愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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家入黎人と日車寛見は調べたい

 

「まっ、まってくれ!!この件から手を引く!!金も払う!!!だから、命だけはーー」

 

ゴッ!!

 

「流石だな。さすがは特級呪術師。」

 

今、黎人の目の前には気絶した呪詛師が倒れていた。降参したふうに見せて背中から鉈を取り出したのは見え見えだった。

 

だから、"気圧"を急激に上げて倒れかけた寸前に、当て身を喰らわせた。

 

「そうですね。後は他の方々に任せましょう、日車さん。」

 

日車寛見

 

羂索の仕込みによって術師としての才が目覚めた一級術師。元々は弁護士を仕事にしていたが、術式が目覚めたことで死滅回遊に参加した。2018年11月以降は虎杖と伏黒、来栖華、高羽史彦という名の変態と共にコロニーから脱出。その後の羂索との戦いにも協力してくれた。

 

 

 

「で、今は秀知院学園に潜入していると?」

 

「えぇ。日車さんも虎杖から聞いていましたか?」

 

「妙な仕事が以前あってな・・・"石上優"と"大友京子"について知ってるか。」

 

石上優は大半の1年生に嫌われている。

 

原因は石上が中学時代に起こした事件にあった。周囲の生徒の会話から聞いた限りでは、石上が好意を寄せていた大友京子にストーカーした挙句、彼女が付き合っている男子に暴力を振るったらしい。実際、噂が出回った頃、石上は停学になっていた。

 

「知ってはいる・・・・が、あの事件は黒か白かハッキリしてはいない。それに俺は白だと思います。」

 

「ほう?興味深いな。」

 

日車が彼に缶コーヒーを投げつけ、それを受け取ってそれをじっと見つめる。石上が今ハマっているアニメキャラとのコラボらしい。プリントされたキャラがにこやかに笑っている。

 

「・・・ブラック好きなの言ってましたっけ?」

 

「家入さんに聞いた。五条悟にも差し入れしたが、角砂糖を10個以上入れていたな。」

 

「糖尿病になって死ぬんじゃ?」

 

あの男はそろそろ禁糖したほうがいいのでは?

 

「さあな、それより石上優が白の理由を聞いておきたい。実は、俺は大友京子の彼氏に相談を受けていた。相談の内容は、『友達がストーカーに付き纏われて、自分は殴られた。』だ。なのに彼は自分が悪い事と仮定して話していた。それにひと月に20回も相談してきた。」

 

「それで?」

 

「しばらくして相談して来なくなった。」

 

「・・・・まず俺はこの1ヶ月、石上と会ってわかったことがある。あいつは根暗で卑屈っぽい所がある、だが善人だ。あいつがストーカーなんかするとは思えないし、そんな度胸もないでしょう。」

 

「いや、今年から根暗になったのかもしれないぞ。事件を経て性格が変わったという話は珍しくない。」

 

「確かにそれも思いつきました・・・でも、たったそれだけであいつが生徒会に入れる訳ないでしょう。聞いた話によると彼が生徒会に入ったのは生徒会長の直々の推薦・・・つまり何かある。」

 

「・・・成る程な。だが君の推理はあくまでも推測だ。実際の法廷では事実が求められる。」

 

「今度、石上と一緒にゲーセンに行くことになっています。そのときに、貴方の術式で調べていただきたい。」

 

「・・・分かった。」

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