渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】 作:PureFighter00
時空を駆ける
それはGBN(ガンダムバトルネクサスオンライン)でのお話。
ジム&ボールという地球連邦軍の寵児とも言えるパーリーピーポー(棒)のシャバゾウがこんな事を言ったのだ。
「俺がスカッと勝てなかったのは、相手がガンダムで俺がジムだったから」
(本当にほんとーにそー言った)
(詳しくはググって検索されたし)
(なー○ーきー! お前って奴ぁ……)
プログラム制御されたGBNの空が俄に曇り出す。
遠雷が未来的デザインの塔を強く照らし、黒雲がポツポツと雨を落としアスファルトに黒いシミを作り、打ち付けるような雨が厚い二重断熱真空窓を叩く。
ドカンという腹を震わせる重低音と同時に閃光が避雷針に落ちると……何という事だろうか! 紫電を纏った濃青と白のジムがまるで街並みを睥睨するように避雷針の上に立っているではないか。閃光保護用?のバイザーが静かに上がるとジムスナイパーヘッドのデュアルセンサーが怪しく光る。
「小僧……ジムは……」
地獄の奥から響き渡るような初老の男の低い声。
「ジムはセンサー能力だけならば……ガンダムより性能が上だ……」
果たしてそれは事実であった。全き真実である。お子様向けガンダム大百科やWikipediaにも書いてある。
「己の未熟をジムに転嫁し、ガンダムに懸想とは何たる無様! 優れたる名に見下げ果てた根性! シンプルなのは貴様の脳のシワだっ!」
そのMSの右肩には隊長機を示す001 MP(ミリタリーポリス/憲兵)のデカールが段差もなく刻まれている。バイクプラモや車のプラモデルで見られるクリアコート後の研ぎ出しだ。
GBN警務隊のガードフレームがアンノウンに警告する。何のバグか知らんがダイバーネームと機体名称を入力せよ、nullのままでは管理が出来ぬと。ワンテンポ遅れてデータ入力が完了するが、ダイバーネームは仕様不可文字列だったので再入力を求める。
「めんどくせぇ話じゃのう……」
ガンブレモバイルではガバく許された名なのにな、と。まぁキチガイという意は世界展開するコンテンツでは許されまい。故に彼はその目的のままに「渦動破壊者」を名乗った。奴がムアコックのストームブリンガーを名乗るのであれば、こちらはスミスで対抗だ!
しかしながら、まだ若いGBN管理側はスペオペ名作など知る筈もなく……彼らはその文字列からデモンペインを連想してしまう。違う、そっちじゃねぇ。
機体名称 アーマードジム・SEカスタム
ガンダムセンチネルの影に隠れた80年代の記憶……往時の藤田デザインと設計思想を共有する時代の徒花。戦術単位を構成して戦うという、ガンダム界隈では珍しい設定の機体である。
アリスタの力で無理矢理ストームブリンガーぶん殴りに行くなよ。
修正:検証済んだので挿絵追加。クロスベースは楽ですなぁ。