ダンジョンにジェダイがいるのは間違っているだろうか 作:ふくよかな体型
用語説明 (ジェダイ)
【教義】
もともとは哲学者グループとして始まった組織のため、哲学性や宗教性が強い。
しかし「これこそジェダイの哲学」というものは定めにくい。これは、教義が時期によって変遷・進化してきたことと、教義を教える立場の人間がとにかく多く、説く人によって相互に矛盾や相克が生じるためである。
これはキリスト教や仏教など一般的な宗教と共通する特質である。
そのなかでも根源かつ共通の一点を探れば、ジェダイが重んじる教義は「フォースとの調和」に帰せられるだろう。
あらゆる物体や現象、行動などに存在するエネルギー「フォース」を理解し、フォースを介して物体や現象や行動をコントロールし、破滅的な現象にいたらぬよう「調和」の道を探る、というのがジェダイが重んじる概ねの教義といえる。
そのように「フォースを調和の方向へとコントロールする」という行動をとるために、ジェダイはフォースのうち特に光明面ライトサイドを重視する。
そして「調和」という意図があるため、自分の感情や行動を厳しく律し、軽挙妄動を戒め、刹那的な欲望や願望を押さえ込む、修道士のような生活を是とする。
逆に、調和を乱しかねず、激しい感情と親和性の強い、フォースの暗黒面ダークサイドを敬遠し、避ける傾向が強い。
実際には、ジェダイでありつつも暗黒面を研究し、場合によっては体得する人物もいるのだが、最初から暗黒面を肯定する修業はまずしない。
ごくごく簡単に言うならば「フォースの光明面との調和」こそがジェダイの基本教義である。
【規律】
教義ではなくルール。
これは時期によって変わり、一様には言い難い。
基本的に「フォースのライトサイドへの献身」「滅私奉公」を是とするため、禁欲的なものが多い。
旧共和国時代のジェダイ騎士団においては極端なまでに徹底されており、
「ジェダイになれるのは幼少期、物心がつく前の幼児から。できれば生後半年以内」「物の私有は禁止」「恋愛や家族愛などは私情を奮い立たせるから禁止」
といった、ある意味で非人間的なものがあった。
特に批判と問題意識が強かったのが「生後半年以内」という年齢制限である。
これは、親許で過ごすと「肉親の情」が「ジェダイの掟」よりも根底に根差してしまい、情に縛られて掟を放棄してしまう、という発想からきたものではある。
しかし、
ジェダイの閉鎖的な特権意識を養育する原因となる「赤子泥棒」という批判を招く(*2)「親に捨てられた子供」という意識をジェダイに抱かせる(*3)子が恋しくなった親が還俗させたいと願って訴えた結果騎士団を離脱するジェダイが発生する
と、多くの軋轢を生んだ。
「息子を遠くの惑星に送り、手紙もメッセージも送らず、その子が知っていた唯一の家から送りだして、彼らが子供をテンプルに閉じ込めるのを許し、正当に子供のものであるべきすべてを取り上げ、盗んだのだ。
それがここにきて、厚かましくも息子を愛しているだと? 愛している●●●●●だと?」
「母親? 息子? 愛? きみはその言葉の意味などなにひとつわかっていない」
この発言はドゥークーが、かつてジェダイにした息子を今さら取り戻そうとする母親に対して本心から激怒したときのもので、人間の精神の根幹をなす「親子関係」「家族関係」をいびつに歪めるジェダイへの最大の糾弾といえる。
ただ、これら規律は確かに存在していたものの、運用面ではある程度柔軟ではあった。
例えば、「生後半年の年齢制限」を過ぎて、三歳や四歳、高い例では六歳から入門、というケースも割と多い。
大っぴらでないにしてもジェダイ同士で(あるいは外部の人間と)恋愛感情をはぐくむ例はあったし、特殊事情があってのこととはいえ結婚して子供を産ませたジェダイもいる。
そもそも礼法も教義も規律も時期によって変わるのが当たり前で、体制側も状況を総合的に判断して黙認することが多かったらしい。
レジェンズにおいて戦後にルーク・スカイウォーカーが再建したジェダイ騎士団もこの問題を把握しており、年齢制限や恋愛感情の禁止などは積極的に解除している(それはそれで色々と苦労はあったが)。
カノンでは不明だが、少なくともベン・ソロを親元から完全に離すことはしていない。
【平和の騎士】
フォースとの調和、現実社会との調和を重んじたジェダイは、いつしか「平和の守護者」として銀河で起きる難題に取り組むようにもなった。
もともと「調和」と「平和」は概念が近い。
また、現実に起きている対立を解きほぐし調和させて平和に導くことは、ダークサイドのフォースが満ちた世界をライトサイドに転向させるという意味で、ジェダイの教義を実践することにもつながるし、実践を通して得難い修業ともなる。
共和国勃興の折の混乱期を経て世情が安定してからは、この傾向は一層強まり、ジェダイは外交官や特使としての性質が強い集団となった。
現実の宗教でも、ただ寺院に閉じ込もるだけでは駄目で、学んだことを実践してこそ宗教家たりうる、と説く宗派は多い(*4)。
その過程で、自衛用の光刃剣ライトセーバーや、それを用いた剣術、体術、戦闘に対する思想なども発展していった。
銀河共和国にとっては、平和解決のために動いてくれるジェダイは「警察力の補助」としてありがたい援軍であり、ジェダイにとっても共和国は対立するよりも協力したほうが何事もスムーズに解決する関係であった。
そのため、ジェダイが数を増やし「ジェダイ騎士団」を作ると、銀河共和国の特別顧問団のようになり、相互に協力する関係となっていった。
積極的に平和を維持するために、ジェダイが学ぶべきことは極端に増えた。
フォースの訓練は言わずもがな。
自衛のためのライトセーバーや体術の訓練も欠かせず、各星系の言語や文化、歴史を学ばねば交渉なぞとうてい出来ない。
しかも、銀河共和国の所属惑星の数たるや、数十万にも上る。つまり、ジェダイ一人につき数十個の惑星を担当している計算になるのだ。
常に平和のために奔走しながら並行して勉学に励まねばならず、その人生は過酷を極める。
ただ、ジェダイ騎士団は銀河共和国に所属する一部門ではない。
両者の関係はほぼ対等な、あくまでオブザーバー的な関係である(運営資金などは共和国側が公金から出していると思われるが)。
そのため、歴史のなかでは共和国の要請を騎士団が拒んだり、いつまでも動かない騎士団に共和国がいらだったり、両者そろって仲良く堕落したり、といった対立を引き起こしたこともある。
【負の面】
常に完全な国家が存在しないように、ジェダイの教義・組織も常に完全ではなかった。
ジェダイはしばしば、自分の教義ゆえに危殆に陥ったことがある。
「調和」を大事にしすぎる姿勢が「安易な妥協」や「事なかれ主義」を引き起こしたり、目の前の問題・目に見える現象が解決されることだけを求めて弥縫策に走ったり、根本的な原因を放置して類似の事件が何度も起きたり、そもそも行動前の議論を優先して「会議は踊る」状態になったり、という自縄自縛の側面も多い。
まずいことに銀河共和国にもこの手の「事なかれ主義の蔓延」「議論倒れで行動が遅い」「その場しのぎの弥縫策に走る」などの欠陥が多く、ジェダイ騎士団と銀河共和国が仲良く機能不全に陥ることもよくあった。
まだ規模が小さかった頃ならまだしも、所属惑星が増えて意思統一が困難になるにつれて、その傾向は顕著になっていった。
なにしろ、ジェダイ騎士団そのものには実権が無い以上は、結局は共和国の代理人に過ぎない。
当事者たちにとっては、共和国とは心理的に距離を取っている代弁者が紛争に嘴を入れる時点で迷惑でしかない場合は多い。
そればかりか、ジェダイが辛くも調停に成功しても、それで終わりではない事例もある。
そもそも共和国の元老院の議長や側近が、意志統一できていないのに勇み足同然にジェダイを派遣し、ようやく彼らが意見をまとめて共和国に成果を持ち帰っても、それが元老院に受け入れられるのかはまた話しが別。
無関係な議員達は寝耳に水だと反発して議会はこれまた紛糾し、調停の為に費やした努力が水泡に帰すことも。
ジェダイのほとんどが、銀河共和国と各惑星の板挟みに晒される状況を憂いていた。
逆に、強大で超常的な能力を持つために、事態と解決策を読み誤り、かえって大きな被害をもたらすこともある。
共和国千年の歴史の中では稀と言える程度の頻度だったとは言え、決して軽視出来ない傷を庇護対象の惑星や政府、ジェダイ自身に残した。
そうした失態によって一度事態収拾に失敗すれば、侵略者側を助けて被害者側にトドメを刺してしまったり、外交団を死地に派遣してむざむざ全滅させたり、凄惨な結末を迎える。
こうした惨劇は、特にジェダイたちが事態を図りにくくなる負の感情・暗黒面のフォースで満ちた地、つまりは紛争地域や、そうした地に対して調査不足なまま行動に移った場合に起きやすかった。
さりとて、調査や熟慮を重ねていては機を逸することもあり、常に判断は難しい。これは「組織」である以上、どこにでも起きる問題であった。
共和国内であれば、そうした事態に至る前に早々に争いの芽を摘むことも可能だが、共和国外のアウターリム絡みの面倒事が起こると自発的に首を突っ込む訳にも行かず、共和国が規模拡大するにつれて諍いの種は増え続け、収拾が難しい事態は常についてまわった。
加えて、ジェダイたちは、フォースをみだりに普及させて世の安定を乱さない為にも、自分達の力の性質や限界については仔細に説明せずに秘匿してきた。
書物による記録を廃止し、フォースを使わないと開示出来ない記録媒体「ホロクロン」を常用し始めたのはその好例である。
この方針は元老院との無用な諍いを防いで適切な距離感を保つ為にも必要な措置ではあった。
ジェダイには敵も多く、暗黒面のフォースが広まればそれだけ弱体化する、という内情を広めるなぞもっての外である。
しかし、この方針が、時に特権主義的、又は過度に秘密主義だという批判に繋がっていた。
それよりも難儀だったのは、ジェダイ騎士団はそれだけで独立した組織であり「それ以上」がなく、ジェダイの失態はジェダイのみに帰せられたことである。
実際には、ジェダイよりも共和国や現地政府や民衆が悪いという事態も結構あるのだが、ジェダイは共和国の上下関係にないため「これは共和国の責任である」とすることができず、被害者からの非難や批判に晒されることにもなった。
また、ジェダイの調和精神そのものに背を向け、我欲のためにフォースを振るう者も多く生まれた。
俗にいう「ダークジェダイ」であるが、ジェダイの精神に背を向けてもジェダイとして培った技が消えるわけではない(むしろ暗黒面を取り込んでパワーアップする場合が多い)ため、彼らが我欲のために暴走して大きな事件を引き起こすと、「犯罪者を生んだ組織」としてジェダイが槍玉に上げられることも増えた。
それでもジェダイは平和の維持に尽力し、宇宙の民衆の「無敵の交渉人であり平和の守護者」という偶像を辛うじて保つことに成功していた。
が、それが決定的に瓦解したのは「クローン大戦」である。
銀河共和国に反旗を翻して全銀河規模の大乱を引き起こした独立星系連合の元首が「元ジェダイ」のドゥークー伯爵、その独立星系連合と戦う銀河共和国の将軍も「現役のジェダイ」であったため、
「ジェダイ同士が戦争をしている」「ジェダイの内戦に銀河共和国・銀河全体が巻き込まれた」状態となり、結果としてジェダイの権威は地に墜ちることになった。
加えて、先述の通り「暗黒面の蔓延によって、千里眼含めあらゆる能力が弱体化しているが、それを身内以外には報告していない」ことも、結果として問題を招いた。
何だかんだで、ジェダイにも任務失敗の事例は過去にあれど、少なくとも共和国内の揉め事は最終的には鎮静化させて、千年に渡って平和を維持してきた。
その無敵の交渉人であり平和の使者という信頼が「昔は出来たことが今は出来ない」という形で崩れてしまったことで、
「実は弱体化していて、ジェダイには戦争に勝つ力なぞ無いのでは?」「鍛えた力を振るいたくて、戦争を愉しむ為に手を抜いているのでは?」「クーデターを目論んで、共和国を弱体化させる為に悪戯に戦争を長期化させているのでは?」といった、疑念や不信は大衆にまで蔓延してしまった。
「かつての千年に渡り共和国を支えたジェダイの道徳的存在意義は、最早擦り減って存在しない」
などと、元老院の中でも高潔な議員からすら揶揄される始末である。
そしてもう一つの欠点は、ジェダイが傲慢になる現象が多発したこと。
オビ=ワンのことを「理知的で穏和な、まさに理想的なジェダイの鑑」と称賛する声は作中でも多いが、裏を返せば、好人物をそうして褒めそやす必要があるくらいに、理想からかけ離れたジェダイも多かったのだ。
ダークジェダイの誕生にも通じる話だが、フォースの使用者としては最大かつほぼ唯一の組織であったため、「フォースを理解するのは我々のみ」という特権意識が芽生えたり、裕福な環境で暮らすために世俗の世界に疎くなったり、実際に熱心に勉学に励んだ分知力も優れているため、過信ではない自負が選民思想的な優越意識に直結してしまいがちになる。
その結果、「なぜ高等な自分が下等生物の諍いに煩わされねばならないのか」という葛藤が無意識的に表出して、強力なフォースとライトセイバーを使うために欲求をゴリ押ししたり、自分の正義だけを優先して他者の意見を排除したり、といった慢心や傲慢が広まることにもなった。
敵対勢力たるシスが(表向き)滅んだことも、現状への満足や惰性を産んだ。
光明面のみに浸るために暗黒面の意識がいざ芽生えたときに簡単に流されることも多く、時期によってはダークジェダイが増えた。
そこに、上述した共和国の腐敗や堕落や事なかれ主義が流れ込むことで、旧共和国末期のジェダイはいよいよ自壊寸前に陥っていたのである。
当時を知る人物であるウィルハフ・ターキンは、「あまりにもエリート主義に染まっていたジェダイは、遅かれ速かれ滅びる運命だったのではないか」と回顧した。
とはいえ、これらはジェダイそのものの限界を示すことではない。
ジェダイ自身が自らの過ちに向き合い、解決策を見いだし、不断に改革を続けていけば、完全とは行かずとも相当は解決できる問題ばかりだからである。
そして現に、シスは自分の過ちを認めて思想を発展させ、滅亡寸前の状態から一度は復興することに成功した。
ジェダイも、かつてはドゥークーを初めとして改革を訴える人物はいたし、騎士団崩壊後はヨーダも、旧来のやり方を改める方針に舵を切った。
あきらめない意志があり、不断の努力を積み重ねれば、ジェダイの教えは常に新しく続いていくだろう。
【ジェダイの組織】◆ジェダイ騎士団
ジェダイが所属する最大級の組織。「ジェダイオーダー」という別称もある。
オーダーには元々「部隊」という意味が有る為なのだが「規律」「掟」「指令」など他にも複数の意味を持つ多義語の為日本人的には紛らわしい。
首都惑星コルサントの「ジェダイ聖堂」に本部を置き、銀河中のほとんどのジェダイを管理下に置いていた。
また、ジェダイ騎士団の内部には後述するようなさまざまな組織・部署・階級があり、規模が大きいこともあいまって複雑な構造になっている。
ほとんどのジェダイは騎士団に所属するが、ジェダイ騎士団から離脱した・追放された人物でも「ジェダイ」と名乗っている例や、騎士団に所属しないジェダイが新しく弟子をとって戒律を授け「ジェダイ」とする場合もある。
そうした、いわゆる「はぐれジェダイ」「無所属ジェダイ」も世間一般ではジェダイとして通用しており、騎士団側も特にとがめたりはしないようである。
(例えば、騎士団から追放されたカイ・ナレックや騎士団崩壊後のオビ=ワン・ケノービなどもジェダイとして通用しており、両名の弟子のアサージ・ヴェントレスやルーク・スカイウォーカーは一度も騎士団に所属したことはないがジェダイと名乗っていた)
◆ジェダイ聖堂
ジェダイ騎士団が拠点とする巨大寺院。
「寺院」というが、内部には公文書館(図書館)や意思決定機関たる最高評議会など多様な建築物の複合体である。
古代は銀河の各地にいくつか聖堂が分散していたが、時代の変遷にともない、コルサントの巨大寺院一つだけが存在するようになった。
……実はコルサントのジェダイ聖堂は、古代のシス神殿の真上に建てられた。
ジェダイ側としては「我らの光のエネルギーでシスの遺産を封印している」つもりだったのだが、却って「地下からにじみ出てくる闇のエネルギーを浴び続ける」結果となり、むしろジェダイ側に悪影響をもたらしていたという。
そもそも「地下に古代シスの神殿があった」という事実は何千年も前のものであり、最長老のヨーダさえ知っていたか怪しい。よって「シス神殿の封印」という理念は後世のジェダイには完全に忘れられ、ただ暗黒面の影響をひたすら無防備に浴びていただけの可能性が高い。
なんて判断だもっとも、そのおかげでシスの神殿は、帝国時代にシディアスが入るまでどのシス卿も進入できなかったらしいが。
◆ジェダイ評議会
ジェダイ騎士団に存在する四つの意思決定機関。
コルサントのシーンでよく映る、ジェダイ聖堂の四つの尖塔の頂上にそれぞれ設けられている。……が、最高評議会以外はほぼ裏方。
ちなみに真ん中にある五つ目の大きな塔「テンプル・スパイア」にはナイト及びマスターへの昇格の叙任式を行う「騎士団の間」や、コルサントのテンプルで最も神聖とされる「尖塔の間」などが存在する。
◇最高評議会
一応他の三つの評議会と並べられてはいるが、「最高」と呼ばれる通りジェダイにこれ以上の組織はなく、常に責任を負わされる立場である。
基本的に「評議員」という場合この評議会のメンバーを指す。
十二人のメンバーによって運営され、騎士団の方針の決定や、階級昇進の諾否、叙任や追放などの人事、葬儀など、重要事項を協議する。
しばしば構成員の入れ替わりが起きるが基準はまちまちで、自ら引退する場合や、別の地位に就くがゆえの辞職、死亡などによる止むなき事態、不祥事による失脚、意見が合わないゆえの追放など、いろいろある。
ここがジェダイの最高責任機関のため、上述したようにジェダイの責任を一身に背負わされやすく、しばしば問題を引き起こした。
◇基礎知識評議会
ジェダイの古い知恵が必要とされる場合に助言を行う組織。
資料集等に載っているのみで劇中では言及すらほとんどされていないが、パダワンの訓練施設の類は基礎知識の塔の周囲に設けられているらしく、目立たないだけで結構いろいろやっているのかもしれない。
◇和合評議会
惑星間紛争等の鎮圧を協議する評議会とされているが、クローン戦争勃発に伴い最高評議会の議題も戦争の話ばかりになっているためイマイチ影が薄い。
一応共和国議院との連携はこちらが担っているらしい。
◇転任評議会
パダワンになれなかった候補生の処遇などを引き受ける。
転任評議会の塔にある「裁きの間」では道を踏み外したジェダイへの裁判が行われ、劇中ではアソーカ冤罪事件のエピソードで登場した。
◆公文書館
ジェダイのあらゆる蔵書を一括で管理している巨大な図書館。
資料はほぼすべてホロクロンにされており、紙媒体は少ない。
閲覧は基本的に自由だが、マスターでなければ閲覧が禁止される資料もある。
なかにはシスやダークサイドに関する記録もあり、一部はシスの技術で「汚染」されたものさえある。実質は封印倉庫という側面も強い。
【ジェダイの種類】
厳格な師弟制度を持つことも合わさり、ジェダイも内部でいくらかの階級にわかれている。
◇ジェダイ候補生
正式な入門前の、予備知識を詰め込む段階。
子供であることが多く、体が発達するまでは基礎的な教育や訓練にとどまる。
この候補生時点では特定のマスターに付くことはなく、班で行動し、ヨーダの教えを受けている。
ある程度成長し能力を磨くと、ライトセイバーの自作・フォースの技の習得・剣術フォームの訓練など本格的な修業に入る。
自分のライトセイバーを完成させるとパダワンまであと少し。
逆に、この時期に芽が出ないと、ジェダイの道を諦めて集団農場で農夫となるなどの道を選ぶことになるが、当然、それを望むものはまずいない。
旧共和国の千年間においては、フォース感応者の素質があると見込まれた人間は生後半年以内に親許から引き離されてジェダイ聖堂に引き取られ、「ジェダイ候補生」として基礎教育を受けた。
アナキン・スカイウォーカーは九歳で引き取られ、そのままパダワンになったため、この候補生時代を経ていない。
ただ、この年齢制限の「半年以内」というのは「できれば」という理想論に近く、実際には三歳や四歳(*5)で引き取られた人物も多い。六歳からというのもあった。
そもそも、コルサントの表社会で生まれた子供ならともかく、暗黒街や辺境の惑星で生まれた子供なら、発見そのものが遅くなるのは避けられない。
それに子供にとっては親と理解できなくても、親にとってはかわいい子供である。親が子供の引き渡しに抵抗することは昔からよくあった。
したがって、生後半年以内に引き取られたジェダイ候補生というのは実際には少数派らしい。
◇パダワン
師匠となる特定のジェダイに仕え、マンツーマンで訓練を受ける階級。
厳密には「ジェダイ」ではないが、世間ではここから「本格的なジェダイ」と見なされる。
パダワンになったのは、アナキンは九歳から、ドゥークーやオビ=ワンは十三歳から、アソーカは十四歳から、と幅がある。
このパダワンの状態から、試練を突破すると「ナイト」の叙任を受けることになる。
候補生時代にフォースの使い方は一通り学んでいるため、能力面ではナイト以上のジェダイと変わりがない。人によってはマスター並みの実力を持つパダワンもいる。
むしろこの階級で重視されるのは精神性。
肉体も精神も大人となり、人格がほぼ定まる状態で、一人前のジェダイとしてふさわしい心を持っているかどうかが見定められる。
この精神面が練り切れていなければ、いつまでたっても上には至れない。
髪がある種族の場合は、髪を一房伸ばして細く結い、垂らす習慣がある。ナイトになるとこれを切り落とす。
◇ナイト
能力面・精神面でジェダイたるにふさわしいと見なされると、評議会で叙任式が行なわれ、ジェダイナイトとなる。
一人前のジェダイという扱いになり、パダワンを持ち指導する立場となる。
なお、弟子についてはみずから選ぶパターンと、評議会からあてがわれるパターンがある。
また、ごく希に弟子をとらないナイトもいる。
パダワン時代はただ自分だけを磨けばよかったが、ナイトとなり弟子を持つと「他人を磨く」というまったく新しい領域に踏み込むため、未経験の苦労をすることになる。
ある程度の責任も負う立場となるので、ナイトに叙任されるとまた大変、となるジェダイも多い。
しかし「弟子を導く」ことは「新しい見地から自分を磨く」ことにもなるため、かつての師匠の苦労を理解したり、より広い視野から物事を俯瞰できるようになったりと、ナイトになってから別途の成長を遂げることになる。
未熟な師匠と未熟な弟子が切磋琢磨することになるので、一番弟子とは強いきずなが産まれるというのもよくある話。
ちなみに「ジェダイナイト」という場合、この階級に所属する人物として呼ばれる場合と、単にジェダイの総称として呼ばれる場合がある。
すでにマスターなのに、あるいはまだパダワンなのに「ジェダイナイト/ジェダイの騎士」と呼ばれるシーンもあり、混同するとややこしい。
◇マスター
ジェダイの一般的な階級としては最高位。
ナイト階級でも抜きんでた能力を持ち、かつ顕著な実績を上げたものに与えられる階級。
弟子を一人前のナイトに育てることも条件とされるが、弟子を一人も養育せずにマスターとなった人物(*6)もいるため、絶対条件ではない。
ただ、該当人物はマスターとなってから「いい加減にしなさい」とばかりに評議会から半強制的に弟子を押しつけられたため、弟子を取らないのは非推奨ではある模様。
マスタークラスともなれば、ナイト以下には許されない権限も与えられる。
例えば、公文書館にある禁書領域のアクセス、各部署の長官への就任などが該当する。
もちろんマスターに叙任されることは栄誉なことでもあり、ほとんどのジェダイはこの階級を目指しているが、だれでもなれる立場ではなく、厳しい審査をくぐらなければ叙任はない。
ただ、長年の平和によって緩和されることもあり、精神や武術など完全には練り切れていないジェダイがマスターになることも、実は珍しくなかった。
ちなみに「ジェダイマスター」という場合、この階級に所属する人物として呼ばれる場合と、弟子が師匠を呼ぶ尊称という場合、そして一般人が単にジェダイを呼ぶ場合とがあり、「ジェダイナイト」同様にというかさらにややこしい呼び方である。
◇グランドマスター
マスターのなかのマスター、真にジェダイを代表する者に与えられる称号。
ぶっちゃけ、作中ではヨーダ専門の称号となっている。比較のしようがないため、任命基準や権限などは不明。
単なる名誉称号(それも伝説的な)の可能性もあるが、実際にはヨーダ以前にもグランドマスターになれたジェダイはいたらしい。
◇評議員
ジェダイ最高評議会のメンバーを指す言葉。厳格な階級ではないが、実質それに近い。
評議会のメンバーは上限十二人と定められているため、その座に就ける人物は希(*7)。
しかも名実共にジェダイの「顔」「代表」となるため、生半可な人物が惰性で就くことはできない。功績あるマスターの、そのまた突き抜けた人物だけが就ける、まさにジェダイを代表する人物たちである。
ただ、それだけに責任感も重く、就任以前はある程度自由に能力を発揮できたのに、この立場に就いてから考えすぎて動けなくなり精彩を欠く、という例も多い。
ちなみに、基本的にジェダイマスターしかなれない領域ではあるが、ごく希にナイト階級のまま評議会に入る人物もいる(*8)。
その他、ジェダイ騎士団にはさまざまな部署があり、それらの責任者もまたジェダイであるため、いろいろなポストが存在する。
例えば公文書館の館長、聖堂警備隊の隊長、などはマスタークラスが務める重職。
また、一般の師弟関係とは別に、剣術や薬物などの専門知識を教える講師など、専門職に特化した人物もおり、立場は幅広い。
剣術指南役として有名なのはシン・ドローリグとソーラ・バルクで、両名は直接育てるパダワンとは別に、個人的に剣術指導を求める人物を「弟子」として鍛えていた。
そのため、シンとソーラは生涯に数千人もの剣士を育てた計算となっている。