9月14日 AM6:00
ピピピピピピピピピッ
晴翔(…ッチ、もう朝か…)
お盆の帰省を済ませた晴翔は寮に戻っていた。
彼が実家に滞在するのはお盆や正月などの長期休暇のみで、基本的には地元からは遠く離れた場所で過ごしている。
「やかましい」と言わんばかりに、晴翔はケータイのアラームを切る。
別段、晴翔は朝が弱いわけではない。
寧ろ強い方だ。
だが、どうも今日は調子が悪い。
昨晩は一睡も出来なかったうえ、何やら妙な胸騒ぎがする。
「気、緩んでやがるな。」
洗面所で顔を洗い、着替えて食堂へ向かう。
…妙に騒がしい。
しかし、晴翔が食堂に入った瞬間食堂がシーンとした。
(……何だ?この空気は…)
皆、あからさまに晴翔を避けていた。
目が合いそうになると、目を逸らしてくる。
全くの無音…
否、テレビの音声だけが鮮明に聞こえてきた。
大方、朝のニュースだろう
テレビ「………したと見られる雲雀島から中継でお伝えします。」
晴翔「…何?」
雲雀島とは、晴翔の実家がある島のことだ。
何かあったのだろうか。
ガタッ!
誰かが席を立つ音が聞こえる。
一人、二人と席を立ち、食堂から出ていく…
晴翔(何だってんだ、一体…)
彼らの背中を睨む。
どういうつもりだと問いただしてやろうと思ったその時、
テレビ「…じられますでしょうか!?たった一晩で島の半分以上が消し飛んでしまいました!!」
晴翔「!!?」
……待て、それは、どういう…?
反射的にモニターに目を向ける。
そこには、自分の知るそれとは似ても似つかない無惨な姿と化した故郷の姿が映し出されていた。
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9月13日 PM7:06
まず、空が光った気がした。
次いで、耳をつんざくような轟音
その後のことは分からない。
気が付つけば、私は仰向けになって倒れていた。
眠ってしまっていたのだろうか?
先ほどまで夕暮れだった
のに、今空を見上げると闇夜の中星が瞬いている。
こうしちゃいられない、今日は両親が留守なのだ。
代わりに夕食の用意をしなければならない。
直ぐに帰って、ご飯を食べて…宿題やって寝なくちゃ。
「…ごッ…、ふ!」
突如口内に広がる鉄の味。
生暖かい何かが、内から外へ流れていく。
これは…一体…
「…なに…?、これ…?」
脇腹から、先の尖った木が生えている。
その付け根からもまた、暖かい液体が染み出し、真っ白な制服を赤黒く染めていた。
榛名はようやく自分から生えている物の自分の正体を理解した。
違う、生えてるのではない。
木材の破片が突き刺さっている。
…引き抜いて出血を止めるべきか
恐る恐るその木材に触れ、引き抜こうとする。
瞬間
「が…ッ、…‼︎」
今まで感じたことのない激痛と熱。
おまけに傷口から鮮血が噴き出し、制服という名の白いキャンパスを赤く彩る。
「触れちゃだめだ。」と体で理解する。
一体何が起こった?
私は…学校へ行って、部活が終わって…、買い物をした。
その後は武蔵を迎えに保育園へ……
「!!…武蔵!?」
起き上がって周囲の状況を確認する。
再び腹部に激痛が走るが、どうでもいい。
弟の安否の方が重要だ。
しかし、
そこに広がっていたのは、辺り一面の焼け野原。
木々が、建物が薙ぎ倒され、所々で炎が燻っている。
言葉を失う。
思考が働かない。
「酷い夢だ」そう思いたかった。
しかし、口の中に広がる鉄の味と、腹部に走る鈍痛が証明してくれる。
「これは現実だ」と。
仕事疲れた。
とりあえず、書けるところまで書こうとしたら普段と大体同じくらいの分量になったので、とりあえず投稿といったところです。
にしても、災害の描写って難しいですね…。一応、モデルとなった事件…というか、現象はあるのですが…自分の体験じゃないので殆どが勝手な妄想の産物なんですよね。
ともあれ、この出来事がこのストーリーにおけるもう一つの、そして最大のターニングポイントです。
丁寧に描きたい一方、自分の文章力のなさがそれを許してくれない哀しみよ。
余談ですが、前話での大和君の「私」発言は誤植とかじゃありません。
彼は男の子ですが一人称は「私」なのです。別にトランスジェンダー的な何かとか、オネエだったりはしませんし、どちらかといえばノンケです。
それでは、次のお話で