渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】 作:PureFighter00
ポリポッドボールの脚をもいで殻を剥ぎ、中身を確認。
「MGの癖に内部フレーム無しってゆーか、身が詰まってない……これMGにする意味あるんか……?」
「カニじゃねーし」
「お……俺のストームブリンガーが……」
ジムのストームブリンガーは首をもいでジムコマの頭にすげ替えた。ガンダム頭は蹴っ飛ばした。胸糞悪い。無論ぎゃーぎゃー騒いだのでフルボッコにした。ていうかね、なんか張り出しが多くて掴みやすかったね。なんでそんな謎板付けるの? おされ? オシャレなの?
カッコよく見せたいのは分かるのだが、その為の施策が「整列」や「繰り返し」を基準としたデータ増加でボリュームバランスの設計や力感の出し方が弱い。立体に迂闊に線を足すというのはイラスト的アプローチであって「モデリングとは違う」気がするのだが……それは言うても栓なきこと。成田亨氏の著作でも読む宜し。誰もが最初はトゲトゲツンツンハリネズミデザインから始めるのだ。ハタチそこそこの若者のデザインという前提なら致し方なかろう……40男のデザインとしては残念だが、設定重視なら仕方ない。
その意味で……右も左も分からぬ私にこの世界の案内をしてくれたリクという少年の機体は実に良かった。トゲトゲしちゃうのは中2の特権。ユッキー君のジムの方が些か早熟過ぎる。ジムは並べてなんぼだから、単騎や少人数編成ならもっと弾けていいんやで。今は若さを活かして大きく自由に伸びやかに。そこから段々と「何故この機体はこんなデザインなのか」を考えて、デザイナーと対決する事になる。ガンプラ改造とは、最終的にはデザイナーとの会話だ。プロのデザインに畏敬を感じてから先が真に改造という世界になる。畏敬を感じられない内は、デザイナーの手の内か。
京田四郎もそうだった。パーガンからフルアーマーを経てレッドウォーリアに至った。換言してしまえば「当たらなければどうと言う事はない」というのは至言である。使える範囲、使いこなせる範囲で機体性能を考えれば良い。アホほど性能を盛っても使いこなせなければ意味は無い。ジムだから勝てぬのではなく、ジムすら使いこなせなければガンダムにしても同じこと……フルダイブ系は初めてだったおじさんなど、峡谷見つけてはエリア88の真似をして高機動型メカの操作習熟散々したぞ。バルキリー乗ったら必ず板野作画みたいな動きが出来るわけでもなく、トランザムみたいな超機動出来ても直線番長では性能を活かせない……特にモデラー傾向が強い子は「性能を盛れば自分が使いこなせる」と思いがちだ。ラジコンとかやらんのかね? 8の字スラロームから始めるものなんだが? それが出来ないならフォロンでも積んで来い。互換品ならHADESとか色々あるだろう?
「おじさん、わかったから俺のストームブリンガーからケツどけてくんない?」
「なんもボール解体する必要ないでしょ、もう勝ったんだし……」
「そういうトコだぞ☆ 折角バトルしたんだ、相手機体の細かな作り込みとか何故観察しない? なんで相手を良く見て対策を練らない? 東方不敗師匠なら『だからお前はアホなのだ!』って叱責してるところだ。
あ、ここデカールがシルバリングしてるぞ。艶消し後にデカールするならソフターもっと使え、ソフター」
案外雑だな。電子データ化した後にフォトショみたいにデータ補正出来んのかね?
ぶっちゃけ本人作例よりアマチュアの仕上げの方が丁寧ってどーなの?