ff13-絶望を反転させるために-   作:日常自販機

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久しぶりの投稿です。
あと短いです


休日返上

 

「ええ。それじゃあ。唐突の有給ありがとうございます。では。はい。失礼します」

 

ピッと通信を切る。今のは曹長に貯まった有給を消化するための連絡だ。

曹長は『この機会だ。何があったか知らんが存分に休めよ』と快く許可してくれた。

 

「待たせたなセラ」

「ううん。ありがとうねお兄ちゃん」

「んで、あれから‥ライトニングとかスノウ君には‥相談出来て‥いない感じか。」

「‥うん。今のところお兄ちゃんだけ。」

「スノウ君はともかく、ライトニングには相談出来ねえわな。」

「‥‥あはは」

 

ああ。駄目だこりゃあ。セラのこんな時乾いた笑顔は初めて見るっていうか見たくなかったな。

 

「‥セラ。こいつは又聞き何だけどよ」

「うん。」

 

セラにルシの使命について話す。紋章を着けられた時に夢を見させられ、それを成し遂げない限りルシとしての使命は終わらない。

しかもだ、それがなし得ないまま紋章が進むと化物になること。

 

「まあ使命を果たせば永遠の命を得られるって言うけどそこはまあどうにかなんべ」

「どうにかって‥‥」

「それよりも夢だ。何か変なもん見なかった?」

「変なもの‥‥変なもの」

 

あ‥‥と何かを思い出したのか紋章を着けられた時の事をポツリポツリとゆっくりと話す。

何でも周囲は遺跡みたいな所で階段が近くにあり、そこに横たわってみたいだ。

更にはライトニングやスノウ、あと白髪の白い子供、茶髪の女の子、アフロの人とぼやっと見えたらしい。

 

「あと‥‥お兄ちゃんも」

「俺もかよ」

「うん。確か白い子供の近くにいた‥と思う。」

 

まさか‥‥いやそんなわけあいつがそんな胆力あると思えねえし。

 

「とりあえず了解。‥‥だ~!くそっめんどくせえ!抽象的な命令しやがって!」

「う‥うん。なんかごめん」

「なんでセラが謝るんだよ」

「えへへ。だよね」

 

は~~もう、全くしゃあなしだ

 

「セラ。出掛けるぞ」

「えっ!?出掛けるってどこに?」

「例の遺跡の近くだよ。浜辺も近いし気分転換にもなる。ヒントもあるかもだしな」

「え‥でも‥私はあまり‥」

「んじゃあここで昼寝でもするか?なんなら添い寝もしてやるが?」

「‥‥それじゃあお願いしていい?」

「‥‥冗談だったんだか‥その様子だと寝れてないみたいだし‥いいよ。ただし二人には言うなよ?俺が殺される」

「えー‥どうしよっかな‥?」

 

こんにゃろう‥だけど無理してるのは見るだけでわかる。

 

「ほれ‥臭いとか言うなよ?俺が精神的に死ぬ」

「言わないよ‥お兄ちゃん」

「ん?」

「ありがとう」

「‥‥おう」

 

全く寝れなかったのか。あっという間にセラは夢の世界に旅立った。途中怖くなったのか身体が震えたり、嗚咽を漏らしたり、涙を流したりしたが、俺が背中や頭を撫でると落ち着きを取り戻し深い眠りにつく。

そんなことしか出来ない俺は情けなく思えてならない。

 

「(でもまあ、これはこれで役得と言うやつで)」

 

その時携帯が震え確認すると

 

『セラが帰ってこない。何か知らないか!?』

 

と肝心のお姉さんからのメールが届いた。

その内容に笑みを浮かべ寝ているセラに

 

「お前は充分愛されているよ。安心しろ」

 

『大丈夫だ。今一緒にいる。あと話がある。大事な話だ』

『一緒にいるのか!?変なことしてないだろうな!』

 

添い寝をしている状況を変なことと言えば変なこと‥‥か?

ただ‥‥言えば鉄拳が飛んで来るのは間違いないな。

 

『してねえよ。安心しろ』

『ならいい。それより話とは?』

『説明がムズい。だから直接言う』

『‥‥わかった。』

 

そこからメールのやり取りは無くなった。

携帯を充電器にぶっさし適当に置く。

 

「‥‥全く。めんどくせえな。でも頑張らねえとな」

 

目を瞑り襲ってくる眠気に抗うことをせずにそのまま夢の世界に旅立った。少しでも今より平和な世界を見るために

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