えんだーりりーず! ~リリィの秘密の日記帳~ 作:ひょうたんふくろう
今日はカタコンベのあたりを探検しました。あそこはドクロがたくさんあってちょっぴり怖いけど、みんなが言うには白巫女……リリィのおねえちゃんたちやシルヴァみたいな教会の人が修行のために住んでいた場所でもあるんだって。
あそこでずーっと過ごすなんて、リリィには出来ないなぁ。みんな、ちっとも怖そうにしていなくてとっても頼もしかったっけ。
……でも、よく考えてみれば、あそこだけはいつ行っても燭台に明かりが灯されている気がする。白の教区や崖の村は外で、カタコンベは地下だけれど……リリィが知っている中で、あそこが一番明るいかも。
そう考えると、カタコンベって意外と落ち着く……のかな? あそこまでは雨もあんまり入ってこないし、もしかしたら一番ゆっくりできる所なのかもしれない。あと、いったい誰が明かりをつけているのか、ちょっと気になる。
そうそう、今日はウルヴくんと一緒に遊びました。ウルヴくんはすごくって、リリィを抱えたままどーんっ! ってどこまでも壁を登っていけるすごい人です。どれだけ高い壁を登ってもへっちゃらで、今日は何と、シャンデリアの上の方にまで連れて行ってもらいました。
連れて行ってもらったお礼に、リリィはウルヴくんの頭をよしよしって撫でて上げました。ウルヴくんはとっても嬉しそう……だったと思います。兜のチクチクがあるから、ちょっと撫でづらかったけれど……。
今度はもーっと高いところに登ってみたいな。あの双子城砦のてっぺんとか、とっても景色が良さそう! ちょっと風が強いかもだけど、ウルヴくんとリリィなら、きっとどこまでもいけるはず!
そうそう、忘れる所だった。今日はウルヴくんのほかにも、イレイェンとも遊んでもらったの。あのおっきな可愛い帽子をリリィにも貸してくれたので、リリィはイレイェンの真似っこをやったりしました。
みんなの中ではリリィだけが、頭に何も被っていないから……えへへ、ちょっと憧れていたんだ。ユリウスおじさんやヘニールさんみたいな兜はリリィにはちょっと難しいし、かといってシーグリッドやシルヴァのベールは……二人のイメージが強すぎて、リリィが被るのはなんかちょっと違うなって思うし。
リリィもいつか、イレイェンとお揃いの帽子を見つけたいな。商人さんだったら、素敵な帽子を見つけてくれるのかな?
うん、今日もいっぱい書いた。夜更かしはお肌の天敵だし、これくらいにしておこうっと。
リリィ、今日も頑張った! 今日はこのへんで、おしまい!
……やっぱり、ちょっと怖いかも。リリィはおねえちゃんだけど、今日はシーグリッドにぎゅってしてもらいながら寝ようっと。
▲▽▲▽▲▽▲▽
リリィへ。
たとえ本人が嬉しそうにしていたとしても、シーグリッドの胸の下に日記を隠すのはやめなさい。いくらなんでも無茶が過ぎる。あれでは全然隠せていなか