the lost story   作:闇谷 紅

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第二十三話「二人のバニー?(書きかけ)」

 

(はぁ)

 

 本来なら勇者に会いたいというのもこの世界に戻ってきた理由の一つである。

 

(何て説明しようかな)

 

 だと言うのに気が重いのは「リシアのことを説明しなければいけない」という難事から逃げられないからだろうか。

 

「うにゅー、ところでこれから会う人達にも遊び人居るんにゃよね?」

 

「ああ、そうだが」

 

「じゃあ『これ』とるにゃ」

 

「は?」

 

 確認に頷いた俺を見て、ターバンから器用に飛び出させている自分のうさ耳を示したリシアは、宣言通りうさ耳のバンドを取り外す。

 

「これで見分けはつくにゃ?」

 

(えっ、ちょっ)

 

 亀の甲羅と合わせて「一人ウサギとカメ」を体現していたリシアは「亀ターバンの人」にクラスチェンジしてしまった。

 

(確かに、見間違いようはない気もするけど)

 

 向こうの遊び人ことバニーさんがレーベで最強装備したらペアルックに戻ってしまう気がする点について。

 

(いや、レベルだけなら相当上げられてるはずだし、リシアが一足早く賢者になれば暫くは大丈夫かな)

 

 ダーマの周辺には倒すと大量の経験値を得られるメタルスライムと言う水色生き物の親戚もどきが居るので、転職が可能なダーマに着いてしまえば、バニーさんもすぐ賢者になるかも知れないが、それはそれ。

 

(そうだよな、細かいことを気にしてても仕方ない)

 

 俺には為すべき事がある。

 

(まずは……あれだな)

 

 荷物の中にあるロープを確認すると、続いてたいまつを取り出す。

 

「降りるぞ、リシア」

 

 今の所在地は、レーベ南東の森の中。岬の洞窟と繋がる地下通路の入り口に俺達は居た。

 

(速攻で合流するならお城の地下だけどなぁ)

 

 ルイーダの酒場からメインストリートを引き返して宿屋とかでまたおねだりされることを危惧した俺はさっさと外に出てレーベにルーラで飛んだのだ。

 

「足音を殺して行く。魔物との戦いは時間の無駄だしな」

 

 アリアハンの敵から得る経験値ではもはやリシアには微々たるものだった。だったら、わざわざ戦闘して行く必要はない。

 

(リシアが危険に陥らない限りはね)

 

 もちろん、ならば聖水を使って敵を避けても良いのだが、そうすると今度は勇者達に近寄った時や合流後、敵が出なくなりレベル上げの邪魔をしてしまう可能性がある。

 

(そこはやっぱり、どうしょうもないかぁ)

 

 たいまつに火をつけ、階段の一歩目を踏み出す。

 

(そういや、こっちから来たのは初めてだったような)

 

 外と同じでゲームより広いかもしれない、迷わないように気をつけないと。

 

「いくぞ、リシア」

 

 俺はリシアに声をかけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺達の逃走劇はここからだ!」

 

 ご愛読、ありがとうございましたっ。

 

 

 

 

 




ご閲覧頂きありがとうございました。

活動報告の通り、このお話はひとまずここまで。

続きは、早くてもう一方のお話が終わってからと言うことになるかと思われます。

どうか、ご理解ください。
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