渦動破壊者 〜アーマードジム〜【とりあえず完】   作:PureFighter00

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メンボ……それは遠い夏の日の残照……


野良パーティ(前)

「ミッション参加人数が足りないのでメンボ

 ランク問わず、射撃機尚可」

 

「……めんぼ……?」

「いゃあ、悪いねえ。ウチの親分本体が中古でさぁ」

「僕たちといっしょに遊ぼうよ!」

「(もきゅもきゅと顔を洗うウサギしぐさ)」

(GBN外での)実戦経験は豊富だが、(GBN内での)実績が不足な渦さんたちは、とりあえず連携訓練しながらメンバーを増やす事にした。メンボとは「メンバー募集」を意味する太古の流行り言葉だが、当然ナウなヤングにはイミフな死語であった。

 

 話は数刻前に遡る。

「今日のミッション目的は共感・憧れ・成功体験の3つです」

「ありがちですが、委細をお伺いします。サー」

「しばらく軍っぽいの禁止な。皆も知る通り現在のガンプラ好きの大半は素組エンジョイ勢だ。バンダイが組んだだけでそれなりな機体売ってるんだから当然だな」

「良く聞きますよね、改造の仕方がわからないとか」

「人間、最初からチャンプやカンフーモドキ見たら「凄いけど僕にはできない」って諦めちゃうからな。あんなモンミサイルでも大砲でも好きに乗っけるだけなのに」

「つーことで、今日のキー機体はこれだ」

 

【挿絵表示】

 

「り……陸戦型ボール……」

「真ん中は重迫ジム……?」

「渦さんがガンダムこさえてる……しかもモリモリの……」

「童心に戻って作りましたシリーズだ。右のはガンダムさんと言って、1年戦争後にガンダムの配備を望む隊にガンダムのガワだけ載せたジムスナ2って設定」

「一機足りませんが?」

「ワシのはコレよ」

 

【挿絵表示】

 

「ガンダムじゃん!」

「分かりやすいヒーローは必要だろ? 若い子にジムや量産機の良さを最初から理解させようってのは無理よ」

「子供のうちは何か特別なモノになりたがりますもんね」

「共感……つまり何かスペシャルを作りたいが、トップランカー並みの改造は出来ないという「一歩踏み出せない」を解消するための機体が先の3機だ。雑でもポン付けでもいいんだって言う部分の演出がこれな」

「……まぁ、これ貼っただけですもんねぇ」

「憧れは「こんなのつくりたい!」で、それがガンダム類な。大体お子さんはお子様ランチ的なフルアーマー大好物なんじゃ」

「……機甲科として否定できない……」

「イーグルにもスーパーパック欲しいよなぁ」

「そして成功体験。ぶっちゃけ雑ミキシング機体だからかなり苦戦すると思うが、無理矢理ワシの機体で勝ちをもぎ取る」

「……武装が少ない様ですが?」

「おガキ様にC4IやAWACS支援の猛威を思い知って戴く」

「え? 指揮管制専用機?」

「コンサートマスターという機能を仕込んである。ポイントマン機であるガンダムさんからのデータ拾って、三次元的に敵座標を捕捉。データリンクで各機体の砲撃補正をするんだ」

「狙われませんか?」

「武装も無いし、狙われるな。目立つし」

「どーするんですか?」

「助け合い(ニッコリ) 定番だろ? C4Iの事は秘密な。コンソールになんか表示出ても素人は熱くなったらそんなモン見ねぇ。何故かウチらと一緒に出撃すると良く弾が当たるってとこで気持ち良くなって貰おう」

「子守りに介護と……忙しいですなぁ」

「リアルでやってんだろキミも。隊舎住まいじゃお台場にも頻繁には来れないだろうし」

「だからリアル探るのやめてくださいよ! なんで分かるのよ!」

「動きや声かけ見てたら分かるべな。隠してるつもりなのかも知れないが、キミら小隊か中隊指揮官だろ」

「機密です(棒)」

「やめて(懇願)」

「30代半ばで一尉ぐらいまで昇進してて、今後どっしよっかなーと……」

「休みの日ぐらいも気楽にきゅもきゅさせてくれよぉ!」

 

 阿鼻叫喚。




兵隊さんを虐めてはいけない(戒め)
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