渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】   作:PureFighter00

50 / 56
さぁて(基本的には)最終回。サラちゃん時空を超えてリアル世界にReady Go!(積極的にネタバレするGガンスタイル)

ネタバレしてつまらない? Noである。
積極的に泣かせに行くから電車や職場で読まない方がいいぞ!


時空を駆ける少女

【某ガンダムベース】

 お台場だとガンプラ売り場の横に組み立てスペースや塗装ブースがある。組み立てスペースは無料で1時間使えたりする。実はアーマードジム2号機もここで組み立てた(実話)

 その組み立てスペース(平日昼間はスッカスカに空きがち)の傍に、シバとコーイチと渦さんが美少女プラモ前にウンウン言っている。

 

【挿絵表示】

 

「概要は分かったが、無茶を道理で押し通すやり方だな……なんでそんな異次元殺法思い付くんだ……」

「昔っから紙一重の天才だったよな。俺もブレイクデカールでこんな事考えたりはしなかった」

「GPDで産業振興とかテレワーク促進やろうとしてる人に言われたく無い(ジト目) 身の回りの人の影響ですよ、見方変えたらアイデアになる……あなたから学んだんですよ、渦さん」

 

 多分誰も……GBN開発者すら思い付かない話だろう。GPDがGBNの前駆である事は何度も話しているが、つまりそれはGPD端末にもブレイクデカールを適用できるという話である。この技術はGPDのプラネッツコーティングをもコントロール可能で、GBNとGPDのリンクが出来るならGBNからGPDをコントロールする事も出来る。ここまでは分かる。実際渦さんもこの理論でテレワークやガンプラ使った微細加工を身体障害者雇用に繋げようとしている。GBN→GPDと繋げば、今はまだ小さなガンプラサイズだが、最終的には人体サイズの義体を用いて彼らに身体的自由を与える事だって出来る。攻殻○動隊に一歩近付くという事だ。サイバーだね。実際第七機甲師団のクルト氏に頼んで試してみた。今クルト氏はGBN経由でGPDを操作して、自機を自分で改修している。寝たきりの彼がGPDフィールド上に展開された自分の手で、だ。

 ここから考えて「GBN内に存在するサラちゃんに義体を与える」なら、話は分かる。ん、まぁそれも出来るよね、と。サラちゃん連れて東京観光楽しそうね、と。ところがこれを更に押し進めようとするバカがいた。サラちゃんという人格がデータに過ぎないなら、その本体をセーブする場所GBNじゃなくても良くないかと。GBNにサラちゃんデータ入れとくとバグるなら、サラちゃんデータを義体に入れて「我々と同じようにGBNにアクセス」したら良いのではないかと。

 

 全く、コーイチは体のデカいお子様だなぁ、アホちゃうか……と呆れつつ、GPD上で動作するNPC戦プログラムを抜き出してUSBメモリに書き込み、基板だけにしてパワードジムに入れ、改良?ブレイクデカール(後にビルドデカールと改称)貼って試したら……GPD端末操作して、パワードジムがNPDリーオを動かしおった! シバと渦さんが腰抜かしてヘナヘナと床に腰を落とした姿を思い浮かべるが良い! 彼らにはパワードジムがターミネーターに見える。

 

【挿絵表示】

 

 

 ケイワンことコーイチは、将来ノーベル賞取るかもしらん(白目) 確かにこの分野は西部劇のフロンティアラインにも似た未開拓地だが、こやつ1発で金鉱掘り当てやがった!

 

 ここから話がとんとん拍子で進むかと思ったら、ここに難敵がいた。先のパワードジムをGBN端末にセットして読み込ませ、裏でちょこちょこダイバーデータに加工してダウンロード試験をしてみた……消えてしまうのだ! プログラムで追っても埒が開かないので実際のダウンロード経路をタイラント・ソードに乗ってトレースしたら……経路を「落ちる」過程で仮想電磁人格?がホロホロと崩れて行く! その過程をトレースしている渦さんやコーイチには何の変化も無いのに!

「……渦さんは感じませんでしたか……なんか自己否定?にも似た自分の存在に対する疑念というか……」

「全く(キッパリ)」

「おっさん、自力でGBNから現実まで飛べるもんな……」

「自力ちゃうわ! アリスタ素子の効果だよ!」

「……まぁ、我の強さ……なのかな? あと慣れ? みたいな?」

「それ持ってたらイケるんですかね?」

「経験則では強い執着みたいなのと、転送先に対する知識が重要。そこに行きたい! ストームブリンガーぶっ潰す! なんて気持ちが高まれば、或いは」

「アリスタ有りGPDでのおっさんのパワーから、その強さを可視化出来ないかな?」

 という事で試してみた。練馬のGPD 0号機上でジムのビームサーベルを抜き気合いを入れる。ビームサーベルの閃光はメジャー当てて測ったら大体2.41m。シバやコーイチも自分のお気に入り機体でビームサーベル抜いてみたが、1mにも満たない。気持ちを盛り上げるべくYouTubeで燃える歌などを流してみたりなどしたが、シバがヤマトのOPで0.91m コーイチが東映版スパイダーマンで0.52mだった。以上の事からジム・クレイジーの異名を持つ渦さんの執着力はシバの2.7倍程度、コーイチの約5倍。尚、渦さんはジムボタンのOPで3m超える(歌詞を検索したり、歌を聴いてみよう)

 後にサラちゃんにもGBNからGPDにアクセスさせて計測したが、ポヤポヤ娘のサラちゃん(自力ガンプラバトル経験無し)のビームサーベルは延長ゼロ。リクが頑張れ!と応援したらちょっとだけ伸びたが計測不能(メジャー当てる前に減衰)

 

 重い空気が場を支配する。聖女のようなサラちゃんには執着というものが無い。これは一般社会では美点であるが、こと今回の作戦では致命的に問題だった。計測結果?から雑に割り出したダウンロード成功率は5%。渦さんを200%と仮定して割り出した値だ。20面ダイスを振って望んだ値を出すが異能……歴戦のTRPGプレイヤーならば時と場合によりその様な異能を持つとされるが、現実は厳しい。スパロボの様な確率が歪んだ世界は現実には、無い。

 

 3人は頭を抱えた。

「異次元殺法過ぎたか……」

「時間は余りない。これで強行するしか……ないか」

「待ってくれ。サラちゃんとリク君に色々吹き込んで仮想成功率は12%まで上がった!」

「何したんだコーイチ?」

「るるぶのお台場デートコース特集見せた!(真剣)」

「そ……それで上がったんだ……倍に……」

「花好きなんだから国営ひたち海浜公園のネモフィラとかコキアじゃダメか?」

「京成バラ園とかでバラに囲まれた写真撮るとかどうだ? 実際フィギュア持ち込んで少女漫画風写真撮ってる奴おるぞ(筆者注:実際見た)」

「もうさー、ウェディングドレスとか教会見せて結婚への憧れが天元突破しないとダメなんじゃないか?」

「鳥さんならそれで行けるかもだが、サラちゃん中学生ぐらいだろ……」

「GBN誕生から居たとしても5〜6歳なんでは……」

「ぷいきゅあーがんばえーの世代だな、それじゃ。プリキュア教育する?」

「間に合わない。プリキュアはそんな甘くない(力説)」

「コーイチ、お前……」

「フィギュアの出来見て大体知ってた(虚無)」

「明るい未来で牽引しようにも限界があるか」

「そも、現実(リアル)知らない訳だしね……」

「大体、リクが居ればどこでもいい系じゃねーの。良い娘だけど。ありゃ新宿御苑でピクニックでも満足すると思う」

「練馬近郊若い夫婦必殺レジャーだな。あと名栗川か」

「……待って、5〜6歳?」

「GBN誕生からの存在なら、な」

「5〜6歳児に思い出はない、か? あるんじゃないか?」

「いやまぁ、自我が有れば記憶はあるがな」

「……自我……エゴ。一番サラちゃんに足りないものですね」

「……ほう。そうか」

「…………記憶を自我の強化に使う?」

「ならば、手はあるな」

 

【あの日。GBN日本サーバーログインロビー】

「ぴっ……ネオファリア1準備良し。黒ハロ送れ」

「こちら黒ハロ。現在例のブローチ手渡し中……アリスタ反応異常なし」

「コーイチの工作だ、間違いはあるまい」

「ネオファリア2 音声データセット完了。上手く行きますかね?」

「ネオファリア3より各員に告ぐ……ミッション開始後直ぐに格納庫神棚前で二拍二礼。神頼み重点」

「「「了解!」」」

「ネオファリア4より各員へ。やれる事は何でもやっておけ。神頼みでもだ!」

 渦さんは神田明神で頂いてきた勝守を握りしめた。電脳街秋葉原を鎮守する神田明神のお守りはバグに効く(諸説あります)

「動きがあった、行くぞ渦さん!」

「タイラント・ソード……出るぞ!」

 

 

【サラちゃんダウンロード中】

「不味いな……やっぱりデータが漏れてる……」

 早速衣装が消えてしまい、ネオファリアへの画像転送は切断された。サラちゃんの尊厳は守られなければならぬ。

「こちら黒ハロ、ネオファリア1聴こえるか?」

「SE通信だからな。良好だよ」

「予想より減損率が高い。早めに機雷投下を」

「機雷ぃ?! 渦さん何すんの!」

「慌てるな海さん。ソノブイみたいなもんだ。逆パターンだけどな……」

「ソノブイの逆?」

「投下開始する」

 

 

「私は……サラ…………

わた……し……」

 

 いーつのーことーだかー

 思い出してごーらんー

 あんなことー こんなことー

 あーったーでしょー

 

「ネオファリア1 音響機雷投下……上手く鳴ってる」

「減衰停止、行ける!」

「続いて画像投影を開始する……勝つぞ!」

「神様仏様稲尾様……」

「ウォォォオ! 上腕二頭筋よ我に力を!(高速腕立て中)」

 

 最初は花を摘みに行った。

 アヤメやコーイチ、ユッキー、そしてリク……

 

 サラの服が復元する。タイラント・ソードからのビルドダイバーズ活動記録画像投射……一つ一つの画像がサラを貫くごとに淡くなって行ったサラ自身の輪郭を補強して行く。

 

「渦さん! 成功率上昇中!」

「ワシの年代的にはラヴェンダーの香りを振り撒きたいとこだよ!」

 

 嬉しかったこーとー 面白かったこーとー

 いーつになぁってもー わぁすれーないー

 

「私は……サラ。

 ビルドダイバーズの! サラ!」

 

 春の事、夏の事、秋のこと、ふゆのこと……独り孤独な冬を越え、彼女にまた春の陽(リクくん)が来た。

 

 一年中を思い出してごらん

 あんな事、こんな事……あったでしょう?

 桃のお花も綺麗に咲いて

 もうすぐみんなは……

 

 

 

 アリスタの輝き。「門」が見える。

 

 

「私は…………っ!」

 

 

 

 

「ぴっ……作戦完了。ネオファリア1帰投する」

 

 

 

 

 

 

 「スタートダッシュ」が始まる。

 

 

【完】




【完】と言いつつ続くのはGガンからの伝統芸。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。