渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】   作:PureFighter00

38 / 56
異能生存体みたいで使いやすい


主人公体質

「相談があるんだけど……」

 深刻な顔?した鳥さんが話しかけて来るのだが、今日は一段と止まり木が高くて居丈高に見える。フォースネスト「ネオファリア」で駄弁ってた渦さんと陸海は、みかん箱(ビルドコインで買える)囲んで玄米茶を飲んでいた。

「相談でワシら説教部屋呼び出しとか穏やかじゃねーな」

「って言うか、これ説教する気ですよね」

「善良なプレイヤーなんですがなー?」

「堪忍袋の括約筋を鍛えるんだ!」

「とぼけないでよ! またあなた達何かしたわね! シバと空さんは!」

「まぁ、落ち着けよ。良くわからないがトラブルがあった、そうだな?」

「いきなりヒステリーなんか起こさないわよ!」

 三者三様に「それがヒステリーじゃなきゃなんだ」と思っているが、口には出さなかった。経験は人を成長させるのである。

「まぁいい。これはあくまで経験則なんだが……世の中には朝出勤するだけで、道の角からトラブルがトースト咥えてぶつかって来る「主人公体質」の生き物が居てな」

「それが貴方? それともシバ君?」

「いやぁ、ワシらモブ。良くてメンター役とかヴィラン」

「じゃあ誰が主人公なのよっ!」

「ビルドダイバーズのリク君だろうよ」

「見て分かるだろ……」

「ヒロインと親友と、かつて仲間だった年上女性、頼れる大人な仲間たち……人間関係恵まれてるよなー」

「鳥さんや、あんたがもし物語を書くとしたらこのGBN世界で誰選ぶ? 例えばゲームシナリオ書くとしてさ」

「うーん……一般人なんだけど実は王家の血に繋がる若者?」

「ありがちな勇者ものか。そこに仲間を配置するとしたら?」

「? どういう事?」

「お話の類型って奴だ。まずヒロイン兼癒し手。賢者ポジの年上魔法使い、共に戦う一般人の戦士は主人公の相談相手。更にシーフというか情報要員が居て、これが主人公単位となる」

「リク君、サラちゃん、コーイチ、ユッキー、アヤメちゃん……」

「ほれ、どうよ。アヴァロンのチャンプやあそこの若いのにこんなメンツ揃ってるか?」

「じゃぁ、悪はビルドダイバーズ……」

「違うわボケ。しっかりしろトーリ! アイツらは主人公パーティであり難事は勝手に向こうからやって来るんだ」

「彼らを見張り、保護していれば必ずトラブルがやって来るから、そこをガツン!だ」

「勝手に解決してくれるかもしれんぞー(棒)」

 

「まぁまぁ、とりあえず鳥さん落ち着こう。一応何が起きたか聞いてもいいか? ワシも相談に乗らんではない」

「バラすのほんとにやめてね。キャラクターデータにバグ出てるの」

「どんな? ちょっとネタ的にヤバそうだが?」

「自分、上腕二頭筋が暇してるんでログアウトして筋トレいいっすか?」

「だめ、その場でスクワットでもしてれ」

「いいから聞いてよ、細かな巻き戻しで誤魔化してるけど、ログインしたら違うキャラに接続って事例が多発してるわ」

「……ちょっと待て、それ開始一年目のRO並みにヤバい奴じゃないか!」

「何です、それ?」

「接続過多によるデータベースサーバーの誤動作だったなんて言われてる」

「でね、プレイヤーキャラクター……つまりダイバーね、これのデータベース調べたの……登録者数とダイバーデータが一致しないわ」

「アカウントBANとか考慮して?」

「考慮した上でよ! 80人ぐらい多いの!」

「負荷そんなに高いのか?」

「帯域制御してるからそんな事ない! 有志連合の戦いでも耐えたハードウェアよ!」

「何じゃろな、聞いたこともない」

「今のところコアタイムではあまり起きないけど、日中とか何故か負荷が弱い時に起きるの。で、今いるダイバーの接続アカウントとキャラの相違が有るかをチェックして、相違がある場合に少しだけサーバーの時間巻き戻しかけて対策したんだけど……」

「鯖缶か」

「一定数のユーザーがログアウト処理されて、慌てて再接続試みてログインサーバーの負荷が高まり、マップにアクセスしにくくなる……そう、ラグナ○クオンライ○と同じトラブルが副次的に発生しちゃうの!」

「んー? DDoSみたいになるのか?」

「短時間に一定数が再ログイン試行しまくるとね。コアタイムで起きたら大規模障害になるわ」

「あれ? おかしくないっすか。リク君たちコアタイムにしか接続してなくないですか? トラブルに遭ってない様な……」

「流石に不味いからボカすけど、彼らの中の1人が日中もアクセスしてるわ。というか記録見た限りログアウトした形跡がない……」

「ニート? いや、彼らの中にそんな……」

「何らかの監視をするべきだろうね。今は情報集めるしかない」

「そうだ、あなた達『エルダイバー』って何か知らない?」

「マクガイバーしか……」

「エル・カンターレならちょっとは」

「開発も知らない情報知る訳ないじゃん」

「そらそうだ。後でシバにも聞いてみるよ」

「どうもその辺が関連してるみたいなの。サーバーにはそう記録されてたわ」

「紀伊関係かなぁ?」

「あるとしたらその辺?」

「サーバーは知ってるのに管理者は知らないとかおっかねーな」

「でもGBNって大体そんな感じじゃね?」

 

「プライバシー観点から誰とは言わないけど、あなた達もさりげなくビルドダイバーズ見張って、お願い!」

「担当決める?」

「てか、何で俺らが?」




GMとか運営側の仕事っすなぁ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。