃあない。

 

「これが、初心者用のプログラムなのか……」

 

「みんな!下がって!!あれは普通のボスじゃない!」

 

そう言ってみんなを、下がらせようとした瞬間にジェガンの内1機がデビルガンダムへとビームライフルを放つがデビルガンダムは傷ひとつなく、デビルガンダムの放った砲撃で撃退されてしまう。

 

「くそっ!冗談じゃねぇ!あんな化け物、相手になるか!……なっ!?ログアウト出来ない!?ガァァァァ!?」

 

マスダイバーのうちの一人がデビルガンダムの射撃で撃破される。

 

「あのデビルガンダム、強すぎる!?」

 

残ったエルフのような用紙を持つ最後のマスダイバーの女性、キョウヤに間接を破壊されてそのまま地面へと倒れていた彼女へと触手のような物の先についた顔を伸ばす。口を開き牙を伸ばすデビルガンダム。

 

「ま、待って!やめて私は!?」

 

マスダイバーである彼女の悲鳴が聞こえる。原作ではこのまま握り潰される、マスダイバーには容赦しない、助けない。

 

そんな考えの前世、でも今世は少し違った。

 

マスダイバーだって人だ、あんな風にコックピット事撃ち抜か砕かれ、トラウマになってしまったら可哀想だ。

 

この世界は嫌いになって欲しくない、この世界はボクの理想の場所だから。

 

操縦桿を押し込み、ハイマットフルバーストの高起動を生かしジェガンへと向けられるデビルガンダムの腕へと突っ込む。

 

「ツバサさん!?」

 

「ツバサ!一体何を!?」

 

驚きの声を上げるみんなの声を無視してラケルタ・ビームサーベルを抜きそのままデビルガンダムの触手を蹴り飛ばす。

 

「やめろ!」

 

それによりジェガンへの掴みはキャンセルされた。即座にラケルタ・ビームサーベルで触手から上の顔を切り裂く。

 

「なんで………」

 

「早く下がれ!死にたいのか!!」

 

マスダイバーの女性にそう叫ぶとバックパックのバーニアで無理やりこの場から離れていくジェガンを横目にその場から飛び上がりデビルガンダムのヘイトを集めるためビームライフルを乱射する。

 

「ツバサ!」

 

イルの悲鳴とも取れる叫び声と同時に接近警報が鳴り響く。見れば背後にデビルガンダムの触手が迫っており、口を開きビームをチャージしていた。みた感じからあと一秒も立てば放たれる。

 

不味い、ラミネートアンチ・ビームシールドで耐える?いや、確実に貫通する。バックパックのバーニアで上昇して避けるには……。

 

「やぁ!」

 

その声と共にキョウヤのAGEIIダークハウンドが触手を蹴り飛ばしてビームの方向を反らした。

 

「大丈夫か、ツバサ?」

 

「助かったよ、キョウヤ。」

 

「ツバサさん、キョウヤさん!俺も戦います、ここまで一緒にやってきた仲間じゃないですか!」

 

「僕だってやります!」

 

そう言ってリクくんとユッキーくんもデビルガンダムの前でライフルを構える。

 

「ありがとう、二人とも。」

 

そう言ったその時だった、デビルガンダムがボクたちのいない方向へと視線を向ける。確か、このままだと………

 

見れば、原作同様に走っているモモとサラの姿があった。

 

「サラ!!」

 

「モモちゃん!!」

 

隣ではイルも両手を胸の前で組んでいる。

 

二人へとビームを放つデビルガンダム、そしてビームの進行方向にいる二人の顔は怯えて見えた。即座にキョウヤが機体を滑り込ませ、彼女達を守った。

 

だが、ビームから彼女達を守ったキョウヤの機体はボロボロと装甲が剥がれ落ちる。そしてそれと共に何故かモニターに映るキョウヤの仮面も割れた。

 

表れたのは、キョウヤの使う愛機でえるガンダムAGEIIマグナム。

 

「怪我はないか、二人とも」

 

「は、はい!」

 

「早く安全なところへ!」

 

そう言ってサラ達へと振り向くキョウヤとガンダムAGEIIマグナムに頷き遠くへと逃げていくサラ達は安堵の表情を浮かべ、頷くと走っていく。

 

「え、あの機体は!?」

 

ユッキーくんの驚く声が聞こえ思わず苦笑する。アニメもそうだが、キョウヤは本気で隠しているのかと聞きたくなるほどだった。

 

「やれやれ、折角のアウターパーツが壊れてしまった!」

 

そんなキョウヤの声に答えるよう、ダークハウンドからガンダムAGEIIマグナムへ変化したガンダムAGEIIマグナムはそのツインアイを輝かせる。

 

「アウターパーツとは思えないほどの大改造だね、キョウヤ」

 

「ハハッ、君のフリーダムの作り込みには敵わないさ」

 

「リクくん!あれって……」

 

「チャンピオン!?」

 

驚きの声が聞こえるなか、キョウヤは真剣な顔になるとデビルガンダムへと指を差す、機体も彼と同じようにデビルガンダムを指差す。

 

「ダイバーを直接狙うなど言語道断!その悪しき機体は僕が……いや、僕たちが討ち取る!」

 

まさしくそれは、英雄が怪物を撃ち取る戦いの始まり。まるて咆哮を上げる良いに触手を伸ばし、触手の先のガンダムヘッドはビームを放とうとビームをチャージし始める。

 

ボクは即座に機体をハイマットフルバーストモードへ移行する。マルチロック画面が起動し、画面が上昇しガンダムヘッドをロックオンしていく。

 

「台詞の途中の攻撃は、止めてくれるかな!」

 

放たれたフリーダムの五つの銃口から放たれる砲撃は触手の先のガンダムヘッドを撃ち抜く。

 

「流石だな、ツバサ。僕だって!」

 

そう言ってキョウヤはガンダムAGEIIマグナムのソードファンネルで他の触手を切り裂き、必殺技を放つためFファンネルをシールドへと束ね掲げる。

 

それを邪魔しようとデビルガンダムは触手を向けるが、ダブルオーダイバーとジムⅢビームマスターの攻撃によって防がれてしまう。

 

ガンダムAGEIIマグナムのシールドから真上へと黄金の光が昇る、そしてそれらをデビルガンダムへと振り下ろした。デビルガンダムは避けることが出来ず、彼の放った必殺技、EXカリバーで破壊された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッションの後、正体を明かしリクくん達とフレンドとなった後。ボクはキョウヤと共に近くのカフェに入っていた。当然、と言えば良いのかイルも隣に座って目の前に届けられたパフェに目を輝かせている。

 

「改めて、久しぶりだな。ツバサ」

 

「そう、だね。」

 

なにも言わず彼のフレンド、そしてフォースから抜けた事に少し罪悪感が残り手に持ったジュースへと視線をおろす。

 

「さっきも言ったが、僕は君が戻ってきてくれて良かったと思っているよ。だからツバサ、君にたいして許さない、とか怒ってはいない。今からでもAVALONに戻って来ないか?きっとカルナやエミリアも喜ぶ」

 

「戻ったら、また騒がれるよ。だからごめん、でもフレンドなら」

 

「そうか、少し残念だ。また、あの時のように遊べると思ったんだが」

 

「ごめん」

 

そう言って申し訳なさそうに笑い、キョウヤも頷くとさっきと同じような真剣な顔で口を開いた。

 

「ツバサ、ボクは今ブレイクデカールについて探っている。ツバサが助けたあのマスダイバーからも情報を得ることが出来た。もし、何か分かったら教えてくれ」

 

やっぱり、調べてたか。

 

「分かったよ」

 

「フフ、真面目な話はここまでにして久しぶりに話そうか」

 

「そうだね。」

 

こうしてボクはキョウヤともう一度フレンドになった。

 

そして、あの時みたいに、ガンプラやガンダムの作品に対して話し笑い合いあった。

 

 

 

 





あとイルのイラストを下手ですが書いてみました。


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出会いは偶然か、はたまた必然か?

思いがけぬ出会い
   それは新たな縁の繋がりを示す

その出会いは、どのような影響を与えるのか。

次回、ガンダムビルドダイバーズSEED

『友達』

新たな出会いと交流の先に何を見るのか!ガンダム!

ツバサはガンダムSEEDFREEDOMを?

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