渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】   作:PureFighter00

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あっちの物語用にザク磨いてるが、バナージのあたおか再現の為に極小面磨きしてて作業が進まぬ……まだミネシマ油目段階なのに……


大をもって小を攻める

「バトルに持ち込め?! 無茶ですよ!」

「ユッキー、どうしてそう思う?」

「みんなGBN大好きっ子なんですから、場を守る為にサラちゃん切り捨てるに決まってるじゃないですか!」

「だから彼らが有利なバトル選択してくれるだろうねぇ」

「僕ら不利じゃないですか! 何か策があるんですか!」

「つまり、場を守るよりサラちゃん助けたい奴が沢山いたらいいんだよな? ユッキーは今北米圏でGBNのキャンペーンやってるのは知ってるかい?」

「……そんなのやってるの?」

「ヨーロッパでもやってる。今回の話をネタに販促やりませんかと社長に談判した」

「それが何か今回の話に……」

「お試し無料接続期間1週間、☆4武器もれなくプレゼント。機体貸出あり。そしてCMがこれ」

 

“It was many and many a year ago,

In a kingdom by the sea, (新フォースネストで談笑するビルドダイバーズ面々の絵)

That a maiden there lived whom you may know

By the name of Annabel Lee; (遠景からヨリでサラちゃんとリク君アップへ)"

 

「ワシも多少は英語分かるが、堪能では無いんでね。英語が上手なエドガー君の詩を借りる事にした」

「許可取ったんですか?」

「200年前のだから保護期間切れてる」

 

The angels, not half so happy in Heaven,

Went envying her and me— (ガンダイバー姿のカツラギGMアップ)

Yes!—that was the reason (as all men know,

In this kingdom by the sea)

That the wind came out of the cloud by night,

Chilling and killing my Annabel Lee.(サラちゃん単独立ちシーンがカラーからモノクロになりつつズームアウト)

 

 暫く有志連合戦の画像とエドガー・アラン・ポーの詩が続き、最後に“Is it ok?“ の文字が浮かぶ。歌の全容を確認したい場合はYouTubeでMonica Gil Musicの"Annabel Lee" - Original Songを探してみて下さい。

 

 

「ぼ……僕も英語余り得意じゃないんですが、どういう話?」

「昔々ある所に可愛い娘さんがいて、歌ってる子と愛し合ってたんだが、それを羨む天使が彼女を天国に連れ去る。んでその悲しい詩に『それでえーんか?』ってキャプション足した」

「まんまじゃないですか!」

「いやー、まんまだね。びっくりびっくり(棒)」

「こんなので新規集めたら……」

「そらーまー、サラちゃんチームになり易いな!」

「この事GMとか知ってるんですか?」

「海外は海外GM対応するから知らないんじゃない? どうせ今回の事もあいつら日本人だけで決めようとしてるだろ? ユッキーも『日本人のGBNプレイヤーの間では』って前提だよな?」

「ええ、まぁ……」

「外堀から埋めようぜ、ユッキー。既に海外連中空さんと海さんがまとめに入ってる」サムズアップくいー

 

 Annabel Lee自体がアメリカや英語圏でかなり有名な詩ではある。YouTubeでも多数の歌い手がオリジナルの曲で「歌ってみた」してる。教養の高い人間はもちろん知ってるぐらいのネタだ。それに載せてCMということで、Annabel Lee役のサラちゃんを救わなきゃならない感を演出しつつ、GBNで何が起きてたか「彼らに調べさせる」のである。

 するとリク君たちと仲睦まじくGBNを楽しんでるサラちゃんや、リクとサラが乗る00ダイバーが光の翼でバグ消してるシーンなどが見つかるが、日本語データばかりで英語資料がない。側から見る限りでは「なんでゲーム世界守ったり直してるサラちゃんがGMに消されなきゃならないのか」分からない、となる訳だ。

「でも、アメリカ勢とか新人さんばかりでしょ? 数だけ集めても……」

「そりゃ、有志連合側も同じだな」

「彼らだってGBNが無いと……」

「無料お試し期間でゲームにもまだ馴染みがないな」

「サラちゃん救出に協力してくれるとは……」

「塔に囚われたお姫様救出ミッションだぜ? あいつら一番好きな奴じゃん」

「説得されたら……」

「誰が? 英語圏まともに巻き込めない有志連合やカツラギが? どうぞどうぞ英語でどうぞ。海も空も仕事の関係で英語喋れるぞ」

 

 大体、張子の虎で十分なんだ。なんなら素組のガンプラが地上を歩いて来るだけでいい。自分達が多数派ではなく少数派だと思わせる事が出来たら裏切る奴も出る……勝ち馬に乗りたいだけの奴もよーけおるからな。有志連合はフォースの頭押さえて動員掛けてるだけで、参加者個々人の心を掴んでるわけじゃない。他の仕込みも進行中だ。

 

 

【ほぼ同時刻。タワー内GBNフロントロビー】

「なんでだよスコンブ! サラ消さないとGBN危ないやんけ!」

「アホかよ桃! サラだけがGBN危なくしてる訳じゃないぞ! 実際ブレイクデカールでも崩壊しかけただろ!」

 人が集まる中で激論を交わす桃とスコンブ。すかさずマギーが仲裁に入ろうとするが陸さんが肩を押さえて唇の前に人差し指を立てる。

「大体、システムが危ないからアカウント消すなんておかしいじゃん。何かして処罰されるなら分かるけどよ、何もしてなくてもシステムがーで消されていいんか?」

「実際ヤバいなら仕方ないだろ!」

「じゃあお前、お前のせいでシステムやばいとか難癖つけられたら黙って消されるのか? 次がお前じゃないって確証あるのかよ!」

「俺、悪いことしねーもん」

「サラだって悪いことしてねーだろ!」

 

 いつしかロビー内の人々は2人の寸劇に耳を傾けていた。皆が注目する話題、上に言われて聞き入れた筈のサラ消去へのなし崩し的同意。確かに、その「他者排除の強制」が自分に降りかからないとは限らない。

 

「よーし、お前らそこまでだ」

 わざとらしく陸さんが声を張り上げて2人に近付く。

「人多いとこで喧嘩すな。みっともない。その件に関してはウチ『各人良く考えて自由行動』って決まったろ?」

「でも……」

「やっぱりみんなと戦いたいよ……」

「大切な事は他人に流されないで自分で決めろ。お前がウチのメンツの「誰か」ではなく、桃でありスコンブである事を大事にしろ」

「陸さんどうするんです?」

「言ったらお前ら引き摺られるだろ?」

「いや、ちょっと参考までに」

「俺は誰かが強要されてBANになるなら、サラちゃんだってお前ら悪ガキだって助けるさ。誰かを犠牲にして遊んだってしゃーねーだろ。俺の時もお前ら頼むぜ!」

 陸さんは2人の肩を抱き、何処ぞに消える。

「役者ねぇ……」マギーは呆れ顔だ。悩みもせず互いに応酬。これ台本あるでしょ?

 

【ほぼ同時刻、GBN本スレ】

「汚物は消毒」

「すぐ本人が消毒される模様」

「サラちゃんはぺろぺろ出来るが>>241は無理なので焼却します」

「汚いのはニンジャだけで十分なんだよなぁ」

「ブロントさんはFFに帰ってどうぞ」

「ナイト的にはどうよ?」

「囚われの姫を助けるのは謙虚なナイトとして確定的にあきらか。黄金の鉄の塊で出来ているナイトはまよわない」

「ブロントさん救出派か。策は?」

「破壊力ばつ牛ンのビームグラットンソードで致命的な致命傷をあたえる」

「……策なしの模様」

 

「こちらネオファリア1 ノーネーム送れ」

「こちらノーネーム。感度良好。BBSではまだ反サラ優勢」

「北米方面戦況は?」

「海さんかな? 事情通として煽ってる。ダウンロード数は6000越えた」

「いい調子だ。前日夜に4chan情報撒け」

「ギリでいいのか?」

「ギリでいいんだ。寝返りではなく混乱を誘引する」

「オーケィ」

 

 全世界で流行ってるなら、全世界でやらんとな……話の範囲を日本に限定しとるのが貴様らの限界よ! と、渦さんはほくそ笑んでいる。




 空さんは特に銃の扱いが上手い奴を選別中。実銃持ってトレーニングしてるやつはGBNでも戦力化しやすいからね。
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