名前:クリストフ・マルティネス
愛称:クリス、マルちゃん
年齢:31歳
身長:182cm
体重:78㎏
好きな物:刺身
嫌いな物:納豆
榛名の怪我、政道の入院により、村上中学サッカー部は決勝戦棄権を余儀なくされた。
キャプテンの不在による士気の低下に加え、元々選手層が薄いチームであり、2人の控えを用意することが出来なかった。
よって、その年のフットボールフロンティア決勝は帝国の不戦勝に終わった。
そして、あの事故から3週間後
「なぁ~んだ、思ったより大丈夫そうね。伊吹先輩!」
「伊吹先輩!!重症じゃないですか!!」
「大丈夫か伊吹!?俺が誰か分かるか!?ここがどこだかわかるか!?返事をしてくれ伊吹ぃぃぃぃいいいいい!!」
「テメェらうるせぇぞ!!ピクニックに来てんじゃねぇんだ、病院では静かにしやがれ!!!」
意識を取り戻し、経過も順調と判断された政道に面会の許可がおり、学校の友人たちが一斉に政道の病室に押し寄せていた。
「お”、お”れ!先輩が死んじまうんじゃないかって、ずっと、ずっと、心配でッ!!」
「すまんな、心配をかけたか。だが、もう大丈夫だ。」
「ばーか、伊吹先輩がこんなんでどうにかなるワケないでしょ。寧ろ車の方が心配だったくらいだわ。今頃廃車になってたりしてw」
「…君は俺を一体何だと思っている?」
「いつ頃退院できそうなんだ?」
「あと1週間程かな。しかし足の状態が悪いから…、む?」
政道が友人たちの対応に追われていると、病室のドアを開けて榛名が入ってきた。
「みっちゃん、お見舞いに来たよ。って、随分と賑やかだね」
と、同時に
「さて、そろそろ引き上げるかな。」
「これ以上ここに居座るのは野暮ってもんね。」
一斉に帰宅する友人たち。
(あれ?どんどん外堀が埋まっていってる…?)
榛名は妙な空気を感じつつ、ベットの隣の椅子に着席する。
「えっと…、林檎、食べる?」
榛名は買い物袋からお見舞いの林檎を取り出して見せる。
「…その心遣いはありがたいが…」
チラッと窓際のテーブルを見る。
視線の先には、山盛りの林檎が入った籠が置かれていた。
大方、真紀が持ってきたのだろう。
「あ…」
「暫く、林檎はいいかな。」
「そう、だろうね…。ははは…」
苦笑いを浮かべる榛名に、政道が切り出す。
「随分と態度が変わってしまったな、榛名。
俺のこの状態が、そんなにも後ろめたいか?」
「……」
「「気にするな」とは言わない。
いや、俺としては本当に気にしないで欲しいのだが…。
君は、気にするなと言われて本当に気にしなくなるような、単純な人間じゃないだろう?
だが、誤解はしないでくれ。
アレは事故だった。誰のせいでもない。
…まぁ、逃亡した自動車の運転手には、文句の一つも言ってやりたいがな。
少なくとも、君は何も悪くない。
寧ろ、君は被害者だ。」
「…足は、どう?」
「…知っていたのか。
そうだ、言われたよ。もう以前のようには走れないとね。
順調に回復しさえすれば歩行に支障はなさそうだが、全力疾走はご法度だそうだ。
サッカー選手としては致命的だな。」
一瞬、政道の顔が引きつったのを榛名は見逃さない。
「それでいいの?」
「…。良くはない。だが、受け入れるしかないだろう。」
「そんなこと、受け入れなくていい。」
「何?」
榛名は立ち上がり続ける。
「私だって、この数週間ただ拗ねてただけじゃない。
私なりに考えた。私なりに調べた。たくさんの人が、助けてくれた。
そのおかげで、ある人とのコンタクトが取れた。
入ってきてください、クリストフさん」
「ドーモ、政道サン。ワタシはクリストフ・マルティネスデス。」
(誰…?)
謎の外国人の登場に困惑する政道であった。
とうとう5話まで来てしまいました。
まあ、僕が短く切っているからってのもありますが…。
個人的に、これくらいが手軽に読めていい量だと思っています(お話があまり進まないけど)。
次の話のあたりが、過去偏としては5合目あたりだと思います。
が、この後いろいろな事が起こる予定なので文量的にはまだ割と序盤かもです…。
つまり、今後しばらく榛名ちゃんメインのストーリーが進むと思います。
それではまた、次のお話で