訂正
特級呪詛師『羂索』から、特級呪詛師『夏油傑』に訂正します。
家入黎人は特級呪術師
「席に着け。今日は最初に転校生を紹介するぞ」
転校生。
それは安定した日常に突如として吹き荒れる嵐であり、学生達の淡い憧れであるここ秀知院学園という、外部入学の者を混院と呼んで疎む文化がある学校でもそれは変わらない。
「入っていいぞ。」
教師がそう言うと、扉が開く。
入って来たのは、黒髪をオールバックにして後ろに纏めている少年。整った顔に、猛禽類のように鋭い眼、そしてその眼の下を黒く染めるクマ。
何より目を引くのは、顔の左上部を覆う白い包帯。
「家入
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家入黎人17歳
日本に4人しかいない特級呪術師。
彼は呪術御三家の五条家と禪院家の血を引く、いわばエリート呪術家のサラブレッド。だが彼の両親は、自身の子供を利用しようとする腐敗した御三家や上層部の老人達から彼を守る為に命を失った。その後、両親と同じ学舎で共に過ごした友人に引き取られ彼女の姓を名乗っている。
2017年に起きた特級呪詛師『夏油傑』による新宿京都百鬼夜行では東京に放たれた特級呪霊を撃破、2018年に起きた渋谷ハロウィンにて獄門彊より五条悟を救出、死滅回遊では広島コロニーを平定、その後特級呪術師『乙骨憂太』と合流し、呪術界の転覆を目論んだ『羂索』の野望を打ち払うことに成功した。
任務から帰った彼に、一本の電話がかかる。
「特級呪具『草薙之剣』と、特級呪物『八岐大蛇の骨』の回収、ですか。」
『そ、明日から秀知院に長期任務だから頑張ってね〜。』
プツッ!
・・・・
「おい待て、巫山戯るな。五条悟!!!」
「どうした黎人?またあのクズの無茶振り任務か?」
缶ビールを飲みながら歩いてくる女性は『家入硝子』、黎人の義理の母であり呪術高専の校医である。
「秀知院に長期任務だとよ。全く・・・俺この間まで2ヶ月間皇居の護衛してたんだけど?」
「まぁ、気分転換だと思えばいいんじゃないか?任務中は緊急以外では任務も出されないだろうし。」
「つーか、俺どこで一服すればいいんだよ?」
「帳下ろせばいいんじゃないか?私もそうやってたし、頑張りな。」
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黎人の任務とは別に、この秀知院では一つの戦争が繰り広げられていた。
「みなさん・・・ご覧になって!!」
「生徒会のお二人よ!!」
貴族制が廃止された今で尚、富豪名家に生まれ将来国を背負うであろう人材が多く就学している。当然そんな彼らを率いまとめ上げる者が凡人であるなど許される筈も無く、
キャーキャー五月蠅いギャラリー達の間を天才と呼ばれる二名が涼しい顔で通り過ぎていた。
秀知院学園副会長 四宮かぐや。
総資産二百兆円。鉄道、銀行、自動車。優に千を超える子会社を抱え、四大財閥の一つに数えられる『四宮グループ』。その本家本流四宮総帥の長女として生を受けた正真正銘の令嬢である。
その血筋の優秀さを語るがごとく、芸事音楽武芸いずれの分野でも華々しい功績を残した正真正銘の『天才』。
それが四宮かぐやである。
そんな彼女が支える男こそ、両家の御曹司やご令嬢が集まる秀知院の中でも極めて珍しい一般からの進学者でありながら、学園模試において不動の一位を死守し、多才なかぐやとは対照的に勉学一本で畏怖と敬意を集め、その模範的な態度で生徒会長に抜擢された秀才―――秀知院学園生徒会長 白銀御行である。
秀知院生の頂点を位置するこの二人が同時に歩けば自然と人々の視線は彼らに集まる。そんな人々に気圧された様子も無く、普段と同じように雑談しながら歩く二人には最早脱帽するしかない。
「いつ見てもお似合いな二人ですわ。」
「ええ、神聖さすら感じてしまいます。」
趣味や経歴は違えど、どこからどう見てもお似合いの二人。生徒達の間で噂が広まるのは無理からぬ話である。
そんな2人が繰り広げているのは恋愛頭脳戦。
勝敗基準は、先に告白した方の負け。
因みにこの戦いが始まってから
半年が過ぎています。