渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】 作:PureFighter00
シバと渦さんはトーリの現実世界のオフィスで会話ログを見ていた。有志連合での戦闘時、00ダイバー周りで交わされたものをサルベージしたものだ。
「サラのログが残ってない?」
「粗方リク君の応答で内容分かるけどな」
「バグの作用でログ消えたのかしら?」
「なんでサラちゃん『だけ』消えるかね。これメンテナンス用コマンドで消されてないか?」
「コマンド打ってそうには見えないが……そういや何か心を見透かした様な事言ってたな」
「会ったのか?」
「ビグ・ザム出す前にな。当然俺の拠点内のログは残らないが」
「? 何だそれ?」
「例のコマンドの中にGBN特有のがあるんだよ。エリアやキャラ指定でログを残さないELDPctってのが」
「ん〜? 頭ELDってコマンド結構あるな。invは不可視化、tlpは座標移動……GMコマンドみたいだ」
「ELDってエルダイバー?」
「こうなるとGBN内の0x0000AE13ってメモリアドレス、行ってみたいなぁ」
「当然俺も試した。相当な機密区画らしくてアクセス出来ねぇ」
「シバ、そういや例のVPNはどうなった?」
「真っ先に閉じたかったが何処にサブプログラムが隠されてるか分からん」
「内容を整理しよう。そも0xAE13系統コマンドは今の開発すら存在を知らなかった、いいね?」
「ええ、多分……あっ!」
「シバの入手筐体は開発0号機で、本来GBNの接続端末として開発された物……だったよな? ならば、VPN接続でGBNに繋げるんじゃないか?」
「あ、それで最初はGPDに繋がらなかったのか!」
シバの運転するジープで練馬駐屯地に移動。GPD 0号機の接続先データをGBNに書き換えアクセス先を0xAE13に指定すると、緑色のワイヤフレームで描画されたMS格納庫サイズの構造物が描写される。
「……MACアドレスか何かでフィルタリングされてるのか?」
「端末固定だとしたら、そうかなぁ。後で調べよう」
渦さんのアーマードジム2号機で扉を調べるが、更に何か解除コードが求められる。
「心当たりは、鳥さん」
「……無いわ。お手上げ」
「初デートは?」
「浅草よって何言わせるの!」
「ASAKUSA……はいダメー!」
「飼ってた犬とかペットの名前は?」
「開発部隊にそんなもの飼う余裕無いわよ、共用チャリはアグレス」
「アグレス? 綴りは?」
「分かんないわ。日本人発音だもの」
「……なるほど、分かった。つまりビンゴだな……」
渦さんが不敵に微笑む。AGLES……ダメか。ん?
It's our sprits, It's our base.
「なんて?」
「シバ君若いんだから英語勉強しなさいね、我らが精神、我らが基地って書いてあるのよ」
「ここでは基地より「基盤」かもな。ただ大筋間違っていない。ダブルミーニングだろう。ならばこれか?」
Neofalia……リジェクト!
「VBのネスト名じゃん。そういやなんなんだこれ?」
「こちらの世界の話よ。ここには無いガンダムの話があってな、その舞台がアナハイムエレクトロニクス開発13局、ネオファリア。つまりAE13よ。チャリの名前のアグレスはその物語にでてくる機動兵器「ソード」の名前……基礎にして基地、そして我らの精神……Neo philia!」
ネオフィリア。新しいもの好き。恐らくはタイラントソードをデザインした藤田一己の偽らざる本心、ネオファリアに託したイメージ。そして紀伊が求めた事。
Accepted
扉が開き、3DモデリングされたとてもMSには見えない異形が姿を現した。(タイラントソードのイメージは各人ググる宜し。当時のトレースはあるが、著作権上アップ出来ぬ)
「トーリさんおめでとう。9割9分君の未来の旦那はワシの知る土地にいる」
「あなたは……一体……」
「ちょっと生々しい話は後でな。シバ君、そこら漁ってみ?」
言われるまでもなくシバは資料を漁っていた。散らばるテキストは彼が愛したGPDの最終プランに等しい。うぉ! むゔ、はっ!と随分ご満悦な様子。
「おっさん! あんたサイコーだよ! GBNはGPDの本当に最終形だった! これが、これが俺の守るものか!!」
「人体フィードバック? フィールドの自己拡大……何これ? ん? エルダイバー屯田計画?」
「とんでん?」
「ファミレスの?」
何やら怪しい雰囲気で話は進む。
修正:ワイはルビ機能をマスターした。なんや、noteのと同じか。