石上優、去年複数の女性と交際していた同級生によって暴行犯に仕立て上げられ、当時の想い人を守るためにそのイメージを受け入れた。その同級生は退学、想い人は成績不振で別の高校に行ったが石上の悪いイメージは払拭されることはなかった。
「お人好しもいたもんだな・・・」
「ん?どうしたんです黎人さん。」
「いや、それより次の定期考査について話そう。お前次赤点だったら留年らしいな。」
「・・・いや、僕はそれでもいいと思ってーー」
「馬鹿かお前。」
「え?」
「
「・・・黎人も、冗談いうことあるだな〜?」
「いや、本気だ。」
「「・・・・。」」
「いや絶対無理ですよ!?無理無理無理です!!!」
確かに一般的に考えれば無理だ。
石上は赤点常習者としてブラックリストに載っている。
秀智院では平均点の半分を下回れば赤点と見做される。秀知院に救済処置はない。科目で赤点を二回取れば欠点と見做され、必修科目を落とせば即座に留年となる
つまり石上はギリギリのギリギリなのだ。
(まぁこの回答は予想済みだがな。)
すると黎人は席を立ち、ロッカーからあるものを取り出した。それはヘノヘノモヘジで書かれた石上そっくりのマネキンだ。
グシャ!!
真っ赤な花が咲いた、という比喩が正しいだろう。ヘノヘノモヘジで書かれた石上のマネキンの頭部を、黎人が鷲掴みにして握りつぶしたのだ。周囲に赤い液体が飛び散り、石上の顔にもかかる。
「ーーーーーえっ?ちちちち、血?」
「インクだよ・・・・もし30番以内に入らなかったらお前がこうだからな?」
「ひぇ、は、え、え?」
「『いいえ』なんて言う犬は要らない、言っていいのは『はい』と『ワン』だけだ。前者はいたとしても殺すし、逃げ出したら何処までも追いかけて殺す。」
「ーーーーーー」
「死ぬ気で気張れよ?」
▲▽▲▽▲▽
石上優は頑張った。
今までゲームに使っていた時間を勉強をする時間に変え、今まで眠っていた授業をクラス1番の態度で聞き、休憩時間や昼食の時間も勉強に費やした。
何故なら、もし30番以内に入らなかったら、それは彼の人生終了を意味する。
石上優は言った。
「こいつは戦争だ。」
石上優は言った。
「テストは難しい。今までの経験で分かる。だがやる気では負けない。」
石上優は言った。
「時は来たぁ、やるだけだ。」
そして定期考査・・・
そして結果・・・
1位、伊井野ミコ
49位、石上優
「まぁ、頑張ったと思うよ?今までほぼ最下位だったのにここまで登り詰めるなんて。どんな生き物も窮地に立たされると本気を出すってのは本当だよな。」
「れ、黎人ーーー」
「どうした、犬。」
「これ一体何のプレイですか?」
石上は公然の前で四つん這いになり、その背に黎人が座っていた。
「ここまで上がるのは予想外だったけど、30位に入らなかったからこれ10分な。返事は?」
「は、はい・・・」
「というか黎人はどうだったんだ?まさか僕より低かっーーー」
石上の目の前に差し出されたスマホ。その画面に目が止まった。
1位、家入黎人、白銀御行
2位、四宮かぐや
「久々に本気で勉強したけど結構チョロいね。あははは。」
「ーーーーーーーー」
「てな訳で、はいこれ。」
彼の目の前に大きな紙袋が差し出された。
「何すか、これ。」
「頑張ったお前へのご褒美。」
「え、これP●5じゃないですか?え、しかも、初回限定版のやつ!?嘘でしょ!!?」
とある守銭奴さんに大金叩いて手に入れたものだ。数十万が消えたが特級術師の給料を考えると痛くはない出費だ。
飴と鞭は使い分けなくてはな?
「裏ルートで売られてたから3つ買っといた。今度一緒に一狩りいこうぜ。」
「ワン!!(はいぃ!!)」
オマケ
黎人「あ、最後のスペルミスなかったら俺1位じゃん。」
御行「グフッ!」
黎人「あ、つばめさんこれあげます。」
つばめ「ん?何これーーーーえぇぇぇぇ!!!?」
黎人「石上にもあげたんで今度一緒にモンハンしましょう。」